幼稚園の5歳児のうち、肥満傾向児はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。
岩手県が5.72%で1位。
47都道府県の平均は2.88%、中央値は2.84%です。
最も高い5.72%と最も低い0.77%の差は4.95ポイント、倍率にすると7.43倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
2.9%
幼稚園5歳の肥満傾向児の出現率(2019年度)
最も多い 岩手県
5.7%
最も少ない 鳥取県
0.8%
地図で見る
| 項目 | 幼稚園5歳の肥満傾向児の出現率 |
|---|---|
| 北海道 | 3.7% |
| 青森県 | 5.2% |
| 岩手県 | 5.7% |
| 宮城県 | 3.7% |
| 秋田県 | 4.4% |
| 山形県 | 3.2% |
| 福島県 | 4.6% |
| 茨城県 | 4.9% |
| 栃木県 | 3.5% |
| 群馬県 | 2.7% |
| 埼玉県 | 4.0% |
| 千葉県 | 2.6% |
| 東京都 | 2.5% |
| 神奈川県 | 2.2% |
| 新潟県 | 3.2% |
| 富山県 | 3.3% |
| 石川県 | 2.9% |
| 福井県 | 1.7% |
| 山梨県 | 2.4% |
| 長野県 | 1.5% |
| 岐阜県 | 2.8% |
| 静岡県 | 2.5% |
| 愛知県 | 2.0% |
| 三重県 | 2.1% |
| 滋賀県 | 1.5% |
| 京都府 | 1.4% |
| 大阪府 | 2.2% |
| 兵庫県 | 2.4% |
| 奈良県 | 3.4% |
| 和歌山県 | 3.5% |
| 鳥取県 | 0.8% |
| 島根県 | 1.6% |
| 岡山県 | 1.8% |
| 広島県 | 2.3% |
| 山口県 | 3.8% |
| 徳島県 | 3.4% |
| 香川県 | 3.0% |
| 愛媛県 | 2.1% |
| 高知県 | 1.5% |
| 福岡県 | 2.5% |
| 佐賀県 | 3.1% |
| 長崎県 | 3.6% |
| 熊本県 | 2.9% |
| 大分県 | 3.7% |
| 宮崎県 | 3.3% |
| 鹿児島県 | 1.6% |
| 沖縄県 | 2.4% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは岩手県です。
次いで青森県、茨城県、福島県、秋田県が続きます。
淡いのは鳥取県、京都府、長野県でした。
47都道府県の平均は2.88%、中央値は2.84%です。
岩手県の5.72%は平均を2.84ポイント上回ります。
1位と47位の差は4.95ポイント、倍率にすると7.43倍でした。
小学校11歳の肥満傾向児の出現率で並べ替えると徳島県が15.49で最も高く、開きは2.15倍になります。
主指標で1位の岩手県は小学校11歳の肥満傾向児の出現率では2位、小学校11歳の肥満傾向児の出現率で1位の徳島県は主指標では15位でした。
| 順位 | 都道府県 | 幼稚園5歳の肥満傾向児の出現率(%) | 地方 | 小学校11歳の肥満傾向児の出現率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 岩手県 | 5.72 | 東北 | 14.29 |
| 2 | 青森県 | 5.17 | 東北 | 11.61 |
| 3 | 茨城県 | 4.9 | 関東 | 13.12 |
| 4 | 福島県 | 4.63 | 東北 | 13.81 |
| 5 | 秋田県 | 4.42 | 東北 | 12.49 |
| 6 | 埼玉県 | 3.95 | 関東 | 10.1 |
| 7 | 山口県 | 3.8 | 中国 | 9.86 |
| 8 | 宮城県 | 3.74 | 東北 | 11.55 |
| 9 | 北海道 | 3.73 | 北海道 | 11.81 |
| 10 | 大分県 | 3.65 | 九州 | 13.73 |
| 11 | 長崎県 | 3.61 | 九州 | 10.78 |
| 12 | 和歌山県 | 3.52 | 近畿 | 10.7 |
| 13 | 栃木県 | 3.5 | 関東 | 12.9 |
| 14 | 奈良県 | 3.44 | 近畿 | 10.32 |
| 15 | 徳島県 | 3.4 | 四国 | 15.49 |
| 16 | 宮崎県 | 3.33 | 九州 | 13.35 |
| 17 | 富山県 | 3.29 | 中部 | 7.87 |
| 18 | 新潟県 | 3.17 | 中部 | 10.79 |
| 19 | 山形県 | 3.16 | 東北 | 9.34 |
| 20 | 佐賀県 | 3.07 | 九州 | 12.59 |
| 21 | 香川県 | 2.99 | 四国 | 11.67 |
| 22 | 熊本県 | 2.91 | 九州 | 10.06 |
| 23 | 石川県 | 2.87 | 中部 | 8.06 |
| 24 | 岐阜県 | 2.84 | 中部 | 9.5 |
| 25 | 群馬県 | 2.71 | 関東 | 11.42 |
| 26 | 千葉県 | 2.62 | 関東 | 7.97 |
| 27 | 福岡県 | 2.48 | 九州 | 10.13 |
| 28 | 静岡県 | 2.46 | 中部 | 10.92 |
| 28 | 東京都 | 2.46 | 関東 | 9.25 |
| 30 | 兵庫県 | 2.44 | 近畿 | 7.32 |
| 31 | 沖縄県 | 2.41 | 九州 | 11.1 |
| 32 | 山梨県 | 2.38 | 中部 | 9.55 |
| 33 | 広島県 | 2.29 | 中国 | 10.86 |
| 34 | 大阪府 | 2.23 | 近畿 | 9.37 |
| 35 | 神奈川県 | 2.17 | 関東 | 7.99 |
| 36 | 愛媛県 | 2.14 | 四国 | 10.08 |
| 37 | 三重県 | 2.13 | 近畿 | 10.77 |
| 38 | 愛知県 | 2.03 | 中部 | 10.06 |
| 39 | 岡山県 | 1.82 | 中国 | 8.97 |
| 40 | 福井県 | 1.73 | 中部 | 7.96 |
| 41 | 島根県 | 1.62 | 中国 | 7.86 |
| 42 | 鹿児島県 | 1.61 | 九州 | 13.23 |
| 43 | 高知県 | 1.53 | 四国 | 11.9 |
| 43 | 滋賀県 | 1.53 | 近畿 | 8.16 |
| 45 | 長野県 | 1.48 | 中部 | 9.23 |
| 46 | 京都府 | 1.36 | 近畿 | 7.77 |
| 47 | 鳥取県 | 0.77 | 中国 | 7.21 |
幼稚園児の肥満傾向児が多い上位5県
幼稚園児の肥満傾向児が多い上位5県です。
岩手県は5.72%、青森県は5.17%、茨城県は4.9%でした。
1位と2位の差は0.55ポイントです。
4位は福島県で4.63%、5位は秋田県で4.42%。
上位5はいずれも47都道府県の平均2.88%を上回りました。
1位の岩手県は平均を2.84ポイント上回りました。
中央値の2.84%と比べると2.88ポイント高く、平均に対する比では1.99倍にあたります。
6位以下は埼玉県で3.95%、山口県で3.8%、宮城県で3.74%と続きました。
2位と3位の差は0.27ポイント、3位と4位の差は0.27ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.68ポイントでした。
1位から5位までの幅は1.3ポイント、1位から8位までの幅は1.98ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
岩手県は小学校11歳の肥満傾向児の出現率でも2位に入っています。
全国の値は2.88%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は東北の県でした。
全国の平均のほぼ2倍にあたります。
小6の割合と並べて見ます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
幼稚園児の肥満傾向児の割合の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
小学校11歳の肥満傾向児の出現率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は徳島県の15.49、2位は岩手県の14.29、3位は福島県の13.81。
4位以下は大分県、宮崎県と続きます。
逆に下位は兵庫県が7.32、鳥取県が7.21。
徳島県と鳥取県では2.15倍の開きです。
小学6年生の割合と並べると、順位はかなり違います。
5歳の時点ではまだ差が固まっていないのかもしれません。
7.43倍という開きは、この記事で扱う指標のなかで最も大きなものです。
ただし出現率そのものが2.9パーセントと低く、対象の人数も少ないため、小さな違いが倍率に大きく響きます。
幼稚園に通う子どもだけが対象で、保育所の子どもは含まれません。
県によって通う先の割合が違う点にも注意が要ります。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が4.47%で最も高く、中国5県が2.06%で最も低くなります。
北海道3.73%と関東7都県3.19%がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
幼稚園児の肥満傾向児が少ない下位5県
幼稚園児の肥満傾向児が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は0.77%、46位の京都府は1.36%、45位の長野県は1.48%でした。
1位の岩手県とは4.95ポイントの差があります。
44位は高知県で1.53%、43位は滋賀県で1.53%、42位は鹿児島県で1.61%と続きます。
47位は山陰の県でした。
全国の平均を2ポイントほど下回ります。
47都道府県の中央値は2.84%、平均は2.88%です。
47位の鳥取県は平均を2.11ポイント下回りました。
