【3テスラ以上のMRI】全国1,161台、1台数億円の高級機

【3テスラ以上のMRI】全国1,161台、1台数億円の高級機

磁場の強い3.0テスラ以上のMRIは、病院にどれくらいあるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは厚生労働省の医療施設静態調査、2023年の数字。

東京都が117台で1位。
47都道府県の平均は24.7台、中央値は14台です。
1位と47位の間には39倍の開き、人口10万人あたりでは3.3倍の開きがありました。

47都道府県の単純平均

25台

MRI3.0テスラ以上の台数(2023年)

最も多い 東京都

117台

最も少ない 鳥取県

3台

3テスラ以上のMRIが多い上位5都府県

上位5都道府県のMRI3.0テスラ以上の台数
上位5都道府県のMRI3.0テスラ以上の台数 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年) 020406080100東京都: 117台117台大阪府: 82台82台福岡県: 68台68台愛知県: 66台66台神奈川県: 59台59台東京都大阪府福岡県愛知県神奈川県
上位5都道府県のMRI3.0テスラ以上の台数
項目MRI3.0テスラ以上の台数
東京都117台
大阪府82台
福岡県68台
愛知県66台
神奈川県59台
下位5都道府県のMRI3.0テスラ以上の台数
下位5都道府県のMRI3.0テスラ以上の台数 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年) 02468鳥取県: 3台3台岩手県: 6台6台島根県: 7台7台秋田県: 8台8台山形県: 8台8台福井県: 8台8台鳥取県岩手県島根県秋田県山形県福井県
下位5都道府県のMRI3.0テスラ以上の台数
項目MRI3.0テスラ以上の台数
鳥取県3台
岩手県6台
島根県7台
秋田県8台
山形県8台
福井県8台

3テスラ以上のMRIが多い上位5都府県です。

東京都は117台、大阪府は82台、福岡県は68台でした。
東京都は2位の大阪府の1.43倍です。

4位は愛知県で66台、5位は神奈川県で59台。
上位5で全国の33.8パーセント、上位3で23パーセント、上位10で54.3パーセントでした。

1位だけで10.1パーセントを占めます。
47都道府県の平均は24.7台なので、1位は平均の4.7倍。
中央値の14台と比べると8.4倍にあたります。

6位以下は兵庫県で57台、埼玉県で53台、北海道で51台と続きました。

2位と3位の差は14台、3位と4位の差は2台でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の66.2パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると199台。
これだけで全国の17.1パーセントにあたります。

1位だけで全国の10.1パーセントを占めました。
人口の多さに沿った並びです。

人口あたりでは熊本県が1位です

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は高磁場MRIの台数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。

1位は熊本県の1.71台、2位は岡山県1.69台、3位は宮崎県1.65台。

4位以下は香川県、高知県と続きます。
逆に人口あたりの下位は鳥取県0.56台、岩手県0.52台。
熊本県と岩手県では3.3倍の開きです。

人口あたりの1位は熊本県です。
実数1位の都は人口あたりでは33位に下がります。

3テスラのMRIは脳や関節を細かく撮影できる高級機で、1台数億円します。
大学病院や大病院への配置が中心です。

数が少ない統計なので、細かい順位より大づかみの傾向として見るのが向いています。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が1.4台で最も多く、東北6県が0.7台で最も少なくなります。
九州・沖縄8県1.3台と中国5県1.1台がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりのMRI3.0テスラ以上の台数の上位5都道府県
人口10万人あたりのMRI3.0テスラ以上の台数の上位5都道府県 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年) 0.00.51.01.5熊本県: 1.71.7岡山県: 1.71.7宮崎県: 1.71.7香川県: 1.51.5高知県: 1.51.5熊本県岡山県宮崎県香川県高知県
人口10万人あたりのMRI3.0テスラ以上の台数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりのMRI3.0テスラ以上の台数
熊本県1.7
岡山県1.7
宮崎県1.7
香川県1.5
高知県1.5

3テスラ以上のMRIが少ない下位5県

3テスラ以上のMRIが少ない下位5県です。

47位の鳥取県は3台、46位の岩手県は6台、45位の島根県は7台でした。
1位の東京都とは39倍の差があります。

44位は福井県で8台、43位は山形県で8台、42位は秋田県で8台と続きます。

39倍という開きです。
台数が少ない高価な機器ほど、地域差は大きく出ます。

47都道府県の中央値は14台。
平均は24.7台なので、平均が中央値の1.8倍です。

47位の鳥取県は平均の12.1パーセント、中央値の21.4パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の2.8パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで10.1パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の鳥取県は、1位の東京都の2.56パーセントにあたる水準です。

46位との差は3台、45位との差は4台でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には114台の開きがあります。

地図で見る

MRI3.0テスラ以上の台数(2023年)
MRI3.0テスラ以上の台数(2023年) 医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(厚生労働省)をもとに作成。単位は台。 北海道 51台青森 12台岩手 6台宮城 15台秋田 8台山形 8台福島 10台茨城 29台栃木 21台群馬 17台埼玉 53台千葉 47台東京 117台神奈川 59台新潟 12台富山 11台石川 12台福井 8台山梨 9台長野 19台岐阜 14台静岡 29台愛知 66台三重 13台滋賀 11台京都 30台大阪 82台兵庫 57台奈良 17台和歌山 10台鳥取 3台島根 7台岡山 31台広島 24台山口 14台徳島 9台香川 14台愛媛 18台高知 10台福岡 68台佐賀 9台長崎 12台熊本 29台大分 11台宮崎 17台鹿児島 21台沖縄 11台
MRI3.0テスラ以上の台数(台)
MRI3.0テスラ以上の台数(2023年)
項目MRI3.0テスラ以上の台数
北海道51台
青森県12台
岩手県6台
宮城県15台
秋田県8台
山形県8台
福島県10台
茨城県29台
栃木県21台
群馬県17台
埼玉県53台
千葉県47台
東京都117台
神奈川県59台
新潟県12台
富山県11台
石川県12台
福井県8台
山梨県9台
長野県19台
岐阜県14台
静岡県29台
愛知県66台
三重県13台
滋賀県11台
京都府30台
大阪府82台
兵庫県57台
奈良県17台
和歌山県10台
鳥取県3台
島根県7台
岡山県31台
広島県24台
山口県14台
徳島県9台
香川県14台
愛媛県18台
高知県10台
福岡県68台
佐賀県9台
長崎県12台
熊本県29台
大分県11台
宮崎県17台
鹿児島県21台
沖縄県11台

日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、福岡県、愛知県、神奈川県が続きます。
淡いのは鳥取県、岩手県、島根県でした。

47都道府県の平均は24.7台、中央値は14台です。
東京都の117台は平均の4.7倍にあたります。

上位3で23パーセント、1位と47位で39倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと熊本県が1.71台で最も多く、開きは3.3倍になります。

実数1位の東京都は人口あたりでは33位、人口あたり1位の熊本県は実数では14位でした。

順位都道府県MRI3.0テスラ以上の台数(台)地方人口10万人あたりのMRI3.0テスラ以上の台数
1東京都117関東0.83
2大阪府82近畿0.94
3福岡県68九州1.34
4愛知県66中部0.88
5神奈川県59関東0.64
6兵庫県57近畿1.07
7埼玉県53関東0.72
8北海道51北海道1.01
9千葉県47関東0.75
10岡山県31中国1.69
11京都府30近畿1.19
12茨城県29関東1.03
12熊本県29九州1.71
12静岡県29中部0.82
15広島県24中国0.88
16鹿児島県21九州1.37
16栃木県21関東1.11
18長野県19中部0.96
19愛媛県18四国1.41
20宮崎県17九州1.65
20群馬県17関東0.9
20奈良県17近畿1.32
23宮城県15東北0.67
24岐阜県14中部0.73
24香川県14四国1.53
24山口県14中国1.09
27三重県13近畿0.76
28新潟県12中部0.57
28青森県12東北1.03
28石川県12中部1.09
28長崎県12九州0.96
32沖縄県11九州0.75
32滋賀県11近畿0.78
32大分県11九州1.01
32富山県11中部1.1
36高知県10四国1.52
36福島県10東北0.57
36和歌山県10近畿1.14
39佐賀県9九州1.14
39山梨県9中部1.14
39徳島県9四国1.31
42山形県8東北0.79
42秋田県8東北0.89
42福井県8中部1.08
45島根県7中国1.09
46岩手県6東北0.52
47鳥取県3中国0.56
医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年、厚生労働省)をもとに作成

このグラフについての豆知識

テスラは磁場の強さ

MRIは磁場の強さで性能が変わります。
3.0テスラ以上は全国で1,161台と、1.5テスラ級より数が少ない高性能機です。

磁場が強いほど細かい画像が撮れますが、そのぶん価格も維持費も高くなります。

3年に一度の医療施設調査

医療施設静態調査は、全国のすべての病院・診療所を対象に3年ごとに行われる調査で、これは2023年(令和5年)10月1日時点のものです。

検査の患者数は2023年9月の1か月間の数です。
年間の数ではないことに注意してください。

また、施設の所在地で数えるため、県境をこえて受診する人のぶんは施設のある県に計上されます。

数字の開き

1位の東京都は117台、47位の鳥取県は3台。
両者の間には39倍の開きがあります。
上位3で全国の23パーセント、上位10で54.3パーセントを占めます。

中央値は14台、平均は24.7台です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと3.3倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

順位の並びがにている記事

同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
高磁場MRIの台数の順位で探してみます。

いちばん近かったのは【病院の外来患者数】1日平均121万2,243人、入院より多いで、順位相関は0.93でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【ホームセンターの数】を人口あたりで比べると約8倍の差、都市部ほど少なくなります(順位相関-0.76)です。

これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。

地方のなかで見たMRI3.0テスラ以上の台数

地方最も多い(台)最も少ない(台)
東北宮城県 15岩手県 6
関東東京都 117群馬県 17
中部愛知県 66福井県 8
近畿大阪府 82和歌山県 10
中国岡山県 31鳥取県 3
四国愛媛県 18徳島県 9
九州福岡県 68佐賀県 9
医療施設静態調査(令和5年・都道府県別)(2023年、厚生労働省)をもとに作成

まとめ

高磁場MRIの台数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で117台、最も少ない鳥取県で3台でした。
1位と47位の間には39倍の開きがあります。

上位3で全国の23パーセント、上位10で54.3パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は14台、平均は24.7台でした。
人口10万人あたりに直すと3.3倍の開きになります。

ここまでの高磁場MRIの台数の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、病院の分だけで診療所を含まないこと。
2つ目は、施設の所在地で数えた数字であること。
3つ目は2023年の数字であることです。

人口10万人あたりでは熊本県が1.71台で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは33位でした。

地方別に合計を出すと関東7都県が全国の29.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が1.4台で最多でした。
最新型CTの台数やRI検査装置を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

注記: 病院にあるMRI(3.0テスラ以上)の台数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値

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