家族の誰かが通院している世帯はどれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の国民生活基礎調査、2022年の都道府県別の数字。
山形県が74.5%で1位。
47都道府県の平均は66.19%、中央値は67.33%です。
最も高い74.5%と最も低い52.67%の差は21.83ポイント、倍率にすると1.41倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
66.2%
通院者のいる世帯の割合(2022年)
最も多い 山形県
74.5%
最も少ない 東京都
52.7%
通院者のいる世帯が多い上位5県
通院者のいる世帯が多い上位5県です。
山形県は74.5%、秋田県は72.99%、佐賀県は71.21%でした。
1位と2位の差は1.51ポイントです。
4位は長崎県で71.01%、5位は新潟県で70.84%。
上位5はいずれも47都道府県の平均66.19%を上回りました。
1位の山形県は平均を8.31ポイント上回りました。
中央値の67.33%と比べると7.17ポイント高く、平均に対する比では1.13倍にあたります。
6位以下は岩手県で70.63%、岐阜県で70.51%、青森県で69.98%と続きました。
2位と3位の差は1.78ポイント、3位と4位の差は0.2ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.86ポイントでした。
1位から5位までの幅は3.66ポイント、1位から8位までの幅は4.52ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
山形県は入院者のいる世帯の割合でも2位に入っています。
全国の値は62.6%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は山形県の74.5パーセント。
4世帯に3世帯に通院者がいます。
単身の多い都市部で低く出ます
ここからは統計を離れて、通院者のいる世帯の割合の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
入院者のいる世帯の割合で並べ替えると、順位が変わります。
1位は岩手県の4.96、2位は山形県の4、3位は長崎県の3.99。
4位以下は佐賀県、岐阜県と続きます。
逆に下位は宮城県が2.28、東京都が2.01。
岩手県と東京都では2.47倍の開きです。
世帯の人数が多い県ほど、誰かが通院している確率は上がります。
三世代同居の多い県が上位に来るのはそのためです。
東京都が最下位なのは、健康な単身世帯が多いからで、個人の通院率の低さとは別の話です。
当サイトの1世帯あたり人員の記事とあわせて読むと、この仕組みがよく分かります。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が70.81%で最も高く、関東7都県が61.59%で最も低くなります。
四国4県66.56%と中国5県66.49%がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
通院者のいる世帯が少ない下位5都府県
通院者のいる世帯が少ない下位5都府県です。
47位の東京都は52.67%、46位の神奈川県は56.34%、45位の埼玉県は57.16%でした。
1位の山形県とは21.83ポイントの差があります。
44位は愛知県で57.61%、43位は大阪府で58.62%、42位は沖縄県で59.68%と続きます。
最も低い東京都は52.67パーセント。
1位と47位の差は1.4倍です。
47都道府県の中央値は67.33%、平均は66.19%です。
47位の東京都は平均を13.52ポイント下回りました。
47位の東京都は1位の山形県の70.7パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.41倍の開きです。
46位との差は3.67ポイント、45位との差は4.49ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも7.01ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均66.19%を下回りました。
47位から43位までの幅は5.95ポイントです。
東京都は入院者のいる世帯の割合では47位です。
全国の値は62.6%なので、47位はこれを9.93ポイント下回っています。
地方別に見る
通院者のいる世帯は、世帯人数の多い県で高くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が70.81%で最も高くなります。
次いで四国4県が66.56%、中国5県が66.49%、九州・沖縄8県が66.49%と続きました。
低いほうは近畿7府県が66.35%、中部9県が66.12%、北海道が64.72%、関東7都県が61.59%でした。
最も高い東北6県と最も低い関東7都県の差は9.22ポイントです。
入院者のいる世帯の割合で見ると九州・沖縄8県が最も高く、関東7都県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 通院者のいる世帯の割合 |
|---|---|
| 北海道 | 64.7% |
| 青森県 | 70.0% |
