【薬剤師の数・10年推移】10年で15.6%の伸び、46都道府県がプラス

【薬剤師の数・10年推移】10年で15.6%の伸び、46都道府県がプラス

薬剤師の数が10年でどう変わったかを、47都道府県で並べて比べます。
2012年と2022年の薬剤師数を比べた変化率です。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。

全国は28万52人から32万3,690人へ、4万3,638人増えました。
増えたのが46都道府県で、減ったのは富山県だけです。

47都道府県の単純平均

13.5%

薬剤師数の10年変化率(2012年と2022年の比較)

最も多い 埼玉県

22%

最も少ない 富山県

-0.2%

地図で見る10年の変化

薬剤師数の10年変化率(2012年と2022年の比較)
薬剤師数の10年変化率(2012年と2022年の比較) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 9.8%青森 15.6%岩手 17.8%宮城 15.2%秋田 6.8%山形 12.5%福島 15.3%茨城 5.2%栃木 18.1%群馬 20.4%埼玉 22%千葉 19.8%東京 19.7%神奈川 17.4%新潟 11.2%富山 -0.2%石川 11.1%福井 9.6%山梨 16.8%長野 13.1%岐阜 10.5%静岡 7.5%愛知 21.0%三重 17.1%滋賀 17.9%京都 18.9%大阪 15.8%兵庫 14.2%奈良 9.2%和歌山 7.0%鳥取 14.9%島根 19.0%岡山 12.4%広島 11.7%山口 11.6%徳島 1.0%香川 8.0%愛媛 18.6%高知 5.5%福岡 17.6%佐賀 13.2%長崎 8.0%熊本 16.4%大分 10.7%宮崎 16.6%鹿児島 13.3%沖縄 20.0%
薬剤師数の10年変化率(%)
薬剤師数の10年変化率(2012年と2022年の比較)
項目薬剤師数の10年変化率
北海道9.8%
青森県15.6%
岩手県17.8%
宮城県15.2%
秋田県6.8%
山形県12.5%
福島県15.3%
茨城県5.2%
栃木県18.1%
群馬県20.4%
埼玉県22%
千葉県19.8%
東京都19.7%
神奈川県17.4%
新潟県11.2%
富山県-0.2%
石川県11.1%
福井県9.6%
山梨県16.8%
長野県13.1%
岐阜県10.5%
静岡県7.5%
愛知県21.0%
三重県17.1%
滋賀県17.9%
京都府18.9%
大阪府15.8%
兵庫県14.2%
奈良県9.2%
和歌山県7.0%
鳥取県14.9%
島根県19.0%
岡山県12.4%
広島県11.7%
山口県11.6%
徳島県1.0%
香川県8.0%
愛媛県18.6%
高知県5.5%
福岡県17.6%
佐賀県13.2%
長崎県8.0%
熊本県16.4%
大分県10.7%
宮崎県16.6%
鹿児島県13.3%
沖縄県20.0%
全国の薬剤師数の推移
全国の薬剤師数の推移 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局) 285,000290,000295,000300,000305,000310,000315,000320,0002012年: 280,052%2014年: 288,151%2016年: 301,323%2018年: 311,289%2020年: 321,982%2022年: 323,690%2012年2014年2016年2018年2020年2022年
全国の薬剤師数の推移
項目全国の薬剤師数
2012年280,052%
2014年288,151%
2016年301,323%
2018年311,289%
2020年321,982%
2022年323,690%

日本地図で見ると、色が濃く出る(増え方が大きい)のは首都圏と愛知県、京都府、沖縄県、島根県です。
淡い(増え方が小さい)のは北陸と四国、茨城県、秋田県でした。

47都道府県の単純平均はプラス13.51パーセント、中央値はプラス14.21パーセントです。
全国値のプラス15.58パーセントより小さいのは、薬剤師の多い都府県ほど増え方が大きいためです。

