【中学生のぜん息】全国2.33パーセント、6.57倍の幅

【中学生のぜん息】全国2.33パーセント、6.57倍の幅

中学生のうち、ぜん息を指摘された生徒はどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。

使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。

茨城県が4.6%で1位。
47都道府県の平均は2.33%、中央値は2.2%です。
最も高い4.6%と最も低い0.7%の差は3.9ポイント、倍率にすると6.57倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。

47都道府県の単純平均

2.3%

中学生のぜん息の被患率(2019年度)

最も多い 茨城県

4.6%

最も少ない 滋賀県

0.7%

地図で見る

中学生のぜん息の被患率(2019年度)
中学生のぜん息の被患率(2019年度) 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(文部科学省)をもとに作成。単位は%。 北海道 4.4%青森 0.9%岩手 1.6%宮城 3%秋田 2.1%山形 3.1%福島 3%茨城 4.6%栃木 3.1%群馬 3.6%埼玉 2.6%千葉 3.8%東京 2.9%神奈川 3.5%新潟 3.4%富山 1.7%石川 1.2%福井 1.1%山梨 1.8%長野 3.5%岐阜 1.9%静岡 1.3%愛知 2.6%三重 3.5%滋賀 0.7%京都 3.1%大阪 1.6%兵庫 2.5%奈良 1.3%和歌山 1.1%鳥取 2.9%島根 2.8%岡山 2.7%広島 1.6%山口 2.6%徳島 2%香川 2.1%愛媛 1.7%高知 1.5%福岡 2.4%佐賀 1.8%長崎 1.3%熊本 2.2%大分 1.9%宮崎 3.1%鹿児島 0.8%沖縄 1.8%
中学生のぜん息の被患率(%)
中学生のぜん息の被患率(2019年度)
項目中学生のぜん息の被患率
北海道4.4%
青森県0.9%
岩手県1.6%
宮城県3%
秋田県2.1%
山形県3.1%
福島県3%
茨城県4.6%
栃木県3.1%
群馬県3.6%
埼玉県2.6%
千葉県3.8%
東京都2.9%
神奈川県3.5%
新潟県3.4%
富山県1.7%
石川県1.2%
福井県1.1%
山梨県1.8%
長野県3.5%
岐阜県1.9%
静岡県1.3%
愛知県2.6%
三重県3.5%
滋賀県0.7%
京都府3.1%
大阪府1.6%
兵庫県2.5%
奈良県1.3%
和歌山県1.1%
鳥取県2.9%
島根県2.8%
岡山県2.7%
広島県1.6%
山口県2.6%
徳島県2%
香川県2.1%
愛媛県1.7%
高知県1.5%
福岡県2.4%
佐賀県1.8%
長崎県1.3%
熊本県2.2%
大分県1.9%
宮崎県3.1%
鹿児島県0.8%
沖縄県1.8%

日本地図で見ると、色が濃く出るのは茨城県です。
次いで北海道、千葉県、群馬県、神奈川県が続きます。
淡いのは滋賀県、鹿児島県、青森県でした。

47都道府県の平均は2.33%、中央値は2.2%です。
茨城県の4.6%は平均を2.27ポイント上回ります。

1位と47位の差は3.9ポイント、倍率にすると6.57倍でした。

中学生のアトピー性皮膚炎の被患率で並べ替えると北海道が5.9で最も高く、開きは5.36倍になります。

主指標で1位の茨城県は中学生のアトピー性皮膚炎の被患率では2位、中学生のアトピー性皮膚炎の被患率で1位の北海道は主指標では2位でした。

順位都道府県中学生のぜん息の被患率(%)地方中学生のアトピー性皮膚炎の被患率
1茨城県4.6関東5.5
2北海道4.4北海道5.9
3千葉県3.8関東3.3
4群馬県3.6関東3.4
5三重県3.5近畿3.2
5神奈川県3.5関東3
5長野県3.5中部3.1
8新潟県3.4中部4.1
9宮崎県3.1九州1.6
9京都府3.1近畿2.4
9山形県3.1東北3.2
9栃木県3.1関東3.9
13宮城県3東北3.1
13福島県3東北3.1
15鳥取県2.9中国4.5
15東京都2.9関東2.5
17島根県2.8中国5.5
18岡山県2.7中国2.8
19愛知県2.6中部4.6
19埼玉県2.6関東2.1
19山口県2.6中国2.3
22兵庫県2.5近畿2.7
23福岡県2.4九州1.5
24熊本県2.2九州1.9
25香川県2.1四国3.1
25秋田県2.1東北3.4
27徳島県2四国3
28岐阜県1.9中部2.8
28大分県1.9九州1.6
30沖縄県1.8九州1.6
30佐賀県1.8九州1.8
30山梨県1.8中部2.9
33愛媛県1.7四国1.4
33富山県1.7中部2.1
35岩手県1.6東北3.2
35広島県1.6中国2.3
35大阪府1.6近畿2.2
38高知県1.5四国2
39静岡県1.3中部2.1
39長崎県1.3九州1.9
39奈良県1.3近畿3.2
42石川県1.2中部2.5
43福井県1.1中部1.8
43和歌山県1.1近畿1.9
45青森県0.9東北1.1
46鹿児島県0.8九州1.2
47滋賀県0.7近畿1.6
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

中学生のぜん息が多い上位5県

上位5都道府県の中学生のぜん息の被患率
上位5都道府県の中学生のぜん息の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 01234茨城県: 4.6%4.6%北海道: 4.4%4.4%千葉県: 3.8%3.8%群馬県: 3.6%3.6%神奈川県: 3.5%3.5%長野県: 3.5%3.5%三重県: 3.5%3.5%茨城県北海道千葉県群馬県神奈川県長野県三重県
上位5都道府県の中学生のぜん息の被患率
項目中学生のぜん息の被患率
茨城県4.6%
北海道4.4%
千葉県3.8%
群馬県3.6%
神奈川県3.5%
長野県3.5%
三重県3.5%
下位5都道府県の中学生のぜん息の被患率
下位5都道府県の中学生のぜん息の被患率 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 0.00.20.40.60.81.0滋賀県: 0.7%0.7%鹿児島県: 0.8%0.8%青森県: 0.9%0.9%福井県: 1.1%1.1%和歌山県: 1.1%1.1%滋賀県鹿児島県青森県福井県和歌山県
下位5都道府県の中学生のぜん息の被患率
項目中学生のぜん息の被患率
滋賀県0.7%
鹿児島県0.8%
青森県0.9%
福井県1.1%
和歌山県1.1%

中学生のぜん息が多い上位5県です。

茨城県は4.6%、北海道は4.4%、千葉県は3.8%でした。
1位と2位の差は0.2ポイントです。

4位は群馬県で3.6%、5位は神奈川県で3.5%。
上位5はいずれも47都道府県の平均2.33%を上回りました。

1位の茨城県は平均を2.27ポイント上回りました。
中央値の2.2%と比べると2.4ポイント高く、平均に対する比では1.97倍にあたります。

6位以下は長野県で3.5%、三重県で3.5%、新潟県で3.4%と続きました。

2位と3位の差は0.6ポイント、3位と4位の差は0.2ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.1ポイントでした。

1位から5位までの幅は1.1ポイント、1位から8位までの幅は1.2ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。

茨城県は中学生のアトピー性皮膚炎の被患率でも2位に入っています。
全国の値は2.33%で、上位5はいずれもこれを上回りました。

1位は北関東の県でした。
小学生でも1位だった県です。

アトピー性皮膚炎の割合と並べて見ます

この分布の背景を、ここから考えてみます。
中学生のぜん息の割合の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。

中学生のアトピー性皮膚炎の被患率で並べ替えると、順位が変わります。

1位は北海道の5.9、2位は茨城県の5.5、3位は島根県の5.5。

4位以下は愛知県、鳥取県と続きます。
逆に下位は鹿児島県が1.2、青森県が1.1。
北海道と青森県では5.36倍の開きです。

アトピー性皮膚炎の割合と並べると、上位の顔ぶれが変わります。
同じアレルギーでも出方が違うということです。

中学生の2.3パーセントは、小学生の3.2パーセントより低くなっています。
成長とともに落ち着く子どもがいるためです。

6.57倍という開きは、この記事で扱うアレルギーの指標のなかで最も大きなものです。

地方ごとに県の平均を出すと、北海道が4.4%で最も高く、四国4県が1.82%で最も低くなります。
関東7都県3.44%と中国5県2.52%がそれに続きました。

同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。

実数で見ると順位は変わる

中学生のアトピー性皮膚炎の被患率の上位5都道府県
中学生のアトピー性皮膚炎の被患率の上位5都道府県 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度) 012345北海道: 5.95.9茨城県: 5.55.5島根県: 5.55.5愛知県: 4.64.6鳥取県: 4.54.5北海道茨城県島根県愛知県鳥取県
中学生のアトピー性皮膚炎の被患率の上位5都道府県
項目中学生のアトピー性皮膚炎の被患率
北海道5.9
茨城県5.5
島根県5.5
愛知県4.6
鳥取県4.5

中学生のぜん息が少ない下位5県

中学生のぜん息が少ない下位5県です。

47位の滋賀県は0.7%、46位の鹿児島県は0.8%、45位の青森県は0.9%でした。
1位の茨城県とは3.9ポイントの差があります。

44位は和歌山県で1.1%、43位は福井県で1.1%、42位は石川県で1.2%と続きます。

47位は近畿の県でした。
全国の平均を1.6ポイントほど下回ります。

47都道府県の中央値は2.2%、平均は2.33%です。
47位の滋賀県は平均を1.63ポイント下回りました。

47位の滋賀県は1位の茨城県の15.2パーセントにあたる水準で、倍率にすると6.57倍の開きです。

46位との差は0.1ポイント、45位との差は0.2ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.5ポイントしかありません。

下位5県はいずれも47都道府県の平均2.33%を下回りました。
47位から43位までの幅は0.4ポイントです。

滋賀県は中学生のアトピー性皮膚炎の被患率では中位位です。
全国の値は2.33%なので、47位はこれを1.63ポイント下回っています。

このグラフについての豆知識

学年とともに下がる

2019年度のぜん息の被患率は、小学校3.2パーセント、中学校2.3パーセントでした。

成長とともに症状が落ち着く子どもが多く、学年が上がるほど指摘は減ります。

健康診断の結果を集めた統計

学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。

この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査であることに加え、診る人によって判定に幅が出る項目もあります。

数字の散らばり

1位の茨城県は4.6%、47位の滋賀県は0.7%。
差は3.9ポイント、倍率にすると6.57倍です。

中央値は2.2%、平均は2.33%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.13ポイントの差でした。

中学生のアトピー性皮膚炎の被患率で並べ替えると開きは5.36倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。

順位の並びがにている記事

中学生のぜん息の割合とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。

いちばん近かったのは【小学生のぜん息】全国3.19パーセント、関東で多いで、順位相関は0.7でした。
最も食い違ったのは【健康のため何もしない人】全国13.75パーセント、8割は何かしている(順位相関-0.45)でした。

順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。

地方のなかで見た中学生のぜん息の被患率

地方最も多い(%)最も少ない(%)
東北山形県 3.1青森県 0.9
関東茨城県 4.6埼玉県 2.6
中部長野県 3.5福井県 1.1
近畿三重県 3.5滋賀県 0.7
中国鳥取県 2.9広島県 1.6
四国香川県 2.1高知県 1.5
九州宮崎県 3.1鹿児島県 0.8
学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)(2019年度、文部科学省)をもとに作成

まとめ

中学生のぜん息の割合を47都道府県で比べると、最も高い茨城県で4.6%、最も低い滋賀県で0.7%でした。
その差は3.9ポイント、倍率にすると6.57倍です。

47都道府県の中央値は2.2%、平均は2.33%でした。
全国の値は2.33%です。
中学生のアトピー性皮膚炎の被患率で並べ替えると開きは5.36倍になり、主指標で1位の茨城県はその見方では2位に位置します。

ここまでの中学生のぜん息の割合の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、症状の重さは分からないこと。
3つ目は2019年の数字であることです。

中学生のアトピー性皮膚炎の被患率では北海道が5.9で最も高く、主指標で1位の茨城県はこの見方では2位でした。

地方ごとの平均では北海道が4.4%で最も高く、四国4県が1.82%で最も低くなりました。
小学生のぜん息や中学生のアトピーを比べた記事とあわせて読んでみてください。

1位の茨城県と2位の北海道の差は0.2ポイントで、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。

関連記事

出典

  • 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
  • 調査年: 2019年度
  • 公開元: 文部科学省
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
  • 備考: 中学校(12〜14歳)でぜん息を指摘された生徒の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は中学生のアトピー性皮膚炎の被患率

注記: 中学校(12〜14歳)でぜん息を指摘された生徒の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は中学生のアトピー性皮膚炎の被患率

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