どの家にも常備されているにんじんに、1世帯はいくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
沖縄県が3,984円で1位。
47都道府県の平均は2,785円、中央値は2,751円です。
最も高い3,984円と最も低い2,338円の差は1,646円、倍率にすると1.7倍でした。
47都道府県の単純平均
2,785円
1世帯当たりのにんじんへの支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 沖縄県
3,984円
最も少ない 和歌山県
2,338円
どの県も1.7倍以内。読むときに気をつけたいこと
常備野菜の三兄弟
にんじんへの支出は全国平均で年2,785円。
たまねぎ(4,220円)、じゃがいもと合わせて「カレーの三種」ともいわれます。
生産量は北海道と千葉県、徳島県が中心です。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の沖縄県は3,984円、47位の和歌山県は2,338円。
差は1,646円、倍率にすると1.7倍です。
中央値は2,751円、平均は2,785円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では34円の差でした。
たまねぎへの支出で並べ替えると開きは1.4倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
1世帯が1年間ににんじんへ使う金額の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
0.62という高い相関を示したのが【指定野菜になったブロッコリー】1世帯の支出は平均年2,719円でした。
正反対だったのは【みかん・収穫量】全国55万9,600t、調査対象20県で99.2パーセントを占めるで、相関は-0.52です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た1世帯当たりのにんじんへの支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 2927 | 青森県 2659 |
| 関東 | 埼玉県 3401 | 茨城県 2518 |
| 中部 | 新潟県 3122 | 福井県 2568 |
| 近畿 | 奈良県 3058 | 和歌山県 2338 |
| 中国 | 島根県 3049 | 広島県 2663 |
| 四国 | 愛媛県 2772 | 高知県 2435 |
| 九州 | 沖縄県 3984 | 福岡県 2443 |
地図で見ると、上位5県は地方がばらける
| 項目 | 1世帯当たりのにんじんへの支出 |
|---|---|
| 北海道 | 2,580円 |
| 青森県 | 2,659円 |
| 岩手県 | 2,877円 |
| 宮城県 | 2,878円 |
| 秋田県 | 2,882円 |
| 山形県 | 2,685円 |
| 福島県 | 2,927円 |
| 茨城県 | 2,518円 |
| 栃木県 | 2,685円 |
| 群馬県 | 2,672円 |
| 埼玉県 | 3,401円 |
| 千葉県 | 2,859円 |
| 東京都 | 3,031円 |
| 神奈川県 | 3,056円 |
| 新潟県 | 3,122円 |
| 富山県 | 3,026円 |
| 石川県 | 2,933円 |
| 福井県 | 2,568円 |
| 山梨県 | 2,734円 |
| 長野県 | 2,827円 |
| 岐阜県 | 2,745円 |
| 静岡県 | 2,826円 |
| 愛知県 | 2,926円 |
| 三重県 | 2,592円 |
| 滋賀県 | 2,651円 |
| 京都府 | 2,939円 |
| 大阪府 | 2,578円 |
| 兵庫県 | 2,760円 |
| 奈良県 | 3,058円 |
| 和歌山県 | 2,338円 |
| 鳥取県 | 2,751円 |
| 島根県 | 3,049円 |
| 岡山県 | 3,027円 |
| 広島県 | 2,663円 |
| 山口県 | 2,867円 |
| 徳島県 | 2,541円 |
| 香川県 | 2,734円 |
| 愛媛県 | 2,772円 |
| 高知県 | 2,435円 |
| 福岡県 | 2,443円 |
| 佐賀県 | 2,447円 |
| 長崎県 | 2,559円 |
| 熊本県 | 2,556円 |
| 大分県 | 2,483円 |
| 宮崎県 | 2,448円 |
| 鹿児島県 | 2,820円 |
| 沖縄県 | 3,984円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは沖縄県です。
次いで埼玉県、新潟県、奈良県、神奈川県が続きます。
淡いのは和歌山県、高知県、福岡県でした。
47都道府県の平均は2,785円、中央値は2,751円です。
沖縄県の3,984円は平均を1,199円上回ります。
1位と47位の差は1,646円、倍率にすると1.7倍でした。
たまねぎへの支出で並べ替えると奈良県が4,913で最も高く、開きは1.4倍になります。