| 岩手県 | 70.6% |
| 宮城県 | 67.6% |
| 秋田県 | 73.0% |
| 山形県 | 74.5% |
| 福島県 | 69.2% |
| 茨城県 | 67.5% |
| 栃木県 | 66.8% |
| 群馬県 | 65.7% |
| 埼玉県 | 57.2% |
| 千葉県 | 65.0% |
| 東京都 | 52.7% |
| 神奈川県 | 56.3% |
| 新潟県 | 70.8% |
| 富山県 | 68.4% |
| 石川県 | 63.9% |
| 福井県 | 68.5% |
| 山梨県 | 59.9% |
| 長野県 | 69.0% |
| 岐阜県 | 70.5% |
| 静岡県 | 66.5% |
| 愛知県 | 57.6% |
| 三重県 | 68.4% |
| 滋賀県 | 67.5% |
| 京都府 | 65% |
| 大阪府 | 58.6% |
| 兵庫県 | 68.7% |
| 奈良県 | 68.1% |
| 和歌山県 | 68.1% |
| 鳥取県 | 66.1% |
| 島根県 | 64.6% |
| 岡山県 | 68.2% |
| 広島県 | 64.3% |
| 山口県 | 69.3% |
| 徳島県 | 67.3% |
| 香川県 | 66.1% |
| 愛媛県 | 65.3% |
| 高知県 | 67.6% |
| 福岡県 | 62.5% |
| 佐賀県 | 71.2% |
| 長崎県 | 71.0% |
| 熊本県 | 69.9% |
| 大分県 | 67.1% |
| 宮崎県 | 66.1% |
| 鹿児島県 | 64.4% |
| 沖縄県 | 59.7% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは山形県です。
次いで秋田県、佐賀県、長崎県、新潟県が続きます。
淡いのは東京都、神奈川県、埼玉県でした。
47都道府県の平均は66.19%、中央値は67.33%です。
山形県の74.5%は平均を8.31ポイント上回ります。
1位と47位の差は21.83ポイント、倍率にすると1.41倍でした。
入院者のいる世帯の割合で並べ替えると岩手県が4.96で最も高く、開きは2.47倍になります。
主指標で1位の山形県は入院者のいる世帯の割合では2位、入院者のいる世帯の割合で1位の岩手県は主指標では6位でした。
| 順位 | 都道府県 | 通院者のいる世帯の割合(%) | 地方 | 入院者のいる世帯の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 山形県 | 74.5 | 東北 | 4 |
| 2 | 秋田県 | 72.99 | 東北 | 3.38 |
| 3 | 佐賀県 | 71.21 | 九州 | 3.94 |
| 4 | 長崎県 | 71.01 | 九州 | 3.99 |
| 5 | 新潟県 | 70.84 | 中部 | 3.07 |
| 6 | 岩手県 | 70.63 | 東北 | 4.96 |
| 7 | 岐阜県 | 70.51 | 中部 | 3.89 |
| 8 | 青森県 | 69.98 | 東北 | 2.92 |
| 9 | 熊本県 | 69.92 | 九州 | 3.52 |
| 10 | 山口県 | 69.29 | 中国 | 3.12 |
| 11 | 福島県 | 69.19 | 東北 | 3.58 |
| 12 | 長野県 | 68.97 | 中部 | 3.27 |
| 13 | 兵庫県 | 68.73 | 近畿 | 2.58 |
| 14 | 福井県 | 68.48 | 中部 | 3.26 |
| 15 | 三重県 | 68.41 | 近畿 | 3.68 |
| 16 | 富山県 | 68.37 | 中部 | 3.32 |
| 17 | 岡山県 | 68.19 | 中国 | 3.04 |
| 18 | 和歌山県 | 68.09 | 近畿 | 3.02 |
| 19 | 奈良県 | 68.08 | 近畿 | 2.77 |
| 20 | 高知県 | 67.59 | 四国 | 3.7 |
| 21 | 宮城県 | 67.56 | 東北 | 2.28 |
| 22 | 滋賀県 | 67.49 | 近畿 | 2.64 |
| 23 | 茨城県 | 67.47 | 関東 | 2.84 |
| 24 | 徳島県 | 67.33 | 四国 | 3.3 |
| 25 | 大分県 | 67.13 | 九州 | 3.74 |
| 26 | 栃木県 | 66.75 | 関東 | 2.74 |
| 27 | 静岡県 | 66.48 | 中部 | 3.28 |
| 28 | 宮崎県 | 66.1 | 九州 | 3.18 |
| 29 | 香川県 | 66.08 | 四国 | 2.76 |
| 30 | 鳥取県 | 66.06 | 中国 | 3.62 |
| 31 | 群馬県 | 65.74 | 関東 | 2.65 |
| 32 | 愛媛県 | 65.25 | 四国 | 3.24 |
| 33 | 千葉県 | 65.03 | 関東 | 3.46 |
| 34 | 京都府 | 65 | 近畿 | 2.76 |
| 35 | 北海道 | 64.72 | 北海道 | 2.89 |
| 36 | 島根県 | 64.64 | 中国 | 2.86 |
| 37 | 鹿児島県 | 64.36 | 九州 | 3.74 |
| 38 | 広島県 | 64.26 | 中国 | 3.57 |
