病院で大腸内視鏡検査を受けた人は、ひと月にどれくらいいるのでしょうか。
2023年9月の患者数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。
東京都が22,555人で1位。
47都道府県の平均は4,531.8人、中央値は2,785人です。
1位と47位の間には24.4倍の開き、人口10万人あたりでは2.1倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
4,532人
大腸内視鏡検査の患者数(2023年)
最も多い 東京都
22,555人
最も少ない 高知県
923人
病院の大腸内視鏡が多い上位5都府県
病院の大腸内視鏡が多い上位5都府県です。
東京都は22,555人、大阪府は14,793人、神奈川県は14,461人でした。
東京都は2位の大阪府の1.52倍です。
4位は千葉県で11,336人、5位は愛知県で11,324人。
上位5で全国の35パーセント、上位3で24.3パーセント、上位10で55.4パーセントでした。
1位だけで10.6パーセントを占めます。
47都道府県の平均は4,531.8人なので、1位は平均の5.0倍。
中央値の2,785人と比べると8.1倍にあたります。
6位以下は埼玉県で10,493人、北海道で10,331人、福岡県で8,876人と続きました。
2位と3位の差は332人、3位と4位の差は3,125人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の65パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると37,348人。
これだけで全国の17.5パーセントにあたります。
1位だけで全国の10.6パーセントを占めました。
人口の多さに沿った並びです。
人口あたりでは香川県が1位です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
病院で大腸内視鏡を受けた人の数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は香川県の300.33人、2位は秋田県251.39人、3位は大分県243.23人。
4位以下は福井県、岡山県と続きます。
逆に人口あたりの下位は静岡県142.02人、高知県140.7人。
香川県と高知県では2.1倍の開きです。
人口あたりの1位は香川県です。
実数1位の都は人口あたりでは36位に下がります。
大腸がんは日本人のがんのなかで患者数が最も多いがんです。
内視鏡検査は、その早期発見の中心にあります。
当サイトの結腸がん・直腸がんの死亡数の記事とあわせて見てみてください。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が207.5人で最も多く、関東7都県が159.3人で最も少なくなります。
北海道204.9人と東北6県193人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
病院の大腸内視鏡が少ない下位5県
病院の大腸内視鏡が少ない下位5県です。
47位の高知県は923人、46位の鳥取県は959人、45位の島根県は1,041人でした。
1位の東京都とは24.4倍の差があります。
44位は徳島県で1,181人、43位は山梨県で1,337人、42位は佐賀県で1,462人と続きます。
24.4倍という開きは、人口の差より少し大きい水準です。
47都道府県の中央値は2,785人。
平均は4,531.8人なので、平均が中央値の1.6倍です。
47位の高知県は平均の20.4パーセント、中央値の33.1パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.6パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで10.6パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の高知県は、1位の東京都の4.09パーセントにあたる水準です。
46位との差は36人、45位との差は118人でした。
1位の東京都と47位の高知県の間には21,632人の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | 大腸内視鏡検査の患者数 |
|---|---|
| 北海道 | 10,331人 |
| 青森県 | 1,813人 |
| 岩手県 | 1,912人 |
| 宮城県 | 4,692人 |
| 秋田県 | 2,255人 |
| 山形県 | 1,630人 |
| 福島県 | 3,544人 |
| 茨城県 | 4,171人 |
| 栃木県 | 3,290人 |
| 群馬県 | 3,102人 |
| 埼玉県 | 10,493人 |
| 千葉県 | 11,336人 |
| 東京都 | 22,555人 |
| 神奈川県 | 14,461人 |
| 新潟県 | 3,129人 |
| 富山県 | 1,986人 |
| 石川県 | 2,265人 |
| 福井県 | 1,665人 |
| 山梨県 | 1,337人 |
| 長野県 | 4,265人 |
| 岐阜県 | 2,959人 |
| 静岡県 | 5,009人 |
| 愛知県 | 11,324人 |
| 三重県 | 2,785人 |
| 滋賀県 | 2,519人 |
| 京都府 | 4,015人 |
| 大阪府 | 14,793人 |
| 兵庫県 | 8,742人 |
| 奈良県 | 2,586人 |
| 和歌山県 | 1,813人 |
| 鳥取県 | 959人 |
| 島根県 | 1,041人 |
| 岡山県 | 4,045人 |
| 広島県 | 4,933人 |
| 山口県 | 1,962人 |
| 徳島県 | 1,181人 |
| 香川県 | 2,754人 |
| 愛媛県 | 2,474人 |
| 高知県 | 923人 |
| 福岡県 | 8,876人 |
| 佐賀県 | 1,462人 |
| 長崎県 | 2,458人 |
| 熊本県 | 3,268人 |
| 大分県 | 2,639人 |
| 宮崎県 | 1,505人 |
| 鹿児島県 | 3,005人 |
| 沖縄県 | 2,731人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、千葉県、愛知県が続きます。
淡いのは高知県、鳥取県、島根県でした。
47都道府県の平均は4,531.8人、中央値は2,785人です。
東京都の22,555人は平均の5.0倍にあたります。
上位3で24.3パーセント、1位と47位で24.4倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと香川県が300.33人で最も多く、開きは2.1倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは36位、人口あたり1位の香川県は実数では25位でした。
| 順位 | 都道府県 | 大腸内視鏡検査の患者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの大腸内視鏡検査の患者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 22555 | 関東 | 159.08 |
| 2 | 大阪府 | 14793 | 近畿 | 168.93 |
| 3 | 神奈川県 | 14461 | 関東 | 156.76 |
| 4 | 千葉県 | 11336 | 関東 | 181.35 |
| 5 | 愛知県 | 11324 | 中部 | 151.8 |
| 6 | 埼玉県 | 10493 | 関東 | 143.11 |
| 7 | 北海道 | 10331 | 北海道 | 204.86 |
| 8 | 福岡県 | 8876 | 九州 | 174.31 |
| 9 | 兵庫県 | 8742 | 近畿 | 163.8 |
| 10 | 静岡県 | 5009 | 中部 | 142.02 |
| 11 | 広島県 | 4933 | 中国 | 181.76 |
| 12 | 宮城県 | 4692 | 東北 | 208.72 |
| 13 | 長野県 | 4265 | 中部 | 214.65 |
| 14 | 茨城県 | 4171 | 関東 | 148.65 |
| 15 | 岡山県 | 4045 | 中国 | 220.92 |
| 16 | 京都府 | 4015 | 近畿 | 159.33 |
| 17 | 福島県 | 3544 | 東北 | 203.33 |
| 18 | 栃木県 | 3290 | 関東 | 174.54 |
| 19 | 熊本県 | 3268 | 九州 | 192.58 |
| 20 | 新潟県 | 3129 | 中部 | 149.07 |
| 21 | 群馬県 | 3102 | 関東 | 164.13 |
| 22 | 鹿児島県 | 3005 | 九州 | 196.15 |
| 23 | 岐阜県 | 2959 | 中部 | 154.44 |
| 24 | 三重県 | 2785 | 近畿 | 162.77 |
| 25 | 香川県 | 2754 | 四国 | 300.33 |
| 26 | 沖縄県 | 2731 | 九州 | 186.29 |
| 27 | 大分県 | 2639 | 九州 | 243.23 |
| 28 | 奈良県 | 2586 | 近畿 | 201.25 |
| 29 | 滋賀県 | 2519 | 近畿 | 179.67 |
| 30 | 愛媛県 | 2474 | 四国 | 193.89 |
| 31 | 長崎県 | 2458 | 九州 | 196.33 |
| 32 | 石川県 | 2265 | 中部 | 206.28 |
| 33 | 秋田県 | 2255 | 東北 | 251.39 |
| 34 | 富山県 | 1986 | 中部 | 199.2 |
| 35 | 山口県 | 1962 | 中国 | 153.16 |
| 36 | 岩手県 | 1912 | 東北 | 166.99 |
| 37 | 青森県 | 1813 | 東北 | 155.62 |
| 37 | 和歌山県 | 1813 | 近畿 | 206.02 |
| 39 | 福井県 | 1665 | 中部 | 225.3 |
| 40 | 山形県 | 1630 | 東北 | 161.23 |
| 41 | 宮崎県 | 1505 | 九州 | 145.69 |
| 42 | 佐賀県 | 1462 | 九州 | 185.53 |
| 43 | 山梨県 | 1337 | 中部 | 169.03 |
| 44 | 徳島県 | 1181 | 四国 | 172.41 |
| 45 | 島根県 | 1041 | 中国 | 162.15 |
| 46 | 鳥取県 | 959 | 中国 | 180.6 |
| 47 | 高知県 | 923 | 四国 | 140.7 |
このグラフについての豆知識
胃カメラの半分ほどの規模
2023年9月に病院で大腸内視鏡を受けた人は全国で21万2,993人。
胃カメラの48万8,788人の半分に満たない数です。
結腸がんの死亡数は全国3万8,297人、直腸がんは1万6,119人。
検査の広がりが早期発見を支えています。
3年に一度の医療施設調査
医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。
検査の患者数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。
また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。
数字の開き
1位の東京都は22,555人、47位の高知県は923人。
両者の間には24.4倍の開きがあります。
上位3で全国の24.3パーセント、上位10で55.4パーセントを占めます。
中央値は2,785人、平均は4,531.8人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと2.1倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
病院で大腸内視鏡を受けた人の数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
最も似ていたのは【病院の外来患者数】1日平均121万2,243人、入院より多い(順位相関0.97)です。
最も食い違ったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(順位相関-0.77)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た大腸内視鏡検査の患者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 4692 | 山形県 1630 |
| 関東 | 東京都 22555 | 群馬県 3102 |
| 中部 | 愛知県 11324 | 山梨県 1337 |
| 近畿 | 大阪府 14793 | 和歌山県 1813 |
| 中国 | 広島県 4933 | 鳥取県 959 |
| 四国 | 香川県 2754 | 高知県 923 |
| 九州 | 福岡県 8876 | 佐賀県 1462 |
まとめ
病院で大腸内視鏡を受けた人の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で22,555人、最も少ない高知県で923人でした。
1位と47位の間には24.4倍の開きがあります。
上位3で全国の24.3パーセント、上位10で55.4パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は2,785人、平均は4,531.8人でした。
人口10万人あたりに直すと2.1倍の開きになります。
病院で大腸内視鏡を受けた人の数の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、2023年9月の1か月分の数であること。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは香川県が300.33人で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは36位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の32.6パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が207.5人で最多でした。
病院の胃カメラや結腸がんの死亡数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004024873
- 備考: 2023年9月の1か月間に病院で大腸内視鏡検査を受けた患者数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年9月の1か月間に病院で大腸内視鏡検査を受けた患者数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
