【精神科の入院日数】全国255日、一般病床の16倍

【精神科の入院日数】全国255日、一般病床の16倍

精神病床の入院は、平均でどれくらいつづくのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは厚生労働省の病院報告、2024年の数字。

大分県が427.2日で1位。
47都道府県の平均は270.24日、中央値は263.7日です。
最も高い427.2日と最も低い177.9日の差は249.3日、倍率にすると2.4倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

270.2日

精神病床の平均在院日数(2024年)

最も多い 大分県

427.2日

最も少ない 東京都

177.9日

地図で見る

精神病床の平均在院日数(2024年)
精神病床の平均在院日数(2024年) 病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(厚生労働省)をもとに作成。単位は日。 北海道 263.7日青森 250日岩手 242.2日宮城 283日秋田 302.5日山形 245.7日福島 294.1日茨城 342日栃木 277.6日群馬 285.3日埼玉 258.2日千葉 302.8日東京 177.9日神奈川 219.8日新潟 284.9日富山 343.3日石川 269日福井 192日山梨 243日長野 232.6日岐阜 242.1日静岡 231.8日愛知 214.2日三重 275.7日滋賀 207.6日京都 222.6日大阪 206.5日兵庫 230.5日奈良 230.7日和歌山 255.7日鳥取 228.6日島根 228.7日岡山 201.7日広島 294.1日山口 418.1日徳島 326.1日香川 269.1日愛媛 306日高知 250.5日福岡 272.8日佐賀 292日長崎 368.6日熊本 285.8日大分 427.2日宮崎 332.6日鹿児島 335.1日沖縄 237.4日
精神病床の平均在院日数(日)
精神病床の平均在院日数(2024年)
項目精神病床の平均在院日数
北海道263.7日
青森県250日
岩手県242.2日
宮城県283日
秋田県302.5日
山形県245.7日
福島県294.1日
茨城県342日
栃木県277.6日
群馬県285.3日
埼玉県258.2日
千葉県302.8日
東京都177.9日
神奈川県219.8日
新潟県284.9日
富山県343.3日
石川県269日
福井県192日
山梨県243日
長野県232.6日
岐阜県242.1日
静岡県231.8日
愛知県214.2日
三重県275.7日
滋賀県207.6日
京都府222.6日
大阪府206.5日
兵庫県230.5日
奈良県230.7日
和歌山県255.7日
鳥取県228.6日
島根県228.7日
岡山県201.7日
広島県294.1日
山口県418.1日
徳島県326.1日
香川県269.1日
愛媛県306日
高知県250.5日
福岡県272.8日
佐賀県292日
長崎県368.6日
熊本県285.8日
大分県427.2日
宮崎県332.6日
鹿児島県335.1日
沖縄県237.4日

日本地図で見ると、色が濃く出るのは大分県です。
次いで山口県、長崎県、富山県、茨城県が続きます。
淡いのは東京都、福井県、岡山県でした。

47都道府県の平均は270.24日、中央値は263.7日です。
大分県の427.2日は平均を156.96日上回ります。

1位と47位の差は249.3日、倍率にすると2.4倍でした。

全病床の平均在院日数で並べ替えると高知県が38.3で最も高く、開きは1.89倍になります。

主指標で1位の大分県は全病床の平均在院日数では12位、全病床の平均在院日数で1位の高知県は主指標では27位でした。

順位都道府県精神病床の平均在院日数(日)地方全病床の平均在院日数
1大分県427.2九州29.1
2山口県418.1中国34.9
3長崎県368.6九州34.3
4富山県343.3中部28
5茨城県342関東25
6鹿児島県335.1九州36.2
7宮崎県332.6九州32.2
8徳島県326.1四国34.1
9愛媛県306四国27.3
10千葉県302.8関東24.4
11秋田県302.5東北28.5
12広島県294.1中国28.2
12福島県294.1東北25.7
14佐賀県292九州36.8
15熊本県285.8九州34.6
16群馬県285.3関東26.3
17新潟県284.9中部27.5
18宮城県283東北23
19栃木県277.6関東25.9
20三重県275.7近畿25.7
21福岡県272.8九州30.5
22香川県269.1四国26.7
23石川県269中部28.8
24北海道263.7北海道29.1
25埼玉県258.2関東25.9
26和歌山県255.7近畿25.4
27高知県250.5四国38.3
28青森県250東北29.3
29山形県245.7東北27
30山梨県243中部27.9
31岩手県242.2東北29
32岐阜県242.1中部22.8
33沖縄県237.4九州27.4
34長野県232.6中部22.3
35静岡県231.8中部25
36奈良県230.7近畿24.4
37兵庫県230.5近畿24.7
38島根県228.7中国25.9
39鳥取県228.6中国26.1
40京都府222.6近畿23.7
41神奈川県219.8関東21.2
42愛知県214.2中部21.2
43滋賀県207.6近畿22.3
44大阪府206.5近畿23.5
45岡山県201.7中国25.1
46福井県192中部25.6
47東京都177.9関東20.3
病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(2024年、厚生労働省)をもとに作成

