【精神病床の数】全国31万8,921床、人口あたりの差は4.2倍

【精神病床の数】全国31万8,921床、人口あたりの差は4.2倍

精神科の入院に使われる病床は、全国で318,921床。
47都道府県で比べます。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。

東京都が20,665床で1位。
人口10万人あたりでは長崎県が最も多くなります。
47都道府県の平均は6,785.6床、中央値は5,215床です。
1位と47位の差は12.7倍、人口10万人あたりに直すと4.2倍でした。

47都道府県の単純平均

6,786床

精神病床数(2023年)

最も多い 東京都

20,665床

最も少ない 鳥取県

1,628床

地図で見る

精神病床数(2023年)
精神病床数(2023年) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は床。 北海道 19,331床青森 4,199床岩手 3,961床宮城 6,139床秋田 3,819床山形 3,420床福島 6,025床茨城 7,243床栃木 4,959床群馬 4,995床埼玉 13,599床千葉 12,161床東京 20,665床神奈川 13,229床新潟 6,060床富山 2,974床石川 3,598床福井 2,144床山梨 2,215床長野 4,501床岐阜 3,799床静岡 6,412床愛知 12,224床三重 4,570床滋賀 2,261床京都 5,511床大阪 17,952床兵庫 11,434床奈良 2,866床和歌山 2,038床鳥取 1,628床島根 2,231床岡山 5,215床広島 8,485床山口 5,839床徳島 3,575床香川 3,250床愛媛 4,303床高知 3,466床福岡 20,581床佐賀 4,009床長崎 7,640床熊本 8,706床大分 5,274床宮崎 5,828床鹿児島 9,302床沖縄 5,285床
精神病床数(床)
精神病床数(2023年)
項目精神病床数
北海道19,331床
青森県4,199床
岩手県3,961床
宮城県6,139床
秋田県3,819床
山形県3,420床
福島県6,025床
茨城県7,243床
栃木県4,959床
群馬県4,995床
埼玉県13,599床
千葉県12,161床
東京都20,665床
神奈川県13,229床
新潟県6,060床
富山県2,974床
石川県3,598床
福井県2,144床
山梨県2,215床
長野県4,501床
岐阜県3,799床
静岡県6,412床
愛知県12,224床
三重県4,570床
滋賀県2,261床
京都府5,511床
大阪府17,952床
兵庫県11,434床
奈良県2,866床
和歌山県2,038床
鳥取県1,628床
島根県2,231床
岡山県5,215床
広島県8,485床
山口県5,839床
徳島県3,575床
香川県3,250床
愛媛県4,303床
高知県3,466床
福岡県20,581床
佐賀県4,009床
長崎県7,640床
熊本県8,706床
大分県5,274床
宮崎県5,828床
鹿児島県9,302床
沖縄県5,285床

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで福岡県、北海道、大阪府、埼玉県が続きます。
淡いのは鳥取県、和歌山県、福井県でした。

47都道府県の平均は6,785.6床、中央値は5,215床です。
東京都の20,665床は平均の3.0倍にあたります。

上位3で19パーセント、1位と47位で12.7倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと長崎県が603床で最も多く、開きは4.2倍になります。

実数1位の東京都は人口あたりでは46位、人口あたり1位の長崎県は実数では13位でした。

順位都道府県精神病床数(床)地方人口10万人あたりの精神病床数
1東京都20665関東146.71
2福岡県20581九州403.31
3北海道19331北海道379.63
4大阪府17952近畿204.86
5埼玉県13599関東185.50
6神奈川県13229関東143.34
7愛知県12224中部163.49
8千葉県12161関東194.36
9兵庫県11434近畿212.92
10鹿児島県9302九州600.52
11熊本県8706九州509.42
12広島県8485中国309.90
13長崎県7640九州603.00
14茨城県7243関東256.39
15静岡県6412中部180.37
16宮城県6139東北271.16
17新潟県6060中部285.04
18福島県6025東北340.97
19山口県5839中国449.85
20宮崎県5828九州559.31
21京都府5511近畿217.40
22沖縄県5285九州360.01
23大分県5274九州481.20
24岡山県5215中国282.35
25群馬県4995関東262.62
26栃木県4959関東261.41
27三重県4570近畿264.62
28長野県4501中部224.60
29愛媛県4303四国333.31
30青森県4199東北354.65
31佐賀県4009九州504.28
32岩手県3961東北340.58
33秋田県3819東北417.83
34岐阜県3799中部196.74
35石川県3598中部324.44
36徳島県3575四国514.39
37高知県3466四国520.42
38山形県3420東北333.33
39香川県3250四国350.97
40富山県2974中部295.33
41奈良県2866近畿221.14
42滋賀県2261近畿160.70
43島根県2231中国343.23
44山梨県2215中部278.27
45福井県2144中部288.17
46和歌山県2038近畿228.48
47鳥取県1628中国303.17
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

