給湯器や換気扇など住宅の設備器具に、1世帯あたり年間いくら使っているのでしょうか。
地域によってどれくらい違うのか比べます。
このランキングは、総務省統計局の「家計調査」をもとにしています。
2023年から2025年までの3年間の平均を使い、住宅の設備器具の購入に使った金額を都道府県ごとに見ていきます。
全国平均は38,416円、中央値は36,310円。
最も支出額が多い三重県は92,723円で、最も少ない県の9,959円との差は82,764円です。
金額を比べると、約9.3倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
38,416円
1世帯当たりの設備器具への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 三重県
92,723円
最も少ない 沖縄県
9,959円
住宅の設備器具に使う金額が多い上位5県
住宅の設備器具に使う金額が多い上位5県です。
三重県は92,723円、神奈川県は67,684円、愛媛県は55,728円でした。
1位と2位の差は25,039円です。
4位は福井県で55,162円、5位は鳥取県で54,820円。
上位5はいずれも47都道府県の平均38,416円を上回りました。
1位の三重県は平均を54,307円上回りました。
中央値の36,310円と比べると56,413円高く、平均に対する比では2.41倍にあたります。
6位以下は岐阜県で53,857円、山口県で52,944円、東京都で52,767円と続きました。
2位と3位の差は11,956円、3位と4位の差は566円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は2,053円でした。
1位から5位までの幅は37,903円、1位から8位までの幅は39,956円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
三重県は修繕材料への支出でも16位に入っています。
全国の値は38,416円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は三重県の9万2,723円。
2位の神奈川県6万7,684円に1.4倍の差をつけました。
修繕材料への支出と並べて見ます
ここからは統計から離れて、この結果をどう読むかを考えてみます。
以下は確かめられた事実ではなく、ほかの指標と突き合わせて立てた推測です。
修繕材料への支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は新潟県の18,515、2位は岩手県の12,344、3位は鹿児島県の8,588。
4位以下は岡山県、茨城県と続きます。
逆に下位は愛媛県が2,869、大阪府が2,756。
新潟県と大阪府では6.72倍の開きです。
全国平均は年3万8,416円。
この記事でくらべた24品目のなかで、いちばん大きな金額です。
給湯器の交換だけで数十万円かかることを思えば、納得のいく水準でしょう。
9.3倍という差の多くは、買う年と買わない年の違いから生まれます。
給湯器も換気扇も10年以上使う品で、その年に交換の時期を迎えたかどうかで金額が大きく動きます。
最下位は沖縄県9,959円で、46位の栃木県1万6,037円とも1.6倍の開きがありました。
沖縄は年間を通じて暖かく、給湯や暖房の設備にかける必要が小さいことが関わっていそうです。
地方別では近畿4万4,619円が1位、九州2万9,919円が最下位でした。
地方ごとに県の平均を出すと、近畿7府県が44,619円で最も高く、九州・沖縄8県が29,919円で最も低くなります。
北海道42,615円と中国5県41,791円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
住宅の設備器具に使う金額が少ない下位5県
住宅の設備器具に使う金額が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は9,959円、46位の栃木県は16,037円、45位の長崎県は17,672円でした。
1位の三重県とは82,764円の差があります。
44位は徳島県で19,373円、43位は鹿児島県で20,634円、42位は秋田県で21,036円と続きます。
最も少ない県は9,959円。
上位の県とは9.3倍の開きがありました。
47都道府県の中央値は36,310円、平均は38,416円です。
47位の沖縄県は平均を28,457円下回りました。
47位の沖縄県は1位の三重県の10.7パーセントにあたる水準で、倍率にすると9.31倍の開きです。
46位との差は6,078円、45位との差は7,713円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも11,077円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均38,416円を下回りました。
