【在宅療養支援診療所】全国1万4,725施設、西高東低

【在宅療養支援診療所】全国1万4,725施設、西高東低

24時間体制で在宅医療を支える「在宅療養支援診療所」は、全国にどれくらいあるのでしょうか。
届出施設数を47都道府県で比べます。

使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。

大阪府が1,773施設で1位。
47都道府県の平均は313.3施設、中央値は177施設です。
1位と47位の間には41.2倍の開き、人口10万人あたりでは3.5倍の開きがありました。

47都道府県の単純平均

313施設

在宅療養支援診療所の届出施設数(2023年)

最も多い 大阪府

1,773施設

最も少ない 高知県

43施設

地図で見る

在宅療養支援診療所の届出施設数(2023年)
在宅療養支援診療所の届出施設数(2023年) 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(厚生労働省)をもとに作成。単位は施設。 北海道 334施設青森 74施設岩手 75施設宮城 131施設秋田 65施設山形 85施設福島 156施設茨城 195施設栃木 153施設群馬 261施設埼玉 521施設千葉 415施設東京 1,661施設神奈川 910施設新潟 130施設富山 71施設石川 147施設福井 52施設山梨 64施設長野 264施設岐阜 275施設静岡 365施設愛知 845施設三重 173施設滋賀 165施設京都 347施設大阪 1,773施設兵庫 957施設奈良 178施設和歌山 181施設鳥取 77施設島根 118施設岡山 278施設広島 549施設山口 144施設徳島 138施設香川 130施設愛媛 198施設高知 43施設福岡 767施設佐賀 123施設長崎 259施設熊本 224施設大分 177施設宮崎 105施設鹿児島 272施設沖縄 100施設
在宅療養支援診療所の届出施設数(施設)
在宅療養支援診療所の届出施設数(2023年)
項目在宅療養支援診療所の届出施設数
北海道334施設
青森県74施設
岩手県75施設
宮城県131施設
秋田県65施設
山形県85施設
福島県156施設
茨城県195施設
栃木県153施設
群馬県261施設
埼玉県521施設
千葉県415施設
東京都1,661施設
神奈川県910施設
新潟県130施設
富山県71施設
石川県147施設
福井県52施設
山梨県64施設
長野県264施設
岐阜県275施設
静岡県365施設
愛知県845施設
三重県173施設
滋賀県165施設
京都府347施設
大阪府1,773施設
兵庫県957施設
奈良県178施設
和歌山県181施設
鳥取県77施設
島根県118施設
岡山県278施設
広島県549施設
山口県144施設
徳島県138施設
香川県130施設
愛媛県198施設
高知県43施設
福岡県767施設
佐賀県123施設
長崎県259施設
熊本県224施設
大分県177施設
宮崎県105施設
鹿児島県272施設
沖縄県100施設

日本地図で見ると、色が濃く出るのは大阪府です。
次いで東京都、兵庫県、神奈川県、愛知県が続きます。
淡いのは高知県、福井県、山梨県でした。

47都道府県の平均は313.3施設、中央値は177施設です。
大阪府の1,773施設は平均の5.7倍にあたります。

上位3で29.8パーセント、1位と47位で41.2倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと長崎県が20.69施設で最も多く、開きは3.5倍になります。

実数1位の大阪府は人口あたりでは3位、人口あたり1位の長崎県は実数では18位でした。

順位都道府県在宅療養支援診療所の届出施設数(施設)地方人口10万人あたりの在宅療養支援診療所の届出施設数
1大阪府1773近畿20.25
2東京都1661関東11.72
3兵庫県957近畿17.93
4神奈川県910関東9.86
5愛知県845中部11.33
6福岡県767九州15.06
7広島県549中国20.23
8埼玉県521関東7.11
9千葉県415関東6.64
10静岡県365中部10.35
11京都府347近畿13.77
12北海道334北海道6.62
13岡山県278中国15.18
14岐阜県275中部14.35
15鹿児島県272九州17.75
16長野県264中部13.29
17群馬県261関東13.81
18長崎県259九州20.69
19熊本県224九州13.2
20愛媛県198四国15.52
21茨城県195関東6.95
22和歌山県181近畿20.57
23奈良県178近畿13.85
24大分県177九州16.31
25三重県173近畿10.11
26滋賀県165近畿11.77
27福島県156東北8.95
28栃木県153関東8.12
29石川県147中部13.39
30山口県144中国11.24
31徳島県138四国20.15
32宮城県131東北5.83
33香川県130四国14.18
33新潟県130中部6.19
35佐賀県123九州15.61
36島根県118中国18.38
37宮崎県105九州10.16
38沖縄県100九州6.82
39山形県85東北8.41
40鳥取県77中国14.5
41岩手県75東北6.55
42青森県74東北6.35
43富山県71中部7.12
44秋田県65東北7.25
45山梨県64中部8.09
46福井県52中部7.04
47高知県43四国6.55
医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年、厚生労働省)をもとに作成

