47都道府県で、市と区の数を比べます。
市町村の記事では北海道が1位でしたが、市と区に限るとどうなるでしょうか。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2024年の数字。
全国986のうち、大阪府が64で1位。
人口10万人あたりでは東京都が最下位になります。
47都道府県の単純平均
21市区
市区数(2024年)
最も多い 大阪府
64市区
最も少ない 鳥取県
4市区
地図で見る
| 項目 | 市区数 |
|---|---|
| 北海道 | 45市区 |
| 青森県 | 10市区 |
| 岩手県 | 14市区 |
| 宮城県 | 19市区 |
| 秋田県 | 13市区 |
| 山形県 | 13市区 |
| 福島県 | 13市区 |
| 茨城県 | 32市区 |
| 栃木県 | 14市区 |
| 群馬県 | 12市区 |
| 埼玉県 | 50市区 |
| 千葉県 | 43市区 |
| 東京都 | 49市区 |
| 神奈川県 | 47市区 |
| 新潟県 | 28市区 |
| 富山県 | 10市区 |
| 石川県 | 11市区 |
| 福井県 | 9市区 |
| 山梨県 | 13市区 |
| 長野県 | 19市区 |
| 岐阜県 | 21市区 |
| 静岡県 | 29市区 |
| 愛知県 | 54市区 |
| 三重県 | 14市区 |
| 滋賀県 | 13市区 |
| 京都府 | 26市区 |
| 大阪府 | 64市区 |
| 兵庫県 | 38市区 |
| 奈良県 | 12市区 |
| 和歌山県 | 9市区 |
| 鳥取県 | 4市区 |
| 島根県 | 8市区 |
| 岡山県 | 19市区 |
| 広島県 | 22市区 |
| 山口県 | 13市区 |
| 徳島県 | 8市区 |
| 香川県 | 8市区 |
| 愛媛県 | 11市区 |
| 高知県 | 11市区 |
| 福岡県 | 43市区 |
| 佐賀県 | 10市区 |
| 長崎県 | 13市区 |
| 熊本県 | 19市区 |
| 大分県 | 14市区 |
| 宮崎県 | 9市区 |
| 鹿児島県 | 19市区 |
| 沖縄県 | 11市区 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは大阪府、愛知県、埼玉県、千葉県、兵庫県です。
市町村全体の地図で1位だった北海道は、ここでは目立ちません。
淡いのは鳥取県、徳島県、香川県でした。
47都道府県の平均は21.0、中央値は14です。
大阪府の64は平均の3.0倍にあたります。
上位3都府県で17.0パーセント、1位と47位で16.0倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 市区数(市区) | 地方 | 人口10万人あたりの市区数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 大阪府 | 64 | 近畿 | 0.73 |
| 2 | 愛知県 | 54 | 中部 | 0.72 |
| 3 | 埼玉県 | 50 | 関東 | 0.68 |
| 4 | 東京都 | 49 | 関東 | 0.35 |
| 5 | 神奈川県 | 47 | 関東 | 0.51 |
| 6 | 北海道 | 45 | 北海道 | 0.89 |
| 7 | 千葉県 | 43 | 関東 | 0.69 |
| 7 | 福岡県 | 43 | 九州 | 0.84 |
| 9 | 兵庫県 | 38 | 近畿 | 0.71 |
| 10 | 茨城県 | 32 | 関東 | 1.14 |
| 11 | 静岡県 | 29 | 中部 | 0.82 |
| 12 | 新潟県 | 28 | 中部 | 1.33 |
| 13 | 京都府 | 26 | 近畿 | 1.03 |
| 14 | 広島県 | 22 | 中国 | 0.81 |
| 15 | 岐阜県 | 21 | 中部 | 1.10 |
| 16 | 岡山県 | 19 | 中国 | 1.04 |
| 16 | 宮城県 | 19 | 東北 | 0.85 |
| 16 | 熊本県 | 19 | 九州 | 1.12 |
| 16 | 鹿児島県 | 19 | 九州 | 1.24 |
| 16 | 長野県 | 19 | 中部 | 0.96 |
| 21 | 岩手県 | 14 | 東北 | 1.22 |
| 21 | 三重県 | 14 | 近畿 | 0.82 |
| 21 | 大分県 | 14 | 九州 | 1.29 |
| 21 | 栃木県 | 14 | 関東 | 0.74 |
| 25 | 山形県 | 13 | 東北 | 1.29 |
| 25 | 山口県 | 13 | 中国 | 1.01 |
| 25 | 山梨県 | 13 | 中部 | 1.64 |
| 25 | 滋賀県 | 13 | 近畿 | 0.93 |
| 25 | 秋田県 | 13 | 東北 | 1.45 |
| 25 | 長崎県 | 13 | 九州 | 1.04 |
| 25 | 福島県 | 13 | 東北 | 0.75 |
| 32 | 群馬県 | 12 | 関東 | 0.63 |
| 32 | 奈良県 | 12 | 近畿 | 0.93 |
| 34 | 愛媛県 | 11 | 四国 | 0.86 |
| 34 | 沖縄県 | 11 | 九州 | 0.75 |
| 34 | 高知県 | 11 | 四国 | 1.68 |
| 34 | 石川県 | 11 | 中部 | 1.00 |
| 38 | 佐賀県 | 10 | 九州 | 1.27 |
| 38 | 青森県 | 10 | 東北 | 0.86 |
| 38 | 富山県 | 10 | 中部 | 1.00 |
| 41 | 宮崎県 | 9 | 九州 | 0.87 |
| 41 | 福井県 | 9 | 中部 | 1.22 |
| 41 | 和歌山県 | 9 | 近畿 | 1.02 |
| 44 | 香川県 | 8 | 四国 | 0.87 |
| 44 | 島根県 | 8 | 中国 | 1.25 |
| 44 | 徳島県 | 8 | 四国 | 1.17 |
| 47 | 鳥取県 | 4 | 中国 | 0.75 |
市と区が多い5都府県
市と区が多い上位5都府県です。
大阪府は64、愛知県は54、埼玉県は50でした。
大阪府は2位の愛知県の1.19倍です。
4位以下は千葉県、兵庫県と続き、上位5都府県で全国の26.8パーセント。