地方別に見る

地方別の平均(精神病床の平均在院日数)
地方別の平均(精神病床の平均在院日数) 病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(2024年) 050100150200250300北海道: 263.7日263.7日東北: 269.6日269.6日関東: 266.2日266.2日中部: 250.3日250.3日近畿: 232.8日232.8日中国: 274.2日274.2日四国: 287.9日287.9日九州: 318.9日318.9日北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(精神病床の平均在院日数)
項目精神病床の平均在院日数の平均
北海道263.7日
東北269.6日
関東266.2日
中部250.3日
近畿232.8日
中国274.2日
四国287.9日
九州318.9日

精神病床の平均在院日数は、九州で長く、都市部で短くなります。

地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が318.94日で最も高くなります。
次いで四国4県が287.93日、中国5県が274.24日、東北6県が269.58日と続きました。

低いほうは関東7都県が266.23日、北海道が263.7日、中部9県が250.32日、近畿7府県が232.76日でした。

最も高い九州・沖縄8県と最も低い近畿7府県の差は86.18日です。
全病床の平均在院日数で見ると九州・沖縄8県が最も高く、関東7都県が最も低くなりました。

精神病床の在院日数が長い上位5県

上位5都道府県の精神病床の平均在院日数
上位5都道府県の精神病床の平均在院日数 病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(2024年) 0100200300400大分県: 427.2日427.2日山口県: 418.1日418.1日長崎県: 368.6日368.6日富山県: 343.3日343.3日茨城県: 342日342日大分県山口県長崎県富山県茨城県
上位5都道府県の精神病床の平均在院日数
項目精神病床の平均在院日数
大分県427.2日
山口県418.1日
長崎県368.6日
富山県343.3日
茨城県342日
下位5都道府県の精神病床の平均在院日数
下位5都道府県の精神病床の平均在院日数 病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(2024年) 050100150200東京都: 177.9日177.9日福井県: 192日192日岡山県: 201.7日201.7日大阪府: 206.5日206.5日滋賀県: 207.6日207.6日東京都福井県岡山県大阪府滋賀県
下位5都道府県の精神病床の平均在院日数
項目精神病床の平均在院日数
東京都177.9日
福井県192日
岡山県201.7日
大阪府206.5日
滋賀県207.6日

精神病床の在院日数が長い上位5県です。

大分県は427.2日、山口県は418.1日、長崎県は368.6日でした。
1位と2位の差は9.1日です。

4位は富山県で343.3日、5位は茨城県で342日。
上位5はいずれも47都道府県の平均270.24日を上回りました。

1位の大分県は平均を156.96日上回りました。
中央値の263.7日と比べると163.5日高く、平均に対する比では1.58倍にあたります。

6位以下は鹿児島県で335.1日、宮崎県で332.6日、徳島県で326.1日と続きました。

2位と3位の差は49.5日、3位と4位の差は25.3日。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は15.9日でした。

1位から5位までの幅は85.2日、1位から8位までの幅は101.1日でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

大分県は全病床の平均在院日数でも12位に入っています。
全国の値は255日で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は大分県の427.2日。
1年を大きくこえる長さです。

全病床の平均在院日数と並べて見ます

数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
精神病床の入院日数の平均の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。

全病床の平均在院日数で並べ替えると、順位が変わります。

1位は高知県の38.3、2位は佐賀県の36.8、3位は鹿児島県の36.2。

4位以下は山口県、熊本県と続きます。
逆に下位は愛知県が21.2、東京都が20.3。
高知県と東京都では1.89倍の開きです。

最も短い県でも半年ちかい入院がつづいています。
一般病床の15.5日とはまったく別の世界です。

長期入院の解消は国の政策課題で、地域で暮らしながら治療を受ける形への移行が進められています。
この数字はその途中経過でもあります。

当サイトの精神病床の入院患者数の記事とあわせて見てみてください。

地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が318.94日で最も高く、近畿7府県が232.76日で最も低くなります。
四国4県287.93日と中国5県274.24日がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