15パーセント以上増えたのは22都府県、10パーセント未満にとどまったのは12県。
減ったのは1県だけでした。

順位都道府県薬剤師数の10年変化率(%)地方2022年の薬剤師数2012年の薬剤師数10年間の増減数
1埼玉県22.0関東16729137123017
2愛知県20.95中部16239134262813
3群馬県20.35関東41573454703
4沖縄県20.01九州24352029406
5千葉県19.84関東14746123052441
6東京都19.7関東53527447188809
7島根県19.03中国14511219232
8京都府18.86近畿680657261080
9愛媛県18.57四国31862687499
10栃木県18.11関東43763705671
11滋賀県17.9近畿33592849510
12岩手県17.82東北25722183389
13福岡県17.61九州12796108801916
14神奈川県17.35関東23718202123506
15三重県17.11近畿36073080527
16山梨県16.82中部18611593268
17宮崎県16.62九州22881962326
18熊本県16.43九州39833421562
19大阪府15.84近畿27586238143772
20青森県15.64東北23732052321
21福島県15.3東北37913288503
22宮城県15.18東北55704836734
23鳥取県14.88中国12431082161
24兵庫県14.21近畿15594136541940
25鹿児島県13.29九州33072919388
26佐賀県13.15九州20131779234
27長野県13.14中部46674125542
28山形県12.53東北21741932242
29岡山県12.39中国42453777468
30広島県11.71中国73246556768
31山口県11.55中国35243159365
32新潟県11.16中部45634105458
33石川県11.14中部28532567286
34大分県10.67九州23642136228
35岐阜県10.49中部41083718390
36北海道9.83北海道11625105851040
37福井県9.57中部15001369131
38奈良県9.23近畿32192947272
39長崎県8.02九州29502731219
40香川県7.96四国24292250179
41静岡県7.54中部84037814589
42和歌山県7.03近畿23462192154
43秋田県6.81東北20551924131
44高知県5.54四国1792169894
45茨城県5.24関東67096375334
46徳島県0.97四国2595257025
47富山県-0.17中部29322937-5
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2012年と2022年の比較、総務省統計局)をもとに作成

増え方が大きかった5都県

上位5都道府県の薬剤師数の10年変化率
上位5都道府県の薬剤師数の10年変化率 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2012年と2022年の比較) 05101520埼玉県: 22%22%愛知県: 21.0%21.0%群馬県: 20.4%20.4%沖縄県: 20.0%20.0%千葉県: 19.8%19.8%埼玉県愛知県群馬県沖縄県千葉県
上位5都道府県の薬剤師数の10年変化率
項目薬剤師数の10年変化率
埼玉県22%
愛知県21.0%
群馬県20.4%
沖縄県20.0%
千葉県19.8%
下位5都道府県の薬剤師数の10年変化率
下位5都道府県の薬剤師数の10年変化率 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2012年と2022年の比較) 0123456富山県: -0.2%-0.2%徳島県: 1.0%1.0%茨城県: 5.2%5.2%高知県: 5.5%5.5%秋田県: 6.8%6.8%富山県徳島県茨城県高知県秋田県
下位5都道府県の薬剤師数の10年変化率
項目薬剤師数の10年変化率
富山県-0.2%
徳島県1.0%
茨城県5.2%
高知県5.5%
秋田県6.8%

増え方が大きかった上位5都県です。

埼玉県はプラス22.00パーセント、愛知県はプラス20.95パーセント、群馬県はプラス20.35パーセント、沖縄県はプラス20.01パーセント、千葉県はプラス19.84パーセントでした。
埼玉県は1万3,712人から1万6,729人へ3,017人増えています。

6位以下は東京都プラス19.70パーセント、島根県プラス19.03パーセント、京都府プラス18.86パーセントと続きます。

15パーセント以上増えたのは22都府県。
人数そのものが最も多いのは東京都の53,527人です。

どの県でも増えている、数少ない指標です

ここからは統計を離れて、10年間の薬剤師数の変化の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。

この10年、小学生も中学生も日本人人口も減りました。
そのなかで46都道府県そろって増えている指標は珍しいものです。

全国の薬剤師数は2012年の28万52人から2022年の32万3,690人へ、一度も下がらずに増え続けています。
同じ期間の歯科医師はプラス2.65パーセントにとどまり、2020年を山に減りはじめました。
同じ医療の担い手でも、薬剤師と歯科医師では動きがまるでちがいます。

背景として考えられるのは、薬剤師の働く場所の広さです。
この指標には薬局に加えて医療施設や企業に勤める薬剤師も含まれます。
医薬分業が進んで調剤薬局が増えれば、それだけ受け皿が増えることになります。

県ごとの相関はゆるやかです。
人口増減率とはプラス0.48、65歳以上人口割合とはマイナス0.54、人口とはプラス0.39。
人口が減っていない県ほど伸びが大きいという関係はありますが、どれも0.6には届きません。
島根県が7位につけるように、人口の少ない県でも大きく伸びた例があります。

実数で見ると景色が変わります。
10年で増えた人数がいちばん多いのは東京都のプラス8,809人、次いで大阪府プラス3,772人、神奈川県プラス3,506人。
率では6位の東京都が、人数では最も大きく増えています。

