ガソリン代、車検、修理、駐車場代などの維持費は47都道府県の平均で1か月16,745円。
購入費と違って毎月かかる支出です。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の全国家計構造調査、2024年の数字。
長野県が24,206円で1位。
47都道府県の平均は16,745円、中央値は16,583円です。
1位と47位の差は2.98倍、消費支出に占める割合で見ると2.98倍でした。
47都道府県の単純平均
16,745円
1か月の自動車等維持費(2024年)
最も多い 長野県
24,206円
最も少ない 東京都
8,119円
車の維持費が多い上位5県
車の維持費が多い上位5県です。
長野県は24,206円、石川県は22,456円、山形県は21,436円でした。
長野県は2位の石川県の1.08倍です。
4位は岩手県で21,287円、5位は福島県で21,010円。
6位以下は鳥取県、群馬県、富山県と続きました。
47都道府県の平均は16,745円、中央値は16,583円です。
1位の長野県は平均を7,461円上回り、平均の1.45倍にあたります。
2位と3位の差は1,020円、3位と4位の差は149円でした。
上位のなかでも順位ごとの開きは小さく、団子になっています。
1年に直すと、1位の長野県は290,472円ほどになります。
上位5県の平均は22,079円で、47都道府県の平均を5,334円上回りました。
上位5県のなかでも、1位と5位の差は3,196円あります。
中央値と比べると1位は1.46倍でした。
山あいの県が上位に並びました。
走る距離が長く、冬用タイヤの費用もかかる地域です。
消費支出に占める割合でも同じ県が1位です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
1世帯当たりの自動車等維持費の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
消費支出に占める割合で割り直すと、並びが変わります。
1位は長野県の9.22パーセント、2位は岩手県8.41パーセント、3位は山形県8.37パーセント。
4位以下は福島県、秋田県と続きます。
逆に割合の下位は神奈川県3.5パーセント、東京都3.09パーセント。
長野県と東京都では2.98倍の開きです。
47都道府県の平均は6.76パーセントでした。
消費支出に占める比率でも、実数と同じ県が首位に立ちます。
消費支出の9パーセントを超える県があるのは、この項目の重さを物語ります。
購入費が29.81倍だったのに対し、維持費は2.98倍。
毎月かかる支出は、年ごとの振れが小さく、地域の性格をよく映します。
車社会かどうかを見るなら、購入費より維持費のほうが安定した目安になります。
当サイトのガソリン代の記事とも並びが似ています。
地方別に県の平均を出すと、中部9県が19,674円で最も高く、近畿7府県が14,076円で最も低くなります。
東北6県19,291円と中国5県17,735円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
車の維持費が少ない下位5都県
車の維持費が少ない下位5都県です。
47位の東京都は8,119円、46位の神奈川県は9,339円、45位の京都府は9,353円でした。
1位の長野県とは2.98倍の差があります。
44位は大阪府で10,184円、43位は福岡県で12,573円、42位は兵庫県で12,854円と続きます。
大都市を抱える都県が下位に来ました。
車を持たない世帯が多ければ、維持費も発生しません。
47位の東京都は平均の48.5パーセント、中央値の49.0パーセントにあたります。
平均との差は8,626円でした。
1位と47位の差は月あたり16,087円。
1年に直すと193,044円の開きになります。
46位との差は1,220円、45位との差は1,234円でした。
下位のほうも順位ごとの差はわずかです。
下位5県の平均は9,914円。
47都道府県の平均を6,831円下回り、上位5県との差は12,165円になります。
地方別に見る
車の維持費は、走る距離の長い地方で大きくなります。
地方別に県の平均を出すと、中部9県が19,674円で最も高くなります。
次いで東北6県が19,291円、中国5県が17,735円、北海道が16,583円と続きました。
低いほうは四国4県が16,095円、九州・沖縄8県が15,473円、関東7都県が14,611円、近畿7府県が14,076円でした。
消費支出に占める割合で見ると並びが変わります。
東北6県が7.89パーセント、中部9県が7.44パーセント、北海道が7.33パーセントの順に高く、最も低いのは関東7都県が5.53パーセントです。
地図で見る
| 項目 | 1か月の自動車等維持費 |
|---|---|
| 北海道 | 16,583円 |
| 青森県 | 15,468円 |
| 岩手県 | 21,287円 |
| 宮城県 | 17,159円 |
| 秋田県 | 19,383円 |
| 山形県 | 21,436円 |
| 福島県 | 21,010円 |
| 茨城県 | 19,150円 |
| 栃木県 | 18,531円 |