主指標で1位の沖縄県はたまねぎへの支出では6位、たまねぎへの支出で1位の奈良県は主指標では4位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりのにんじんへの支出(円) | 地方 | たまねぎへの支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄県 | 3984 | 九州 | 4734 |
| 2 | 埼玉県 | 3401 | 関東 | 4791 |
| 3 | 新潟県 | 3122 | 中部 | 4299 |
| 4 | 奈良県 | 3058 | 近畿 | 4913 |
| 5 | 神奈川県 | 3056 | 関東 | 4912 |
| 6 | 島根県 | 3049 | 中国 | 4353 |
| 7 | 東京都 | 3031 | 関東 | 4586 |
| 8 | 岡山県 | 3027 | 中国 | 4452 |
| 9 | 富山県 | 3026 | 中部 | 3964 |
| 10 | 京都府 | 2939 | 近畿 | 4891 |
| 11 | 石川県 | 2933 | 中部 | 3963 |
| 12 | 福島県 | 2927 | 東北 | 3725 |
| 13 | 愛知県 | 2926 | 中部 | 4302 |
| 14 | 秋田県 | 2882 | 東北 | 3997 |
| 15 | 宮城県 | 2878 | 東北 | 4084 |
| 16 | 岩手県 | 2877 | 東北 | 4085 |
| 17 | 山口県 | 2867 | 中国 | 4027 |
| 18 | 千葉県 | 2859 | 関東 | 4639 |
| 19 | 長野県 | 2827 | 中部 | 3504 |
| 20 | 静岡県 | 2826 | 中部 | 4386 |
| 21 | 鹿児島県 | 2820 | 九州 | 4444 |
| 22 | 愛媛県 | 2772 | 四国 | 3639 |
| 23 | 兵庫県 | 2760 | 近畿 | 4619 |
| 24 | 鳥取県 | 2751 | 中国 | 3706 |
| 25 | 岐阜県 | 2745 | 中部 | 4298 |
| 26 | 香川県 | 2734 | 四国 | 3836 |
| 26 | 山梨県 | 2734 | 中部 | 3797 |
| 28 | 山形県 | 2685 | 東北 | 3738 |
| 28 | 栃木県 | 2685 | 関東 | 4108 |
| 30 | 群馬県 | 2672 | 関東 | 3597 |
| 31 | 広島県 | 2663 | 中国 | 4238 |
| 32 | 青森県 | 2659 | 東北 | 4486 |
| 33 | 滋賀県 | 2651 | 近畿 | 4711 |
| 34 | 三重県 | 2592 | 近畿 | 3638 |
| 35 | 北海道 | 2580 | 北海道 | 4416 |
| 36 | 大阪府 | 2578 | 近畿 | 4555 |
| 37 | 福井県 | 2568 | 中部 | 3804 |
| 38 | 長崎県 | 2559 | 九州 | 4237 |
| 39 | 熊本県 | 2556 | 九州 | 4462 |
| 40 | 徳島県 | 2541 | 四国 | 3961 |
| 41 | 茨城県 | 2518 | 関東 | 3717 |
| 42 | 大分県 | 2483 | 九州 | 4415 |
| 43 | 宮崎県 | 2448 | 九州 | 4281 |
| 44 | 佐賀県 | 2447 | 九州 | 4520 |
| 45 | 福岡県 | 2443 | 九州 | 4801 |
| 46 | 高知県 | 2435 | 四国 | 3742 |
| 47 | 和歌山県 | 2338 | 近畿 | 3988 |
にんじんへの支出が多い上位5県
にんじんへの支出が多い上位5県です。
沖縄県は3,984円、埼玉県は3,401円、新潟県は3,122円でした。
1位と2位の差は583円です。
4位は奈良県で3,058円、5位は神奈川県で3,056円。
上位5はいずれも47都道府県の平均2,785円を上回りました。
1位の沖縄県は平均を1,199円上回りました。
中央値の2,751円と比べると1,233円高く、平均に対する比では1.43倍にあたります。
6位以下は島根県で3,049円、東京都で3,031円、岡山県で3,027円と続きました。
2位と3位の差は279円、3位と4位の差は64円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は29円でした。
1位から5位までの幅は928円、1位から8位までの幅は957円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
沖縄県はたまねぎへの支出でも6位に入っています。
全国の値は2,785円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は沖縄県の3,984円。
全国平均を1,200円ほど上回ります。
たまねぎへの支出と並べて見ます
この分布の背景を、ここから考えてみます。
1世帯が1年間ににんじんへ使う金額の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