47位から43位までの幅は10,675円です。
沖縄県は修繕材料への支出では中位位です。
全国の値は38,416円なので、47位はこれを28,457円下回っています。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりの設備器具への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 42,615円 |
| 青森県 | 40,011円 |
| 岩手県 | 35,446円 |
| 宮城県 | 33,410円 |
| 秋田県 | 21,036円 |
| 山形県 | 45,520円 |
| 福島県 | 35,404円 |
| 茨城県 | 28,250円 |
| 栃木県 | 16,037円 |
| 群馬県 | 36,310円 |
| 埼玉県 | 33,518円 |
| 千葉県 | 44,042円 |
| 東京都 | 52,767円 |
| 神奈川県 | 67,684円 |
| 新潟県 | 30,565円 |
| 富山県 | 34,547円 |
| 石川県 | 40,319円 |
| 福井県 | 55,162円 |
| 山梨県 | 42,196円 |
| 長野県 | 46,713円 |
| 岐阜県 | 53,857円 |
| 静岡県 | 40,501円 |
| 愛知県 | 30,468円 |
| 三重県 | 92,723円 |
| 滋賀県 | 40,335円 |
| 京都府 | 36,107円 |
| 大阪府 | 27,531円 |
| 兵庫県 | 32,844円 |
| 奈良県 | 36,889円 |
| 和歌山県 | 45,906円 |
| 鳥取県 | 54,820円 |
| 島根県 | 35,936円 |
| 岡山県 | 26,340円 |
| 広島県 | 38,916円 |
| 山口県 | 52,944円 |
| 徳島県 | 19,373円 |
| 香川県 | 34,409円 |
| 愛媛県 | 55,728円 |
| 高知県 | 29,033円 |
| 福岡県 | 45,815円 |
| 佐賀県 | 37,209円 |
| 長崎県 | 17,672円 |
| 熊本県 | 32,020円 |
| 大分県 | 51,431円 |
| 宮崎県 | 24,609円 |
| 鹿児島県 | 20,634円 |
| 沖縄県 | 9,959円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは三重県です。
次いで神奈川県、愛媛県、福井県、鳥取県が続きます。
淡いのは沖縄県、栃木県、長崎県でした。
47都道府県の平均は38,416円、中央値は36,310円です。
三重県の92,723円は平均を54,307円上回ります。
1位と47位の差は82,764円、倍率にすると9.31倍でした。
修繕材料への支出で並べ替えると新潟県が18,515で最も高く、開きは6.72倍になります。
主指標で1位の三重県は修繕材料への支出では16位、修繕材料への支出で1位の新潟県は主指標では35位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりの設備器具への支出(円) | 地方 | 修繕材料への支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 三重県 | 92723 | 近畿 | 4771 |
| 2 | 神奈川県 | 67684 | 関東 | 5812 |
| 3 | 愛媛県 | 55728 | 四国 | 2869 |
| 4 | 福井県 | 55162 | 中部 | 3666 |
| 5 | 鳥取県 | 54820 | 中国 | 4819 |
| 6 | 岐阜県 | 53857 | 中部 | 4361 |
| 7 | 山口県 | 52944 | 中国 | 4736 |
| 8 | 東京都 | 52767 | 関東 | 3779 |
| 9 | 大分県 | 51431 | 九州 | 3981 |
| 10 | 長野県 | 46713 | 中部 | 5593 |
| 11 | 和歌山県 | 45906 | 近畿 | 4698 |
| 12 | 福岡県 | 45815 | 九州 | 3280 |
| 13 | 山形県 | 45520 | 東北 | 6857 |
| 14 | 千葉県 | 44042 | 関東 | 4313 |
| 15 | 北海道 | 42615 | 北海道 | 3887 |
| 16 | 山梨県 | 42196 | 中部 | 4706 |
| 17 | 静岡県 | 40501 | 中部 | 4063 |
| 18 | 滋賀県 | 40335 | 近畿 | 3860 |
| 19 | 石川県 | 40319 | 中部 | 3665 |
| 20 | 青森県 | 40011 | 東北 | 4890 |
| 21 | 広島県 | 38916 | 中国 | 3382 |
| 22 | 佐賀県 | 37209 | 九州 | 4388 |
