【保健医療の物価水準】差は1.06倍、公定価格が効く費目

【保健医療の物価水準】差は1.06倍、公定価格が効く費目

薬や医療サービスの値段は、都道府県でどれくらい違うのでしょうか。
全国平均を100として比べます。

使うのは総務省の小売物価統計調査、2024年の消費者物価地域差指数。

宮城県が102で1位。
47都道府県の平均は99.51、中央値は99.5です。
最も高い102と最も低い96.5の差は5.5ポイント、倍率にすると1.06倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

99.5

保健医療の地域差指数(2024年)

最も多い 宮城県

102

最も少ない 宮崎県

96.5

地図で見る

保健医療の地域差指数(2024年)
保健医療の地域差指数(2024年) 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(総務省)をもとに作成。単位はなし。 北海道 101.7青森 99.3岩手 100宮城 102秋田 98.5山形 98.3福島 98.9茨城 98.3栃木 99.8群馬 98埼玉 101千葉 100東京 101.4神奈川 101.2新潟 97.9富山 99.6石川 99福井 100.9山梨 98.6長野 99.1岐阜 98.3静岡 101.4愛知 100.4三重 99.6滋賀 99.9京都 98.2大阪 99.1兵庫 98.2奈良 99.2和歌山 99.3鳥取 97.3島根 100.6岡山 100広島 97.6山口 101.5徳島 97.5香川 99.3愛媛 99.7高知 101.8福岡 100.5佐賀 99.8長崎 99.5熊本 100.8大分 98.3宮崎 96.5鹿児島 99.6沖縄 99.5
保健医療の地域差指数
保健医療の地域差指数(2024年)
項目保健医療の地域差指数
北海道101.7
青森県99.3
岩手県100
宮城県102
秋田県98.5
山形県98.3
福島県98.9
茨城県98.3
栃木県99.8
群馬県98
埼玉県101
千葉県100
東京都101.4
神奈川県101.2
新潟県97.9
富山県99.6
石川県99
福井県100.9
山梨県98.6
長野県99.1
岐阜県98.3
静岡県101.4
愛知県100.4
三重県99.6
滋賀県99.9
京都府98.2
大阪府99.1
兵庫県98.2
奈良県99.2
和歌山県99.3
鳥取県97.3
島根県100.6
岡山県100
広島県97.6
山口県101.5
徳島県97.5
香川県99.3
愛媛県99.7
高知県101.8
福岡県100.5
佐賀県99.8
長崎県99.5
熊本県100.8
大分県98.3
宮崎県96.5
鹿児島県99.6
沖縄県99.5

日本地図で見ると、色が濃く出るのは宮城県です。
次いで高知県、北海道、山口県、東京都が続きます。
淡いのは宮崎県、鳥取県、徳島県でした。

47都道府県の平均は99.51、中央値は99.5です。
宮城県の102は平均を2.49ポイント上回ります。

1位と47位の差は5.5ポイント、倍率にすると1.06倍でした。

総合の地域差指数で並べ替えると東京都が104で最も高く、開きは1.08倍になります。

主指標で1位の宮城県は総合の地域差指数では7位、総合の地域差指数で1位の東京都は主指標では5位でした。

順位都道府県保健医療の地域差指数地方総合の地域差指数
1宮城県102東北100.6
2高知県101.8四国100
3北海道101.7北海道101.9
4山口県101.5中国99.9
5静岡県101.4中部98.3
5東京都101.4関東104
7神奈川県101.2関東103.3
8埼玉県101関東100.3
9福井県100.9中部99.3
10熊本県100.8九州99.4
11島根県100.6中国100
12福岡県100.5九州98
13愛知県100.4中部98.1
14岡山県100中国97.7
14岩手県100東北100
14千葉県100関東101.2
17滋賀県99.9近畿98.6
18佐賀県99.8九州97.7
18栃木県99.8関東97.6
20愛媛県99.7四国98.6
21三重県99.6近畿98.7
21鹿児島県99.6九州96.4
21富山県99.6中部98.6
24沖縄県99.5九州100.2
24長崎県99.5九州99.3
26香川県99.3四国98.6
26青森県99.3東北98.5
26和歌山県99.3近畿98.2
29奈良県99.2近畿98.1
30大阪府99.1近畿99.3
30長野県99.1中部97.9
32石川県99中部99.5
33福島県98.9東北98.8
34山梨県98.6中部97.7
35秋田県98.5東北99.2
36茨城県98.3関東97.5
36岐阜県98.3中部97.1
36山形県98.3東北101.4
36大分県98.3九州97.4
40京都府98.2近畿101.1
40兵庫県98.2近畿99.2
42群馬県98関東96.2
43新潟県97.9中部98
44広島県97.6中国98.7
45徳島県97.5四国99.3
46鳥取県97.3中国98.9
47宮崎県96.5九州97
小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(2024年、総務省)をもとに作成