たまねぎへの支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は奈良県の4,913、2位は神奈川県の4,912、3位は京都府の4,891。
4位以下は福岡県、埼玉県と続きます。
逆に下位は群馬県が3,597、長野県が3,504。
奈良県と長野県では1.4倍の開きです。
沖縄県が1位というのは意外に思えますが、沖縄には島にんじん(黄色いにんじん)という在来の品種があり、汁物や炒め物によく使われます。
たまねぎと同じく、にんじんも全国共通の常備野菜です。
カレーや肉じゃがなど、出番の多さは変わりません。
当サイトのたまねぎへの支出の記事と並べて読んでみてください。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が2,889円で最も高く、北海道が2,580円で最も低くなります。
中国5県2,871円と中部9県2,856円がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
にんじんへの支出が少ない下位5県
にんじんへの支出が少ない下位5県です。
47位の和歌山県は2,338円、46位の高知県は2,435円、45位の福岡県は2,443円でした。
1位の沖縄県とは1,646円の差があります。
44位は佐賀県で2,447円、43位は宮崎県で2,448円、42位は大分県で2,483円と続きます。
最も少ない和歌山県は2,338円。
1位と47位の差は1.7倍です。
47都道府県の中央値は2,751円、平均は2,785円です。
47位の和歌山県は平均を447円下回りました。
47位の和歌山県は1位の沖縄県の58.7パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.7倍の開きです。
46位との差は97円、45位との差は105円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも145円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均2,785円を下回りました。
47位から43位までの幅は110円です。
和歌山県はたまねぎへの支出では中位位です。
全国の値は2,785円なので、47位はこれを447円下回っています。
地方でまとめると、差は1.1倍まで縮む
にんじんへの支出は、沖縄と九州で多くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、関東7都県が2,889円で最も高くなります。
次いで中国5県が2,871円、中部9県が2,856円、東北6県が2,818円と続きました。
低いほうは九州・沖縄8県が2,718円、近畿7府県が2,702円、四国4県が2,621円、北海道が2,580円でした。
最も高い関東7都県と最も低い北海道の差は309円です。
たまねぎへの支出で見ると九州・沖縄8県が最も高く、四国4県が最も低くなりました。
まとめ
1世帯が1年間ににんじんへ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い沖縄県で3,984円、最も低い和歌山県で2,338円でした。
その差は1,646円、倍率にすると1.7倍です。
47都道府県の中央値は2,751円、平均は2,785円でした。
全国の値は2,785円です。
たまねぎへの支出で並べ替えると開きは1.4倍になり、主指標で1位の沖縄県はその見方では6位に位置します。
1世帯が1年間ににんじんへ使う金額の統計を読むときの注意点は3つです。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、生鮮のにんじんだけの数であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
たまねぎへの支出では奈良県が4,913で最も高く、主指標で1位の沖縄県はこの見方では6位でした。
地方ごとの平均では関東7都県が2,889円で最も高く、北海道が2,580円で最も低くなりました。
たまねぎやはくさいへの支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の沖縄県と2位の埼玉県の差は583円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
関連記事
- 【たまねぎに使う金額】平均年4,220円、全国で横並び
- 【はくさいに使う金額】平均年1,519円、産地とのねじれ
- 【もやしに使う金額】平均年1,095円、安さゆえの読み方
- 【家で作るカレールウ】平均年1,497円、年に6箱ほど
- 【野菜に使う金額】1か月の平均は7,275円、食費の1割強
出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 生鮮のにんじんへの支出。常備野菜のひとつ。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 生鮮のにんじんへの支出。
常備野菜のひとつ。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