| 群馬県 | 20,333円 |
| 埼玉県 | 13,231円 |
| 千葉県 | 13,572円 |
| 東京都 | 8,119円 |
| 神奈川県 | 9,339円 |
| 新潟県 | 19,396円 |
| 富山県 | 20,301円 |
| 石川県 | 22,456円 |
| 福井県 | 18,552円 |
| 山梨県 | 20,284円 |
| 長野県 | 24,206円 |
| 岐阜県 | 18,806円 |
| 静岡県 | 16,328円 |
| 愛知県 | 16,738円 |
| 三重県 | 16,161円 |
| 滋賀県 | 18,190円 |
| 京都府 | 9,353円 |
| 大阪府 | 10,184円 |
| 兵庫県 | 12,854円 |
| 奈良県 | 16,509円 |
| 和歌山県 | 15,283円 |
| 鳥取県 | 20,750円 |
| 島根県 | 18,657円 |
| 岡山県 | 15,782円 |
| 広島県 | 16,133円 |
| 山口県 | 17,352円 |
| 徳島県 | 19,343円 |
| 香川県 | 16,572円 |
| 愛媛県 | 13,284円 |
| 高知県 | 15,182円 |
| 福岡県 | 12,573円 |
| 佐賀県 | 17,452円 |
| 長崎県 | 16,147円 |
| 熊本県 | 15,174円 |
| 大分県 | 17,197円 |
| 宮崎県 | 15,579円 |
| 鹿児島県 | 15,899円 |
| 沖縄県 | 13,760円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは長野県です。
次いで石川県、山形県、岩手県、福島県が続きます。
淡いのは東京都、神奈川県、京都府でした。
47都道府県の平均は16,745円、中央値は16,583円です。
長野県の24,206円は平均の1.45倍にあたります。
1位と47位で2.98倍の開きがありました。
金額の差は月あたり16,087円です。
消費支出に占める割合で見ると長野県が9.22パーセントで最も高く、開きは2.98倍になります。
金額1位の長野県は割合では1位、割合1位の長野県は金額では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1か月の自動車等維持費(円) | 地方 | 消費支出に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 長野県 | 24206 | 中部 | 9.22 |
| 2 | 石川県 | 22456 | 中部 | 8.07 |
| 3 | 山形県 | 21436 | 東北 | 8.37 |
| 4 | 岩手県 | 21287 | 東北 | 8.41 |
| 5 | 福島県 | 21010 | 東北 | 8.24 |
| 6 | 鳥取県 | 20750 | 中国 | 7.42 |
| 7 | 群馬県 | 20333 | 関東 | 7.67 |
| 8 | 富山県 | 20301 | 中部 | 7.12 |
| 9 | 山梨県 | 20284 | 中部 | 7.81 |
| 10 | 新潟県 | 19396 | 中部 | 7.46 |
| 11 | 秋田県 | 19383 | 東北 | 8.08 |
| 12 | 徳島県 | 19343 | 四国 | 8.05 |
| 13 | 茨城県 | 19150 | 関東 | 7.05 |
| 14 | 岐阜県 | 18806 | 中部 | 7.32 |
| 15 | 島根県 | 18657 | 中国 | 7.11 |
| 16 | 福井県 | 18552 | 中部 | 6.98 |
| 17 | 栃木県 | 18531 | 関東 | 7.19 |
| 18 | 滋賀県 | 18190 | 近畿 | 6.46 |
| 19 | 佐賀県 | 17452 | 九州 | 7.66 |
| 20 | 山口県 | 17352 | 中国 | 7.3 |
| 21 | 大分県 | 17197 | 九州 | 7.13 |
| 22 | 宮城県 | 17159 | 東北 | 6.86 |
| 23 | 愛知県 | 16738 | 中部 | 6.57 |
| 24 | 北海道 | 16583 | 北海道 | 7.33 |
| 25 | 香川県 | 16572 | 四国 | 7.04 |
| 26 | 奈良県 | 16509 | 近畿 | 6.36 |
| 27 | 静岡県 | 16328 | 中部 | 6.39 |
| 28 | 三重県 | 16161 | 近畿 | 6.96 |
| 29 | 長崎県 | 16147 | 九州 | 6.83 |
| 30 | 広島県 | 16133 | 中国 | 6.3 |
| 31 | 鹿児島県 | 15899 | 九州 | 7.15 |
| 32 | 岡山県 | 15782 | 中国 | 6.72 |
| 33 | 宮崎県 | 15579 | 九州 | 7.3 |
| 34 | 青森県 | 15468 | 東北 | 7.38 |
| 35 | 和歌山県 | 15283 | 近畿 | 7.01 |
| 36 | 高知県 | 15182 | 四国 | 6.85 |
