温泉や銭湯の入浴料に、1世帯は1年でいくら使っているのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の家計調査、2023年から2025年の3か年平均。
青森県が3,872円で1位。
47都道府県の平均は1,795円、中央値は1,694円です。
最も高い3,872円と最も低い355円の差は3,517円、倍率にすると10.91倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
1,795円
1世帯当たりの温泉・銭湯入浴料への支出(2023年〜2025年平均)
最も多い 青森県
3,872円
最も少ない 沖縄県
355円
温泉・銭湯への支出が多い上位5県
温泉・銭湯への支出が多い上位5県です。
青森県は3,872円、長野県は3,466円、富山県は3,253円でした。
1位と2位の差は406円です。
4位は群馬県で2,830円、5位は岩手県で2,749円。
上位5はいずれも47都道府県の平均1,795円を上回りました。
1位の青森県は平均を2,077円上回りました。
中央値の1,694円と比べると2,178円高く、平均に対する比では2.16倍にあたります。
6位以下は北海道で2,503円、栃木県で2,308円、香川県で2,250円と続きました。
2位と3位の差は213円、3位と4位の差は423円。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は499円でした。
1位から5位までの幅は1,123円、1位から8位までの幅は1,622円でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
青森県は宿泊料への支出でも46位に入っています。
全国の値は1,795円で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は青森県の3,872円。
東北の県が上位に並びます。
宿泊料と並べて見ます
以下は、1世帯が1年間に温泉・銭湯へ使う金額にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
宿泊料への支出で並べ替えると、順位が変わります。
1位は東京都の58,104、2位は埼玉県の50,461、3位は神奈川県の48,031。
4位以下は京都府、長野県と続きます。
逆に下位は青森県が16,025、愛媛県が13,641。
東京都と愛媛県では4.26倍の開きです。
青森県には多くの温泉が日常の入浴施設として点在し、銭湯がわりに使う文化があります。
この数字はその暮らしぶりを映しています。
沖縄県との差は10.9倍。
温泉が身近にあるかどうかで、暮らしの中の入浴の位置づけがまるで違います。
当サイトの旅館の宿泊者数の記事とあわせて見ると、旅の温泉と日常の温泉の違いが見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、北海道が2,503円で最も高く、中国5県が1,246円で最も低くなります。
東北6県2,233円と中部9県2,051円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
温泉・銭湯への支出が少ない下位5県
温泉・銭湯への支出が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は355円、46位の岡山県は739円、45位の高知県は885円でした。
1位の青森県とは3,517円の差があります。
44位は岐阜県で1,209円、43位は山口県で1,248円、42位は広島県で1,288円と続きます。
最も少ない沖縄県は355円。
1位と47位の差は10.9倍にひらきます。
47都道府県の中央値は1,694円、平均は1,795円です。
47位の沖縄県は平均を1,440円下回りました。
47位の沖縄県は1位の青森県の9.2パーセントにあたる水準で、倍率にすると10.91倍の開きです。
46位との差は384円、45位との差は530円。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも933円しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均1,795円を下回りました。
47位から43位までの幅は893円です。
沖縄県は宿泊料への支出では44位です。
全国の値は1,795円なので、47位はこれを1,440円下回っています。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たりの温泉・銭湯入浴料への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 2,503円 |
| 青森県 | 3,872円 |
| 岩手県 | 2,749円 |
| 宮城県 | 1,317円 |
| 秋田県 | 1,851円 |
| 山形県 | 2,092円 |
| 福島県 | 1,517円 |
| 茨城県 | 1,371円 |
