住宅の火災保険と地震保険に、1世帯あたり年間いくら払っているのでしょうか。
地域によってどれくらい違うのか比べます。
このランキングは、総務省統計局の「家計調査」をもとにしています。
2023年から2025年までの3年間の平均を使い、火災・地震保険料として払った金額を都道府県ごとに見ていきます。
全国平均は13,486円、中央値は13,299円。
最も支出額が多い静岡県は22,259円で、最も少ない県の4,282円との差は17,977円です。
金額を比べると、約5.2倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
13,486円
1世帯当たりの火災・地震保険料への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 静岡県
22,259円
最も少ない 沖縄県
4,282円
火災・地震保険料が多い上位5県
火災・地震保険料が多い上位5県です。
静岡県は22,259円、富山県は20,681円、千葉県は20,608円でした。
1位と2位の差は1,578円です。
4位は宮崎県で20,206円、5位は山梨県で19,538円。
上位5はいずれも47都道府県の平均13,486円を上回りました。
1位の静岡県は平均を8,773円上回りました。
中央値の13,299円と比べると8,960円高く、平均に対する比では1.65倍にあたります。
6位以下は三重県で17,554円、高知県で17,239円、青森県で16,818円と続きました。
2位と3位の差は73円、3位と4位の差は402円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は2,720円でした。
1位から5位までの幅は2,721円、1位から8位までの幅は5,441円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
静岡県は給排水関係工事費への支出でも16位に入っています。
全国の値は13,486円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は静岡県の2万2,259円。
2位の富山県2万681円、3位の千葉県2万608円と続きます。
設備器具への支出と並べて見ます
ここからは統計から離れて、この結果をどう読むかを考えてみます。
以下は確かめられた事実ではなく、ほかの指標と突き合わせて立てた推測です。
給排水関係工事費への支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は神奈川県の15,538、2位は山口県の14,012、3位は新潟県の10,416。
4位以下は三重県、北海道と続きます。
逆に下位は山形県が2,005、沖縄県が1,890。
神奈川県と沖縄県では8.22倍の開きです。
1位は静岡県。
3位に千葉県、5位に山梨県と、南海トラフや首都直下の想定域にあたる県が上位に並びました。
地震保険の保険料は、都道府県ごとに危険度に応じて決められています。
想定される揺れが大きい地域ほど保険料は高くなり、そのぶん支出も増えます。
ただし顔ぶれはそれだけでは説明がつきません。
2位の富山県、4位の宮崎県も上位です。
持ち家の割合が高い県では加入する世帯が増え、金額も積み上がります。
最下位は沖縄県4,282円、46位は兵庫県6,719円、45位は大阪府9,599円。
都市部で低いのは、賃貸に住む世帯が多く、建物の保険を自分では払わないためでしょう。
地方ごとに県の平均を出すと、中部9県が15,195円で最も高く、中国5県が11,408円で最も低くなります。
関東7都県14,593円と東北6県14,538円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
火災・地震保険料が少ない下位5府県
火災・地震保険料が少ない下位5府県です。
47位の沖縄県は4,282円、46位の兵庫県は6,719円、45位の大阪府は9,599円でした。
1位の静岡県とは17,977円の差があります。
44位は福岡県で9,900円、43位は京都府で9,970円、42位は石川県で10,045円と続きます。
最も少ない県は4,282円。
上位の県とは5.2倍の開きがありました。
47都道府県の中央値は13,299円、平均は13,486円です。
47位の沖縄県は平均を9,204円下回りました。
47位の沖縄県は1位の静岡県の19.2パーセントにあたる水準で、倍率にすると5.2倍の開きです。
46位との差は2,437円、45位との差は5,317円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも5,763円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均13,486円を下回りました。
47位から43位までの幅は5,688円です。