| 37 | 熊本県 | 15174 | 九州 | 6.46 |
| 38 | 沖縄県 | 13760 | 九州 | 6.43 |
| 39 | 千葉県 | 13572 | 関東 | 4.95 |
| 40 | 愛媛県 | 13284 | 四国 | 5.94 |
| 41 | 埼玉県 | 13231 | 関東 | 5.24 |
| 42 | 兵庫県 | 12854 | 近畿 | 5.04 |
| 43 | 福岡県 | 12573 | 九州 | 5.66 |
| 44 | 大阪府 | 10184 | 近畿 | 4.19 |
| 45 | 京都府 | 9353 | 近畿 | 3.89 |
| 46 | 神奈川県 | 9339 | 関東 | 3.5 |
| 47 | 東京都 | 8119 | 関東 | 3.09 |
このグラフについての豆知識
自動車等維持の中身
ガソリン、自動車等部品、自動車整備費、自動車保険料(自賠責と任意)、駐車場借料、自動車税などが含まれます。
購入費と違って毎月発生するため、年ごとの振れが小さく、地域差が安定して表れます。
家計調査との違い
当サイトには家計調査をもとにした支出の記事もあります。
あちらは各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)を対象にした調査で、県全体の平均ではありません。
この記事で使う全国家計構造調査は、5年に1度、都道府県の全域を対象に行われます。
同じ品目でも数字が違うのはそのためです。
数字の開き
1位の長野県は24,206円、47位の東京都は8,119円。
両者の間には2.98倍、金額にして月16,087円の開きがあります。
47都道府県の平均は16,745円、中央値は16,583円です。
平均と中央値が近いのは、極端に高い県や低い県が少なく、多くの県が真ん中あたりに集まっているためです。
消費支出に占める割合で見ると長野県が9.22パーセントで最も高く、平均は6.76パーセント。
開きは2.98倍になります。
順位の並びがにている記事
1世帯当たりの自動車等維持費の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
最も似ていたのは【車の保有台数】が多い都道府県ランキング、1世帯1.5台を超える県は9県(順位相関0.85)です。
正反対だったのは【原付バイクの台数】全国637万台、人口あたり1位は和歌山県で、相関は-0.74です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た1か月の自動車等維持費
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 21436 | 青森県 15468 |
| 関東 | 群馬県 20333 | 東京都 8119 |
| 中部 | 長野県 24206 | 静岡県 16328 |
| 近畿 | 滋賀県 18190 | 京都府 9353 |
| 中国 | 鳥取県 20750 | 岡山県 15782 |
| 四国 | 徳島県 19343 | 愛媛県 13284 |
| 九州 | 佐賀県 17452 | 福岡県 12573 |
まとめ
1世帯の自動車等維持費を47都道府県で比べると、最も高い長野県で24,206円、最も低い東京都で8,119円でした。
1位と47位の差は2.98倍です。
47都道府県の平均は16,745円、中央値は16,583円。
1位と47位の金額の差は月あたり16,087円、1年で193,044円になります。
消費支出に占める割合で見ると開きは2.98倍でした。
1世帯当たりの自動車等維持費を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、毎月かかる支出であること。
2つ目は、購入費より年ごとの振れが小さいこと。
3つ目は標本調査なので、細かい項目ほど年による振れが大きいことです。
消費支出に占める割合では長野県が9.22パーセントで最も高くなりました。
地方別に県の平均を出すと中部9県が19,674円で最も高く、消費支出に占める割合では東北6県が7.89パーセントで最も高くなりました。
自動車の購入費やガソリンへの支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 全国家計構造調査(1世帯当たり1か月間の収入と支出・都道府県)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004040009
- 備考: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード210107023)。県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
注記: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード210107023)。
県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。
消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