| 栃木県 | 2,308円 |
| 群馬県 | 2,830円 |
| 埼玉県 | 1,769円 |
| 千葉県 | 1,691円 |
| 東京都 | 2,086円 |
| 神奈川県 | 1,305円 |
| 新潟県 | 1,352円 |
| 富山県 | 3,253円 |
| 石川県 | 1,935円 |
| 福井県 | 1,466円 |
| 山梨県 | 1,977円 |
| 長野県 | 3,466円 |
| 岐阜県 | 1,209円 |
| 静岡県 | 1,750円 |
| 愛知県 | 2,049円 |
| 三重県 | 2,164円 |
| 滋賀県 | 1,994円 |
| 京都府 | 1,452円 |
| 大阪府 | 1,636円 |
| 兵庫県 | 1,559円 |
| 奈良県 | 1,454円 |
| 和歌山県 | 1,493円 |
| 鳥取県 | 1,471円 |
| 島根県 | 1,483円 |
| 岡山県 | 739円 |
| 広島県 | 1,288円 |
| 山口県 | 1,248円 |
| 徳島県 | 1,740円 |
| 香川県 | 2,250円 |
| 愛媛県 | 1,698円 |
| 高知県 | 885円 |
| 福岡県 | 1,309円 |
| 佐賀県 | 1,412円 |
| 長崎県 | 2,034円 |
| 熊本県 | 1,704円 |
| 大分県 | 1,352円 |
| 宮崎県 | 1,694円 |
| 鹿児島県 | 2,249円 |
| 沖縄県 | 355円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは青森県です。
次いで長野県、富山県、群馬県、岩手県が続きます。
淡いのは沖縄県、岡山県、高知県でした。
47都道府県の平均は1,795円、中央値は1,694円です。
青森県の3,872円は平均を2,077円上回ります。
1位と47位の差は3,517円、倍率にすると10.91倍でした。
宿泊料への支出で並べ替えると東京都が58,104で最も高く、開きは4.26倍になります。
主指標で1位の青森県は宿泊料への支出では46位、宿泊料への支出で1位の東京都は主指標では12位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たりの温泉・銭湯入浴料への支出(円) | 地方 | 宿泊料への支出 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 青森県 | 3872 | 東北 | 16025 |
| 2 | 長野県 | 3466 | 中部 | 41544 |
| 3 | 富山県 | 3253 | 中部 | 37760 |
| 4 | 群馬県 | 2830 | 関東 | 27721 |
| 5 | 岩手県 | 2749 | 東北 | 29926 |
| 6 | 北海道 | 2503 | 北海道 | 24822 |
| 7 | 栃木県 | 2308 | 関東 | 39053 |
| 8 | 香川県 | 2250 | 四国 | 25682 |
| 9 | 鹿児島県 | 2249 | 九州 | 23859 |
| 10 | 三重県 | 2164 | 近畿 | 33222 |
| 11 | 山形県 | 2092 | 東北 | 38962 |
| 12 | 東京都 | 2086 | 関東 | 58104 |
| 13 | 愛知県 | 2049 | 中部 | 40895 |
| 14 | 長崎県 | 2034 | 九州 | 25192 |
| 15 | 滋賀県 | 1994 | 近畿 | 37632 |
| 16 | 山梨県 | 1977 | 中部 | 23194 |
| 17 | 石川県 | 1935 | 中部 | 30416 |
| 18 | 秋田県 | 1851 | 東北 | 25992 |
| 19 | 埼玉県 | 1769 | 関東 | 50461 |
| 20 | 静岡県 | 1750 | 中部 | 30992 |
| 21 | 徳島県 | 1740 | 四国 | 24867 |
| 22 | 熊本県 | 1704 | 九州 | 29997 |
| 23 | 愛媛県 | 1698 | 四国 | 13641 |
| 24 | 宮崎県 | 1694 | 九州 | 18642 |
| 25 | 千葉県 | 1691 | 関東 | 40460 |
| 26 | 大阪府 | 1636 | 近畿 | 29273 |
| 27 | 兵庫県 | 1559 | 近畿 | 33636 |
| 28 | 福島県 | 1517 | 東北 | 33139 |
| 29 | 和歌山県 | 1493 | 近畿 | 21378 |
| 30 | 島根県 | 1483 | 中国 | 29529 |
| 31 | 鳥取県 | 1471 | 中国 | 23955 |
| 32 | 福井県 | 1466 | 中部 | 26612 |
| 33 | 奈良県 | 1454 | 近畿 | 33906 |
| 34 | 京都府 | 1452 | 近畿 | 41981 |
| 35 | 佐賀県 | 1412 | 九州 | 25998 |
