【引っ越してくる人・10年推移】転入者数がふえたのは大阪府だけ

【引っ越してくる人・10年推移】転入者数がふえたのは大阪府だけ

この記事では、県外から引っ越してくる人の数が10年でどう変わったかを47都道府県で比べます。
2015年と2025年の転入者数を比べた変化率です。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。

全国は233万4,738人から214万8,329人へ、7.98パーセント減りました。
増えたのは大阪府だけで、残る46都道府県はマイナスです。

47都道府県の単純平均

-11.8%

転入者数の10年変化率(2015年と2025年の比較)

最も多い 大阪府

2.5%

最も少ない 福島県

-28.7%

地図で見る10年の変化

転入者数の10年変化率(2015年と2025年の比較)
転入者数の10年変化率(2015年と2025年の比較) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 -4.0%青森 -18.2%岩手 -19.1%宮城 -17.6%秋田 -22.7%山形 -18.2%福島 -28.7%茨城 -4.1%栃木 -5.1%群馬 -4.1%埼玉 -5.9%千葉 -4.1%東京 -6.6%神奈川 -3.3%新潟 -12.5%富山 -11.1%石川 -11.4%福井 -8.7%山梨 -0.7%長野 -1.0%岐阜 -8.6%静岡 -12.0%愛知 -10.1%三重 -17.9%滋賀 -2.9%京都 -11.4%大阪 2.5%兵庫 -6.7%奈良 -11.3%和歌山 -11.5%鳥取 -22.0%島根 -17.3%岡山 -18.0%広島 -17.8%山口 -17.5%徳島 -14.4%香川 -22.1%愛媛 -17.7%高知 -22.2%福岡 -6.5%佐賀 -8.7%長崎 -17.8%熊本 -10.0%大分 -12.0%宮崎 -18.2%鹿児島 -16.9%沖縄 -0.3%
転入者数の10年変化率(%)
転入者数の10年変化率(2015年と2025年の比較)
項目転入者数の10年変化率
北海道-4.0%
青森県-18.2%
岩手県-19.1%
宮城県-17.6%
秋田県-22.7%
山形県-18.2%
福島県-28.7%
茨城県-4.1%
栃木県-5.1%
群馬県-4.1%
埼玉県-5.9%
千葉県-4.1%
東京都-6.6%
神奈川県-3.3%
新潟県-12.5%
富山県-11.1%
石川県-11.4%
福井県-8.7%
山梨県-0.7%
長野県-1.0%
岐阜県-8.6%
静岡県-12.0%
愛知県-10.1%
三重県-17.9%
滋賀県-2.9%
京都府-11.4%
大阪府2.5%
兵庫県-6.7%
奈良県-11.3%
和歌山県-11.5%
鳥取県-22.0%
島根県-17.3%
岡山県-18.0%
広島県-17.8%
山口県-17.5%
徳島県-14.4%
香川県-22.1%
愛媛県-17.7%
高知県-22.2%
福岡県-6.5%
佐賀県-8.7%
長崎県-17.8%
熊本県-10.0%
大分県-12.0%
宮崎県-18.2%
鹿児島県-16.9%
沖縄県-0.3%
全国の転入者数(日本人移動者)の推移
全国の転入者数(日本人移動者)の推移 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局) 2,150,0002,200,0002,250,0002,300,0002015年: 2,334,738%2016年: 2,275,331%2017年: 2,287,310%2018年: 2,293,493%2019年: 2,297,005%2020年: 2,247,492%2021年: 2,242,845%2022年: 2,255,362%2023年: 2,229,186%2024年: 2,188,590%2025年: 2,148,329%2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2024年2025年
全国の転入者数(日本人移動者)の推移
項目全国の転入者数(日本人移動者)
2015年2,334,738%
2016年2,275,331%
2017年2,287,310%
2018年2,293,493%
2019年2,297,005%
2020年2,247,492%
2021年2,242,845%
2022年2,255,362%
2023年2,229,186%
2024年2,188,590%
2025年2,148,329%

日本地図で見ると、色が濃く出る(減り方が小さい)のは大阪府と沖縄県、山梨県、長野県、滋賀県、それに首都圏です。
淡い(減り方が大きい)のは東北全域と山陰、四国でした。

47都道府県の単純平均はマイナス11.83パーセント、中央値はマイナス11.36パーセントです。
全国値のマイナス7.98パーセントより減り方が大きいのは、転入者の多い都府県ほど減り方が小さいためです。