上位3都府県で17.0パーセント、上位10都道府県で47.2パーセントでした。
1位のシェアは6.5パーセント。
市町村全体では北海道が1位でしたが、市と区に限ると人口の多い都府県が上位を占めます。
人口あたりでは高知県が東京都の4.8倍です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
市区数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、順位が入れ替わります。
1位は高知県の1.68、2位は山梨県1.64、3位は秋田県1.45。
人口の少ない県が上位に並びます。
逆に人口あたりの下位は神奈川県0.51、東京都0.35。
高知県と東京都では4.8倍の開きです。
実数4位の東京都が人口あたりでは47位。
東京都の特別区23区はこの統計の「区」に含まれますが、それでも人口1,400万人を割ると密度は最も低くなります。
市になるには人口の要件があります。
人口の多い都府県ほど市が増え、人口の少ない県では町村のまま残る。
だから実数では大都市圏が上位に来ます。
一方で、人口あたりで見れば1つの市が受け持つ人数は大都市ほど多くなり、密度は下がることになります。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が1.1で最も多く、関東7都県が0.6で最も少なくなります。
東北6県1と九州・沖縄8県1がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
市と区が少ない県
市と区が少ない県です。
最も少ないのは鳥取県の4。
次いで徳島県と香川県が8で並びます。
大阪府の64とは16.0倍の差があります。
少ないほうは同じ数の県が重なりやすく、順位がつきにくいのがこの統計の特徴です。
数が小さいためでもあります。
47都道府県の中央値は14。
平均は21.0なので、平均が中央値の1.5倍です。
地方別に見る
市と区は、人口の多い地方ほど数が増えます。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の25.1パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が19.7パーセント、近畿7府県が17.8パーセント、九州・沖縄8県が14パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が8.3パーセント、中国5県が6.7パーセント、北海道が4.6パーセント、四国4県が3.9パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
四国4県が1.1、東北6県が1、九州・沖縄8県が1の順に多く、最も少ないのは関東7都県が0.6です。
このグラフについての豆知識
特別区も「区」に含まれる
この指標は市と区の数です。
東京都の特別区23区のほか、政令指定都市に置かれた行政区も含まれます。
大阪府が1位なのは、大阪市と堺市の行政区が数に入るためだと考えられます。
市町村の記事で扱った1,741には特別区が含まれません。
数え方が違う点に注意が必要です。
北海道は町村の道
市町村全体では179で1位だった北海道が、市と区では35で全国7位。
町村の記事では144で1位になります。
同じ北海道でも、切り取り方を変えると見え方がまるで違う。
3つの記事を並べて読むと、その違いがよく分かります。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の市区数は、2014年の988市区から2024年の986市区へ、この10年でほとんど変わっていません。
10年前も先頭は大阪府です。
顔ぶれは変わりませんでした。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは宮城県で6%増です。
順位の並びがにている記事
市区数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
0.97という高い相関を示したのが【市区議会議員の数】全国1万8,389人、人口あたり1位は山梨県でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.7)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た市区数
| 地方 | 最も多い(市区) | 最も少ない(市区) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 19 | 青森県 10 |
| 関東 | 埼玉県 50 | 群馬県 12 |
| 中部 | 愛知県 54 | 福井県 9 |
| 近畿 | 大阪府 64 | 和歌山県 9 |
| 中国 | 広島県 22 | 鳥取県 4 |
| 四国 | 愛媛県 11 | 香川県 8 |
| 九州 | 福岡県 43 | 宮崎県 9 |
まとめ
市と区の数を47都道府県で比べると、最も多い大阪府で64、最も少ない鳥取県で4でした。
人口10万人あたりでは東京都が最下位になります。
市区数の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、特別区や政令指定都市の行政区も含むこと。
2つ目は、市町村全体の数とは数え方が違うこと。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは高知県1.68が1位、東京都0.35が47位で4.8倍の開き。
市になるには人口の要件があるため、実数と密度で正反対の結果になります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の25.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が1.1で最多でした。
市町村や町村の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードD110102(市区数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードD110102(市区数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