在宅療養支援診療所が多い上位5都府県

上位5都道府県の在宅療養支援診療所の届出施設数
上位5都道府県の在宅療養支援診療所の届出施設数 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年) 05001,0001,500大阪府: 1,773施設1,773施設東京都: 1,661施設1,661施設兵庫県: 957施設957施設神奈川県: 910施設910施設愛知県: 845施設845施設大阪府東京都兵庫県神奈川県愛知県
上位5都道府県の在宅療養支援診療所の届出施設数
項目在宅療養支援診療所の届出施設数
大阪府1,773施設
東京都1,661施設
兵庫県957施設
神奈川県910施設
愛知県845施設
下位5都道府県の在宅療養支援診療所の届出施設数
下位5都道府県の在宅療養支援診療所の届出施設数 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年) 010203040506070高知県: 43施設43施設福井県: 52施設52施設山梨県: 64施設64施設秋田県: 65施設65施設富山県: 71施設71施設高知県福井県山梨県秋田県富山県
下位5都道府県の在宅療養支援診療所の届出施設数
項目在宅療養支援診療所の届出施設数
高知県43施設
福井県52施設
山梨県64施設
秋田県65施設
富山県71施設

在宅療養支援診療所が多い上位5都府県です。

大阪府は1,773施設、東京都は1,661施設、兵庫県は957施設でした。
大阪府は2位の東京都の1.07倍です。

4位は神奈川県で910施設、5位は愛知県で845施設。
上位5で全国の41.7パーセント、上位3で29.8パーセント、上位10で59.5パーセントでした。

1位だけで12パーセントを占めます。
47都道府県の平均は313.3施設なので、1位は平均の5.7倍。
中央値の177施設と比べると10.0倍にあたります。

6位以下は福岡県で767施設、広島県で549施設、埼玉県で521施設と続きました。

2位と3位の差は704施設、3位と4位の差は47施設でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の58.3パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると3,434施設。
これだけで全国の23.3パーセントにあたります。

1位は大阪府でした。
全国の12パーセントを占めます。

人口あたりでは長崎県が1位です

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は在宅療養支援診療所の数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。

1位は長崎県の20.69施設、2位は和歌山県20.57施設、3位は大阪府20.25施設。

4位以下は広島県、徳島県と続きます。
逆に人口あたりの下位は新潟県6.19施設、宮城県5.83施設。
長崎県と宮城県では3.5倍の開きです。

人口あたりの1位は長崎県で、西日本の県が上位に並びます。
実数2位の東京都は人口あたりでは24位です。

在宅療養支援診療所は西高東低の分布で知られます。
診療所そのものの多さが西日本に偏っていることが土台にあります。

当サイトの一般診療所数の記事と並べて読むと、その関係が確かめられます。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、近畿7府県が17.2施設で最も多く、北海道が6.6施設で最も少なくなります。
中国5県16.7施設と九州・沖縄8県14.5施設がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの在宅療養支援診療所の届出施設数の上位5都道府県
人口10万人あたりの在宅療養支援診療所の届出施設数の上位5都道府県 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年) 05101520長崎県: 20.720.7和歌山県: 20.620.6大阪府: 20.320.3広島県: 20.220.2徳島県: 20.220.2長崎県和歌山県大阪府広島県徳島県
人口10万人あたりの在宅療養支援診療所の届出施設数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの在宅療養支援診療所の届出施設数
長崎県20.7
和歌山県20.6
大阪府20.3
広島県20.2
徳島県20.2