全病床の平均在院日数の上位5都道府県
全病床の平均在院日数の上位5都道府県 病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(2024年) 05101520253035高知県: 38.338.3佐賀県: 36.836.8鹿児島県: 36.236.2山口県: 34.934.9熊本県: 34.634.6高知県佐賀県鹿児島県山口県熊本県
全病床の平均在院日数の上位5都道府県
項目全病床の平均在院日数
高知県38.3
佐賀県36.8
鹿児島県36.2
山口県34.9
熊本県34.6

精神病床の在院日数が短い下位5都府県

精神病床の在院日数が短い下位5都府県です。

47位の東京都は177.9日、46位の福井県は192日、45位の岡山県は201.7日でした。
1位の大分県とは249.3日の差があります。

44位は大阪府で206.5日、43位は滋賀県で207.6日、42位は愛知県で214.2日と続きます。

最も短い東京都でも177.9日。
1位と47位の差は2.4倍です。

47都道府県の中央値は263.7日、平均は270.24日です。
47位の東京都は平均を92.34日下回りました。

47位の東京都は1位の大分県の41.6パーセントにあたる水準で、倍率にすると2.4倍の開きです。

46位との差は14.1日、45位との差は23.8日。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも36.3日しかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均270.24日を下回りました。
47位から43位までの幅は29.7日です。

東京都は全病床の平均在院日数では47位です。
全国の値は255日なので、47位はこれを77.1日下回っています。

このグラフについての豆知識

255日という全国平均

精神病床の平均在院日数は全国で255日。
一般病床の15.5日の16倍をこえます。

数十年単位の長期入院者が平均を押し上げており、新しく入院する人の多くはもっと短い期間で退院しています。

病院報告という統計

病院報告は、全国のすべての病院が毎月提出する報告をまとめた統計です。
この記事は2024年の年平均を使っています。

対象は病院(病床20床以上)だけで、町の診療所は含まれていません。

また、患者数は住んでいる人ではなく病院の所在地で数えます。
県境をこえて通院・入院する人がいるため、その県の住民の受療そのものではないことに注意してください。

数字の散らばり

1位の大分県は427.2日、47位の東京都は177.9日。
差は249.3日、倍率にすると2.4倍です。

中央値は263.7日、平均は270.24日でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では6.54日の差でした。

全病床の平均在院日数で並べ替えると開きは1.89倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

順位の並びがにている記事

精神病床の入院日数の平均の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。

0.63という高い相関を示したのが【入院日数の平均】全国25.6日、差は1.9倍でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【副業がある人の割合】有業者の5.0%、約332万人(相関-0.62)でした。

似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。

地方のなかで見た精神病床の平均在院日数

地方最も多い(日)最も少ない(日)
東北秋田県 302.5岩手県 242.2
関東茨城県 342東京都 177.9
中部富山県 343.3福井県 192
近畿三重県 275.7大阪府 206.5
中国山口県 418.1岡山県 201.7
四国徳島県 326.1高知県 250.5
九州大分県 427.2沖縄県 237.4
病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(2024年、厚生労働省)をもとに作成

まとめ

精神病床の入院日数の平均を47都道府県で比べると、最も高い大分県で427.2日、最も低い東京都で177.9日でした。
その差は249.3日、倍率にすると2.4倍です。

47都道府県の中央値は263.7日、平均は270.24日でした。
全国の値は255日です。
全病床の平均在院日数で並べ替えると開きは1.89倍になり、主指標で1位の大分県はその見方では12位に位置します。

精神病床の入院日数の平均の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、長期入院者が平均を押し上げること。
2つ目は、病院の所在地で集計した数字であること。
3つ目は2024年の数字であることです。

全病床の平均在院日数では高知県が38.3で最も高く、主指標で1位の大分県はこの見方では12位でした。

地方ごとの平均では九州・沖縄8県が318.94日で最も高く、近畿7府県が232.76日で最も低くなりました。
精神病床の入院患者数や全病床の平均在院日数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)
  • 調査年: 2024年
  • 公開元: 厚生労働省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004045409
  • 備考: 2024年の病院の精神病床の平均在院日数。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は全病床の平均在院日数

注記: 2024年の病院の精神病床の平均在院日数。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は全病床の平均在院日数

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