小学生のうち、治療していないむし歯がある子どもはどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。
沖縄県が37.1%で1位。
47都道府県の平均は23.76%、中央値は24.4%です。
最も高い37.1%と最も低い12%の差は25.1ポイント、倍率にすると3.09倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
23.8%
小学生の未処置のむし歯の被患率(2019年度)
最も多い 沖縄県
37.1%
最も少ない 新潟県
12%
未処置のむし歯が多い上位5県
未処置のむし歯が多い上位5県です。
沖縄県は37.1%、大分県は33.7%、鹿児島県は30.2%でした。
1位と2位の差は3.4ポイントです。
4位は青森県で29.7%、5位は宮崎県で29.7%。
上位5はいずれも47都道府県の平均23.76%を上回りました。
1位の沖縄県は平均を13.34ポイント上回りました。
中央値の24.4%と比べると12.7ポイント高く、平均に対する比では1.56倍にあたります。
6位以下は北海道で28.1%、高知県で27.9%、熊本県で27.6%と続きました。
2位と3位の差は3.5ポイント、3位と4位の差は0.5ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は2.1ポイントでした。
1位から5位までの幅は7.4ポイント、1位から8位までの幅は9.5ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
沖縄県は小学生のむし歯の被患率でも1位に入っています。
全国の値は23.76%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は南の島の県でした。
全国の平均を13ポイント上回ります。
むし歯全体の割合と並べて見ます
以下は、小学生で治していないむし歯がある割合にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
小学生のむし歯の被患率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は沖縄県の60.9、2位は大分県の58.5、3位は熊本県の55.1。
4位以下は青森県、鹿児島県と続きます。
逆に下位は神奈川県が35.5、新潟県が29.9。
沖縄県と新潟県では2.04倍の開きです。
むし歯全体の割合と並べても1位は同じ県でした。
むし歯の多い県では、治していない子どもも多くなります。
むし歯がある小学生47.6パーセントのうち、23.8パーセントが未処置です。
およそ半分が治療にたどりついていません。
当サイトの歯科診療所の数を比べた記事とあわせて見ると、通いやすさとの関係が見えてくるかもしれません。
地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が29.46%で最も高く、中部9県が20.03%で最も低くなります。
北海道28.1%と東北6県25.28%がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
未処置のむし歯が少ない下位5県
未処置のむし歯が少ない下位5県です。
47位の新潟県は12%、46位の東京都は17.3%、45位の愛知県は17.4%でした。
1位の沖縄県とは25.1ポイントの差があります。
44位は神奈川県で17.4%、43位は埼玉県で17.5%、42位は富山県で18.2%と続きます。
47位は北陸の県でした。
全国の平均を12ポイントほど下回ります。
47都道府県の中央値は24.4%、平均は23.76%です。
47位の新潟県は平均を11.76ポイント下回りました。
47位の新潟県は1位の沖縄県の32.3パーセントにあたる水準で、倍率にすると3.09倍の開きです。
46位との差は5.3ポイント、45位との差は5.4ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも6.2ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均23.76%を下回りました。
47位から43位までの幅は5.5ポイントです。
新潟県は小学生のむし歯の被患率では47位です。
全国の値は23.76%なので、47位はこれを11.76ポイント下回っています。
地図で見る
| 項目 | 小学生の未処置のむし歯の被患率 |
|---|---|
| 北海道 | 28.1% |
| 青森県 | 29.7% |
| 岩手県 | 25.3% |
| 宮城県 | 25.2% |
| 秋田県 | 24.5% |
| 山形県 | 21.2% |
| 福島県 | 25.8% |
| 茨城県 | 27.2% |
| 栃木県 | 26% |
| 群馬県 | 21.3% |
| 埼玉県 | 17.5% |
| 千葉県 | 18.7% |
| 東京都 | 17.3% |
| 神奈川県 | 17.4% |
| 新潟県 | 12% |
| 富山県 | 18.2% |
| 石川県 | 22.4% |
| 福井県 | 26.3% |
| 山梨県 | 26.6% |
| 長野県 | 18.4% |
| 岐阜県 | 19.6% |
| 静岡県 | 19.4% |
| 愛知県 | 17.4% |
| 三重県 | 23.7% |
| 滋賀県 | 22.5% |
| 京都府 | 21.7% |
| 大阪府 | 21.7% |
| 兵庫県 | 21.9% |
| 奈良県 | 23.1% |
| 和歌山県 | 25.8% |
| 鳥取県 | 24.1% |
| 島根県 | 25.3% |
| 岡山県 | 22.6% |
| 広島県 | 19.5% |
| 山口県 | 24.8% |
| 徳島県 | 25% |
| 香川県 | 21.5% |
| 愛媛県 | 24.4% |
| 高知県 | 27.9% |
| 福岡県 | 25% |
| 佐賀県 | 27.4% |
| 長崎県 | 25% |
| 熊本県 | 27.6% |
| 大分県 | 33.7% |
| 宮崎県 | 29.7% |
| 鹿児島県 | 30.2% |
| 沖縄県 | 37.1% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは沖縄県です。
次いで大分県、鹿児島県、青森県、宮崎県が続きます。
淡いのは新潟県、東京都、愛知県でした。
47都道府県の平均は23.76%、中央値は24.4%です。
沖縄県の37.1%は平均を13.34ポイント上回ります。
1位と47位の差は25.1ポイント、倍率にすると3.09倍でした。
小学生のむし歯の被患率で並べ替えると沖縄県が60.9で最も高く、開きは2.04倍になります。
主指標で1位の沖縄県は小学生のむし歯の被患率では1位、小学生のむし歯の被患率で1位の沖縄県は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 小学生の未処置のむし歯の被患率(%) | 地方 | 小学生のむし歯の被患率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄県 | 37.1 | 九州 | 60.9 |
| 2 | 大分県 | 33.7 | 九州 | 58.5 |
| 3 | 鹿児島県 | 30.2 | 九州 | 54.5 |
| 4 | 宮崎県 | 29.7 | 九州 | 53 |
| 4 | 青森県 | 29.7 | 東北 | 54.9 |
| 6 | 北海道 | 28.1 | 北海道 | 54.4 |
| 7 | 高知県 | 27.9 | 四国 | 50.6 |
| 8 | 熊本県 | 27.6 | 九州 | 55.1 |
| 9 | 佐賀県 | 27.4 | 九州 | 51.8 |
| 10 | 茨城県 | 27.2 | 関東 | 50.8 |
| 11 | 山梨県 | 26.6 | 中部 | 54.4 |
| 12 | 福井県 | 26.3 | 中部 | 53.8 |
| 13 | 栃木県 | 26 | 関東 | 49.9 |
| 14 | 福島県 | 25.8 | 東北 | 53.3 |
| 14 | 和歌山県 | 25.8 | 近畿 | 48.4 |
| 16 | 岩手県 | 25.3 | 東北 | 49.5 |
| 16 | 島根県 | 25.3 | 中国 | 52.6 |
| 18 | 宮城県 | 25.2 | 東北 | 48.4 |
| 19 | 長崎県 | 25 | 九州 | 53.9 |
| 19 | 徳島県 | 25 | 四国 | 48.4 |
| 19 | 福岡県 | 25 | 九州 | 53.4 |
| 22 | 山口県 | 24.8 | 中国 | 51 |
| 23 | 秋田県 | 24.5 | 東北 | 47.2 |
| 24 | 愛媛県 | 24.4 | 四国 | 49.3 |
| 25 | 鳥取県 | 24.1 | 中国 | 49.8 |
| 26 | 三重県 | 23.7 | 近畿 | 45.6 |
| 27 | 奈良県 | 23.1 | 近畿 | 44.8 |
| 28 | 岡山県 | 22.6 | 中国 | 43.6 |
| 29 | 滋賀県 | 22.5 | 近畿 | 44.9 |
| 30 | 石川県 | 22.4 | 中部 | 42.1 |
| 31 | 兵庫県 | 21.9 | 近畿 | 44.9 |
| 32 | 京都府 | 21.7 | 近畿 | 43.2 |
| 32 | 大阪府 | 21.7 | 近畿 | 47.9 |
| 34 | 香川県 | 21.5 | 四国 | 46.5 |
| 35 | 群馬県 | 21.3 | 関東 | 45.6 |
| 36 | 山形県 | 21.2 | 東北 | 46.9 |
| 37 | 岐阜県 | 19.6 | 中部 | 42.6 |
| 38 | 広島県 | 19.5 | 中国 | 40.8 |
| 39 | 静岡県 | 19.4 | 中部 | 41.3 |
| 40 | 千葉県 | 18.7 | 関東 | 38.8 |
