日本人の自覚症状の第1位といわれる腰痛。
腰痛のある人はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の国民生活基礎調査、2022年の都道府県別の数字。
岩手県が5.48%で1位。
47都道府県の平均は4.66%、中央値は4.68%です。
最も高い5.48%と最も低い3.46%の差は2.02ポイント、倍率にすると1.58倍でした。
47都道府県の単純平均
4.7%
腰痛の症状がある人の割合(2022年)
最も多い 岩手県
5.5%
最も少ない 沖縄県
3.5%
腰痛のある人が多い上位5県
腰痛のある人が多い上位5県です。
岩手県は5.48%、長野県は5.28%、秋田県は5.17%でした。
1位と2位の差は0.2ポイントです。
4位は熊本県で5.16%、5位は山口県で5.12%。
上位5はいずれも47都道府県の平均4.66%を上回りました。
1位の岩手県は平均を0.82ポイント上回りました。
中央値の4.68%と比べると0.8ポイント高く、平均に対する比では1.18倍にあたります。
6位以下は長崎県で5.12%、岐阜県で5.01%、鳥取県で5.01%と続きました。
2位と3位の差は0.11ポイント、3位と4位の差は0.01ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.11ポイントでした。
1位から5位までの幅は0.36ポイント、1位から8位までの幅は0.47ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
岩手県は肩こりのある人の割合でも25位に入っています。
全国の値は4.57%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は岩手県の5.48パーセント。
東北の県が上位に入ります。
肩こりと並ぶ国民的な症状です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は腰痛のある人の割合の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
肩こりのある人の割合で並べ替えると、順位が変わります。
1位は香川県の2.59、2位は愛媛県の2.51、3位は鳥取県の2.4。
4位以下は兵庫県、島根県と続きます。
逆に下位は山形県が1.55、沖縄県が1.54。
香川県と沖縄県では1.68倍の開きです。
農作業や雪かきなど腰に負担のかかる暮らしが、東北の高さの背景にあると考えられます。
沖縄県が最下位なのは、年齢構成の若さと、雪のない暮らしの両方が効いていそうです。
当サイトのあん摩・はり・きゅうの施術所の記事とあわせて見ると、受け皿の分布も見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が5.02%で最も高く、北海道が4.17%で最も低くなります。
中国5県4.93%と中部9県4.62%がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
腰痛のある人が少ない下位5県
腰痛のある人が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は3.46%、46位の鹿児島県は4.12%、45位の北海道は4.17%でした。
1位の岩手県とは2.02ポイントの差があります。
44位は千葉県で4.2%、43位は兵庫県で4.21%、42位は奈良県で4.31%と続きます。
最も低い沖縄県は3.46パーセント。
1位と47位の差は1.6倍です。
47都道府県の中央値は4.68%、平均は4.66%です。
47位の沖縄県は平均を1.2ポイント下回りました。
47位の沖縄県は1位の岩手県の63.1パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.58倍の開きです。
46位との差は0.66ポイント、45位との差は0.71ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.85ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均4.66%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.75ポイントです。
沖縄県は肩こりのある人の割合では47位です。
全国の値は4.57%なので、47位はこれを1.11ポイント下回っています。
地方別に見る
腰痛のある人は、東北で多く、沖縄で少なくなります。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が5.02%で最も高くなります。
次いで中国5県が4.93%、中部9県が4.62%、九州・沖縄8県が4.62%と続きました。
低いほうは四国4県が4.61%、関東7都県が4.51%、近畿7府県が4.51%、北海道が4.17%でした。
最も高い東北6県と最も低い北海道の差は0.85ポイントです。
肩こりのある人の割合で見ると四国4県が最も高く、東北6県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 腰痛の症状がある人の割合 |
|---|---|
| 北海道 | 4.2% |
| 青森県 | 5.0% |
| 岩手県 | 5.5% |
| 宮城県 | 4.9% |
| 秋田県 | 5.2% |
| 山形県 | 4.8% |
| 福島県 | 4.9% |
| 茨城県 | 4.5% |
| 栃木県 | 4.4% |
| 群馬県 | 4.5% |
| 埼玉県 | 4.7% |
| 千葉県 | 4.2% |
| 東京都 | 4.4% |
| 神奈川県 | 4.8% |
| 新潟県 | 4.8% |
| 富山県 | 4.5% |
| 石川県 | 4.3% |
| 福井県 | 4.4% |
| 山梨県 | 4.6% |
| 長野県 | 5.3% |
| 岐阜県 | 5.0% |
| 静岡県 | 4.3% |
| 愛知県 | 4.4% |
| 三重県 | 4.7% |
| 滋賀県 | 4.7% |
| 京都府 | 4.4% |
| 大阪府 | 4.7% |
| 兵庫県 | 4.2% |
| 奈良県 | 4.3% |
| 和歌山県 | 4.6% |
| 鳥取県 | 5.0% |
| 島根県 | 5.0% |
| 岡山県 | 4.6% |
| 広島県 | 4.9% |
| 山口県 | 5.1% |
| 徳島県 | 4.8% |
| 香川県 | 4.5% |
| 愛媛県 | 4.5% |
| 高知県 | 4.7% |
| 福岡県 | 4.4% |
| 佐賀県 | 4.8% |
| 長崎県 | 5.1% |
| 熊本県 | 5.2% |
| 大分県 | 5.0% |
| 宮崎県 | 4.9% |
| 鹿児島県 | 4.1% |
| 沖縄県 | 3.5% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは岩手県です。
次いで長野県、秋田県、熊本県、山口県が続きます。
淡いのは沖縄県、鹿児島県、北海道でした。
47都道府県の平均は4.66%、中央値は4.68%です。
岩手県の5.48%は平均を0.82ポイント上回ります。
1位と47位の差は2.02ポイント、倍率にすると1.58倍でした。
肩こりのある人の割合で並べ替えると香川県が2.59で最も高く、開きは1.68倍になります。
主指標で1位の岩手県は肩こりのある人の割合では25位、肩こりのある人の割合で1位の香川県は主指標では33位でした。
| 順位 | 都道府県 | 腰痛の症状がある人の割合(%) | 地方 | 肩こりのある人の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 岩手県 | 5.48 | 東北 | 2.01 |
| 2 | 長野県 | 5.28 | 中部 | 1.85 |
| 3 | 秋田県 | 5.17 | 東北 | 1.84 |
| 4 | 熊本県 | 5.16 | 九州 | 2.29 |
| 5 | 山口県 | 5.12 | 中国 | 1.82 |
| 5 | 長崎県 | 5.12 | 九州 | 1.96 |
| 7 | 岐阜県 | 5.01 | 中部 | 2.17 |
| 7 | 鳥取県 | 5.01 | 中国 | 2.4 |
| 9 | 大分県 | 4.98 | 九州 | 2.19 |
| 9 | 島根県 | 4.98 | 中国 | 2.33 |
| 11 | 青森県 | 4.97 | 東北 | 1.6 |
| 12 | 福島県 | 4.91 | 東北 | 1.82 |
| 13 | 宮崎県 | 4.89 | 九州 | 2.29 |
| 13 | 広島県 | 4.89 | 中国 | 1.89 |
| 15 | 宮城県 | 4.86 | 東北 | 2.05 |
| 16 | 佐賀県 | 4.79 | 九州 | 2.19 |
| 16 | 神奈川県 | 4.79 | 関東 | 1.86 |
| 18 | 徳島県 | 4.78 | 四国 | 2.16 |
| 19 | 山形県 | 4.75 | 東北 | 1.55 |
| 19 | 新潟県 | 4.75 | 中部 | 1.7 |
| 21 | 大阪府 | 4.73 | 近畿 | 2.08 |
| 22 | 三重県 | 4.7 | 近畿 | 1.87 |
| 23 | 埼玉県 | 4.69 | 関東 | 1.83 |
| 24 | 高知県 | 4.68 | 四国 | 2.26 |
| 24 | 滋賀県 | 4.68 | 近畿 | 2.18 |
| 26 | 岡山県 | 4.63 | 中国 | 1.84 |
| 27 | 和歌山県 | 4.56 | 近畿 | 2.28 |
| 28 | 山梨県 | 4.55 | 中部 | 1.93 |
| 29 | 群馬県 | 4.53 | 関東 | 1.63 |
| 29 | 富山県 | 4.53 | 中部 | 1.73 |
| 31 | 愛媛県 | 4.51 | 四国 | 2.51 |
| 32 | 茨城県 | 4.48 | 関東 | 2.05 |
| 32 | 香川県 | 4.48 | 四国 | 2.59 |
| 34 | 福岡県 | 4.44 | 九州 | 2.1 |
| 35 | 東京都 | 4.43 | 関東 | 2.18 |
| 35 | 栃木県 | 4.43 | 関東 | 1.73 |
| 37 | 福井県 | 4.42 | 中部 | 2.06 |
| 38 | 京都府 | 4.39 | 近畿 | 2.28 |
| 39 | 愛知県 | 4.38 | 中部 | 1.76 |
| 40 | 石川県 | 4.32 | 中部 | 1.77 |
| 41 | 静岡県 | 4.31 | 中部 | 2.26 |
| 41 | 奈良県 | 4.31 | 近畿 | 2.32 |
| 43 | 兵庫県 | 4.21 | 近畿 | 2.38 |
| 44 | 千葉県 | 4.2 | 関東 | 1.92 |
| 45 | 北海道 | 4.17 | 北海道 | 1.83 |
| 46 | 鹿児島県 | 4.12 | 九州 | 2.16 |
| 47 | 沖縄県 | 3.46 | 九州 | 1.54 |
このグラフについての豆知識
国民症状の第1位
腰痛は日本人の自覚症状のなかで最も多い症状です。
6歳以上のおよそ22人に1人が訴えています。
長く付き合う症状だけに、運動や作業姿勢の工夫といった予防の知恵が大切になります。
3年に一度の大規模調査
国民生活基礎調査で都道府県別に集計されるのは、3年ごとの大規模調査の年だけです。
この記事は2022年(令和4年)の調査を使っています。
公表されているのは人数なので、6歳以上の世帯人員の総数で割って当サイトで割合にしました。
不詳を含む総数で割っているため、公表の率とは分母の取り方が違うことがあります。
標本調査にもとづく推計のため、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の岩手県は5.48%、47位の沖縄県は3.46%。
差は2.02ポイント、倍率にすると1.58倍です。
中央値は4.68%、平均は4.66%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.02ポイントの差でした。
肩こりのある人の割合で並べ替えると開きは1.68倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た腰痛の症状がある人の割合
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 岩手県 5.48 | 山形県 4.75 |
| 関東 | 神奈川県 4.79 | 千葉県 4.2 |
| 中部 | 長野県 5.28 | 静岡県 4.31 |
| 近畿 | 大阪府 4.73 | 兵庫県 4.21 |
| 中国 | 山口県 5.12 | 岡山県 4.63 |
| 四国 | 徳島県 4.78 | 香川県 4.48 |
| 九州 | 熊本県 5.16 | 沖縄県 3.46 |
まとめ
腰痛のある人の割合を47都道府県で比べると、最も高い岩手県で5.48%、最も低い沖縄県で3.46%でした。
その差は2.02ポイント、倍率にすると1.58倍です。
47都道府県の中央値は4.68%、平均は4.66%でした。
全国の値は4.57%です。
肩こりのある人の割合で並べ替えると開きは1.68倍になり、主指標で1位の岩手県はその見方では25位に位置します。
腰痛のある人の割合をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、本人の自覚にもとづく数字であること。
3つ目は2022年の数字であることです。
肩こりのある人の割合では香川県が2.59で最も高く、主指標で1位の岩手県はこの見方では25位でした。
地方ごとの平均では東北6県が5.02%で最も高く、北海道が4.17%で最も低くなりました。
肩こりのある人や関節が痛む人を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の岩手県と2位の長野県の差は0.2ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)
- 調査年: 2022年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0002041078
- 備考: 6歳以上のうち腰痛の自覚症状がある人(複数回答)の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は肩こりのある人の割合
注記: 6歳以上のうち腰痛の自覚症状がある人(複数回答)の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は肩こりのある人の割合
