【中学生の数・10年推移】ふえたのは東京都のみ

【中学生の数・10年推移】ふえたのは東京都のみ

中学生の数が10年でどう変わったかは、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
2014年と2024年の中学校生徒数を比べた変化率です。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。

全国は350万4,334人から314万1,132人へ、36万3,202人減りました。
増えたのは東京都だけで、残る46道府県はマイナスです。

47都道府県の単純平均

-13.3%

中学校生徒数の10年変化率(2014年と2024年の比較)

最も多い 東京都

0.7%

最も少ない 青森県

-25.7%

減り方が小さかった5都県

上位5都道府県の中学校生徒数の10年変化率
上位5都道府県の中学校生徒数の10年変化率 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較) -5-4-3-2-10東京都: 0.7%0.7%沖縄県: -0.3%-0.3%福岡県: -0.7%-0.7%熊本県: -5.8%-5.8%愛知県: -5.9%-5.9%東京都沖縄県福岡県熊本県愛知県
上位5都道府県の中学校生徒数の10年変化率
項目中学校生徒数の10年変化率
東京都0.7%
沖縄県-0.3%
福岡県-0.7%
熊本県-5.8%
愛知県-5.9%
下位5都道府県の中学校生徒数の10年変化率
下位5都道府県の中学校生徒数の10年変化率 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較) -25-20-15-10-50青森県: -25.7%-25.7%秋田県: -23.9%-23.9%福島県: -23.3%-23.3%岩手県: -21.4%-21.4%山形県: -21.0%-21.0%青森県秋田県福島県岩手県山形県
下位5都道府県の中学校生徒数の10年変化率
項目中学校生徒数の10年変化率
青森県-25.7%
秋田県-23.9%
福島県-23.3%
岩手県-21.4%
山形県-21.0%

減り方が小さかった上位5都県です。

東京都はプラス0.67パーセント、沖縄県はマイナス0.33パーセント、福岡県はマイナス0.65パーセント、熊本県はマイナス5.82パーセント、愛知県はマイナス5.87パーセントでした。
10年で中学生が増えたのは東京都だけです。

6位以下は神奈川県マイナス6.27パーセント、滋賀県マイナス6.31パーセント、鹿児島県マイナス6.41パーセントと続きます。

減り方が10パーセント未満にとどまったのは12都府県。
人数そのものが最も多いのは東京都の313,944人です。

小学生とほぼ同じ動き、それでも差が出る場所

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は10年間の中学校生徒数の変化の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

小学生の数を比べた記事と、上位と下位の顔ぶれがほとんど同じです。
それでも並べて見ると、ちがいが浮かびます。

小学校児童数の変化率との相関係数はプラス0.92。
ほぼ同じ動きをしています。
ただ全国の減り方は、小学生がマイナス9.97パーセント、中学生がマイナス10.36パーセントでした。
中学生のほうが少しだけ減り方が大きいのは、いま中学生の学年が生まれたのが小学生より3年から9年早く、その分だけ出生数の多かった世代が抜けているためと考えられます。

人口の指標との相関も小学生と似ています。
人口増減率とはプラス0.75、15歳未満人口割合とはプラス0.66、外国人人口の変化率とはプラス0.57。
生まれる数と移り住む数の両方が効いています。

東京都がぎりぎりプラスにとどまったのも、小学生の話とつながります。
小学生ではプラス5.55パーセントと明確に増えているのに、中学生はプラス0.67パーセント。
子育て世代の転入が効きはじめたのが比較的最近で、まだ中学の学年まで届いていない、という読み方ができます。

実数で見ると景色が変わります。
10年で減った人数がいちばん多いのは大阪府のマイナス34,168人、次いで北海道マイナス19,831人、兵庫県マイナス19,312人。
率では上位に入らない大阪府が、人数では最も大きく減っています。