| 41 | 長野県 | 18.4 | 中部 | 42.3 |
| 42 | 富山県 | 18.2 | 中部 | 43.2 |
| 43 | 埼玉県 | 17.5 | 関東 | 40 |
| 44 | 愛知県 | 17.4 | 中部 | 37.9 |
| 44 | 神奈川県 | 17.4 | 関東 | 35.5 |
| 46 | 東京都 | 17.3 | 関東 | 39.4 |
| 47 | 新潟県 | 12 | 中部 | 29.9 |
このグラフについての豆知識
半分は治療されていない
2019年度の小学校では、むし歯がある子どもが47.6パーセント、そのうち未処置のむし歯がある子どもが23.8パーセントでした。
むし歯を経験した子どものおよそ半分が、治療にたどりついていないことになります。
健康診断の結果を集めた統計
学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。
この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査なので、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の沖縄県は37.1%、47位の新潟県は12%。
差は25.1ポイント、倍率にすると3.09倍です。
中央値は24.4%、平均は23.76%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.64ポイントの差でした。
小学生のむし歯の被患率で並べ替えると開きは2.04倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
小学生で治していないむし歯がある割合とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
並びが最も重なったのは【小学生のむし歯】全国47.56パーセント、2人に1人が経験で、相関は0.92です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【仕事の悩みを抱える人】全国16.51パーセント、原因の第1位(順位相関-0.79)です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た小学生の未処置のむし歯の被患率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 29.7 | 山形県 21.2 |
| 関東 | 茨城県 27.2 | 東京都 17.3 |
| 中部 | 山梨県 26.6 | 新潟県 12 |
| 近畿 | 和歌山県 25.8 | 大阪府 21.7 |
| 中国 | 島根県 25.3 | 広島県 19.5 |
| 四国 | 高知県 27.9 | 香川県 21.5 |
| 九州 | 沖縄県 37.1 | 長崎県 25 |
まとめ
小学生で治していないむし歯がある割合を47都道府県で比べると、最も高い沖縄県で37.1%、最も低い新潟県で12%でした。
その差は25.1ポイント、倍率にすると3.09倍です。
47都道府県の中央値は24.4%、平均は23.76%でした。
全国の値は23.76%です。
小学生のむし歯の被患率で並べ替えると開きは2.04倍になり、主指標で1位の沖縄県はその見方では1位に位置します。
小学生で治していないむし歯がある割合の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、治療が終わったむし歯を含まないこと。
3つ目は2019年の数字であることです。
小学生のむし歯の被患率では沖縄県が60.9で最も高く、主指標で1位の沖縄県はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では九州・沖縄8県が29.46%で最も高く、中部9県が20.03%で最も低くなりました。
小学生のむし歯全体や中学生の未処置のむし歯を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【高校生の未処置のむし歯】全国18.57パーセント、中学生より高い
- 【歯科診療所の数】全国66,818施設、実数1位の都が人口あたりでも1位
- 【1か月の医療用品代】平均1,968円、差は1.72倍
出典
- 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
- 調査年: 2019年度
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
- 備考: 小学校(6〜11歳)で未処置のむし歯があった児童の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は小学生のむし歯の被患率
注記: 小学校(6〜11歳)で未処置のむし歯があった児童の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は小学生のむし歯の被患率