沖縄県は給排水関係工事費への支出では47位です。
全国の値は13,486円なので、47位はこれを9,204円下回っています。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりの火災・地震保険料への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 14,045円 |
| 青森県 | 16,818円 |
| 岩手県 | 12,017円 |
| 宮城県 | 10,880円 |
| 秋田県 | 15,550円 |
| 山形県 | 16,285円 |
| 福島県 | 15,679円 |
| 茨城県 | 16,216円 |
| 栃木県 | 13,507円 |
| 群馬県 | 10,708円 |
| 埼玉県 | 13,299円 |
| 千葉県 | 20,608円 |
| 東京都 | 12,654円 |
| 神奈川県 | 15,158円 |
| 新潟県 | 16,017円 |
| 富山県 | 20,681円 |
| 石川県 | 10,045円 |
| 福井県 | 13,594円 |
| 山梨県 | 19,538円 |
| 長野県 | 10,495円 |
| 岐阜県 | 13,936円 |
| 静岡県 | 22,259円 |
| 愛知県 | 10,192円 |
| 三重県 | 17,554円 |
| 滋賀県 | 10,286円 |
| 京都府 | 9,970円 |
| 大阪府 | 9,599円 |
| 兵庫県 | 6,719円 |
| 奈良県 | 13,062円 |
| 和歌山県 | 15,976円 |
| 鳥取県 | 14,205円 |
| 島根県 | 10,664円 |
| 岡山県 | 11,477円 |
| 広島県 | 10,237円 |
| 山口県 | 10,456円 |
| 徳島県 | 11,651円 |
| 香川県 | 11,796円 |
| 愛媛県 | 11,266円 |
| 高知県 | 17,239円 |
| 福岡県 | 9,900円 |
| 佐賀県 | 14,848円 |
| 長崎県 | 12,634円 |
| 熊本県 | 15,859円 |
| 大分県 | 13,615円 |
| 宮崎県 | 20,206円 |
| 鹿児島県 | 10,170円 |
| 沖縄県 | 4,282円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは静岡県です。
次いで富山県、千葉県、宮崎県、山梨県が続きます。
淡いのは沖縄県、兵庫県、大阪府でした。
47都道府県の平均は13,486円、中央値は13,299円です。
静岡県の22,259円は平均を8,773円上回ります。
1位と47位の差は17,977円、倍率にすると5.2倍でした。
給排水関係工事費への支出で並べ替えると神奈川県が15,538で最も高く、開きは8.22倍になります。
主指標で1位の静岡県は給排水関係工事費への支出では16位、給排水関係工事費への支出で1位の神奈川県は主指標では16位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりの火災・地震保険料への支出(円) | 地方 | 給排水関係工事費への支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 静岡県 | 22259 | 中部 | 6314 |
| 2 | 富山県 | 20681 | 中部 | 5620 |
| 3 | 千葉県 | 20608 | 関東 | 7067 |
| 4 | 宮崎県 | 20206 | 九州 | 6594 |
| 5 | 山梨県 | 19538 | 中部 | 5371 |
| 6 | 三重県 | 17554 | 近畿 | 9787 |
| 7 | 高知県 | 17239 | 四国 | 3730 |
| 8 | 青森県 | 16818 | 東北 | 4251 |
| 9 | 山形県 | 16285 | 東北 | 2005 |
| 10 | 茨城県 | 16216 | 関東 | 2936 |
| 11 | 新潟県 | 16017 | 中部 | 10416 |
| 12 | 和歌山県 | 15976 | 近畿 | 6544 |
| 13 | 熊本県 | 15859 | 九州 | 3106 |
| 14 | 福島県 | 15679 | 東北 | 6738 |
| 15 | 秋田県 | 15550 | 東北 | 2803 |
| 16 | 神奈川県 | 15158 | 関東 | 15538 |
| 17 | 佐賀県 | 14848 | 九州 | 5006 |
| 18 | 鳥取県 | 14205 | 中国 | 3213 |
| 19 | 北海道 | 14045 | 北海道 | 8390 |
| 20 | 岐阜県 | 13936 | 中部 | 5297 |
| 21 | 大分県 | 13615 | 九州 | 3707 |
| 22 | 福井県 | 13594 | 中部 | 4872 |
| 23 | 栃木県 | 13507 | 関東 | 2457 |
| 24 | 埼玉県 | 13299 | 関東 | 3806 |
| 25 | 奈良県 | 13062 | 近畿 | 4661 |
| 26 | 東京都 | 12654 | 関東 | 6947 |
| 27 | 長崎県 | 12634 | 九州 | 2612 |
| 28 | 岩手県 | 12017 | 東北 | 6986 |
| 29 | 香川県 | 11796 | 四国 | 3428 |
| 30 | 徳島県 | 11651 | 四国 | 2722 |
| 31 | 岡山県 | 11477 | 中国 | 3478 |
| 32 | 愛媛県 | 11266 | 四国 | 8164 |
| 33 | 宮城県 | 10880 | 東北 | 4518 |
| 34 | 群馬県 | 10708 | 関東 | 3587 |
| 35 | 島根県 | 10664 | 中国 | 5507 |
| 36 | 長野県 | 10495 | 中部 | 5475 |
| 37 | 山口県 | 10456 | 中国 | 14012 |
| 38 | 滋賀県 | 10286 | 近畿 | 8197 |
| 39 | 広島県 | 10237 | 中国 | 4471 |
| 40 | 愛知県 | 10192 | 中部 | 6745 |
| 41 | 鹿児島県 | 10170 | 九州 | 5174 |
| 42 | 石川県 | 10045 | 中部 | 3615 |
| 43 | 京都府 | 9970 | 近畿 | 2903 |
| 44 | 福岡県 | 9900 | 九州 | 6889 |
| 45 | 大阪府 | 9599 | 近畿 | 4148 |
| 46 | 兵庫県 | 6719 | 近畿 | 3200 |
| 47 | 沖縄県 | 4282 | 九州 | 1890 |
このグラフについての豆知識
危険度で保険料が変わる
火災・地震保険料は全国平均で年1万3,486円。
自動車保険や医療保険は別の項目に入ります。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の静岡県は22,259円、47位の沖縄県は4,282円。
差は17,977円、倍率にすると5.2倍です。
中央値は13,299円、平均は13,486円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では187円の差でした。
給排水関係工事費への支出で並べ替えると開きは8.22倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た1世帯当たりの火災・地震保険料への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 16818 | 宮城県 10880 |
| 関東 | 千葉県 20608 | 群馬県 10708 |
| 中部 | 静岡県 22259 | 石川県 10045 |
| 近畿 | 三重県 17554 | 兵庫県 6719 |
| 中国 | 鳥取県 14205 | 広島県 10237 |
| 四国 | 高知県 17239 | 愛媛県 11266 |
| 九州 | 宮崎県 20206 | 沖縄県 4282 |
まとめ
1世帯が1年間に払う火災・地震保険料を47都道府県で比べると、最も高い静岡県で22,259円、最も低い沖縄県で4,282円でした。
その差は17,977円、倍率にすると5.2倍です。
47都道府県の中央値は13,299円、平均は13,486円でした。
全国の値は13,486円です。
給排水関係工事費への支出で並べ替えると開きは8.22倍になり、主指標で1位の静岡県はその見方では16位に位置します。
読むときの注意点を3つ挙げます。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、自動車保険や医療保険は別の項目であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
給排水関係工事費への支出では神奈川県が15,538で最も高く、主指標で1位の静岡県はこの見方では16位でした。
地方ごとの平均では中部9県が15,195円で最も高く、中国5県が11,408円で最も低くなりました。
設備器具や自動車保険料とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 住宅の火災保険と地震保険への支出。自動車保険や医療保険は別の項目になる。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 住宅の火災保険と地震保険への支出。
自動車保険や医療保険は別の項目になる。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