減り方が5パーセント未満にとどまったのは10都道府県、20パーセント以上減ったのは5県。
1位と47位で31.21ポイントの幅がありました。

順位都道府県転入者数の10年変化率(%)地方2025年の転入者数(日本人移動者)2015年の転入者数(日本人移動者)10年間の増減数
1大阪府2.52近畿1603581564133945
2沖縄県-0.25九州2537825441-63
3山梨県-0.74中部1248912582-93
4長野県-1.03中部2646926745-276
5滋賀県-2.86近畿2420424916-712
6神奈川県-3.25関東204143210995-6852
7北海道-3.98北海道4569147584-1893
8茨城県-4.05関東4359245430-1838
9群馬県-4.09関東2600727117-1110
10千葉県-4.12関東137481143390-5909
11栃木県-5.09関東2915530718-1563
12埼玉県-5.85関東152775162275-9500
13福岡県-6.46九州9347899936-6458
14東京都-6.59関東397985426084-28099
15兵庫県-6.73近畿8202987946-5917
16岐阜県-8.63中部2362725858-2231
17福井県-8.67中部77898528-739
18佐賀県-8.68九州1400315334-1331
19熊本県-10.01九州2512327916-2793
20愛知県-10.14中部102818114416-11598
21富山県-11.13中部1115212549-1397
22奈良県-11.28近畿2111223796-2684
23京都府-11.36近畿4918555488-6303
23石川県-11.36中部1589617933-2037
25和歌山県-11.49近畿989411178-1284
26静岡県-11.97中部4457550639-6064
27大分県-12.01九州1618318391-2208
28新潟県-12.45中部1913221852-2720
29徳島県-14.35四国81189478-1360
30鹿児島県-16.89九州2198426451-4467
31島根県-17.34中国871910548-1829
32山口県-17.5中国1804321869-3826
33宮城県-17.59東北3981648315-8499
34愛媛県-17.71四国1458617726-3140
35広島県-17.78中国3853046864-8334
36長崎県-17.8九州1884022919-4079
37三重県-17.89近畿2195326736-4783
38岡山県-17.99中国2407229352-5280
39宮崎県-18.17九州1499718326-3329
40青森県-18.19東北1450017724-3224
41山形県-18.21東北1079513199-2404
42岩手県-19.13東北1426217636-3374
43鳥取県-22.04中国70389028-1990
44香川県-22.06四国1402817999-3971
45高知県-22.2四国71579199-2042
46秋田県-22.69東北905311710-2657
47福島県-28.69東北2011528209-8094
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2015年と2025年の比較、総務省統計局)をもとに作成

減り方が小さかった5府県

上位5都道府県の転入者数の10年変化率
上位5都道府県の転入者数の10年変化率 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2015年と2025年の比較) -2-1012大阪府: 2.5%2.5%沖縄県: -0.3%-0.3%山梨県: -0.7%-0.7%長野県: -1.0%-1.0%滋賀県: -2.9%-2.9%大阪府沖縄県山梨県長野県滋賀県
上位5都道府県の転入者数の10年変化率
項目転入者数の10年変化率
大阪府2.5%
沖縄県-0.3%
山梨県-0.7%
長野県-1.0%
滋賀県-2.9%
下位5都道府県の転入者数の10年変化率
下位5都道府県の転入者数の10年変化率 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2015年と2025年の比較) -25-20-15-10-50福島県: -28.7%-28.7%秋田県: -22.7%-22.7%高知県: -22.2%-22.2%香川県: -22.1%-22.1%鳥取県: -22.0%-22.0%福島県秋田県高知県香川県鳥取県
下位5都道府県の転入者数の10年変化率
項目転入者数の10年変化率
福島県-28.7%
秋田県-22.7%
高知県-22.2%
香川県-22.1%
鳥取県-22.0%

減り方が小さかった上位5府県です。

大阪府はプラス2.52パーセント、沖縄県はマイナス0.25パーセント、山梨県はマイナス0.74パーセント、長野県はマイナス1.03パーセント、滋賀県はマイナス2.86パーセントでした。
10年で転入者が増えたのは大阪府だけです。

6位以下は神奈川県マイナス3.25パーセント、北海道マイナス3.98パーセント、茨城県マイナス4.05パーセントと続きます。

減り方が5パーセント未満にとどまったのは10都道府県。
人数そのものが最も多いのは東京都の397,985人です。

人が動かなくなった県では、入ってくる人も減ります

ここから先は、10年間の転入者数の変化がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。

転入が減った県は人に選ばれなくなった県だ、と読みたくなります。
ただ、同じ10年の転出者数を並べると、話が変わってきます。

転入者数の変化率と転出者数の変化率の相関係数はプラス0.59。
転入が減った県では、出ていく人も減っているという関係です。
とくに東北6県は転入が平均マイナス20.75パーセント、転出も平均マイナス11.62パーセントで、出入りそのものが細っています。
人に選ばれなくなったというより、動く人自体が減ったと見るほうが近そうです。

人口の指標との相関は強く出ました。
人口増減率とはプラス0.73、65歳以上人口割合とはマイナス0.64、出生数の変化率とはプラス0.61。
転入は若い世代の動きなので、その世代が県内にどれだけいるかが効いていると考えられます。

実数で見ると景色が変わります。
10年で減った人数がいちばん多いのは東京都のマイナス28,099人、次いで愛知県マイナス11,598人、埼玉県マイナス9,500人。
率では14位の東京都が、人数では最も大きく減っています。
母数が大きいぶん、率が小さくても動く人数の桁が違うということです。

大阪府が唯一のプラスなのも、率と実数のちがいで見ておきたいところです。
11,216人の増加ですが、これは全国の減少分18万6,409人の6パーセントほどにあたります。
全体の流れを変えるほどの規模ではありません。