地方別に見る

地方別の平均(精神病床数)
地方別の平均(精神病床数) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 05,00010,00015,000北海道: 19,331床19,331床東北: 4,594床4,594床関東: 10,979床10,979床中部: 4,881床4,881床近畿: 6,662床6,662床中国: 4,680床4,680床四国: 3,649床3,649床九州: 8,328床8,328床北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(精神病床数)
項目精神病床数の平均
北海道19,331床
東北4,594床
関東10,979床
中部4,881床
近畿6,662床
中国4,680床
四国3,649床
九州8,328床

精神病床は、西日本に厚く分布します。

地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の24.1パーセントで最も大きくなります。
次いで九州・沖縄8県が20.9パーセント、近畿7府県が14.6パーセント、中部9県が13.8パーセントと続きました。

少ないほうは東北6県が8.6パーセント、中国5県が7.3パーセント、北海道が6.1パーセント、四国4県が4.6パーセントでした。

人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
九州・沖縄8県が474.9床、四国4県が407.9床、北海道が379.6床の順に多く、最も少ないのは関東7都県が176.6床です。

精神病床が多い5都府県

上位5都道府県の精神病床数
上位5都道府県の精神病床数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 05,00010,00015,00020,000東京都: 20,665床20,665床福岡県: 20,581床20,581床北海道: 19,331床19,331床大阪府: 17,952床17,952床埼玉県: 13,599床13,599床東京都福岡県北海道大阪府埼玉県
上位5都道府県の精神病床数
項目精神病床数
東京都20,665床
福岡県20,581床
北海道19,331床
大阪府17,952床
埼玉県13,599床
下位5都道府県の精神病床数
下位5都道府県の精神病床数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 05001,0001,5002,000鳥取県: 1,628床1,628床和歌山県: 2,038床2,038床福井県: 2,144床2,144床山梨県: 2,215床2,215床島根県: 2,231床2,231床鳥取県和歌山県福井県山梨県島根県
下位5都道府県の精神病床数
項目精神病床数
鳥取県1,628床
和歌山県2,038床
福井県2,144床
山梨県2,215床
島根県2,231床

精神病床が多い上位5都府県です。

東京都は20,665床、福岡県は20,581床、北海道は19,331床でした。
東京都は2位の福岡県の1倍です。

4位は大阪府で17,952床、5位は埼玉県で13,599床。
上位5で全国の28.9パーセント、上位3で19パーセント、上位10で47.2パーセントでした。

1位だけで6.5パーセントを占めます。
47都道府県の平均は6,785.6床なので、1位は平均の3.0倍。
中央値の5,215床と比べると4.0倍にあたります。

6位以下は神奈川県で13,229床、愛知県で12,224床、千葉県で12,161床と続きました。

2位と3位の差は1,250床、3位と4位の差は1,379床でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の71.1パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると41,246床。
これだけで全国の12.9パーセントにあたります。

1位と2位はごくわずかな差でした。
人口規模の違う都と県が並ぶところに、この指標の性格が表れています。

人口あたりでは長崎県が1位になります

この分布の背景を、ここから考えてみます。
精神病床の数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。

人口10万人あたりで割り直すと、九州と四国の県が上位に来ます。

1位は長崎県の603床、2位は鹿児島県600.52床、3位は宮崎県559.31床。

4位以下は高知県、徳島県と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都146.71床、神奈川県143.34床。
長崎県と神奈川県では4.2倍の開きです。

