2025年の1年間に、県境をこえた60歳以上は全国で174,393人。
退職後の住み替えや子との同居を含む移動を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の住民基本台帳人口移動報告、2025年の数字。
東京都が22,209人で1位。
47都道府県の平均は3,710.5人、中央値は2,053人です。
1位と47位の間には40.2倍の開き、人口10万人あたりでは2.8倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
3,710人
60歳以上の県外からの転入者数(2025年)
最も多い 東京都
22,209人
最も少ない 福井県
552人
60歳以上の転入が多い上位5都県
60歳以上の転入が多い上位5都県です。
東京都は22,209人、神奈川県は16,459人、埼玉県は14,295人でした。
東京都は2位の神奈川県の1.35倍です。
4位は大阪府で12,394人、5位は千葉県で12,136人。
上位5で全国の44.4パーセント、上位3で30.4パーセント、上位10で61.3パーセントでした。
1位だけで12.7パーセントを占めます。
47都道府県の平均は3,710.5人なので、1位は平均の6.0倍。
中央値の2,053人と比べると10.8倍にあたります。
6位以下は兵庫県で7,487人、福岡県で6,711人、愛知県で6,053人と続きました。
2位と3位の差は2,164人、3位と4位の差は1,901人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の55.6パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると38,668人。
これだけで全国の22.2パーセントにあたります。
1位だけで全国の12.7パーセントを占めました。
ほかの世代より偏りは小さめです。
人口あたりでは奈良県が1位です
以下は、2025年に県外から転入した60歳以上の数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は奈良県の207.94人、2位は群馬県199.84人、3位は埼玉県194.97人。
4位以下は千葉県、山梨県と続きます。
逆に人口あたりの下位は新潟県79.23人、福井県74.7人。
奈良県と福井県では2.8倍の開きです。
人口あたりの1位は奈良県です。
大都市の周辺県が上位に来るのは、子の近くへの住み替えがうかがえる並びです。
60歳以上の移動には、退職後の地方移住、施設への住み替え、子との同居とさまざまな事情が混ざっています。
当サイトの子が遠くに住む世帯の記事とあわせて見ると、家族の距離の物語が見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、関東7都県が174.9人で最も多く、北海道が85.6人で最も少なくなります。
近畿7府県145.3人と九州・沖縄8県141.4人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
60歳以上の転入が少ない下位5県
60歳以上の転入が少ない下位5県です。
47位の福井県は552人、46位の鳥取県は680人、45位の高知県は714人でした。
1位の東京都とは40.2倍の差があります。
44位は徳島県で720人、43位は島根県で806人、42位は富山県で837人と続きます。
40.2倍という開きは、この記事で扱う世代のなかで最も小さいものです。
47都道府県の中央値は2,053人。
平均は3,710.5人なので、平均が中央値の1.8倍です。
47位の福井県は平均の14.9パーセント、中央値の26.9パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.0パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで12.7パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の福井県は、1位の東京都の2.49パーセントにあたる水準です。
46位との差は128人、45位との差は162人でした。
1位の東京都と47位の福井県の間には21,657人の開きがあります。
地方別に見る
60歳以上の転入は、大都市の周辺県で人口あたりの数字が高めになります。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の43.7パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が18.2パーセント、中部9県が12.3パーセント、九州・沖縄8県が11.3パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が5.2パーセント、中国5県が4.5パーセント、北海道が2.5パーセント、四国4県が2.3パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
関東7都県が174.9人、近畿7府県が145.3人、九州・沖縄8県が141.4人の順に多く、最も少ないのは北海道が85.6人です。
地図で見る
| 項目 | 60歳以上の県外からの転入者数 |
|---|---|
| 北海道 | 4,316人 |
| 青森県 | 1,298人 |