| 36 | 茨城県 | 1371 | 関東 | 35894 |
| 37 | 新潟県 | 1352 | 中部 | 33504 |
| 37 | 大分県 | 1352 | 九州 | 21250 |
| 39 | 宮城県 | 1317 | 東北 | 31711 |
| 40 | 福岡県 | 1309 | 九州 | 31121 |
| 41 | 神奈川県 | 1305 | 関東 | 48031 |
| 42 | 広島県 | 1288 | 中国 | 23215 |
| 43 | 山口県 | 1248 | 中国 | 28387 |
| 44 | 岐阜県 | 1209 | 中部 | 31230 |
| 45 | 高知県 | 885 | 四国 | 32003 |
| 46 | 岡山県 | 739 | 中国 | 29586 |
| 47 | 沖縄県 | 355 | 九州 | 19926 |
このグラフについての豆知識
日常としての温泉
温泉・銭湯への支出は全国平均で年1,795円。
旅行先の温泉ではなく、日帰りで通う分の金額です。
青森県や北海道では、地元の温泉に週に何度も通う人が珍しくありません。
県庁所在市の数字であること
家計調査の品目別のデータは、各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で集められています。
県全体の平均ではないので、県内でも地域によって事情は違うはずです。
1年ごとの数字は標本のばらつきで動くため、この記事では2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算しました。
対象は二人以上の世帯です。
ひとり暮らしの世帯は含まれていません。
数字の散らばり
1位の青森県は3,872円、47位の沖縄県は355円。
差は3,517円、倍率にすると10.91倍です。
中央値は1,694円、平均は1,795円でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では101円の差でした。
宿泊料への支出で並べ替えると開きは4.26倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
地方のなかで見た1世帯当たりの温泉・銭湯入浴料への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 3872 | 宮城県 1317 |
| 関東 | 群馬県 2830 | 神奈川県 1305 |
| 中部 | 長野県 3466 | 岐阜県 1209 |
| 近畿 | 三重県 2164 | 京都府 1452 |
| 中国 | 島根県 1483 | 岡山県 739 |
| 四国 | 香川県 2250 | 高知県 885 |
| 九州 | 鹿児島県 2249 | 沖縄県 355 |
まとめ
1世帯が1年間に温泉・銭湯へ使う金額を47都道府県で比べると、最も高い青森県で3,872円、最も低い沖縄県で355円でした。
その差は3,517円、倍率にすると10.91倍です。
47都道府県の中央値は1,694円、平均は1,795円でした。
全国の値は1,795円です。
宿泊料への支出で並べ替えると開きは4.26倍になり、主指標で1位の青森県はその見方では46位に位置します。
1世帯が1年間に温泉・銭湯へ使う金額の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、県庁所在市で調べた数字であること。
2つ目は、宿泊をともなう温泉旅行は別の項目であること。
3つ目は2025年の数字であることです。
宿泊料への支出では東京都が58,104で最も高く、主指標で1位の青森県はこの見方では46位でした。
地方ごとの平均では北海道が2,503円で最も高く、中国5県が1,246円で最も低くなりました。
旅館の宿泊者数や公衆浴場の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の青森県と2位の長野県の差は406円で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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出典
- 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
- 調査年: 2023年〜2025年平均
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
- 備考: 温泉や銭湯、日帰り入浴施設の入浴料への支出。宿泊をともなう場合の宿泊料は別の項目になる。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
注記: 温泉や銭湯、日帰り入浴施設の入浴料への支出。
宿泊をともなう場合の宿泊料は別の項目になる。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない。
2023年から2025年の3か年平均を当サイトで計算した