在宅療養支援診療所が少ない下位5県

在宅療養支援診療所が少ない下位5県です。

47位の高知県は43施設、46位の福井県は52施設、45位の山梨県は64施設でした。
1位の大阪府とは41.2倍の差があります。

44位は秋田県で65施設、43位は富山県で71施設、42位は青森県で74施設と続きます。

41.2倍という開きです。
西日本で厚く、東日本で薄い分布です。

47都道府県の中央値は177施設。
平均は313.3施設なので、平均が中央値の1.8倍です。

47位の高知県は平均の13.7パーセント、中央値の24.3パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の2.0パーセントにしかなりません。
1位の大阪府1つで12パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の高知県は、1位の大阪府の2.43パーセントにあたる水準です。

46位との差は9施設、45位との差は21施設でした。
1位の大阪府と47位の高知県の間には1,730施設の開きがあります。

地方別に見る

地方別の平均(在宅療養支援診療所の届出施設数)
地方別の平均(在宅療養支援診療所の届出施設数) 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年) 0100200300400500北海道: 334施設334施設東北: 98施設98施設関東: 588施設588施設中部: 246施設246施設近畿: 539施設539施設中国: 233施設233施設四国: 127施設127施設九州: 253施設253施設北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(在宅療養支援診療所の届出施設数)
項目在宅療養支援診療所の届出施設数の平均
北海道334施設
東北98施設
関東588施設
中部246施設
近畿539施設
中国233施設
四国127施設
九州253施設

在宅療養支援診療所は、西日本に厚く分布します。

地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の28パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が25.6パーセント、中部9県が15パーセント、九州・沖縄8県が13.8パーセントと続きました。

少ないほうは中国5県が7.9パーセント、東北6県が4パーセント、四国4県が3.5パーセント、北海道が2.3パーセントでした。

人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
近畿7府県が17.2施設、中国5県が16.7施設、九州・沖縄8県が14.5施設の順に多く、最も少ないのは北海道が6.6施設です。

このグラフについての豆知識

24時間対応の届け出

在宅療養支援診療所は、24時間の連絡・往診体制などを条件に届け出る診療所で、全国に1万4,725施設あります。

一般診療所のおよそ7か所に1か所が、この体制をとっている計算です。

3年に一度の医療施設調査

医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。

実施件数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。

また、施設の所在地で数えるため、県境をこえたサービスのぶんは施設のある県に計上されます。

数字の開き

1位の大阪府は1,773施設、47位の高知県は43施設。
両者の間には41.2倍の開きがあります。
上位3で全国の29.8パーセント、上位10で59.5パーセントを占めます。

中央値は177施設、平均は313.3施設です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと3.5倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

順位の並びがにている記事

同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
在宅療養支援診療所の数の順位で探してみます。

並びが最も重なったのは【診療所の訪問診療】ひと月149万8,229件、大都市で盛んで、相関は0.94です。
正反対だったのは【ホームセンターの数】を人口あたりで比べると約8倍の差、都市部ほど少なくなりますで、相関は-0.77です。

並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。

地方のなかで見た在宅療養支援診療所の届出施設数

地方最も多い(施設)最も少ない(施設)
東北福島県 156秋田県 65
関東東京都 1661栃木県 153
中部愛知県 845福井県 52
近畿大阪府 1773滋賀県 165
中国広島県 549鳥取県 77
四国愛媛県 198高知県 43
九州福岡県 767沖縄県 100
医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年、厚生労働省)をもとに作成

まとめ

在宅療養支援診療所の数を47都道府県で比べると、最も多い大阪府で1,773施設、最も少ない高知県で43施設でした。
1位と47位の間には41.2倍の開きがあります。

上位3で全国の29.8パーセント、上位10で59.5パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は177施設、平均は313.3施設でした。
人口10万人あたりに直すと3.5倍の開きになります。

在宅療養支援診療所の数を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、届け出た施設の数であること。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。

人口10万人あたりでは長崎県が20.69施設で最多。
実数1位の大阪府は人口あたりでは3位でした。

地方別に合計を出すと関東7都県が全国の28パーセントで最多、人口10万人あたりでは近畿7府県が17.2施設で最多でした。
診療所の訪問診療や在宅看取りの件数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
  • 調査年: 2023年
  • 公開元: 厚生労働省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024907
  • 備考: 在宅療養支援診療所として届け出ている一般診療所の数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値

注記: 在宅療養支援診療所として届け出ている一般診療所の数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値

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