| 39 | 石川県 | 63.87 | 中部 | 3.23 |
| 40 | 福岡県 | 62.53 | 九州 | 3.39 |
| 41 | 山梨県 | 59.94 | 中部 | 2.76 |
| 42 | 沖縄県 | 59.68 | 九州 | 3.2 |
| 43 | 大阪府 | 58.62 | 近畿 | 2.34 |
| 44 | 愛知県 | 57.61 | 中部 | 2.63 |
| 45 | 埼玉県 | 57.16 | 関東 | 2.43 |
| 46 | 神奈川県 | 56.34 | 関東 | 2.61 |
| 47 | 東京都 | 52.67 | 関東 | 2.01 |
このグラフについての豆知識
世帯で見ると6割を超える
通院者のいる世帯は全国で62.6パーセント。
5世帯に3世帯には、誰かしら通院している人がいます。
医療は個人のことのようで、送り迎えや付き添いを含めれば世帯のことでもあります。
3年に一度の大規模調査
国民生活基礎調査で都道府県別に集計されるのは、3年ごとの大規模調査の年だけです。
この記事は2022年(令和4年)の調査を使っています。
公表されているのは人数や世帯数なので、区分の数を総数で割って当サイトで割合にしました。
不詳を含む総数で割っているため、公表の「率」とは分母の取り方が違うことがあります。
標本調査にもとづく推計のため、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の山形県は74.5%、47位の東京都は52.67%。
差は21.83ポイント、倍率にすると1.41倍です。
中央値は67.33%、平均は66.19%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では1.14ポイントの差でした。
入院者のいる世帯の割合で並べ替えると開きは2.47倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
通院者のいる世帯の割合の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
0.8という高い相関を示したのが【病院に通う人が多い県】通院者率の47都道府県ランキング、最大1.4倍の地域差が出ましたでした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【給料だけで暮らす世帯】全国42.9%、都市部ほど高い(順位相関-0.74)です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た通院者のいる世帯の割合
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 74.5 | 宮城県 67.56 |
| 関東 | 茨城県 67.47 | 東京都 52.67 |
| 中部 | 新潟県 70.84 | 愛知県 57.61 |
| 近畿 | 兵庫県 68.73 | 大阪府 58.62 |
| 中国 | 山口県 69.29 | 広島県 64.26 |
| 四国 | 高知県 67.59 | 愛媛県 65.25 |
| 九州 | 佐賀県 71.21 | 沖縄県 59.68 |
まとめ
通院者のいる世帯の割合を47都道府県で比べると、最も高い山形県で74.5%、最も低い東京都で52.67%でした。
その差は21.83ポイント、倍率にすると1.41倍です。
47都道府県の中央値は67.33%、平均は66.19%でした。
全国の値は62.6%です。
入院者のいる世帯の割合で並べ替えると開きは2.47倍になり、主指標で1位の山形県はその見方では2位に位置します。
通院者のいる世帯の割合の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、世帯単位で数えた数字であること。
3つ目は2022年の数字であることです。
入院者のいる世帯の割合では岩手県が4.96で最も高く、主指標で1位の山形県はこの見方では2位でした。
地方ごとの平均では東北6県が70.81%で最も高く、関東7都県が61.59%で最も低くなりました。
高齢者の通院率や入院者のいる世帯を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の山形県と2位の秋田県の差は1.51ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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- 【三世代世帯】が多い都道府県ランキング、割合と実数では上位の顔ぶれが入れ替わります
出典
- 統計名: 国民生活基礎調査(都道府県別 第115表〜第141表から当サイトで割合を計算)
- 調査年: 2022年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0002041061
- 備考: 世帯のうち、傷病で通院している人がいる世帯の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は入院者のいる世帯の割合
注記: 世帯のうち、傷病で通院している人がいる世帯の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は入院者のいる世帯の割合