減り方が大きかった5県

減り方が大きかった下位5県です。

福島県はマイナス28.69パーセント、秋田県はマイナス22.69パーセント、高知県はマイナス22.20パーセント、香川県はマイナス22.06パーセント、鳥取県はマイナス22.04パーセントでした。
大阪府のプラス2.52パーセントとは31.21ポイントの差があります。

福島県のマイナス28.69パーセントは、46位の秋田県より6.00ポイント大きい数字です。
起点にした2015年は東日本大震災から4年後にあたり、復興関連の転入が続いていた時期です。
そこからの反落が変化率に含まれている、と読むのが自然でしょう。

20パーセント以上減ったのは5県。
人数そのものが最も少ないのは鳥取県の7,038人で、高知県7,157人、福井県7,789人と続きます。

地方別に見る10年の変化

地方別の平均(転入者数の10年変化率)
地方別の平均(転入者数の10年変化率) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2015年と2025年の比較) -20-15-10-50北海道: -4.0%-4.0%東北: -20.8%-20.8%関東: -4.7%-4.7%中部: -8.5%-8.5%近畿: -8.4%-8.4%中国: -18.5%-18.5%四国: -19.1%-19.1%九州: -11.3%-11.3%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(転入者数の10年変化率)
項目転入者数の10年変化率の平均
北海道-4.0%
東北-20.8%
関東-4.7%
中部-8.5%
近畿-8.4%
中国-18.5%
四国-19.1%
九州-11.3%

地方別に平均を出すと、北海道が最も小さくなります。

北海道がマイナス3.98パーセント、関東7都県がマイナス4.72パーセント、近畿7府県がマイナス8.44パーセント、中部9県がマイナス8.46パーセントと続きます。
減り方が大きいほうは九州・沖縄8県がマイナス11.28パーセント、中国5県がマイナス18.53パーセント、四国4県がマイナス19.08パーセント、東北6県がマイナス20.75パーセントでした。

北海道と東北では16.77ポイントの差があります。

東北6県はマイナス20.75パーセント。
福島県、秋田県が20パーセント以上減っており、地方としてまとまった落ち込み方をしています。

中国5県のマイナス18.53パーセントと四国4県のマイナス19.08パーセントも、東北に近い水準です。
西日本の人口の少ない県で、人の流入が細っていることになります。

このグラフについての豆知識

2019年をピークに下がり続けている

全国の転入者数は2015年の233万4,738人から2025年の214万8,329人へ、18万6,409人減りました。
折れ線を見ると2019年の229万7,005人が山で、そこから6年続けて前年を下回っています。

2020年に224万7,492人へ落ちたのは新型コロナウイルスの流行が始まった年で、以降も戻っていません。

2025年に転入者が最も多いのは東京都の397,985人。
最も少ない鳥取県の7,038人とは56.5倍の開きがあります。

日本人の移動だけを数えている

この指標は住民基本台帳にもとづく日本人移動者の数です。
外国人の転入は含みません。
同じ10年で外国人人口は大きく増えているので、実際に県外から入ってきた人の数は、この数字より多いことになります。

また、都道府県をまたぐ移動だけを数えます。
同じ県内での引っ越しは転入者に入りません。

数字は2015年と2025年の比較です。

順位の並びがにている記事

10年間の転入者数の変化の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。

いちばん近かったのは【人口の増減】人口が増えたのは3都府県だけ、47都道府県の人口増減を比較で、順位相関は0.78でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【高齢者の割合】を47都道府県で比較すると地域差は16.8ポイント(順位相関-0.65)です。

これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。

地方のなかで見た転入者数の10年変化率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 -17.59福島県 -28.69
関東神奈川県 -3.25東京都 -6.59
中部山梨県 -0.74新潟県 -12.45
近畿大阪府 2.52三重県 -17.89
中国島根県 -17.34鳥取県 -22.04
四国徳島県 -14.35高知県 -22.2
九州沖縄県 -0.25宮崎県 -18.17
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2015年と2025年の比較、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

県外から引っ越してくる人の数の10年変化を比べると、唯一増えた大阪府でプラス2.52パーセント、最も減った福島県でマイナス28.69パーセントでした。
全国は7.98パーセント減、46都道府県がマイナスです。

10年間の転入者数の変化を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、日本人の移動だけを数えていること。
2つ目は、県内での引っ越しは含まないこと。
3つ目は2015年と2025年の比較であることです。

転出者数の変化率との相関係数はプラス0.59。
転入が減った県では出ていく人も減っており、人の出入りそのものが細っています。

実数では東京都が10年でマイナス28,099人と、いちばん多く減りました。
転出者数や人口増減率を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2015年と2025年の比較
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードA5101(転入者数(日本人移動者))を2015年と2025年で比べた。日本人移動者が対象で、外国人の移動は含まない。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

注記: 指標コードA5101(転入者数(日本人移動者))を2015年と2025年で比べた。
日本人移動者が対象で、外国人の移動は含まない。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

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