保健医療が高い上位5県

上位5都道府県の保健医療の地域差指数
上位5都道府県の保健医療の地域差指数 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(2024年) 020406080100宮城県: 102102高知県: 101.8101.8北海道: 101.7101.7山口県: 101.5101.5東京都: 101.4101.4静岡県: 101.4101.4宮城県高知県北海道山口県東京都静岡県
上位5都道府県の保健医療の地域差指数
項目保健医療の地域差指数
宮城県102
高知県101.8
北海道101.7
山口県101.5
東京都101.4
静岡県101.4
下位5都道府県の保健医療の地域差指数
下位5都道府県の保健医療の地域差指数 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(2024年) 020406080宮崎県: 96.596.5鳥取県: 97.397.3徳島県: 97.597.5広島県: 97.697.6新潟県: 97.997.9宮崎県鳥取県徳島県広島県新潟県
下位5都道府県の保健医療の地域差指数
項目保健医療の地域差指数
宮崎県96.5
鳥取県97.3
徳島県97.5
広島県97.6
新潟県97.9

保健医療が高い上位5県です。

宮城県は102、高知県は101.8、北海道は101.7でした。
1位と2位の差は0.2ポイントです。

4位は山口県で101.5、5位は東京都で101.4。
上位5はいずれも47都道府県の平均99.51を上回りました。

1位の宮城県は平均を2.49ポイント上回りました。
中央値の99.5と比べると2.5ポイント高く、平均に対する比では1.03倍にあたります。

6位以下は静岡県で101.4、神奈川県で101.2、埼玉県で101と続きました。

2位と3位の差は0.1ポイント、3位と4位の差は0.2ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.4ポイントでした。

1位から5位までの幅は0.6ポイント、1位から8位までの幅は1ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

宮城県は総合の地域差指数でも7位に入っています。
全国の値は100で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位でも全国平均を2パーセント上回るだけでした。
10大費目のなかで最も差の小さい費目のひとつです。

総合の指数とは順位が異なります

ここからは統計を離れて、保健医療の物価水準の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。

総合の地域差指数で並べ替えると、順位が変わります。

1位は東京都の104、2位は神奈川県の103.3、3位は北海道の101.9。

4位以下は山形県、千葉県と続きます。
逆に下位は鹿児島県が96.4、群馬県が96.2。
東京都と群馬県では1.08倍の開きです。

総合の指数とは順位が異なります。
保健医療は制度によって値段が決められている部分が大きい費目です。

診察や薬の値段は公定価格で全国一律です。
地域差が出るのは、市販薬や健康用品、保険のきかないサービスの部分になります。

当サイトの保健医療への支出を比べた記事と見比べると、値段ではなく使う量の差が見えてきます。

地方ごとに県の平均を出すと、北海道が101.7で最も高く、近畿7府県が99.07で最も低くなります。
関東7都県99.96と四国4県99.58がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

総合の地域差指数の上位5都道府県
総合の地域差指数の上位5都道府県 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(2024年) 020406080100東京都: 104104神奈川県: 103.3103.3北海道: 101.9101.9山形県: 101.4101.4千葉県: 101.2101.2東京都神奈川県北海道山形県千葉県
総合の地域差指数の上位5都道府県
項目総合の地域差指数
東京都104
神奈川県103.3
北海道101.9
山形県101.4
千葉県101.2

保健医療が安い下位5県

保健医療が安い下位5県です。

47位の宮崎県は96.5、46位の鳥取県は97.3、45位の徳島県は97.5でした。
1位の宮城県とは5.5ポイントの差があります。

44位は広島県で97.6、43位は新潟県で97.9、42位は群馬県で98と続きます。

下位でも全国平均を3.5パーセント下回る程度にとどまります。

47都道府県の中央値は99.5、平均は99.51です。
47位の宮崎県は平均を3.01ポイント下回りました。

47位の宮崎県は1位の宮城県の94.6パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.06倍の開きです。

46位との差は0.8ポイント、45位との差は1ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1.5ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均99.51を下回りました。
47位から43位までの幅は1.4ポイントです。

宮崎県は総合の地域差指数では45位です。
全国の値は100なので、47位はこれを3.5ポイント下回っています。

地方別に見る

地方別の平均(保健医療の地域差指数)
地方別の平均(保健医療の地域差指数) 小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(2024年) 020406080100北海道: 101.7101.7東北: 99.599.5関東: 100100中部: 99.599.5近畿: 99.199.1中国: 99.499.4四国: 99.699.6九州: 99.399.3北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(保健医療の地域差指数)
項目保健医療の地域差指数の平均
北海道101.7
東北99.5
関東100
中部99.5
近畿99.1
中国99.4
四国99.6
九州99.3

保健医療の物価は、全国でほとんど変わりません。

地方ごとに県の平均を出すと、北海道が101.7で最も高くなります。
次いで関東7都県が99.96、四国4県が99.58、東北6県が99.5と続きました。

低いほうは中部9県が99.47、中国5県が99.4、九州・沖縄8県が99.31、近畿7府県が99.07でした。

最も高い北海道と最も低い近畿7府県の差は2.63ポイントです。
総合の地域差指数で見ると北海道が最も高く、九州・沖縄8県が最も低くなりました。

このグラフについての豆知識

公定価格が大半を占める費目

保健医療には医薬品、健康保持用摂取品、保健医療用品・器具、保健医療サービスが含まれます。

医療機関で払う自己負担は診療報酬で全国一律に決まっています。
そのため地域差が出にくい費目です。

全国平均を100とした指数

消費者物価地域差指数は、全国の平均を100として、その地域の物価がどれくらいかを表した数字です。
100を超えれば全国より高く、下回れば安いことを示します。

費目ごとの指数は、家計の支出割合で重みをつけて価格を比べたものです。
この記事の数字は都道府県の全域を対象にしたもので、県庁所在市だけを見た数字とは違います。

数字の散らばり

1位の宮城県は102、47位の宮崎県は96.5。
差は5.5ポイント、倍率にすると1.06倍です。

中央値は99.5、平均は99.51でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.01ポイントの差でした。

総合の地域差指数で並べ替えると開きは1.08倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

地方のなかで見た保健医療の地域差指数

地方最も多い最も少ない
東北宮城県 102山形県 98.3
関東東京都 101.4群馬県 98
中部静岡県 101.4新潟県 97.9
近畿滋賀県 99.9兵庫県 98.2
中国山口県 101.5鳥取県 97.3
四国高知県 101.8徳島県 97.5
九州熊本県 100.8宮崎県 96.5
小売物価統計調査(10大費目別消費者物価地域差指数)(2024年、総務省)をもとに作成

まとめ

保健医療の物価水準を47都道府県で比べると、最も高い宮城県で102、最も低い宮崎県で96.5でした。
その差は5.5ポイント、倍率にすると1.06倍です。

47都道府県の中央値は99.5、平均は99.51でした。
全国の値は100です。
総合の地域差指数で並べ替えると開きは1.08倍になり、主指標で1位の宮城県はその見方では7位に位置します。

保健医療の物価水準の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、全国平均を100とした指数であること。
2つ目は、公定価格の部分が大きいこと。
3つ目は2024年の数字であることです。

総合の地域差指数では東京都が104で最も高く、主指標で1位の宮城県はこの見方では7位でした。

地方ごとの平均では北海道が101.7で最も高く、近畿7府県が99.07で最も低くなりました。
交通・通信の物価水準や保健医療への支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。

1位の宮城県と2位の高知県の差は0.2ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。

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出典

注記: 全国平均を100としたときの2024年の都道府県別の指数。
参考指標は同じ県の総合の指数

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