青森県のマイナス25.69パーセントは、3万7,540人から2万7,895人への減少です。
1学年あたり3,200人ほどしかいない規模になりました。

減り方が大きかった5県

減り方が大きかった下位5県です。

青森県はマイナス25.69パーセント、秋田県はマイナス23.86パーセント、福島県はマイナス23.29パーセント、岩手県はマイナス21.36パーセント、山形県はマイナス20.96パーセントでした。
東京都のプラス0.67パーセントとは26.36ポイントの差があります。

和歌山県が42位に入るのは意外に見えるかもしれません。
近畿に含まれる県ですが、2万8,528人から2万2,613人へ5,915人減っており、マイナス20.73パーセントは東北の県と並ぶ水準でした。

20パーセント以上減ったのは7県。
東北6県のうち5県がここに入ります。

人数そのものが最も少ないのは鳥取県の14,078人で、高知県15,763人、島根県16,556人と続きます。

地方別に見る10年の変化

地方別の平均(中学校生徒数の10年変化率)
地方別の平均(中学校生徒数の10年変化率) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較) -20-15-10-50北海道: -14.5%-14.5%東北: -21.4%-21.4%関東: -9.9%-9.9%中部: -14.8%-14.8%近畿: -13.7%-13.7%中国: -12.3%-12.3%四国: -15.9%-15.9%九州: -7.6%-7.6%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(中学校生徒数の10年変化率)
項目中学校生徒数の10年変化率の平均
北海道-14.5%
東北-21.4%
関東-9.9%
中部-14.8%
近畿-13.7%
中国-12.3%
四国-15.9%
九州-7.6%

地方別に平均を出すと、九州・沖縄が最も小さくなります。

九州・沖縄8県がマイナス7.60パーセント、関東7都県がマイナス9.87パーセント、中国5県がマイナス12.32パーセント、近畿7府県がマイナス13.69パーセントと続きます。
減り方が大きいほうは北海道がマイナス14.47パーセント、中部9県がマイナス14.75パーセント、四国4県がマイナス15.91パーセント、東北6県がマイナス21.38パーセントでした。

九州・沖縄と東北では13.77ポイントの差があります。

東北6県はマイナス21.38パーセント。
青森県、秋田県、福島県、岩手県、山形県がそろって20パーセント以上減りました。
20パーセント以上減った7県のうち、5県が東北です。

四国4県のマイナス15.91パーセントは、高知県マイナス20.51パーセントが押し下げた結果です。
同じ四国でも香川県はマイナス12.63パーセントで、47都道府県の単純平均より小さい減り方でした。

地図で見る10年の変化

中学校生徒数の10年変化率(2014年と2024年の比較)
中学校生徒数の10年変化率(2014年と2024年の比較) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 -14.5%青森 -25.7%岩手 -21.4%宮城 -13.1%秋田 -23.9%山形 -21.0%福島 -23.3%茨城 -18.3%栃木 -14.1%群馬 -17.1%埼玉 -7.0%千葉 -7.0%東京 0.7%神奈川 -6.3%新潟 -17.3%富山 -19.6%石川 -13.9%福井 -14.3%山梨 -18.8%長野 -16.5%岐阜 -15.7%静岡 -10.7%愛知 -5.9%三重 -13.4%滋賀 -6.3%京都 -12.7%大阪 -13.7%兵庫 -12.2%奈良 -16.8%和歌山 -20.7%鳥取 -14.0%島根 -14.6%岡山 -11.8%広島 -7.1%山口 -14.0%徳島 -18.8%香川 -12.6%愛媛 -11.7%高知 -20.5%福岡 -0.7%佐賀 -14.3%長崎 -15.5%熊本 -5.8%大分 -10.4%宮崎 -7.4%鹿児島 -6.4%沖縄 -0.3%
中学校生徒数の10年変化率(%)
中学校生徒数の10年変化率(2014年と2024年の比較)
項目中学校生徒数の10年変化率
北海道-14.5%
青森県-25.7%
岩手県-21.4%
宮城県-13.1%
秋田県-23.9%
山形県-21.0%
福島県-23.3%
茨城県-18.3%
栃木県-14.1%
群馬県-17.1%
埼玉県-7.0%
千葉県-7.0%
東京都0.7%
神奈川県-6.3%
新潟県-17.3%
富山県-19.6%
石川県-13.9%
福井県-14.3%
山梨県-18.8%
長野県-16.5%
岐阜県-15.7%
静岡県-10.7%
愛知県-5.9%
三重県-13.4%
滋賀県-6.3%
京都府-12.7%
大阪府-13.7%
兵庫県-12.2%
奈良県-16.8%
和歌山県-20.7%
鳥取県-14.0%
島根県-14.6%
岡山県-11.8%
広島県-7.1%
山口県-14.0%
徳島県-18.8%
香川県-12.6%
愛媛県-11.7%
高知県-20.5%
福岡県-0.7%
佐賀県-14.3%
長崎県-15.5%
熊本県-5.8%
大分県-10.4%
宮崎県-7.4%
鹿児島県-6.4%
沖縄県-0.3%
全国の中学校生徒数の推移
全国の中学校生徒数の推移 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局) 3,150,0003,200,0003,250,0003,300,0003,350,0003,400,0003,450,0003,500,0002014年: 3,504,334%2015年: 3,465,215%2016年: 3,406,029%2017年: 3,333,334%2018年: 3,251,670%2019年: 3,218,137%2020年: 3,211,219%2021年: 3,229,697%2022年: 3,205,220%2023年: 3,177,508%2024年: 3,141,132%2014年2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年2024年
全国の中学校生徒数の推移
項目全国の中学校生徒数
2014年3,504,334%
2015年3,465,215%
2016年3,406,029%
2017年3,333,334%
2018年3,251,670%
2019年3,218,137%
2020年3,211,219%
2021年3,229,697%
2022年3,205,220%
2023年3,177,508%
2024年3,141,132%

日本地図で見ると、色が濃く出る(減り方が小さい)のは東京都と沖縄県、福岡県、熊本県、愛知県、神奈川県です。
淡い(減り方が大きい)のは東北全域と和歌山県、高知県でした。

47都道府県の単純平均はマイナス13.33パーセント、中央値はマイナス14.02パーセントです。
全国値のマイナス10.36パーセントより減り方が大きいのは、生徒数の多い都府県ほど減り方が小さいためです。

プラスになったのは1都のみ、20パーセント以上減ったのは7県。
1位と47位で26.36ポイントの幅がありました。

順位都道府県中学校生徒数の10年変化率(%)地方2024年の中学校生徒数2014年の中学校生徒数10年間の増減数
1東京都0.67関東3139443118412103
2沖縄県-0.33九州5043750602-165
3福岡県-0.65九州140570141493-923
4熊本県-5.82九州4866351671-3008
5愛知県-5.87中部206467219348-12881
6神奈川県-6.27関東221631236462-14831
7滋賀県-6.31近畿4048143209-2728
8鹿児島県-6.41九州4510048187-3087
9埼玉県-6.99関東182518196228-13710
10千葉県-7.03関東153809165446-11637
11広島県-7.13中国7435680063-5707
12宮崎県-7.39九州3032632746-2420
13大分県-10.43九州2871632059-3343
14静岡県-10.72中部94466105808-11342
15愛媛県-11.72四国3281437172-4358
16岡山県-11.83中国4895155517-6566
17兵庫県-12.17近畿139347158659-19312
18香川県-12.63四国2478828371-3583
19京都府-12.68近畿6268071783-9103
20宮城県-13.09東北5605964499-8440
21三重県-13.42近畿4592453040-7116
22大阪府-13.73近畿214779248947-34168
23石川県-13.89中部2878533427-4642
24山口県-14.02中国3276938113-5344
25鳥取県-14.04中国1407816377-2299
26栃木県-14.09関東4812056011-7891
27佐賀県-14.28九州2295926785-3826
28福井県-14.33中部2010223464-3362
29北海道-14.47北海道117195137026-19831
30島根県-14.58中国1655619381-2825
31長崎県-15.51九州3461640971-6355
32岐阜県-15.68中部5167261278-9606
33長野県-16.51中部5184262094-10252
34奈良県-16.77近畿3358340352-6769
35群馬県-17.05関東4766457463-9799
36新潟県-17.31中部5147362251-10778
37茨城県-18.33関東6852583909-15384
38徳島県-18.79四国1689320801-3908
39山梨県-18.84中部1988324500-4617
40富山県-19.6中部2445830419-5961
41高知県-20.51四国1576319830-4067
42和歌山県-20.73近畿2261328528-5915
43山形県-20.96東北2525231949-6697
44岩手県-21.36東北2841836137-7719
45福島県-23.29東北4306456140-13076
46秋田県-23.86東北2012826437-6309
47青森県-25.69東北2789537540-9645
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較、総務省統計局)をもとに作成

このグラフについての豆知識

2021年に一度だけ増えている

全国の中学校生徒数は2014年の350万4,334人から2024年の314万1,132人へ、36万3,202人減りました。
ただし一直線ではありません。
2020年の321万1,219人から2021年の322万9,697人へ、1万8,478人増えた年があります。

中学生の数は3学年の合計なので、年ごとの出生数の凹凸がそのまま出ます。
2021年の増加は、入学した学年が卒業した学年より多かったということです。

2024年に生徒数が最も多いのは東京都の313,944人。
最も少ない鳥取県の14,078人とは22.3倍の開きがあります。

中等教育学校は含まない

この指標は国立・公立・私立を合わせた中学校の在学者数です。
中等教育学校の前期課程に通う生徒は含みません。

また、小学校児童数が6学年の合計であるのに対し、こちらは3学年です。
同じ年の変化率でも、母数の年齢幅がちがう点に注意が必要です。

数字は2014年と2024年の比較です。

順位の並びがにている記事

10年間の中学校生徒数の変化の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。

並びが最も重なったのは【小学生の数・10年推移】10年で66万人というマイナス幅で、相関は0.9です。
最も食い違ったのは【一戸建ての割合】が8割に近い県と3割を切る都、住まいの形は地域でこれほど違う(順位相関-0.79)でした。

これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。

地方のなかで見た中学校生徒数の10年変化率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 -13.09青森県 -25.69
関東東京都 0.67茨城県 -18.33
中部愛知県 -5.87富山県 -19.6
近畿滋賀県 -6.31和歌山県 -20.73
中国広島県 -7.13島根県 -14.58
四国愛媛県 -11.72高知県 -20.51
九州沖縄県 -0.33長崎県 -15.51
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2014年と2024年の比較、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

中学生の数の10年変化を比べると、唯一増えた東京都でプラス0.67パーセント、最も減った青森県でマイナス25.69パーセントでした。
全国は36万3,202人減、46道府県がマイナスです。

10年間の中学校生徒数の変化をどう数えているかについて、3つ補っておきます。
1つ目は、中等教育学校前期課程を含まないこと。
2つ目は、3学年の合計なので出生数の凹凸が出やすいこと。
3つ目は2014年と2024年の比較であることです。

小学校児童数の変化率との相関係数はプラス0.92。
ほぼ同じ動きですが、全国の減り方は中学生のほうが0.39ポイント大きくなりました。

実数では大阪府が10年でマイナス34,168人と、いちばん多く減りました。
小学生の数や中学校の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2014年と2024年の比較
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードE3501(中学校生徒数)を2014年と2024年で比べた。国立・公立・私立を合わせた在学者数。中等教育学校前期課程は含まない。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

注記: 指標コードE3501(中学校生徒数)を2014年と2024年で比べた。
国立・公立・私立を合わせた在学者数。
中等教育学校前期課程は含まない。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用

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