【コーヒーに使う金額】が高い県と多く買う県は同じなのか比べてみました

【コーヒーに使う金額】が高い県と多く買う県は同じなのか比べてみました

この記事では、1世帯が1年間に家で飲むコーヒーへいくら使っているかを47都道府県で比べます。

使うのは総務省統計局の家計調査(二人以上の世帯)で、2023年から2025年の3年平均です。

全国の平均は年8,389円、購入量は2,544グラムでした。
ここでいうコーヒーは豆や粉、インスタントなど家庭で飲むためのもので、喫茶店での飲食は含みません。
なお家計調査のこの数字は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調べたもので、県全体の平均ではありません。

47都道府県の単純平均

8,415円

コーヒーへの年間支出(2023年〜2025年平均)

最も多い 滋賀県

10,396円

最も少ない 静岡県

6,414円

どの県も1.6倍以内。この統計で分かること、分からないこと

1グラムあたり3.30円

全国の支出8,389円を購入量2,544グラムで割ると、1グラムあたり3.30円になります。
一般的なレギュラーコーヒー1杯に使う粉を10グラムとすると、1杯あたり33円という計算です。

購入量2,544グラムは、1世帯あたり年間およそ254杯分にあたります。
二人以上の世帯なので、1人あたりでは年100杯強。
3日に1杯ほど家でコーヒーを飲んでいる計算になります。

もちろん実際には飲む人と飲まない人がいますし、喫茶店やコンビニで飲む分はこの数字に入りません。
あくまで家庭で買った量の平均です。

喫茶店での飲食は別の項目

家計調査では、家で飲むためのコーヒーは食料の「飲料」に、喫茶店での飲食は「外食」の喫茶代に分かれて集計されています。
この記事で扱っているのは前者だけです。

喫茶代の全国平均は10,261円で、家で飲むコーヒーの8,389円を上回ります。
外で飲むほうにお金を使っているということになりますが、喫茶代にはコーヒー以外の飲食も含まれるため、単純な比較はできません。

コーヒーとの付き合い方を知りたいときは、家で飲む分と外で飲む分、そして喫茶店の店舗数の3つを並べて見ると、地域ごとの違いがより立体的になります。

順位の並びがにている記事

同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
1世帯が1年間にコーヒーへ使う金額の順位で探してみます。

いちばん近かったのは【コーヒー・ココアへの支出】平均年1万4,417円で、順位相関は0.71でした。
最も食い違ったのは【みかん以外のかんきつ】全国14,157ha、四国と九州で8割近くを占める(順位相関-0.46)でした。

似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。

地方のなかで見たコーヒーへの年間支出

地方最も多い(円)最も少ない(円)
東北岩手県 9460青森県 8297
関東茨城県 9749群馬県 8137
中部長野県 9232静岡県 6414
近畿滋賀県 10396大阪府 7869
中国広島県 9549山口県 8468
四国徳島県 8711高知県 6808
九州長崎県 8256宮崎県 6595
家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均、総務省統計局)をもとに作成

地図で見ると、上位5県のうち3つが近畿

コーヒーへの年間支出(2023年〜2025年平均)
コーヒーへの年間支出(2023年〜2025年平均) 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(総務省統計局)をもとに作成。単位は円。 北海道 9,227円青森 8,297円岩手 9,460円宮城 8,591円秋田 9,215円山形 8,820円福島 8,585円茨城 9,749円栃木 8,466円群馬 8,137円埼玉 9,147円千葉 8,916円東京 9,679円神奈川 9,110円新潟 8,006円富山 8,589円石川 9,096円福井 7,285円山梨 7,040円長野 9,232円岐阜 7,954円静岡 6,414円愛知 8,462円三重 8,350円滋賀 10,396円京都 10,149円大阪 7,869円兵庫 9,641円奈良 9,044円和歌山 8,214円鳥取 8,773円島根 9,294円岡山 8,735円広島 9,549円山口 8,468円徳島 8,711円香川 8,081円愛媛 7,273円高知 6,808円福岡 8,167円佐賀 7,192円長崎 8,256円熊本 7,203円大分 7,125円宮崎 6,595円鹿児島 6,752円沖縄 7,365円
コーヒーへの年間支出(円)
コーヒーへの年間支出(2023年〜2025年平均)
項目コーヒーへの年間支出
北海道9,227円
青森県8,297円
岩手県9,460円
宮城県8,591円
秋田県9,215円
山形県8,820円
福島県8,585円
茨城県9,749円
栃木県8,466円
群馬県8,137円
埼玉県9,147円
千葉県8,916円
東京都9,679円
神奈川県9,110円
新潟県8,006円
富山県8,589円
石川県9,096円
福井県7,285円
山梨県7,040円
長野県9,232円
岐阜県7,954円
静岡県6,414円
愛知県8,462円
三重県8,350円
滋賀県10,396円
京都府10,149円
大阪府7,869円
兵庫県9,641円
奈良県9,044円
和歌山県8,214円
鳥取県8,773円
島根県9,294円
岡山県8,735円
広島県9,549円
山口県8,468円
徳島県8,711円
香川県8,081円
愛媛県7,273円
高知県6,808円
福岡県8,167円
佐賀県7,192円
長崎県8,256円
熊本県7,203円
大分県7,125円
宮崎県6,595円
鹿児島県6,752円
沖縄県7,365円

日本地図で見ると、色が濃く出るのは近畿から中国、北陸にかけての一帯と、北海道です。
逆に淡いのは九州南部と四国、そして中部の一部でした。

47都道府県の単純平均は8,415円、中央値は8,468円です。
全国平均の8,389円とほとんど変わりません。
上下の差が1.62倍と小さいため、平均も中央値も全国値とそろう形になりました。

下の表に47都道府県すべての支出額を、購入量と並べて掲載しました。
金額の順位と量の順位が食い違う県があるので、見比べてみてください。

順位都道府県コーヒーへの年間支出(円)地方コーヒー購入量
1滋賀県10396近畿3130
2京都府10149近畿3265
3茨城県9749関東2638
4東京都9679関東2543
5兵庫県9641近畿2989
6広島県9549中国3126
7岩手県9460東北2809
8島根県9294中国2841
9長野県9232中部2600
10北海道9227北海道2751
11秋田県9215東北2542
12埼玉県9147関東2654
13神奈川県9110関東2755
14石川県9096中部3259
15奈良県9044近畿2587
16千葉県8916関東2602
17山形県8820東北2616
18鳥取県8773中国2813
19岡山県8735中国2903
20徳島県8711四国2600
21宮城県8591東北2521
22富山県8589中部2312
23福島県8585東北2367
24山口県8468中国2830
25栃木県8466関東2522
26愛知県8462中部2644
27三重県8350近畿2598
28青森県8297東北2574
29長崎県8256九州2421
30和歌山県8214近畿2249
31福岡県8167九州2977
32群馬県8137関東2486
33香川県8081四国2339
34新潟県8006中部2401
35岐阜県7954中部2354
36大阪府7869近畿2465
37沖縄県7365九州2286
38福井県7285中部1937
39愛媛県7273四国2191
40熊本県7203九州2266
41佐賀県7192九州2061
42大分県7125九州2331
43山梨県7040中部2219
44高知県6808四国2005
45鹿児島県6752九州2015
46宮崎県6595九州1875
47静岡県6414中部1677
家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均、総務省統計局)をもとに作成

コーヒーへの支出が少ない5県

コーヒーへの支出が少ない下位5県です。

静岡県は6,414円、宮崎県は6,595円、鹿児島県は6,752円、高知県は6,808円、山梨県は7,040円でした。
滋賀県の10,396円と静岡県の6,414円では1.62倍の差があります。
金額にすると年3,982円、月にして約332円の差です。

下位に並んだのは九州南部と四国、中部の県でした。
地方別の平均でも九州8県が7,332円で最も低く、四国4県が7,718円と続きます。

上下の差が1.62倍というのは、これまで扱ってきた指標のなかでは小さいほうです。
47都道府県すべてが6,000円台から1万円台に収まっており、極端に外れた県はありません。

なお静岡県は緑茶の産地として知られています。
家で飲む飲みものの選び方が、コーヒーの支出に表れている可能性はありますが、この統計だけでは確かめられません。

下位でも年6,000円台は使っています。
1か月に直すと530円ほどで、上位の860円前後と比べて極端に少ないわけではありません。

コーヒーによくお金を使う5都府県

上位5都道府県のコーヒーへの年間支出
上位5都道府県のコーヒーへの年間支出 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均) 04,0008,000滋賀県: 10,396円10,396円京都府: 10,149円10,149円茨城県: 9,749円9,749円東京都: 9,679円9,679円兵庫県: 9,641円9,641円滋賀県京都府茨城県東京都兵庫県
上位5都道府県のコーヒーへの年間支出
項目コーヒーへの年間支出
滋賀県10,396円
京都府10,149円
茨城県9,749円
東京都9,679円
兵庫県9,641円
下位5都道府県のコーヒーへの年間支出
下位5都道府県のコーヒーへの年間支出 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)(2023年〜2025年平均) 02,0004,0006,000静岡県: 6,414円6,414円宮崎県: 6,595円6,595円鹿児島県: 6,752円6,752円高知県: 6,808円6,808円山梨県: 7,040円7,040円静岡県宮崎県鹿児島県高知県山梨県
下位5都道府県のコーヒーへの年間支出
項目コーヒーへの年間支出
静岡県6,414円
宮崎県6,595円
鹿児島県6,752円
高知県6,808円
山梨県7,040円

コーヒーへの支出が多い上位5都府県です。

滋賀県は10,396円、京都府は10,149円、茨城県は9,749円、東京都は9,679円、兵庫県は9,641円でした。
1万円を超えたのは滋賀県と京都府の2府県だけです。
全国平均の8,389円を上回ったのは26都府県でした。

上位5のうち3つが近畿です。
地方別の平均でも近畿7府県は9,095円で、北海道の9,227円に次ぐ2番目でした。
この記事の前に公開した喫茶店の記事では、人口あたりの店舗数で近畿は中位。
家で飲む量と外で飲む機会は、必ずしも同じ方向を向いていないようです。

6位以下も9,549円、9,460円、9,294円と続きます。
9,000円を超えたのは15都府県でした。

1位の滋賀県と5位の兵庫県の差は755円で、上位は接近しています。
1万円を超えた2府県だけがやや抜けている形です。

滋賀県は、たくさん飲んでいるのか

ここからは統計から離れて、1位の中身を考えてみます。
以下は確かめられた事実ではなく、同じ調査の別の数字と突き合わせて立てた推測です。

家計調査には金額だけでなく購入量も載っています。
滋賀県の購入量は年3,130グラムで全国3位でした。
1位は京都府の3,265グラム、2位は石川県の3,259グラムです。
金額1位の滋賀県は、量では3位ということになります。

金額を量で割ると1グラムあたりの単価が出ます。
滋賀県は3.32円、京都府は3.11円で、全国平均の3.30円と比べると滋賀県はわずかに高く、京都府は低い水準です。
つまり滋賀県は「よく買い、やや高いものを選んでいる」、京都府は「よく買うが単価は抑えている」という違いになります。

もう1つ興味深いのが石川県です。
購入量は3,259グラムで全国2位なのに、金額では9,096円で14位でした。
1グラムあたりは2.79円と全国でも安く、単価の低いコーヒーをよく買っている県ということになります。
量で見るか金額で見るかで、順位はかなり動きます。

下位も見ておきましょう。
静岡県は6,414円で47位ですが、1グラムあたりの単価は3.82円と全国でも高い部類です。
買う量が少ないぶん、1回あたりは良いものを選んでいるのかもしれません。

支出額のランキングは「よく飲む順」ではなく「よく飲む×どんなものを買うか」の掛け算です。
順位だけを見て消費量の差と決めつけないほうがよさそうです。

まとめ

47都道府県のコーヒーへの支出を比べると、滋賀県は年10,396円、静岡県は6,414円で、その差は1.62倍でした。
全国平均は8,389円で、これを上回ったのは26都府県です。
地方別では北海道が9,227円と最も高く、九州が7,332円で最も低い結果になりました。

1世帯が1年間にコーヒーへ使う金額をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、この数字が家で飲むためのコーヒーに限られ、喫茶店での飲食を含まないことです。
2つ目は、県庁所在市(東京都は都区部)で調べた二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではないことです。
3つ目は期間で、2023年から2025年の3年平均です。

金額の1位と購入量の1位は別の府県でした。
支出額は飲む量と単価の掛け算なので、順位だけで「よく飲む県」と決めないほうが正確です。

コーヒーは家でも外でも飲むものです。
喫茶店の数を数えた記事とあわせて読むと、地域ごとの付き合い方が見えてきます。

関連記事

出典

  • 統計名: 家計調査(二人以上の世帯、品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市ランキング)
  • 調査年: 2023年〜2025年平均
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.stat.go.jp/data/kakei/5.html
  • 備考: 家庭で飲むためのコーヒー(豆・粉・インスタント)への支出で、喫茶店での飲食は含まない。数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない

注記: 家庭で飲むためのコーヒー(豆・粉・インスタント)への支出で、喫茶店での飲食は含まない。
数値は各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)で調査された二人以上の世帯の平均であり、県全体の平均ではない

この記事をシェアする

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry