産婦人科のある一般病院は、全国にどれくらいあるのでしょうか。
産婦人科を掲げる一般病院の数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が87施設で1位。
47都道府県の平均は22.6施設、中央値は16施設です。
1位と47位の間には14.5倍の開き、人口10万人あたりでは4.9倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
23施設
産婦人科のある一般病院数(2023年)
最も多い 東京都
87施設
最も少ない 佐賀県
6施設
地図で見る
| 項目 | 産婦人科のある一般病院数 |
|---|---|
| 北海道 | 59施設 |
| 青森県 | 14施設 |
| 岩手県 | 18施設 |
| 宮城県 | 17施設 |
| 秋田県 | 16施設 |
| 山形県 | 15施設 |
| 福島県 | 23施設 |
| 茨城県 | 24施設 |
| 栃木県 | 10施設 |
| 群馬県 | 14施設 |
| 埼玉県 | 35施設 |
| 千葉県 | 38施設 |
| 東京都 | 87施設 |
| 神奈川県 | 52施設 |
| 新潟県 | 27施設 |
| 富山県 | 13施設 |
| 石川県 | 19施設 |
| 福井県 | 11施設 |
| 山梨県 | 7施設 |
| 長野県 | 28施設 |
| 岐阜県 | 24施設 |
| 静岡県 | 30施設 |
| 愛知県 | 48施設 |
| 三重県 | 16施設 |
| 滋賀県 | 17施設 |
| 京都府 | 24施設 |
| 大阪府 | 57施設 |
| 兵庫県 | 53施設 |
| 奈良県 | 15施設 |
| 和歌山県 | 10施設 |
| 鳥取県 | 8施設 |
| 島根県 | 15施設 |
| 岡山県 | 18施設 |
| 広島県 | 29施設 |
| 山口県 | 20施設 |
| 徳島県 | 11施設 |
| 香川県 | 14施設 |
| 愛媛県 | 16施設 |
| 高知県 | 7施設 |
| 福岡県 | 26施設 |
| 佐賀県 | 6施設 |
| 長崎県 | 14施設 |
| 熊本県 | 16施設 |
| 大分県 | 9施設 |
| 宮崎県 | 8施設 |
| 鹿児島県 | 11施設 |
| 沖縄県 | 12施設 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで北海道、大阪府、兵庫県、神奈川県が続きます。
淡いのは佐賀県、高知県、山梨県でした。
47都道府県の平均は22.6施設、中央値は16施設です。
東京都の87施設は平均の3.8倍にあたります。
上位3で19.1パーセント、1位と47位で14.5倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと島根県が2.34施設で最も多く、開きは4.9倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは43位、人口あたり1位の島根県は実数では30位でした。
| 順位 | 都道府県 | 産婦人科のある一般病院数(施設) | 地方 | 人口10万人あたりの産婦人科のある一般病院数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 87 | 関東 | 0.61 |
| 2 | 北海道 | 59 | 北海道 | 1.17 |
| 3 | 大阪府 | 57 | 近畿 | 0.65 |
| 4 | 兵庫県 | 53 | 近畿 | 0.99 |
| 5 | 神奈川県 | 52 | 関東 | 0.56 |
| 6 | 愛知県 | 48 | 中部 | 0.64 |
| 7 | 千葉県 | 38 | 関東 | 0.61 |
| 8 | 埼玉県 | 35 | 関東 | 0.48 |
| 9 | 静岡県 | 30 | 中部 | 0.85 |
| 10 | 広島県 | 29 | 中国 | 1.07 |
| 11 | 長野県 | 28 | 中部 | 1.41 |
| 12 | 新潟県 | 27 | 中部 | 1.29 |
| 13 | 福岡県 | 26 | 九州 | 0.51 |
| 14 | 茨城県 | 24 | 関東 | 0.86 |
| 14 | 岐阜県 | 24 | 中部 | 1.25 |
| 14 | 京都府 | 24 | 近畿 | 0.95 |
| 17 | 福島県 | 23 | 東北 | 1.32 |
| 18 | 山口県 | 20 | 中国 | 1.56 |
| 19 | 石川県 | 19 | 中部 | 1.73 |
| 20 | 岡山県 | 18 | 中国 | 0.98 |
| 20 | 岩手県 | 18 | 東北 | 1.57 |
| 22 | 宮城県 | 17 | 東北 | 0.76 |
| 22 | 滋賀県 | 17 | 近畿 | 1.21 |
| 24 | 愛媛県 | 16 | 四国 | 1.25 |
| 24 | 熊本県 | 16 | 九州 | 0.94 |
| 24 | 三重県 | 16 | 近畿 | 0.94 |
| 24 | 秋田県 | 16 | 東北 | 1.78 |
| 28 | 山形県 | 15 | 東北 | 1.48 |
| 28 | 島根県 | 15 | 中国 | 2.34 |
| 28 | 奈良県 | 15 | 近畿 | 1.17 |
| 31 | 群馬県 | 14 | 関東 | 0.74 |
| 31 | 香川県 | 14 | 四国 | 1.53 |
| 31 | 青森県 | 14 | 東北 | 1.2 |
| 31 | 長崎県 | 14 | 九州 | 1.12 |
| 35 | 富山県 | 13 | 中部 | 1.3 |
| 36 | 沖縄県 | 12 | 九州 | 0.82 |
| 37 | 鹿児島県 | 11 | 九州 | 0.72 |
| 37 | 徳島県 | 11 | 四国 | 1.61 |
| 37 | 福井県 | 11 | 中部 | 1.49 |
| 40 | 栃木県 | 10 | 関東 | 0.53 |
| 40 | 和歌山県 | 10 | 近畿 | 1.14 |
| 42 | 大分県 | 9 | 九州 | 0.83 |
| 43 | 宮崎県 | 8 | 九州 | 0.77 |
| 43 | 鳥取県 | 8 | 中国 | 1.51 |
| 45 | 高知県 | 7 | 四国 | 1.07 |
| 45 | 山梨県 | 7 | 中部 | 0.88 |
| 47 | 佐賀県 | 6 | 九州 | 0.76 |
産婦人科のある病院が多い上位5都府県
産婦人科のある病院が多い上位5都府県です。
東京都は87施設、北海道は59施設、大阪府は57施設でした。
東京都は2位の北海道の1.47倍です。
4位は兵庫県で53施設、5位は神奈川県で52施設。
上位5で全国の29パーセント、上位3で19.1パーセント、上位10で46パーセントでした。
1位だけで8.2パーセントを占めます。
47都道府県の平均は22.6施設なので、1位は平均の3.8倍。
中央値の16施設と比べると5.4倍にあたります。
6位以下は愛知県で48施設、千葉県で38施設、埼玉県で35施設と続きました。
2位と3位の差は2施設、3位と4位の差は4施設でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の71パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると146施設。
これだけで全国の13.8パーセントにあたります。
実数は人口の多さに沿います。
1位でも全国の8.2パーセントにとどまりました。
人口あたりでは島根県が1位です
ここからは統計を離れて、産婦人科のある一般病院の数の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は島根県の2.34施設、2位は秋田県1.78施設、3位は石川県1.73施設。
4位以下は徳島県、岩手県と続きます。
逆に人口あたりの下位は福岡県0.51施設、埼玉県0.48施設。
島根県と埼玉県では4.9倍の開きです。
人口あたりの1位は島根県です。
実数1位の都は人口あたりでは43位まで下がります。
診療所の産婦人科が都市部に集まるのと対照的に、病院の産婦人科はどの県にも一定数が保たれています。
地域のお産の最後のとりでだからです。
当サイトの分娩を取り扱う病院の記事とあわせて見てみてください。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が1.4施設で最も多く、関東7都県が0.6施設で最も少なくなります。
東北6県1.3施設と中国5県1.3施設がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
産婦人科のある病院が少ない下位5県
産婦人科のある病院が少ない下位5県です。
47位の佐賀県は6施設、46位の高知県は7施設、45位の山梨県は7施設でした。
1位の東京都とは14.5倍の差があります。
44位は宮崎県で8施設、43位は鳥取県で8施設、42位は大分県で9施設と続きます。
14.5倍という開きは、この記事で扱う診療科のなかで小さいほうです。
47都道府県の中央値は16施設。
平均は22.6施設なので、平均が中央値の1.4倍です。
47位の佐賀県は平均の26.5パーセント、中央値の37.5パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.4パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで8.2パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の佐賀県は、1位の東京都の6.9パーセントにあたる水準です。
46位との差は1施設、45位との差は1施設でした。
1位の東京都と47位の佐賀県の間には81施設の開きがあります。
このグラフについての豆知識
全国に1,061施設
産婦人科を掲げる一般病院は全国で1,061施設。
そのうち分娩を取り扱う病院は909施設です。
合併症のあるお産や帝王切開は病院が担います。
診療所と病院の連携が、お産の安全を支えています。
診療科目は重複計上
この記事の数字は、その診療科目を「掲げている」施設の数です。
内科と小児科を両方掲げる診療所は、それぞれの科目に1つずつ数えられます(重複計上)。
医療施設静態調査は3年ごとの調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
施設の所在地で数えるため、県境をこえて通院する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は87施設、47位の佐賀県は6施設。
両者の間には14.5倍の開きがあります。
上位3で全国の19.1パーセント、上位10で46パーセントを占めます。
中央値は16施設、平均は22.6施設です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと4.9倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
産婦人科のある一般病院の数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
0.9という高い相関を示したのが【お産できる病院】全国909施設、地域の最後のとりででした。
最も食い違ったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.67)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た産婦人科のある一般病院数
| 地方 | 最も多い(施設) | 最も少ない(施設) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 23 | 青森県 14 |
| 関東 | 東京都 87 | 栃木県 10 |
| 中部 | 愛知県 48 | 山梨県 7 |
| 近畿 | 大阪府 57 | 和歌山県 10 |
| 中国 | 広島県 29 | 鳥取県 8 |
| 四国 | 愛媛県 16 | 高知県 7 |
| 九州 | 福岡県 26 | 佐賀県 6 |
まとめ
産婦人科のある一般病院の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で87施設、最も少ない佐賀県で6施設でした。
1位と47位の間には14.5倍の開きがあります。
上位3で全国の19.1パーセント、上位10で46パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は16施設、平均は22.6施設でした。
人口10万人あたりに直すと4.9倍の開きになります。
産婦人科のある一般病院の数の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、科目を掲げる施設の重複計上であること。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは島根県が2.34施設で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは43位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の24.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が1.4施設で最多でした。
分娩を取り扱う病院や産婦人科の診療所を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024817
- 備考: 診療科目に産婦人科を掲げる一般病院の数(重複計上)。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 診療科目に産婦人科を掲げる一般病院の数(重複計上)。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
