【中学生の耳の病気】全国4.27パーセント、6.62倍の幅

【中学生の耳の病気】全国4.27パーセント、6.62倍の幅

中学生のうち、耳の病気を指摘された生徒はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。

群馬県が8.6%で1位。
47都道府県の平均は4.27%、中央値は4.4%です。
最も高い8.6%と最も低い1.3%の差は7.3ポイント、倍率にすると6.62倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

4.3%

中学生の耳疾患の被患率(2019年度)

最も多い 群馬県

8.6%

最も少ない 茨城県

1.3%

中学生の耳の病気が多い上位5県

上位5都道府県の中学生の耳疾患の被患率
上位5都道府県の中学生の耳疾患の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 02468群馬県: 8.6%8.6%兵庫県: 7.4%7.4%静岡県: 7.1%7.1%福島県: 6.5%6.5%大阪府: 6.4%6.4%群馬県兵庫県静岡県福島県大阪府
上位5都道府県の中学生の耳疾患の被患率
項目中学生の耳疾患の被患率
群馬県8.6%
兵庫県7.4%
静岡県7.1%
福島県6.5%
大阪府6.4%
下位5都道府県の中学生の耳疾患の被患率
下位5都道府県の中学生の耳疾患の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 0.00.51.01.52.0茨城県: 1.3%1.3%福井県: 1.4%1.4%滋賀県: 1.4%1.4%北海道: 2.1%2.1%奈良県: 2.2%2.2%愛媛県: 2.2%2.2%熊本県: 2.2%2.2%茨城県福井県滋賀県北海道奈良県愛媛県熊本県
下位5都道府県の中学生の耳疾患の被患率
項目中学生の耳疾患の被患率
茨城県1.3%
福井県1.4%
滋賀県1.4%
北海道2.1%
奈良県2.2%
愛媛県2.2%
熊本県2.2%

中学生の耳の病気が多い上位5県です。

群馬県は8.6%、兵庫県は7.4%、静岡県は7.1%でした。
1位と2位の差は1.2ポイントです。

4位は福島県で6.5%、5位は大阪府で6.4%。
上位5はいずれも47都道府県の平均4.27%を上回りました。

1位の群馬県は平均を4.33ポイント上回りました。
中央値の4.4%と比べると4.2ポイント高く、平均に対する比では2.01倍にあたります。

6位以下は秋田県で5.8%、山口県で5.8%、宮崎県で5.8%と続きました。

2位と3位の差は0.3ポイント、3位と4位の差は0.6ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.6ポイントでした。

1位から5位までの幅は2.2ポイント、1位から8位までの幅は2.8ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

群馬県は小学生の耳疾患の被患率でも38位に入っています。
全国の値は4.27%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は北関東の県でした。
全国の平均の2倍を超えます。

小学生の割合と並べて見ます

ここからは統計を離れて、中学生の耳疾患の割合の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。

小学生の耳疾患の被患率で並べ替えると、順位が変わります。

1位は和歌山県の9.2、2位は島根県の9.1、3位は静岡県の8.4。

4位以下は東京都、兵庫県と続きます。
逆に下位は茨城県が2.4、福井県が2.4。
和歌山県と福井県では3.83倍の開きです。

小学生の割合と並べると、上位の顔ぶれがまったく変わります。
学年による差というより、地域の診かたの差が出ているのかもしれません。

中学生の4.3パーセントは、小学生の6.0パーセントより低くなっています。
中耳炎は年齢が上がると減ります。

6.62倍という開きには、判定の基準の受け取り方の差も含まれていると見たほうがよさそうです。

地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が5.02%で最も高く、北海道が2.1%で最も低くなります。
関東7都県4.84%と九州・沖縄8県4.56%がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

小学生の耳疾患の被患率の上位5都道府県
小学生の耳疾患の被患率の上位5都道府県 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 02468和歌山県: 9.29.2島根県: 9.19.1静岡県: 8.48.4東京都: 8.38.3兵庫県: 8.38.3和歌山県島根県静岡県東京都兵庫県
小学生の耳疾患の被患率の上位5都道府県
項目小学生の耳疾患の被患率
和歌山県9.2
島根県9.1
静岡県8.4
東京都8.3
兵庫県8.3

中学生の耳の病気が少ない下位5県

中学生の耳の病気が少ない下位5県です。

47位の茨城県は1.3%、46位の滋賀県は1.4%、45位の福井県は1.4%でした。
1位の群馬県とは7.3ポイントの差があります。

44位は北海道で2.1%、43位は熊本県で2.2%、42位は愛媛県で2.2%と続きます。

47位も北関東の県でした。
同じ地方のなかで大きく分かれています。

47都道府県の中央値は4.4%、平均は4.27%です。
47位の茨城県は平均を2.97ポイント下回りました。

47位の茨城県は1位の群馬県の15.1パーセントにあたる水準で、倍率にすると6.62倍の開きです。

46位との差は0.1ポイント、45位との差は0.1ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.9ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均4.27%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.9ポイントです。

茨城県は小学生の耳疾患の被患率では46位です。
全国の値は4.27%なので、47位はこれを2.97ポイント下回っています。

地方別に見る

地方別の平均(中学生の耳疾患の被患率)
地方別の平均(中学生の耳疾患の被患率) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 012345北海道: 2.1%2.1%東北: 5%5%関東: 4.8%4.8%中部: 3.5%3.5%近畿: 4.2%4.2%中国: 4.4%4.4%四国: 3.7%3.7%九州: 4.6%4.6%北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(中学生の耳疾患の被患率)
項目中学生の耳疾患の被患率の平均
北海道2.1%
東北5%
関東4.8%
中部3.5%
近畿4.2%
中国4.4%
四国3.7%
九州4.6%

中学生の耳の病気は、判定の差も含んだ数字です。

地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が5.02%で最も高くなります。
次いで関東7都県が4.84%、九州・沖縄8県が4.56%、中国5県が4.4%と続きました。

低いほうは近畿7府県が4.23%、四国4県が3.7%、中部9県が3.53%、北海道が2.1%でした。

最も高い東北6県と最も低い北海道の差は2.92ポイントです。
小学生の耳疾患の被患率で見ると中国5県が最も高く、北海道が最も低くなりました。

地図で見る

中学生の耳疾患の被患率(2019年度)
中学生の耳疾患の被患率(2019年度) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(文部科学省)をもとに作成。単位は%。 北海道 2.1%青森 4.4%岩手 4.9%宮城 4.5%秋田 5.8%山形 4%福島 6.5%茨城 1.3%栃木 4%群馬 8.6%埼玉 4%千葉 5.2%東京 5.5%神奈川 5.3%新潟 2.3%富山 2.4%石川 3.1%福井 1.4%山梨 3.9%長野 3.8%岐阜 3.1%静岡 7.1%愛知 4.7%三重 2.3%滋賀 1.4%京都 5.5%大阪 6.4%兵庫 7.4%奈良 2.2%和歌山 4.4%鳥取 2.5%島根 4.7%岡山 5.3%広島 3.7%山口 5.8%徳島 4.9%香川 4.2%愛媛 2.2%高知 3.5%福岡 5.6%佐賀 4.9%長崎 4.2%熊本 2.2%大分 4%宮崎 5.8%鹿児島 5.1%沖縄 4.7%
中学生の耳疾患の被患率(%)
中学生の耳疾患の被患率(2019年度)
項目中学生の耳疾患の被患率
北海道2.1%
青森県4.4%
岩手県4.9%
宮城県4.5%
秋田県5.8%
山形県4%
福島県6.5%
茨城県1.3%
栃木県4%
群馬県8.6%
埼玉県4%
千葉県5.2%
東京都5.5%
神奈川県5.3%
新潟県2.3%
富山県2.4%
石川県3.1%
福井県1.4%
山梨県3.9%
長野県3.8%
岐阜県3.1%
静岡県7.1%
愛知県4.7%
三重県2.3%
滋賀県1.4%
京都府5.5%
大阪府6.4%
兵庫県7.4%
奈良県2.2%
和歌山県4.4%
鳥取県2.5%
島根県4.7%
岡山県5.3%
広島県3.7%
山口県5.8%
徳島県4.9%
香川県4.2%
愛媛県2.2%
高知県3.5%
福岡県5.6%
佐賀県4.9%
長崎県4.2%
熊本県2.2%
大分県4%
宮崎県5.8%
鹿児島県5.1%
沖縄県4.7%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは群馬県です。
次いで兵庫県、静岡県、福島県、大阪府が続きます。
淡いのは茨城県、滋賀県、福井県でした。

47都道府県の平均は4.27%、中央値は4.4%です。
群馬県の8.6%は平均を4.33ポイント上回ります。

1位と47位の差は7.3ポイント、倍率にすると6.62倍でした。

小学生の耳疾患の被患率で並べ替えると和歌山県が9.2で最も高く、開きは3.83倍になります。

主指標で1位の群馬県は小学生の耳疾患の被患率では38位、小学生の耳疾患の被患率で1位の和歌山県は主指標では24位でした。

順位都道府県中学生の耳疾患の被患率(%)地方小学生の耳疾患の被患率
1群馬県8.6関東4.6
2兵庫県7.4近畿8.3
3静岡県7.1中部8.4
4福島県6.5東北4.9
5大阪府6.4近畿7
6宮崎県5.8九州7.5
6山口県5.8中国8
6秋田県5.8東北7.7
9福岡県5.6九州8
10京都府5.5近畿8.1
10東京都5.5関東8.3
12岡山県5.3中国6.9
12神奈川県5.3関東7.3
14千葉県5.2関東6.3
15鹿児島県5.1九州8
16岩手県4.9東北7.2
16佐賀県4.9九州7
16徳島県4.9四国4.8
19愛知県4.7中部5
19沖縄県4.7九州6
19島根県4.7中国9.1
22宮城県4.5東北7.3
23青森県4.4東北5.5
23和歌山県4.4近畿9.2
25香川県4.2四国6.8
25長崎県4.2九州4.3
27埼玉県4関東4.9
27山形県4東北5.5
27大分県4九州4.2
27栃木県4関東6
31山梨県3.9中部6.4
32長野県3.8中部5.6
33広島県3.7中国5.1
34高知県3.5四国5.7
35岐阜県3.1中部4
35石川県3.1中部4.8
37鳥取県2.5中国5.5
38富山県2.4中部4.6
39三重県2.3近畿4.9
39新潟県2.3中部4.8
41愛媛県2.2四国3.7
41熊本県2.2九州4.5
41奈良県2.2近畿5.1
44北海道2.1北海道4.9
45滋賀県1.4近畿3.8
45福井県1.4中部2.4
47茨城県1.3関東2.4
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

このグラフについての豆知識

年齢とともに減る

中耳炎は耳と鼻をつなぐ管が短い幼いころに起こりやすく、年齢が上がると減っていきます。

2019年度の被患率は小学校6.0パーセント、中学校4.3パーセントでした。

健康診断の結果を集めた統計

学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。

この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査であることに加え、診る人によって判定に幅が出る項目もあります。

数字の散らばり

1位の群馬県は8.6%、47位の茨城県は1.3%。
差は7.3ポイント、倍率にすると6.62倍です。

中央値は4.4%、平均は4.27%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.13ポイントの差でした。

小学生の耳疾患の被患率で並べ替えると開きは3.83倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

順位の並びがにている記事

中学生の耳疾患の割合の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。

最も似ていたのは【小学生の耳の病気】全国5.96パーセント、差は3.83倍(順位相関0.69)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【1か月のカーテン・照明代】平均556円、差は6.16倍(順位相関-0.48)です。

順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。

地方のなかで見た中学生の耳疾患の被患率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北福島県 6.5山形県 4
関東群馬県 8.6茨城県 1.3
中部静岡県 7.1福井県 1.4
近畿兵庫県 7.4滋賀県 1.4
中国山口県 5.8鳥取県 2.5
四国徳島県 4.9愛媛県 2.2
九州宮崎県 5.8熊本県 2.2
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

まとめ

中学生の耳疾患の割合を47都道府県で比べると、最も高い群馬県で8.6%、最も低い茨城県で1.3%でした。
その差は7.3ポイント、倍率にすると6.62倍です。

47都道府県の中央値は4.4%、平均は4.27%でした。
全国の値は4.27%です。
小学生の耳疾患の被患率で並べ替えると開きは3.83倍になり、主指標で1位の群馬県はその見方では38位に位置します。

中学生の耳疾患の割合の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、判定に幅が出やすい項目であること。
3つ目は2019年の数字であることです。

小学生の耳疾患の被患率では和歌山県が9.2で最も高く、主指標で1位の群馬県はこの見方では38位でした。

地方ごとの平均では東北6県が5.02%で最も高く、北海道が2.1%で最も低くなりました。
小学生の耳の病気や鼻の病気を比べた記事とあわせて読んでみてください。

1位の群馬県と2位の兵庫県の差は1.2ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。

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出典

  • 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
  • 調査年: 2019年度
  • 公開元: 文部科学省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
  • 備考: 中学校(12〜14歳)で耳疾患を指摘された生徒の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は小学生の耳疾患の被患率

注記: 中学校(12〜14歳)で耳疾患を指摘された生徒の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は小学生の耳疾患の被患率

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