人口10万人あたり603床は、住民1万人あたりでおよそ60.3床という水準です。

精神科病院の記事と同じく、上位には民間病院が早くから開かれた地域が並びます。
病床は一度つくられると簡単には減らないため、過去の分布が長く残ります。

人口あたりの下位に来るのは大都市を抱える都府県です。
人口の伸びに病床の増加が追いつかなかった、という見方もできます。

実数の12.7倍に対し、人口あたりでは4.2倍。
人口あたりのほうが差が大きくなります。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が474.9床で最も多く、関東7都県が176.6床で最も少なくなります。
四国4県407.9床と北海道379.6床がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの精神病床数の上位5都道府県
人口10万人あたりの精神病床数の上位5都道府県 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 0100200300400500600長崎県: 603603鹿児島県: 600.5600.5宮崎県: 559.3559.3高知県: 520.4520.4徳島県: 514.4514.4長崎県鹿児島県宮崎県高知県徳島県
人口10万人あたりの精神病床数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの精神病床数
長崎県603
鹿児島県600.5
宮崎県559.3
高知県520.4
徳島県514.4

精神病床が少ない5県

精神病床が少ない下位5県です。

47位の鳥取県は1,628床、46位の和歌山県は2,038床、45位の福井県は2,144床でした。
1位の東京都とは12.7倍の差があります。

44位は山梨県で2,215床、43位は島根県で2,231床、42位は滋賀県で2,261床と続きます。

実数の差は12.7倍と、医療関係の指標のなかでは小さいほうです。

47都道府県の中央値は5,215床。
平均は6,785.6床なので、平均が中央値の1.3倍です。

47位の鳥取県は平均の24.0パーセント、中央値の31.2パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の3.2パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで6.5パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の鳥取県は、1位の東京都の7.88パーセントにあたる水準です。

46位との差は410床、45位との差は516床でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には19,037床の開きがあります。

このグラフについての豆知識

精神病床とは

医療法が定める病床の種類の1つで、精神疾患のある人を入院させるための病床です。
一般病床、療養病床、感染症病床、結核病床とは区別されます。

日本の精神病床数は人口あたりで見ると国際的に多く、入院期間も長い傾向が続いてきました。

減り続ける病床

地域で暮らしながら治療を受ける方向へと政策が進み、精神病床は少しずつ減っています。

それでも全国で318,921床。
人口10万人あたりでは4.2倍の開きがあり、地域ごとの違いは大きいままです。

数字の開き

1位の東京都は20,665床、47位の鳥取県は1,628床で、その差は12.7倍です。
上位3で全国の19パーセント、上位10で47.2パーセントを占めます。

中央値は5,215床、平均は6,785.6床です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと開きは4.2倍。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

10年前とくらべると

全国の精神病床の数は、2013年の339,780床から2023年の318,921床へ、この10年で6%減りました。

2013年の時点でも1位は東京都でした。
この10年、順位は動いていません。

県ごとに見ると、いちばん増えたのは大分県で1%増です。

順位の並びがにている記事

精神病床の数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。

0.99という高い相関を示したのが【入院患者・精神病床】1日平均25万7,929人、入院の2割でした。
正反対だったのは【世帯が使う部屋数】全国4.63室、1位と47位で1.84倍で、相関は-0.81です。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た精神病床数

地方最も多い(床)最も少ない(床)
東北宮城県 6139山形県 3420
関東東京都 20665栃木県 4959
中部愛知県 12224福井県 2144
近畿大阪府 17952和歌山県 2038
中国広島県 8485鳥取県 1628
四国愛媛県 4303香川県 3250
九州福岡県 20581佐賀県 4009
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

精神病床の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で20,665床、最も少ない鳥取県で1,628床でした。
1位と47位の差は12.7倍です。

上位3で全国の19パーセント、上位10で47.2パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は5,215床、平均は6,785.6床でした。
人口10万人あたりに直すと、開きは4.2倍まで縮みます。

精神病床の数の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、医療法上の精神病床であること。
2つ目は、入院患者数ではなく病床の数であること。
3つ目は2023年の数字であることです。

人口10万人あたりでは長崎県が603床で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。

地方別に合計を出すと関東7都県が全国の24.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは九州・沖縄8県が474.9床で最多でした。
精神科病院の数や一般病院の病床数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

関連記事

出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2023年
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードI521130(精神病床数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値

注記: 指標コードI521130(精神病床数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry