宿泊施設の数は、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
使うのは観光庁の宿泊旅行統計調査で、令和6年の各月に営業していた施設数を12か月平均した数字です。
全国では7万128施設。
ホテル・旅館・簡易宿所などを含みます。
上位と下位では14.67倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
1,492.1施設
宿泊施設の数(令和6年(2024年)年間値)
最も多い 沖縄県
5,622.5施設
最も少ない 佐賀県
383.2施設
地図で見る宿泊施設の数
| 項目 | 宿泊施設の数 |
|---|---|
| 北海道 | 4,868.7施設 |
| 青森県 | 520.3施設 |
| 岩手県 | 644施設 |
| 宮城県 | 754.4施設 |
| 秋田県 | 549.6施設 |
| 山形県 | 765.8施設 |
| 福島県 | 1,602.2施設 |
| 茨城県 | 824.7施設 |
| 栃木県 | 1,545.2施設 |
| 群馬県 | 1,509.2施設 |
| 埼玉県 | 396.2施設 |
| 千葉県 | 2,157.9施設 |
| 東京都 | 4,640.5施設 |
| 神奈川県 | 1,900施設 |
| 新潟県 | 1,815.6施設 |
| 富山県 | 432施設 |
| 石川県 | 1,041.3施設 |
| 福井県 | 880.8施設 |
| 山梨県 | 1,892.8施設 |
| 長野県 | 4,809.2施設 |
| 岐阜県 | 1,205.3施設 |
| 静岡県 | 2,866.9施設 |
| 愛知県 | 997.5施設 |
| 三重県 | 1,095.2施設 |
| 滋賀県 | 676施設 |
| 京都府 | 3,969.7施設 |
| 大阪府 | 1,565.8施設 |
| 兵庫県 | 1,860.3施設 |
| 奈良県 | 562.4施設 |
| 和歌山県 | 1,065.9施設 |
| 鳥取県 | 599.6施設 |
| 島根県 | 695.3施設 |
| 岡山県 | 875.6施設 |
| 広島県 | 1,096.8施設 |
| 山口県 | 421.2施設 |
| 徳島県 | 597.5施設 |
| 香川県 | 806.1施設 |
| 愛媛県 | 718.2施設 |
| 高知県 | 697.8施設 |
| 福岡県 | 1,184.5施設 |
| 佐賀県 | 383.2施設 |
| 長崎県 | 1,712.6施設 |
| 熊本県 | 1,271.9施設 |
| 大分県 | 1,429.8施設 |
| 宮崎県 | 640施設 |
| 鹿児島県 | 1,959.6施設 |
| 沖縄県 | 5,622.5施設 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは沖縄県と北海道、長野県、東京都、京都府です。
淡いのは北関東と山陰、北陸でした。
47都道府県の単純平均は1,492.1施設、中央値は1,065.9施設です。
平均が中央値の1.40倍あるのは、上位の道府県が全体を引き上げているためです。
平均を超えたのは17都道府県。
上位5道府県が3,900施設を超える一方、下位は400施設前後と、開きの大きい分布になっています。
| 順位 | 都道府県 | 宿泊施設の数(施設) | 地方 | 延べ宿泊者数 | 1施設あたり延べ宿泊者数 | 客室稼働率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄県 | 5622.5 | 九州 | 31275600 | 5562 | 54.9 |
| 2 | 北海道 | 4868.7 | 北海道 | 44628500 | 9166 | 59.8 |
| 3 | 長野県 | 4809.2 | 中部 | 20105300 | 4180 | 39.6 |
| 4 | 東京都 | 4640.5 | 関東 | 110347320 | 23779 | 75.1 |
| 5 | 京都府 | 3969.7 | 近畿 | 34210710 | 8617 | 62.8 |
| 6 | 静岡県 | 2866.9 | 中部 | 22995880 | 8021 | 54.6 |
| 7 | 千葉県 | 2157.9 | 関東 | 28286610 | 13108 | 61.5 |
| 8 | 鹿児島県 | 1959.6 | 九州 | 8378560 | 4275 | 52.2 |
| 9 | 神奈川県 | 1900.0 | 関東 | 26097210 | 13735 | 61.8 |
| 10 | 山梨県 | 1892.8 | 中部 | 9483960 | 5010 | 42.8 |
| 11 | 兵庫県 | 1860.3 | 近畿 | 16505660 | 8872 | 56.9 |
| 12 | 新潟県 | 1815.6 | 中部 | 10524240 | 5796 | 45.5 |
| 13 | 長崎県 | 1712.6 | 九州 | 7637820 | 4459 | 53.4 |
| 14 | 福島県 | 1602.2 | 東北 | 9540070 | 5954 | 44.4 |
| 15 | 大阪府 | 1565.8 | 近畿 | 57431520 | 36678 | 75.4 |
| 16 | 栃木県 | 1545.2 | 関東 | 11677370 | 7557 | 53.0 |
| 17 | 群馬県 | 1509.2 | 関東 | 9751210 | 6461 | 44.1 |
| 18 | 大分県 | 1429.8 | 九州 | 8328590 | 5825 | 53.6 |
| 19 | 熊本県 | 1271.9 | 九州 | 8079590 | 6352 | 56.0 |
| 20 | 岐阜県 | 1205.3 | 中部 | 8363880 | 6939 | 51.2 |
| 21 | 福岡県 | 1184.5 | 九州 | 23950020 | 20219 | 72.1 |
| 22 | 広島県 | 1096.8 | 中国 | 12072450 | 11006 | 62.6 |
| 23 | 三重県 | 1095.2 | 近畿 | 8370240 | 7642 | 52.4 |
| 24 | 和歌山県 | 1065.9 | 近畿 | 5012290 | 4702 | 42.6 |
| 25 | 石川県 | 1041.3 | 中部 | 11491880 | 11036 | 66.8 |
| 26 | 愛知県 | 997.5 | 中部 | 21323270 | 21376 | 66.6 |
| 27 | 福井県 | 880.8 | 中部 | 4027250 | 4572 | 47.9 |
| 28 | 岡山県 | 875.6 | 中国 | 5783680 | 6605 | 58.2 |
| 29 | 茨城県 | 824.7 | 関東 | 7270000 | 8815 | 55.1 |
| 30 | 香川県 | 806.1 | 四国 | 4746720 | 5888 | 52.9 |
| 31 | 山形県 | 765.8 | 東北 | 4877700 | 6369 | 49.3 |
| 32 | 宮城県 | 754.4 | 東北 | 10265630 | 13607 | 57.6 |
| 33 | 愛媛県 | 718.2 | 四国 | 4372780 | 6088 | 55.2 |
| 34 | 高知県 | 697.8 | 四国 | 2922020 | 4187 | 46.4 |
| 35 | 島根県 | 695.3 | 中国 | 3444710 | 4954 | 55.5 |
| 36 | 滋賀県 | 676.0 | 近畿 | 4897930 | 7245 | 55.1 |
| 37 | 岩手県 | 644.0 | 東北 | 5877210 | 9126 | 53.5 |
| 38 | 宮崎県 | 640.0 | 九州 | 3608900 | 5638 | 51.1 |
| 39 | 鳥取県 | 599.6 | 中国 | 2599290 | 4335 | 50.3 |
| 40 | 徳島県 | 597.5 | 四国 | 2538210 | 4248 | 48.6 |
| 41 | 奈良県 | 562.4 | 近畿 | 2834450 | 5039 | 46.2 |
| 42 | 秋田県 | 549.6 | 東北 | 3149560 | 5730 | 48.7 |
| 43 | 青森県 | 520.3 | 東北 | 4512550 | 8672 | 58.0 |
| 44 | 富山県 | 432.0 | 中部 | 3759720 | 8703 | 54.5 |
| 45 | 山口県 | 421.2 | 中国 | 3785580 | 8987 | 58.1 |
| 46 | 埼玉県 | 396.2 | 関東 | 5575920 | 14073 | 62.6 |
| 47 | 佐賀県 | 383.2 | 九州 | 2344950 | 6119 | 51.4 |
宿泊施設が多い5道府県
宿泊施設が多い上位5道府県です。
沖縄県は5,622.5施設、北海道は4,868.7施設、長野県は4,809.3施設、東京都は4,640.4施設、京都府は3,969.7施設でした。
1位は沖縄県で、全国の8.0パーセントを占めます。
6位以下は静岡県、千葉県、大阪府と続きます。
上位5道府県の合計は全国の34.1パーセントでした。
人口では25位の沖縄県が1位に立ち、人口1位の東京都は4位。
人口の多さで決まるランキングではありません。
施設の数と泊まる人の数は、別のランキング
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は宿泊施設数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
施設の数と泊まる人の数は、まったく別のランキングになります。
延べ宿泊者数で並べると1位は東京都の1億1,035万人泊、施設数1位の沖縄県は3,128万人泊で5位です。
1施設あたりの延べ宿泊者数を計算すると、大阪府が36,678人泊、東京都が23,779人泊、愛知県が21,376人泊。
対して長野県は4,180人泊、高知県4,187人泊、徳島県4,248人泊でした。
大阪府と長野県では8.8倍の開きがあります。
都市部には客室数の多い大型ホテルが集まり、観光地には小さな旅館や民宿が数多く点在する。
同じ「宿泊施設1つ」でも、抱えられる人数がまったく違うということです。
施設数と人口の相関係数はプラス0.38、人口密度とはプラス0.30。
どちらも弱い数字でした。
延べ宿泊者数が人口とプラス0.82で強く連動するのとは対照的です。
上位に沖縄県、北海道、長野県が並ぶのは、離島やスキー場、温泉地といった観光の目的地が県内に散らばっているためでしょう。
目的地が分散していれば、小さな宿がその数だけ必要になります。
逆に下位の佐賀県383.2施設、埼玉県396.2施設、山口県421.2施設は、県内の観光地が限られるか、大都市に近くて日帰りで済む地域です。
埼玉県が46位というのは、東京都に隣接して泊まる必要が薄いことの表れだと考えられます。
宿泊施設が少ない5県
宿泊施設が少ない下位5県です。
佐賀県は383.2施設、埼玉県は396.2施設、山口県は421.2施設、富山県は432.0施設、青森県は520.3施設でした。
沖縄県の5,622.5施設とは14.67倍の差があります。
46位に埼玉県が入っているのが目を引きます。
人口では全国5位の県ですが、宿泊施設の数では下から2番目でした。
東京都に隣接し、日帰りで済ませられる地域だからだと考えられます。
500施設を下回ったのは佐賀県、埼玉県、山口県、富山県の4県です。
いずれも全国平均1,492.1施設の3分の1以下にあたります。
ただ客室稼働率で見ると、埼玉県は62.6パーセントで全国平均54.8パーセントを大きく上回ります。
数は少なくても、あるぶんはよく使われているということになります。
このグラフについての豆知識
12か月の平均をとっている
宿泊旅行統計調査の施設数は、その月に営業していた施設の数です。
季節営業の宿もあるため、月によって数が変わります。
この記事では令和6年の1月から12月までの施設数を平均しました。
そのため小数点以下の数字が出ています。
調査対象はホテル・旅館・簡易宿所などで、従業者数10人未満の小さな施設も含まれます。
民泊は営業形態によって含まれる場合と含まれない場合があります。
施設数と客室数は別の話
この記事が数えているのは施設の数で、客室の数ではありません。
100室のホテルも10室の民宿も同じ1施設です。
そのため施設数が多い県が、たくさんの人を泊められる県とは限りません。
この記事の表には1施設あたりの延べ宿泊者数も載せているので、規模の違いを確かめる手がかりになります。
数字は令和6年、2024年の年間値です。
順位の並びがにている記事
この宿泊施設数の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
並びが最も重なったのは【延べ宿泊者数】年間6億6千万人泊、上位5都道府県だけで4割を超えますで、相関は0.85です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【ひとりが使う部屋数】全国1.93室、差は1.52倍(相関-0.54)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た宿泊施設の数
| 地方 | 最も多い(施設) | 最も少ない(施設) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 1602.2 | 青森県 520.3 |
| 関東 | 東京都 4640.5 | 埼玉県 396.2 |
| 中部 | 長野県 4809.2 | 富山県 432.0 |
| 近畿 | 京都府 3969.7 | 奈良県 562.4 |
| 中国 | 広島県 1096.8 | 山口県 421.2 |
| 四国 | 香川県 806.1 | 徳島県 597.5 |
| 九州 | 沖縄県 5622.5 | 佐賀県 383.2 |
まとめ
47都道府県の宿泊施設の数を比べると、最も多い沖縄県は5,622.5施設、最も少ない佐賀県は383.2施設で、その差は14.67倍でした。
全国では7万128施設です。
宿泊施設数の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、月ごとの営業施設数を12か月平均していること。
2つ目は、100室のホテルも10室の民宿も同じ1施設と数えること。
3つ目は令和6年(2024年)の数字であることです。
1施設あたりの延べ宿泊者数は、大阪府36,678人泊に対し長野県4,180人泊で8.8倍。
同じ1施設でも抱えられる人数がまったく違います。
人口では5位の埼玉県が、施設数では46位でした。
延べ宿泊者数や客室稼働率を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【簡易宿所の数】全国41,909施設、人口とはほぼ無関係に並びます
- 【泊まった人の数】年間3億8,378万人、人口あたりで17.8倍の差
- 【旅館に泊まった人】年間6,230万人泊、人口あたりでは83.7倍
- 【ホテル・飲食業の月給】平均23.6万円、産業別で最も低い
出典
- 統計名: 宿泊旅行統計調査
- 調査年: 令和6年(2024年)年間値
- 公開元: 観光庁
- 参照URL: https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/shukuhakutokei.html
- 備考: 各月に営業していた施設数の12か月平均。調査対象はホテル・旅館・簡易宿所などで、従業者数10人未満の施設も含む
注記: 各月に営業していた施設数の12か月平均。
調査対象はホテル・旅館・簡易宿所などで、従業者数10人未満の施設も含む
