漬物や煮物に使うなすに、1世帯はいくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
京都府が2,964円で1位。
47都道府県の平均は2,186円、中央値は2,157円です。
最も高い2,964円と最も低い1,375円の差は1,589円、倍率にすると2.16倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
2,186円
1世帯当たりのなすへの支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 京都府
2,964円
最も少ない 沖縄県
1,375円
なすへの支出が多い上位5府県
なすへの支出が多い上位5府県です。
京都府は2,964円、新潟県は2,931円、富山県は2,924円でした。
1位と2位の差は33円です。
4位は神奈川県で2,809円、5位は東京都で2,780円。
上位5はいずれも47都道府県の平均2,186円を上回りました。
1位の京都府は平均を778円上回りました。
中央値の2,157円と比べると807円高く、平均に対する比では1.36倍にあたります。
6位以下は千葉県で2,733円、秋田県で2,681円、青森県で2,617円と続きました。
2位と3位の差は7円、3位と4位の差は115円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は163円でした。
1位から5位までの幅は184円、1位から8位までの幅は347円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
京都府はかぼちゃへの支出でも9位に入っています。
全国の値は2,186円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は京都府の2,964円。
近畿の府県が上位に並びます。
かぼちゃへの支出と並べて見ます
ここからは統計を離れて、1世帯が1年間になすへ使う金額の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
かぼちゃへの支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は神奈川県の2,200、2位は奈良県の2,123、3位は埼玉県の2,113。
4位以下は愛知県、東京都と続きます。
逆に下位は沖縄県が1,192、鳥取県が1,062。
神奈川県と鳥取県では2.07倍の開きです。
なすは近畿でとくによく食べられます。
京都の賀茂なす、大阪の泉州水なすなど、地域ごとの品種が根づいている土地です。
同じなすでも、丸い・長い・小さいと形がさまざま。
地方によって思いうかべる姿が違う野菜です。
当サイトのはくさい漬への支出の記事とあわせて見ると、漬物の文化が見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が2,441円で最も高く、四国4県が1,784円で最も低くなります。
北海道2,417円と関東7都県2,347円がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
なすへの支出が少ない下位5県
なすへの支出が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は1,375円、46位の群馬県は1,615円、45位の高知県は1,636円でした。
1位の京都府とは1,589円の差があります。
44位は鹿児島県で1,687円、43位は愛媛県で1,693円、42位は山梨県で1,698円と続きます。
最も少ない沖縄県は1,375円。
1位と47位の差は2.2倍です。
47都道府県の中央値は2,157円、平均は2,186円です。
47位の沖縄県は平均を811円下回りました。
47位の沖縄県は1位の京都府の46.4パーセントにあたる水準で、倍率にすると2.16倍の開きです。
46位との差は240円、45位との差は261円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも323円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均2,186円を下回りました。
47位から43位までの幅は318円です。
沖縄県はかぼちゃへの支出では46位です。
全国の値は2,186円なので、47位はこれを811円下回っています。
地方別に見る
なすへの支出は、近畿で多くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が2,441円で最も高くなります。
次いで北海道が2,417円、関東7都県が2,347円、中部9県が2,346円と続きました。
低いほうは近畿7府県が2,329円、中国5県が1,931円、九州・沖縄8県が1,882円、四国4県が1,784円でした。
最も高い東北6県と最も低い四国4県の差は657円です。
かぼちゃへの支出で見ると関東7都県が最も高く、九州・沖縄8県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりのなすへの支出 |
|---|---|
| 北海道 | 2,417円 |
| 青森県 | 2,617円 |
| 岩手県 | 2,118円 |
| 宮城県 | 2,325円 |
| 秋田県 | 2,681円 |
| 山形県 | 2,614円 |
| 福島県 | 2,288円 |
| 茨城県 | 1,858円 |
| 栃木県 | 2,031円 |
| 群馬県 | 1,615円 |
| 埼玉県 | 2,605円 |
| 千葉県 | 2,733円 |
| 東京都 | 2,780円 |
| 神奈川県 | 2,809円 |
| 新潟県 | 2,931円 |
| 富山県 | 2,924円 |
| 石川県 | 2,414円 |
| 福井県 | 2,261円 |
| 山梨県 | 1,698円 |
| 長野県 | 2,030円 |
| 岐阜県 | 2,291円 |
| 静岡県 | 2,157円 |
| 愛知県 | 2,404円 |
| 三重県 | 1,914円 |
| 滋賀県 | 2,447円 |
| 京都府 | 2,964円 |
| 大阪府 | 2,244円 |
| 兵庫県 | 2,439円 |
| 奈良県 | 2,332円 |
| 和歌山県 | 1,966円 |
| 鳥取県 | 1,907円 |
| 島根県 | 2,181円 |
| 岡山県 | 1,713円 |
| 広島県 | 1,796円 |
| 山口県 | 2,057円 |
| 徳島県 | 1,881円 |
| 香川県 | 1,926円 |
| 愛媛県 | 1,693円 |
| 高知県 | 1,636円 |
| 福岡県 | 2,295円 |
| 佐賀県 | 1,985円 |
| 長崎県 | 1,864円 |
| 熊本県 | 1,890円 |
| 大分県 | 1,943円 |
| 宮崎県 | 2,014円 |
| 鹿児島県 | 1,687円 |
| 沖縄県 | 1,375円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは京都府です。
次いで新潟県、富山県、神奈川県、東京都が続きます。
淡いのは沖縄県、群馬県、高知県でした。
47都道府県の平均は2,186円、中央値は2,157円です。
京都府の2,964円は平均を778円上回ります。
1位と47位の差は1,589円、倍率にすると2.16倍でした。
かぼちゃへの支出で並べ替えると神奈川県が2,200で最も高く、開きは2.07倍になります。
主指標で1位の京都府はかぼちゃへの支出では9位、かぼちゃへの支出で1位の神奈川県は主指標では4位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりのなすへの支出(円) | 地方 | かぼちゃへの支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 京都府 | 2964 | 近畿 | 1915 |
| 2 | 新潟県 | 2931 | 中部 | 1934 |
| 3 | 富山県 | 2924 | 中部 | 2056 |
| 4 | 神奈川県 | 2809 | 関東 | 2200 |
| 5 | 東京都 | 2780 | 関東 | 2093 |
| 6 | 千葉県 | 2733 | 関東 | 2090 |
| 7 | 秋田県 | 2681 | 東北 | 1788 |
| 8 | 青森県 | 2617 | 東北 | 1558 |
| 9 | 山形県 | 2614 | 東北 | 1582 |
| 10 | 埼玉県 | 2605 | 関東 | 2113 |
| 11 | 滋賀県 | 2447 | 近畿 | 1675 |
| 12 | 兵庫県 | 2439 | 近畿 | 1856 |
| 13 | 北海道 | 2417 | 北海道 | 1646 |
| 14 | 石川県 | 2414 | 中部 | 1885 |
| 15 | 愛知県 | 2404 | 中部 | 2105 |
| 16 | 奈良県 | 2332 | 近畿 | 2123 |
| 17 | 宮城県 | 2325 | 東北 | 1850 |
| 18 | 福岡県 | 2295 | 九州 | 1569 |
| 19 | 岐阜県 | 2291 | 中部 | 1750 |
| 20 | 福島県 | 2288 | 東北 | 1592 |
| 21 | 福井県 | 2261 | 中部 | 1429 |
| 22 | 大阪府 | 2244 | 近畿 | 1672 |
| 23 | 島根県 | 2181 | 中国 | 1714 |
| 24 | 静岡県 | 2157 | 中部 | 1855 |
| 25 | 岩手県 | 2118 | 東北 | 1586 |
| 26 | 山口県 | 2057 | 中国 | 1723 |
| 27 | 栃木県 | 2031 | 関東 | 1594 |
| 28 | 長野県 | 2030 | 中部 | 1832 |
| 29 | 宮崎県 | 2014 | 九州 | 1478 |
| 30 | 佐賀県 | 1985 | 九州 | 1462 |
| 31 | 和歌山県 | 1966 | 近畿 | 1478 |
| 32 | 大分県 | 1943 | 九州 | 1244 |
| 33 | 香川県 | 1926 | 四国 | 1610 |
| 34 | 三重県 | 1914 | 近畿 | 1570 |
| 35 | 鳥取県 | 1907 | 中国 | 1062 |
| 36 | 熊本県 | 1890 | 九州 | 1347 |
| 37 | 徳島県 | 1881 | 四国 | 1498 |
| 38 | 長崎県 | 1864 | 九州 | 1634 |
| 39 | 茨城県 | 1858 | 関東 | 1604 |
| 40 | 広島県 | 1796 | 中国 | 1420 |
| 41 | 岡山県 | 1713 | 中国 | 1492 |
| 42 | 山梨県 | 1698 | 中部 | 1770 |
| 43 | 愛媛県 | 1693 | 四国 | 1588 |
| 44 | 鹿児島県 | 1687 | 九州 | 1443 |
| 45 | 高知県 | 1636 | 四国 | 1541 |
| 46 | 群馬県 | 1615 | 関東 | 1670 |
| 47 | 沖縄県 | 1375 | 九州 | 1192 |
このグラフについての豆知識
地方で形が違う野菜
なすへの支出は全国平均で年2,186円。
日本には200をこえる品種があるといわれます。
関東は長なす、関西は丸なす、東北は小なすが主流というように、地域ごとに好みが分かれます。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の京都府は2,964円、47位の沖縄県は1,375円。
差は1,589円、倍率にすると2.16倍です。
中央値は2,157円、平均は2,186円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では29円の差でした。
かぼちゃへの支出で並べ替えると開きは2.07倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
1世帯が1年間になすへ使う金額とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
いちばん近かったのは【第3子が生まれた父の年齢】全国36.1歳と最も高いで、順位相関は0.73でした。
正反対だったのは【お酒を飲まない人】全国36.46パーセント、3人に1人以上で、相関は-0.65です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た1世帯当たりのなすへの支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 2681 | 岩手県 2118 |
| 関東 | 神奈川県 2809 | 群馬県 1615 |
| 中部 | 新潟県 2931 | 山梨県 1698 |
| 近畿 | 京都府 2964 | 三重県 1914 |
| 中国 | 島根県 2181 | 岡山県 1713 |
| 四国 | 香川県 1926 | 高知県 1636 |
| 九州 | 福岡県 2295 | 沖縄県 1375 |
まとめ
1世帯が1年間になすへ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い京都府で2,964円、最も低い沖縄県で1,375円でした。
その差は1,589円、倍率にすると2.16倍です。
47都道府県の中央値は2,157円、平均は2,186円でした。
全国の値は2,186円です。
かぼちゃへの支出で並べ替えると開きは2.07倍になり、主指標で1位の京都府はその見方では9位に位置します。
1世帯が1年間になすへ使う金額を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、生鮮のなすだけの数であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
かぼちゃへの支出では神奈川県が2,200で最も高く、主指標で1位の京都府はこの見方では9位でした。
地方ごとの平均では東北6県が2,441円で最も高く、四国4県が1,784円で最も低くなりました。
かぼちゃやはくさい漬への支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の京都府と2位の新潟県の差は33円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 生鮮のなすへの支出。漬物や煮物に使われる夏野菜。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 生鮮のなすへの支出。
漬物や煮物に使われる夏野菜。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
