【人口集中地区】全国の7割が住む「まちの中」、県によっては4分の1しかいません

【人口集中地区】全国の7割が住む「まちの中」、県によっては4分の1しかいません

同じ県のなかでも、びっしり家がならぶ地域と、ぽつぽつと家がある地域があります。
この密集したほうを人口集中地区(DID)とよびます。
1平方キロメートルあたり4,000人以上の区域がつながり、その人口が5,000人以上になる地域のことです。
ここに住む人の割合を見ると、その県がどれだけ都市的かがわかります。

使ったのは総務省統計局「国勢調査」(令和2年)のデータです。

全国では人口の70.0%がここに住んでいます。

47都道府県の単純平均

54.0%

人口集中地区人口の割合(令和2年(2020年10月1日現在))

最も多い 東京都

98.6%

最も少ない 島根県

25.6%

地図で見ると、上位5県のうち3つが関東

人口集中地区人口の割合(令和2年(2020年10月1日現在))
人口集中地区人口の割合(令和2年(2020年10月1日現在)) 国勢調査(人口等基本集計 第1-2表)(総務省統計局)をもとに作成。単位は%。 北海道 76.0%青森 47.4%岩手 33.1%宮城 65.6%秋田 35.5%山形 46.1%福島 42.2%茨城 40.8%栃木 48.1%群馬 41.8%埼玉 81.7%千葉 76.8%東京 98.6%神奈川 94.7%新潟 50.8%富山 40.0%石川 53.9%福井 46.4%山梨 31.5%長野 35.2%岐阜 40.8%静岡 61.6%愛知 78.8%三重 43.7%滋賀 53.4%京都 84.4%大阪 95.9%兵庫 78.8%奈良 67.0%和歌山 37.8%鳥取 38.1%島根 25.6%岡山 48.6%広島 65.4%山口 50.9%徳島 33.6%香川 33.1%愛媛 54%高知 44.3%福岡 73.7%佐賀 34.9%長崎 48.1%熊本 49.8%大分 48.7%宮崎 47.7%鹿児島 41.6%沖縄 69.7%
人口集中地区人口の割合(%)
人口集中地区人口の割合(令和2年(2020年10月1日現在))
項目人口集中地区人口の割合
北海道76.0%
青森県47.4%
岩手県33.1%
宮城県65.6%
秋田県35.5%
山形県46.1%
福島県42.2%
茨城県40.8%
栃木県48.1%
群馬県41.8%
埼玉県81.7%
千葉県76.8%
東京都98.6%
神奈川県94.7%
新潟県50.8%
富山県40.0%
石川県53.9%
福井県46.4%
山梨県31.5%
長野県35.2%
岐阜県40.8%
静岡県61.6%
愛知県78.8%
三重県43.7%
滋賀県53.4%
京都府84.4%
大阪府95.9%
兵庫県78.8%
奈良県67.0%
和歌山県37.8%
鳥取県38.1%
島根県25.6%
岡山県48.6%
広島県65.4%
山口県50.9%
徳島県33.6%
香川県33.1%
愛媛県54%
高知県44.3%
福岡県73.7%
佐賀県34.9%
長崎県48.1%
熊本県49.8%
大分県48.7%
宮崎県47.7%
鹿児島県41.6%
沖縄県69.7%

地図が濃く出るのは首都圏と近畿の中心部、それに北海道と福岡県です。
薄いのは山陰と四国、東北の内陸でした。

47都道府県の単純平均は53.95パーセント、中央値は48.11パーセントです。
全国値の70.0パーセントを大きく下回るのは、人口の多い都府県ほど割合が高いためで、県を1つずつ平等に扱うと数字は下がります。
全国値と単純平均が16ポイントも離れる指標は多くありません。
それだけ、人口の多い場所に割合の高さが寄っているということです。

50パーセントを超えたのは20都道府県、30パーセントを下回ったのは1県。
真ん中あたりに多くの県が集まりました。

順位都道府県人口集中地区人口の割合(%)地方人口集中地区人口人口集中地区の面積の割合人口集中地区の人口密度
1東京都98.55関東1384400949.6312680.2
2大阪府95.94近畿847851848.659146
3神奈川県94.65関東874351339.519157.8
4京都府84.41近畿21761685.88132.8
5埼玉県81.67関東599873418.888366
6兵庫県78.79近畿43060487.157164.8
7愛知県78.78中部594224418.666156.7
8千葉県76.75関東482361213.077157.3
9北海道76.04北海道39730070.964953.9
10福岡県73.74九州378668512.016322.7
11沖縄県69.73九州10232306.37115.6
12奈良県67.04近畿8878633.996035.8
13宮城県65.55東北15089783.675653.3
14広島県65.4中国18311383.566068.8
15静岡県61.58中部22373245.725025.7
16愛媛県54.0四国7208142.774578.3
17石川県53.9中部6104642.835150.7
18滋賀県53.35近畿7541413.225821.2
19山口県50.94中国6836953.523179.4
20新潟県50.84中部11190291.994464.9
21熊本県49.81九州8658462.245216.9
22大分県48.74九州5477921.94545.6
23岡山県48.6中国9178192.914427.3
24長崎県48.11九州6313423.055013.8
25栃木県48.06関東9291093.264451.9
26宮崎県47.65九州5096171.554253.9
27青森県47.42東北5870231.73587.1
28福井県46.35中部3554282.183893.8
29山形県46.1東北4924051.393799.7
30高知県44.32四国3065020.745794
31三重県43.73近畿7740643.294075.3
32福島県42.17東北7731181.374086.7
33群馬県41.75関東8095143.373772.9
34鹿児島県41.6九州6607031.365286.5
35茨城県40.79関東11694514.554216.5
36岐阜県40.76中部8064991.84224.5
37富山県40.04中部4143492.633711.8
38鳥取県38.07中国2106811.543911.6
39和歌山県37.75近畿3482321.853977.1
40秋田県35.51東北3406990.724054.5
41長野県35.15中部7198931.284139
42佐賀県34.86九州2828782.734246.8
43徳島県33.62四国2419411.394206.9
44香川県33.14四国3148924.154046.9
45岩手県33.06東北4002460.584508.3
46山梨県31.47中部2548781.344256.5
47島根県25.6中国1717920.614174.8
国勢調査(人口等基本集計 第1-2表)(令和2年(2020年10月1日現在)、総務省統計局)をもとに作成

人口集中地区に住む人の割合が高い5都府県

上位5都道府県の人口集中地区人口の割合
上位5都道府県の人口集中地区人口の割合 国勢調査(人口等基本集計 第1-2表)(令和2年(2020年10月1日現在)) 020406080東京都: 98.6%98.6%大阪府: 95.9%95.9%神奈川県: 94.7%94.7%京都府: 84.4%84.4%埼玉県: 81.7%81.7%東京都大阪府神奈川県京都府埼玉県
上位5都道府県の人口集中地区人口の割合
項目人口集中地区人口の割合
東京都98.6%
大阪府95.9%
神奈川県94.7%
京都府84.4%
埼玉県81.7%
下位5都道府県の人口集中地区人口の割合
下位5都道府県の人口集中地区人口の割合 国勢調査(人口等基本集計 第1-2表)(令和2年(2020年10月1日現在)) 051015202530島根県: 25.6%25.6%山梨県: 31.5%31.5%岩手県: 33.1%33.1%香川県: 33.1%33.1%徳島県: 33.6%33.6%島根県山梨県岩手県香川県徳島県
下位5都道府県の人口集中地区人口の割合
項目人口集中地区人口の割合
島根県25.6%
山梨県31.5%
岩手県33.1%
香川県33.1%
徳島県33.6%

人口集中地区に住む人の割合が高い上位5都府県です。

東京都は98.55パーセント、大阪府は95.94パーセント、神奈川県は94.65パーセント、京都府は84.41パーセント、埼玉県は81.67パーセントでした。
東京都は都民の98.55パーセントが人口集中地区に住んでいます。

6位以下は兵庫県78.79パーセント、愛知県78.78パーセント、千葉県76.75パーセントと続きます。

実数では東京都の1,384万人が1位、神奈川県874万人、大阪府848万人、埼玉県600万人、愛知県594万人。
上位5都府県だけで全国の人口集中地区人口の44.4パーセントを占めました。

面積の3.5パーセントに、7割の人が住んでいる

国土の3.51パーセントに人口の7割。
この偏りがどこから来るのか、ここから考えてみます。
以下は推測です。

人口集中地区の面積は全国で13,250平方キロメートル。
国土のわずか3.51パーセントです。
そこに人口の70.0パーセントが住んでいます。

面積の割合を都道府県別に見ると、東京都は県土の49.63パーセント、大阪府は48.65パーセント、神奈川県は39.51パーセントが人口集中地区です。
ところが下位を見ると、岩手県は0.58パーセント、島根県は0.61パーセント、秋田県は0.72パーセント。
県土の1パーセントにも満たない面積に、それでも県民の3割前後が住んでいます。
人口の割合の差が3.85倍なのに対し、面積の割合の差は85.57倍。
土地のほうがはるかに大きく開きました。

つまり地方の県でも、人が住むところは思いのほか狭い場所に集まっているということになります。
島根県の人口集中地区人口は17.2万人で県人口の25.6パーセント。
全国最低の割合ですが、その17.2万人は県土の0.61パーセントに収まっています。