富山県が唯一のマイナスといっても、10年で5人減っただけです。
2,932人という規模に対して0.17パーセントですから、実質は横ばいと見るのが正確でしょう。

増え方が小さかった5県

増え方が小さかった下位5県です。

富山県はマイナス0.17パーセント、徳島県はプラス0.97パーセント、茨城県はプラス5.24パーセント、高知県はプラス5.54パーセント、秋田県はプラス6.81パーセントでした。
埼玉県のプラス22.00パーセントとは22.17ポイントの差があります。

茨城県が45位に入るのは意外に見えるかもしれません。
首都圏に含まれ人口も280万人規模ですが、6,375人から6,709人へ334人増えただけで、伸び率は関東7都県の平均プラス17.51パーセントから大きく外れています。

10パーセント未満の伸びにとどまったのは12県。
人数そのものが最も少ないのは鳥取県の1,243人で、島根県1,451人、福井県1,500人と続きます。

減ったのは富山県だけで、2,937人から2,932人への5人減です。

地方別に見る10年の変化

地方別の平均(薬剤師数の10年変化率)
地方別の平均(薬剤師数の10年変化率) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2012年と2022年の比較) 051015北海道: 9.8%9.8%東北: 13.9%13.9%関東: 17.5%17.5%中部: 11.2%11.2%近畿: 14.3%14.3%中国: 13.9%13.9%四国: 8.3%8.3%九州: 14.5%14.5%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(薬剤師数の10年変化率)
項目薬剤師数の10年変化率の平均
北海道9.8%
東北13.9%
関東17.5%
中部11.2%
近畿14.3%
中国13.9%
四国8.3%
九州14.5%

地方別に平均を出すと、関東が最も大きくなります。

関東7都県がプラス17.51パーセント、九州・沖縄8県がプラス14.48パーセント、近畿7府県がプラス14.31パーセント、中国5県がプラス13.91パーセント、東北6県がプラス13.88パーセントと続きます。
増え方が小さいほうは中部9県がプラス11.18パーセント、北海道がプラス9.83パーセント、四国4県がプラス8.26パーセントでした。

関東と四国では9.25ポイントの差があります。

8地方すべてがプラスです。
最も小さい四国4県でもプラス8.26パーセントで、10年で1割近く増えています。

関東7都県のプラス17.51パーセントは、埼玉県プラス22.00パーセントと千葉県プラス19.84パーセント、東京都プラス19.70パーセントが引き上げた結果です。
同じ関東でも茨城県はプラス5.24パーセントで、地方の中では開きがあります。

このグラフについての豆知識

10年で4万3,638人増えた

全国の薬剤師数は2012年の28万52人から2022年の32万3,690人へ、4万3,638人増えました。
2年に一度の調査で、6時点すべてで前回を上回っています。

伸び方は前半のほうが急でした。
2014年から2016年は1万3,172人増でしたが、2020年から2022年は1,708人増。
増加のペースは落ちています。

2022年に薬剤師が最も多いのは東京都の53,527人。
最も少ない鳥取県の1,243人とは43.1倍の開きがあります。

薬局以外で働く人も含む

この指標は薬局、医療施設、医薬品関係の企業などに従事する薬剤師の合計です。
街の調剤薬局で働く人だけではありません。

また、勤務先のある県で数えます。
資格を持っていても薬剤師として働いていない人は含みません。

数字は2012年と2022年の比較です。

地方のなかで見た薬剤師数の10年変化率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北岩手県 17.82秋田県 6.81
関東埼玉県 22.0茨城県 5.24
中部愛知県 20.95富山県 -0.17
近畿京都府 18.86和歌山県 7.03
中国島根県 19.03山口県 11.55
四国愛媛県 18.57徳島県 0.97
九州沖縄県 20.01長崎県 8.02
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2012年と2022年の比較、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

薬剤師の数の10年変化を比べると、最も伸びた埼玉県でプラス22.00パーセント、唯一減った富山県でマイナス0.17パーセントでした。
全国は4万3,638人増、46都道府県で増えています。

10年間の薬剤師数の変化の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、薬局以外で働く薬剤師も含むこと。
2つ目は、勤務先のある県で数えること。
3つ目は2012年と2022年の比較であることです。

同じ10年で歯科医師はプラス2.65パーセントにとどまりました。
同じ医療の担い手でも、薬剤師と歯科医師では動きがまるでちがいます。

実数では東京都が10年でプラス8,809人と、いちばん多く増えました。
歯科医師数や医師数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

関連記事

出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2012年と2022年の比較
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードI6300(薬剤師数)を2012年と2022年で比べた。薬局・医療施設・企業などに従事する薬剤師の合計。2年に一度の調査。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

注記: 指標コードI6300(薬剤師数)を2012年と2022年で比べた。
薬局・医療施設・企業などに従事する薬剤師の合計。
2年に一度の調査。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry