【病床利用率】全国77%、4分の3が埋まる

【病床利用率】全国77%、4分の3が埋まる

病院のベッドは、どれくらい埋まっているのでしょうか。
全病床の病床利用率を47都道府県で比べます。

使うのは厚生労働省の病院報告、2024年の数字。

佐賀県が82.4%で1位。
47都道府県の平均は76.53%、中央値は76.9%です。
最も高い82.4%と最も低い66.4%の差は16ポイント、倍率にすると1.24倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

76.5%

病床利用率(全病床)(2024年)

最も多い 佐賀県

82.4%

最も少ない 福島県

66.4%

病床利用率が高い上位5県

上位5都道府県の病床利用率(全病床)
上位5都道府県の病床利用率(全病床) 病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(2024年) 020406080佐賀県: 82.4%82.4%福岡県: 80.6%80.6%山口県: 80.5%80.5%富山県: 80.2%80.2%神奈川県: 79.9%79.9%佐賀県福岡県山口県富山県神奈川県
上位5都道府県の病床利用率(全病床)
項目病床利用率(全病床)
佐賀県82.4%
福岡県80.6%
山口県80.5%
富山県80.2%
神奈川県79.9%
下位5都道府県の病床利用率(全病床)
下位5都道府県の病床利用率(全病床) 病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(2024年) 010203040506070福島県: 66.4%66.4%岐阜県: 71.4%71.4%茨城県: 71.8%71.8%岩手県: 71.9%71.9%愛媛県: 72%72%福島県岐阜県茨城県岩手県愛媛県
下位5都道府県の病床利用率(全病床)
項目病床利用率(全病床)
福島県66.4%
岐阜県71.4%
茨城県71.8%
岩手県71.9%
愛媛県72%

病床利用率が高い上位5県です。

佐賀県は82.4%、福岡県は80.6%、山口県は80.5%でした。
1位と2位の差は1.8ポイントです。

4位は富山県で80.2%、5位は神奈川県で79.9%。
上位5はいずれも47都道府県の平均76.53%を上回りました。

1位の佐賀県は平均を5.87ポイント上回りました。
中央値の76.9%と比べると5.5ポイント高く、平均に対する比では1.08倍にあたります。

6位以下は広島県で79.8%、熊本県で79.7%、沖縄県で79.7%と続きました。

2位と3位の差は0.1ポイント、3位と4位の差は0.3ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.2ポイントでした。

1位から5位までの幅は2.5ポイント、1位から8位までの幅は2.7ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

佐賀県は一般病床の病床利用率でも1位に入っています。
全国の値は77%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は佐賀県の82.4パーセント。
8割強が埋まっている計算です。

差はわずか1.2倍しかありません

数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
病床利用率の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。

一般病床の病床利用率で並べ替えると、順位が変わります。

1位は佐賀県の78.9、2位は福岡県の78.5、3位は熊本県の77.8。

4位以下は神奈川県、鳥取県と続きます。
逆に下位は岐阜県が67.3、福島県が63.7。
佐賀県と福島県では1.24倍の開きです。

この統計の差は1.2倍と、当サイトで扱った指標のなかでも指折りの小ささです。
病床の使われ方は全国でよく似ています。

それでも下位の県では3床に1床が空いており、病床の再編が課題になっている地域もあります。

当サイトの病床数や平均在院日数の記事とあわせて見ると、入院医療の効率が見えてきます。

地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が78.95%で最も高く、東北6県が73.3%で最も低くなります。
中国5県77.88%と関東7都県76.66%がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

一般病床の病床利用率の上位5都道府県
一般病床の病床利用率の上位5都道府県 病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(2024年) 010203040506070佐賀県: 78.978.9福岡県: 78.578.5熊本県: 77.877.8神奈川県: 77.477.4鳥取県: 76.876.8佐賀県福岡県熊本県神奈川県鳥取県
一般病床の病床利用率の上位5都道府県
項目一般病床の病床利用率
佐賀県78.9
福岡県78.5
熊本県77.8
神奈川県77.4
鳥取県76.8

病床利用率が低い下位5県

病床利用率が低い下位5県です。

47位の福島県は66.4%、46位の岐阜県は71.4%、45位の茨城県は71.8%でした。
1位の佐賀県とは16ポイントの差があります。

44位は岩手県で71.9%、43位は愛媛県で72%、42位は香川県で72.7%と続きます。

最も低い福島県は66.4パーセント。
1位と47位の差は1.2倍にとどまります。

47都道府県の中央値は76.9%、平均は76.53%です。
47位の福島県は平均を10.13ポイント下回りました。

47位の福島県は1位の佐賀県の80.6パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.24倍の開きです。

46位との差は5ポイント、45位との差は5.4ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも6.3ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均76.53%を下回りました。
47位から43位までの幅は5.6ポイントです。

福島県は一般病床の病床利用率では47位です。
全国の値は77%なので、47位はこれを10.6ポイント下回っています。

地図で見る

病床利用率(全病床)(2024年)
病床利用率(全病床)(2024年) 病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(厚生労働省)をもとに作成。単位は%。 北海道 75.6%青森 74%岩手 71.9%宮城 75%秋田 75.6%山形 76.9%福島 66.4%茨城 71.8%栃木 76.1%群馬 79.1%埼玉 78.3%千葉 76.2%東京 75.2%神奈川 79.9%新潟 77.3%富山 80.2%石川 76.5%福井 76.7%山梨 72.9%長野 77.9%岐阜 71.4%静岡 76.8%愛知 79%三重 77%滋賀 76.4%京都 74.7%大阪 78.8%兵庫 77.5%奈良 76%和歌山 73.3%鳥取 78.3%島根 77.6%岡山 73.2%広島 79.8%山口 80.5%徳島 78.6%香川 72.7%愛媛 72%高知 78.4%福岡 80.6%佐賀 82.4%長崎 77.7%熊本 79.7%大分 79.4%宮崎 73.5%鹿児島 78.6%沖縄 79.7%
病床利用率(全病床)(%)
病床利用率(全病床)(2024年)
項目病床利用率(全病床)
北海道75.6%
青森県74%
岩手県71.9%
宮城県75%
秋田県75.6%
山形県76.9%
福島県66.4%
茨城県71.8%
栃木県76.1%
群馬県79.1%
埼玉県78.3%
千葉県76.2%
東京都75.2%
神奈川県79.9%
新潟県77.3%
富山県80.2%
石川県76.5%
福井県76.7%
山梨県72.9%
長野県77.9%
岐阜県71.4%
静岡県76.8%
愛知県79%
三重県77%
滋賀県76.4%
京都府74.7%
大阪府78.8%
兵庫県77.5%
奈良県76%
和歌山県73.3%
鳥取県78.3%
島根県77.6%
岡山県73.2%
広島県79.8%
山口県80.5%
徳島県78.6%
香川県72.7%
愛媛県72%
高知県78.4%
福岡県80.6%
佐賀県82.4%
長崎県77.7%
熊本県79.7%
大分県79.4%
宮崎県73.5%
鹿児島県78.6%
沖縄県79.7%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは佐賀県です。
次いで福岡県、山口県、富山県、神奈川県が続きます。
淡いのは福島県、岐阜県、茨城県でした。

47都道府県の平均は76.53%、中央値は76.9%です。
佐賀県の82.4%は平均を5.87ポイント上回ります。

1位と47位の差は16ポイント、倍率にすると1.24倍でした。

一般病床の病床利用率で並べ替えると佐賀県が78.9で最も高く、開きは1.24倍になります。

主指標で1位の佐賀県は一般病床の病床利用率では1位、一般病床の病床利用率で1位の佐賀県は主指標では1位でした。

順位都道府県病床利用率(全病床)(%)地方一般病床の病床利用率
1佐賀県82.4九州78.9
2福岡県80.6九州78.5
3山口県80.5中国75.9
4富山県80.2中部72.7
5神奈川県79.9関東77.4
6広島県79.8中国76
7沖縄県79.7九州75.7
7熊本県79.7九州77.8
9大分県79.4九州76.3
10群馬県79.1関東75.1
11愛知県79中部75.2
12大阪府78.8近畿75.9
13鹿児島県78.6九州73.4
13徳島県78.6四国73.6
15高知県78.4四国75.1
16埼玉県78.3関東73.8
16鳥取県78.3中国76.8
18長野県77.9中部75.3
19長崎県77.7九州74.2
20島根県77.6中国75.9
21兵庫県77.5近畿74.3
22新潟県77.3中部73
23三重県77近畿71.8
24山形県76.9東北70.5
25静岡県76.8中部72.2
26福井県76.7中部74
27石川県76.5中部71.9
28滋賀県76.4近畿74.2
29千葉県76.2関東73.4
30栃木県76.1関東73.8
31奈良県76近畿72.9
32秋田県75.6東北70.5
32北海道75.6北海道70.2
34東京都75.2関東70.3
35宮城県75東北71.7
36京都府74.7近畿72.8
37青森県74東北69.1
38宮崎県73.5九州67.9
39和歌山県73.3近畿73.6
40岡山県73.2中国70.9
41山梨県72.9中部67.8
42香川県72.7四国68.7
43愛媛県72四国69.1
44岩手県71.9東北69.2
45茨城県71.8関東69.2
46岐阜県71.4中部67.3
47福島県66.4東北63.7
病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(2024年、厚生労働省)をもとに作成

このグラフについての豆知識

全国平均は77パーセント

2024年の全病床の病床利用率は全国で77パーセント。
病床のおよそ4分の3が常に埋まっている計算です。

救急の受け入れには空き病床が必要なため、100パーセントに近いほど良いという指標ではありません。

病院報告という統計

病院報告は、全国のすべての病院が毎月提出する報告をまとめた統計です。
この記事は2024年の年平均を使っています。

対象は病院(病床20床以上)だけで、町の診療所は含まれていません。

また、患者数は住んでいる人ではなく病院の所在地で数えます。
県境をこえて通院・入院する人がいるため、その県の住民の受療そのものではないことに注意してください。

数字の散らばり

1位の佐賀県は82.4%、47位の福島県は66.4%。
差は16ポイント、倍率にすると1.24倍です。

中央値は76.9%、平均は76.53%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.37ポイントの差でした。

一般病床の病床利用率で並べ替えると開きは1.24倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

地方のなかで見た病床利用率(全病床)

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北山形県 76.9福島県 66.4
関東神奈川県 79.9茨城県 71.8
中部富山県 80.2岐阜県 71.4
近畿大阪府 78.8和歌山県 73.3
中国山口県 80.5岡山県 73.2
四国徳島県 78.6愛媛県 72
九州佐賀県 82.4宮崎県 73.5
病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)(2024年、厚生労働省)をもとに作成

まとめ

病床利用率を47都道府県で比べると、最も高い佐賀県で82.4%、最も低い福島県で66.4%でした。
その差は16ポイント、倍率にすると1.24倍です。

47都道府県の中央値は76.9%、平均は76.53%でした。
全国の値は77%です。
一般病床の病床利用率で並べ替えると開きは1.24倍になり、主指標で1位の佐賀県はその見方では1位に位置します。

この病床利用率の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、病院の所在地で集計した数字であること。
2つ目は、病床の種類ごとの構成が県で違うこと。
3つ目は2024年の数字であることです。

一般病床の病床利用率では佐賀県が78.9で最も高く、主指標で1位の佐賀県はこの見方では1位でした。

地方ごとの平均では九州・沖縄8県が78.95%で最も高く、東北6県が73.3%で最も低くなりました。
病院の病床数や平均在院日数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

1位の佐賀県と2位の福岡県の差は1.8ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。

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出典

  • 統計名: 病院報告(在院患者延数・病床利用率・平均在院日数、都道府県別)
  • 調査年: 2024年
  • 公開元: 厚生労働省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004045409
  • 備考: 2024年の病院の病床利用率(全病床)。在院患者延数を病床数と日数で割ったもの。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は一般病床の病床利用率

注記: 2024年の病院の病床利用率(全病床)。
在院患者延数を病床数と日数で割ったもの。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は一般病床の病床利用率

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