47位の鳥取県は1位の岩手県の13.5パーセントにあたる水準で、倍率にすると7.43倍の開きです。
46位との差は0.59ポイント、45位との差は0.71ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.84ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均2.88%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.76ポイントです。
鳥取県は小学校11歳の肥満傾向児の出現率では47位です。
全国の値は2.88%なので、47位はこれを2.11ポイント下回っています。
地方別に見る
幼稚園児の肥満傾向児は、数字の振れが大きい指標です。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が4.47%で最も高くなります。
次いで北海道が3.73%、関東7都県が3.19%、九州・沖縄8県が2.88%と続きました。
低いほうは四国4県が2.52%、中部9県が2.47%、近畿7府県が2.38%、中国5県が2.06%でした。
最も高い東北6県と最も低い中国5県の差は2.41ポイントです。
小学校11歳の肥満傾向児の出現率で見ると四国4県が最も高く、中国5県が最も低くなりました。
このグラフについての豆知識
出現率が低く振れが大きい
2019年度の幼稚園5歳の肥満傾向児の出現率は、全国で2.9パーセントでした。
小学校11歳の10.5パーセントの4分の1ほどです。
出現率が低いぶん、県ごとの数字は年によって振れます。
1年の順位で判断するのは避けたほうがよいでしょう。
標準体重からの離れ方で決まる
肥満傾向児と痩身傾向児は、性別・年齢・身長ごとに決められた標準体重を基準に判定されます。
標準体重より20パーセント以上重ければ肥満傾向児、20パーセント以上軽ければ痩身傾向児です。
この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
健康診断の結果を集計したものですが、抽出調査なので小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の岩手県は5.72%、47位の鳥取県は0.77%。
差は4.95ポイント、倍率にすると7.43倍です。
中央値は2.84%、平均は2.88%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.04ポイントの差でした。
小学校11歳の肥満傾向児の出現率で並べ替えると開きは2.15倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た幼稚園5歳の肥満傾向児の出現率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 5.72 | 山形県 3.16 |
| 関東 | 茨城県 4.9 | 神奈川県 2.17 |
| 中部 | 富山県 3.29 | 長野県 1.48 |
| 近畿 | 和歌山県 3.52 | 京都府 1.36 |
| 中国 | 山口県 3.8 | 鳥取県 0.77 |
| 四国 | 徳島県 3.4 | 高知県 1.53 |
| 九州 | 大分県 3.65 | 鹿児島県 1.61 |
まとめ
幼稚園児の肥満傾向児の割合を47都道府県で比べると、最も高い岩手県で5.72%、最も低い鳥取県で0.77%でした。
その差は4.95ポイント、倍率にすると7.43倍です。
47都道府県の中央値は2.84%、平均は2.88%でした。
全国の値は2.88%です。
小学校11歳の肥満傾向児の出現率で並べ替えると開きは2.15倍になり、主指標で1位の岩手県はその見方では2位に位置します。
幼稚園児の肥満傾向児の割合をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、標準体重から20パーセント以上重い子どもの割合であること。
2つ目は、幼稚園に通う子どもだけが対象であること。
3つ目は2019年の数字であることです。
小学校11歳の肥満傾向児の出現率では徳島県が15.49で最も高く、主指標で1位の岩手県はこの見方では2位でした。
地方ごとの平均では東北6県が4.47%で最も高く、中国5県が2.06%で最も低くなりました。
小学6年生や中学2年生の肥満傾向児の割合を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 肥満傾向児の出現率)
- 調査年: 2019年度
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146560
- 備考: 幼稚園5歳の肥満傾向児の出現率。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は小学校11歳の肥満傾向児の出現率
注記: 幼稚園5歳の肥満傾向児の出現率。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は小学校11歳の肥満傾向児の出現率