| 23 | 奈良県 | 36889 | 近畿 | 4763 |
| 24 | 群馬県 | 36310 | 関東 | 5183 |
| 25 | 京都府 | 36107 | 近畿 | 2934 |
| 26 | 島根県 | 35936 | 中国 | 3489 |
| 27 | 岩手県 | 35446 | 東北 | 12344 |
| 28 | 福島県 | 35404 | 東北 | 6353 |
| 29 | 富山県 | 34547 | 中部 | 5663 |
| 30 | 香川県 | 34409 | 四国 | 5470 |
| 31 | 埼玉県 | 33518 | 関東 | 3699 |
| 32 | 宮城県 | 33410 | 東北 | 4543 |
| 33 | 兵庫県 | 32844 | 近畿 | 3639 |
| 34 | 熊本県 | 32020 | 九州 | 3536 |
| 35 | 新潟県 | 30565 | 中部 | 18515 |
| 36 | 愛知県 | 30468 | 中部 | 3595 |
| 37 | 高知県 | 29033 | 四国 | 4191 |
| 38 | 茨城県 | 28250 | 関東 | 7284 |
| 39 | 大阪府 | 27531 | 近畿 | 2756 |
| 40 | 岡山県 | 26340 | 中国 | 7614 |
| 41 | 宮崎県 | 24609 | 九州 | 3435 |
| 42 | 秋田県 | 21036 | 東北 | 4632 |
| 43 | 鹿児島県 | 20634 | 九州 | 8588 |
| 44 | 徳島県 | 19373 | 四国 | 3325 |
| 45 | 長崎県 | 17672 | 九州 | 3355 |
| 46 | 栃木県 | 16037 | 関東 | 4868 |
| 47 | 沖縄県 | 9959 | 九州 | 3411 |
このグラフについての豆知識
24品目でいちばん大きい
住宅の設備器具への支出は全国平均で年3万8,416円。
取りつけ工事の費用は別の項目に入ります。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の三重県は92,723円、47位の沖縄県は9,959円。
差は82,764円、倍率にすると9.31倍です。
中央値は36,310円、平均は38,416円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では2,106円の差でした。
修繕材料への支出で並べ替えると開きは6.72倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た1世帯当たりの設備器具への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 45520 | 秋田県 21036 |
| 関東 | 神奈川県 67684 | 栃木県 16037 |
| 中部 | 福井県 55162 | 愛知県 30468 |
| 近畿 | 三重県 92723 | 大阪府 27531 |
| 中国 | 鳥取県 54820 | 岡山県 26340 |
| 四国 | 愛媛県 55728 | 徳島県 19373 |
| 九州 | 大分県 51431 | 沖縄県 9959 |
まとめ
1世帯が1年間に住宅の設備器具へ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い三重県で92,723円、最も低い沖縄県で9,959円でした。
その差は82,764円、倍率にすると9.31倍です。
47都道府県の中央値は36,310円、平均は38,416円でした。
全国の値は38,416円です。
修繕材料への支出で並べ替えると開きは6.72倍になり、主指標で1位の三重県はその見方では16位に位置します。
読むときの注意点を3つ挙げます。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、工事の費用は別の項目であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
修繕材料への支出では新潟県が18,515で最も高く、主指標で1位の三重県はこの見方では16位でした。
地方ごとの平均では近畿7府県が44,619円で最も高く、九州・沖縄8県が29,919円で最も低くなりました。
修繕材料や給排水関係の工事費とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 給湯器や換気扇など、住宅に取りつける設備への支出。工事の費用は別の項目になる。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 給湯器や換気扇など、住宅に取りつける設備への支出。
工事の費用は別の項目になる。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