| 岩手県 | 1,338人 |
| 宮城県 | 2,718人 |
| 秋田県 | 919人 |
| 山形県 | 870人 |
| 福島県 | 1,975人 |
| 茨城県 | 4,575人 |
| 栃木県 | 2,754人 |
| 群馬県 | 3,777人 |
| 埼玉県 | 14,295人 |
| 千葉県 | 12,136人 |
| 東京都 | 22,209人 |
| 神奈川県 | 16,459人 |
| 新潟県 | 1,663人 |
| 富山県 | 837人 |
| 石川県 | 1,023人 |
| 福井県 | 552人 |
| 山梨県 | 1,414人 |
| 長野県 | 3,156人 |
| 岐阜県 | 2,138人 |
| 静岡県 | 4,582人 |
| 愛知県 | 6,053人 |
| 三重県 | 1,890人 |
| 滋賀県 | 2,136人 |
| 京都府 | 3,940人 |
| 大阪府 | 12,394人 |
| 兵庫県 | 7,487人 |
| 奈良県 | 2,672人 |
| 和歌山県 | 1,288人 |
| 鳥取県 | 680人 |
| 島根県 | 806人 |
| 岡山県 | 2,076人 |
| 広島県 | 2,612人 |
| 山口県 | 1,672人 |
| 徳島県 | 720人 |
| 香川県 | 1,139人 |
| 愛媛県 | 1,394人 |
| 高知県 | 714人 |
| 福岡県 | 6,711人 |
| 佐賀県 | 1,332人 |
| 長崎県 | 1,826人 |
| 熊本県 | 2,177人 |
| 大分県 | 1,618人 |
| 宮崎県 | 1,497人 |
| 鹿児島県 | 2,502人 |
| 沖縄県 | 2,053人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで神奈川県、埼玉県、大阪府、千葉県が続きます。
淡いのは福井県、鳥取県、高知県でした。
47都道府県の平均は3,710.5人、中央値は2,053人です。
東京都の22,209人は平均の6.0倍にあたります。
上位3で30.4パーセント、1位と47位で40.2倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと奈良県が207.94人で最も多く、開きは2.8倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは11位、人口あたり1位の奈良県は実数では17位でした。
| 順位 | 都道府県 | 60歳以上の県外からの転入者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの60歳以上の県外からの転入者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 22209 | 関東 | 156.64 |
| 2 | 神奈川県 | 16459 | 関東 | 178.42 |
| 3 | 埼玉県 | 14295 | 関東 | 194.97 |
| 4 | 大阪府 | 12394 | 近畿 | 141.53 |
| 5 | 千葉県 | 12136 | 関東 | 194.14 |
| 6 | 兵庫県 | 7487 | 近畿 | 140.28 |
| 7 | 福岡県 | 6711 | 九州 | 131.79 |
| 8 | 愛知県 | 6053 | 中部 | 81.14 |
| 9 | 静岡県 | 4582 | 中部 | 129.91 |
| 10 | 茨城県 | 4575 | 関東 | 163.04 |
| 11 | 北海道 | 4316 | 北海道 | 85.58 |
| 12 | 京都府 | 3940 | 近畿 | 156.35 |
| 13 | 群馬県 | 3777 | 関東 | 199.84 |
| 14 | 長野県 | 3156 | 中部 | 158.83 |
| 15 | 栃木県 | 2754 | 関東 | 146.1 |
| 16 | 宮城県 | 2718 | 東北 | 120.91 |
| 17 | 奈良県 | 2672 | 近畿 | 207.94 |
| 18 | 広島県 | 2612 | 中国 | 96.24 |
| 19 | 鹿児島県 | 2502 | 九州 | 163.32 |
| 20 | 熊本県 | 2177 | 九州 | 128.29 |
| 21 | 岐阜県 | 2138 | 中部 | 111.59 |
| 22 | 滋賀県 | 2136 | 近畿 | 152.35 |
| 23 | 岡山県 | 2076 | 中国 | 113.38 |
| 24 | 沖縄県 | 2053 | 九州 | 140.04 |
| 25 | 福島県 | 1975 | 東北 | 113.31 |
| 26 | 三重県 | 1890 | 近畿 | 110.46 |
| 27 | 長崎県 | 1826 | 九州 | 145.85 |
| 28 | 山口県 | 1672 | 中国 | 130.52 |
| 29 | 新潟県 | 1663 | 中部 | 79.23 |
| 30 | 大分県 | 1618 | 九州 | 149.12 |
| 31 | 宮崎県 | 1497 | 九州 | 144.92 |
| 32 | 山梨県 | 1414 | 中部 | 178.76 |
| 33 | 愛媛県 | 1394 | 四国 | 109.25 |
| 34 | 岩手県 | 1338 | 東北 | 116.86 |
| 35 | 佐賀県 | 1332 | 九州 | 169.04 |
| 36 | 青森県 | 1298 | 東北 | 111.42 |
| 37 | 和歌山県 | 1288 | 近畿 | 146.36 |
| 38 | 香川県 | 1139 | 四国 | 124.21 |
| 39 | 石川県 | 1023 | 中部 | 93.17 |
| 40 | 秋田県 | 919 | 東北 | 102.45 |
| 41 | 山形県 | 870 | 東北 | 86.05 |
| 42 | 富山県 | 837 | 中部 | 83.95 |
| 43 | 島根県 | 806 | 中国 | 125.55 |
| 44 | 徳島県 | 720 | 四国 | 105.11 |
| 45 | 高知県 | 714 | 四国 | 108.84 |
| 46 | 鳥取県 | 680 | 中国 | 128.06 |
| 47 | 福井県 | 552 | 中部 | 74.7 |
このグラフについての豆知識
移動全体の7パーセント
2025年に県境をこえた60歳以上は17万4,393人。
移動全体の7パーセントほどで、若い世代に比べればずっと動きません。
それでも年間17万人が動いており、高齢期の住み替えは着実に存在しています。
住民票の移動で数える統計
住民基本台帳人口移動報告は、住民票の届け出をもとに人の移動を毎月集計した統計です。
この記事は2025年の1年間の合計を使っています。
「県外からの転入」は、移動前の住所地の総数から同じ県内の移動ぶんを引いて当サイトで計算しました。
進学などで住民票を移さない引っ越しは数字に表れないことに注意してください。
数字の開き
1位の東京都は22,209人、47位の福井県は552人。
両者の間には40.2倍の開きがあります。
上位3で全国の30.4パーセント、上位10で61.3パーセントを占めます。
中央値は2,053人、平均は3,710.5人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと2.8倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
2025年に県外から転入した60歳以上の数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
並びが最も重なったのは【県外からの転入】2025年の1年で251万5,731人で、相関は0.98です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.79)です。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た60歳以上の県外からの転入者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 2718 | 山形県 870 |
| 関東 | 東京都 22209 | 栃木県 2754 |
| 中部 | 愛知県 6053 | 福井県 552 |
| 近畿 | 大阪府 12394 | 和歌山県 1288 |
| 中国 | 広島県 2612 | 鳥取県 680 |
| 四国 | 愛媛県 1394 | 高知県 714 |
| 九州 | 福岡県 6711 | 佐賀県 1332 |
まとめ
2025年に県外から転入した60歳以上の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で22,209人、最も少ない福井県で552人でした。
1位と47位の間には40.2倍の開きがあります。
上位3で全国の30.4パーセント、上位10で61.3パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は2,053人、平均は3,710.5人でした。
人口10万人あたりに直すと2.8倍の開きになります。
ここまでの2025年に県外から転入した60歳以上の数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、住民票の移動で数えた数字であること。
2つ目は、転入で、転出は含まれないこと。
3つ目は2025年の数字であることです。
人口10万人あたりでは奈良県が207.94人で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは11位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の43.7パーセントで最多、人口10万人あたりでは関東7都県が174.9人で最多でした。
子が遠くに住む世帯や30代の転入を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 住民基本台帳人口移動報告(2025年)
- 調査年: 2025年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004044293
- 備考: 2025年の1年間に他の都道府県から転入した60歳以上の数。退職後の住み替えや子との同居の移動を含む。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2025年の1年間に他の都道府県から転入した60歳以上の数。
退職後の住み替えや子との同居の移動を含む。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