人口密度との相関係数はプラス0.72。
密度の高い都府県ほど人口集中地区の割合も高くなりますが、完全には一致しません。
北海道は人口密度が全国47位と低いのに、人口集中地区の割合は76.04パーセントで全国9位に入ります。
広い土地に札幌をはじめとする都市が点在する、という形が数字に出ています。

第3次産業で働く人の割合との相関係数はプラス0.71。
人が集まるところにサービス業が集まるという関係も、そのまま出ていました。

人口の割合の差は3.85倍なのに、面積の割合では85.57倍。土地のほうがはるかに大きく開いていて、ここは思わず計算し直しました。

人口集中地区に住む人の割合が低い5県

人口集中地区に住む人の割合が低い下位5県です。

島根県は25.60パーセント、山梨県は31.47パーセント、岩手県は33.06パーセント、香川県は33.14パーセント、徳島県は33.62パーセントでした。
東京都の98.55パーセントとは3.85倍の差があります。

香川県が下位に入るのは意外に見えます。
面積は全国最小、人口密度は全国11位と高い県ですが、人口が均等に散らばっているため、密度4,000人以上のまとまった区域が県内に少ないということになります。

実数で少ないのは島根県17.2万人、鳥取県21.1万人、徳島県24.2万人でした。

40パーセントを下回ったのは10県。
いずれも県庁所在地以外に大きな都市を持たない県が並びます。

香川県が下位に入るのが意外でした。面積は全国最小、人口密度は11位なのに、まとまった密集地が県内に少ないという形になります。

1位は東京都。この数字が何を数えているか

人口集中地区の決め方

人口集中地区(DID)は、国勢調査の基本単位区のうち人口密度が1平方キロメートルあたり4,000人以上のものが隣り合って続き、その合計人口が5,000人以上になる地域を指します。
市区町村の境界をまたぐことはありません。

1960年の国勢調査から設定されている区分で、都市的な地域の広がりを見るために使われます。
行政上の「市」とは別の考え方です。
市の人口が多くても、住まいが散らばっていれば人口集中地区にはなりません。
香川県が下位に入るのは、そのためだと考えられます。

令和2年の全国の人口集中地区人口は88,285,927人、面積は13,250.4平方キロメートルでした。

面積のわずか3.5パーセント

人口集中地区の面積は国土の3.51パーセントにすぎません。
そこに人口の70.0パーセントが住んでいます。

人口集中地区の人口密度は全国平均で1平方キロメートルあたり6,662.9人。
最も高いのは東京都の12,680.2人、最も低いのは山口県の3,179.4人でした。
同じ「まちの中」でも、密度には4倍近い開きがあります。

つまり「人口集中地区に住んでいる」と一口にいっても、東京都のそれと山口県のそれでは、まわりの混み具合が4倍違うことになります。
この指標は都市的な地域に住む人の割合を測るもので、暮らしの密度そのものを表しているわけではありません。

数字は令和2年、2020年10月1日現在のものです。

地方のなかで見た人口集中地区人口の割合

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北宮城県 65.55岩手県 33.06
関東東京都 98.55茨城県 40.79
中部愛知県 78.78山梨県 31.47
近畿大阪府 95.94和歌山県 37.75
中国広島県 65.4島根県 25.6
四国愛媛県 54.0香川県 33.14
九州福岡県 73.74佐賀県 34.86
国勢調査(人口等基本集計 第1-2表)(令和2年(2020年10月1日現在)、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

人口集中地区に住む人の割合を比べると、最も高い東京都は98.55パーセント、最も低い島根県は25.60パーセントで、その差は3.85倍でした。
全国では人口の70.0パーセントがここに住んでいます。

人口集中地区は、人口密度4,000人以上・人口5,000人以上という基準で機械的に決まる区域です。
市区町村の境界をまたがず、数字は令和2年(2020年)10月1日現在のものになります。

面積で見ると差はもっと極端です。
東京都は県土の49.63パーセントが人口集中地区なのに対し、岩手県は0.58パーセント。
85.57倍の開きがありました。

国土の3.51パーセントに、人口の7割が住んでいます。

国土の3.51パーセントに、人口の7割。日本の住み方を、これひとつで言い表している数字だと思いました。

関連記事

出典

  • 統計名: 国勢調査(人口等基本集計 第1-2表)
  • 調査年: 令和2年(2020年10月1日現在)
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?page=1&layout=datalist&lid=000001283456
  • 備考: 人口集中地区(DID)は人口密度が1km²あたり4,000人以上の基本単位区が隣接し、その人口が5,000人以上になる地域。市区町村ごとに設定される

注記: 人口集中地区(DID)は人口密度が1km²あたり4,000人以上の基本単位区が隣接し、その人口が5,000人以上になる地域。
市区町村ごとに設定される

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry