小学校に入ったばかりの1年生のうち、むし歯がある子どもはどれくらいいるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の学校保健統計調査、2019年度の数字。
沖縄県が56.3%で1位。
47都道府県の平均は43.37%、中央値は44.1%です。
最も高い56.3%と最も低い24.6%の差は31.7ポイント、倍率にすると2.29倍でした。
47都道府県の単純平均
43.4%
小学1年生のむし歯の被患率(2019年度)
最も多い 沖縄県
56.3%
最も少ない 新潟県
24.6%
小1のむし歯が多い上位5県
小1のむし歯が多い上位5県です。
沖縄県は56.3%、青森県は54.1%、大分県は54.1%でした。
1位と2位の差は2.2ポイントです。
4位は長崎県で52.1%、5位は福井県で51.7%。
上位5はいずれも47都道府県の平均43.37%を上回りました。
1位の沖縄県は平均を12.93ポイント上回りました。
中央値の44.1%と比べると12.2ポイント高く、平均に対する比では1.3倍にあたります。
6位以下は福岡県で51.1%、熊本県で50.5%、北海道で49.4%と続きました。
2位と3位の差は0ポイント、3位と4位の差は2ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は2.3ポイントでした。
1位から5位までの幅は4.6ポイント、1位から8位までの幅は6.9ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
沖縄県は小学生全体のむし歯の被患率でも1位に入っています。
全国の値は43.37%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は南の島の県でした。
全国の平均を13ポイント上回ります。
小学生全体の割合と並べて見ます
以下は、小学1年生のむし歯の割合にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
小学生全体のむし歯の被患率で並べ替えると、順位が変わります。
1位は沖縄県の60.9、2位は大分県の58.5、3位は熊本県の55.1。
4位以下は青森県、鹿児島県と続きます。
逆に下位は神奈川県が35.5、新潟県が29.9。
沖縄県と新潟県では2.04倍の開きです。
小学生全体の割合と並べても1位は同じ県でした。
入学時点ですでに差がついているということです。
小学1年生の43.4パーセントは、小学校全体の47.6パーセントに近い水準です。
むし歯の多くは入学前からのものです。
入学前の乳歯のむし歯は、家庭での歯みがきや甘いものの与え方に左右されると言われています。
地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が51.24%で最も高く、中部9県が37.6%で最も低くなります。
北海道49.4%と東北6県47.57%がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
小1のむし歯が少ない下位5県
小1のむし歯が少ない下位5県です。
47位の新潟県は24.6%、46位の神奈川県は31.4%、45位の愛知県は32.3%でした。
1位の沖縄県とは31.7ポイントの差があります。
44位は東京都で32.7%、43位は石川県で33.8%、42位は埼玉県で35.4%と続きます。
47位は北陸の県でした。
全国の平均を19ポイントほど下回ります。
47都道府県の中央値は44.1%、平均は43.37%です。
47位の新潟県は平均を18.77ポイント下回りました。
47位の新潟県は1位の沖縄県の43.7パーセントにあたる水準で、倍率にすると2.29倍の開きです。
46位との差は6.8ポイント、45位との差は7.7ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも10.8ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均43.37%を下回りました。
47位から43位までの幅は9.2ポイントです。
新潟県は小学生全体のむし歯の被患率では47位です。
全国の値は43.37%なので、47位はこれを18.77ポイント下回っています。
地方別に見る
小学1年生のむし歯は、入学時点ですでに差がついています。
地方ごとに県の平均を出すと、九州・沖縄8県が51.24%で最も高くなります。
次いで北海道が49.4%、東北6県が47.57%、四国4県が44.82%と続きました。
低いほうは中国5県が43.72%、近畿7府県が41.43%、関東7都県が38.17%、中部9県が37.6%でした。
最も高い九州・沖縄8県と最も低い中部9県の差は13.64ポイントです。
小学生全体のむし歯の被患率で見ると九州・沖縄8県が最も高く、関東7都県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 小学1年生のむし歯の被患率 |
|---|---|
| 北海道 | 49.4% |
| 青森県 | 54.1% |
| 岩手県 | 45.9% |
| 宮城県 | 44.1% |
| 秋田県 | 47.1% |
| 山形県 | 45.3% |
| 福島県 | 48.9% |
| 茨城県 | 45.1% |
| 栃木県 | 46.1% |
| 群馬県 | 40.8% |
| 埼玉県 | 35.4% |
| 千葉県 | 35.7% |
| 東京都 | 32.7% |
| 神奈川県 | 31.4% |
| 新潟県 | 24.6% |
| 富山県 | 37.5% |
| 石川県 | 33.8% |
| 福井県 | 51.7% |
| 山梨県 | 46.1% |
| 長野県 | 37.8% |
| 岐阜県 | 37.9% |
| 静岡県 | 36.7% |
| 愛知県 | 32.3% |
| 三重県 | 40.3% |
| 滋賀県 | 39.6% |
| 京都府 | 42.1% |
| 大阪府 | 42.7% |
| 兵庫県 | 39.8% |
| 奈良県 | 42.9% |
| 和歌山県 | 42.6% |
| 鳥取県 | 46% |
| 島根県 | 47.6% |
| 岡山県 | 40.3% |
| 広島県 | 37.8% |
| 山口県 | 46.9% |
| 徳島県 | 43.8% |
| 香川県 | 43.9% |
| 愛媛県 | 44.5% |
| 高知県 | 47.1% |
| 福岡県 | 51.1% |
| 佐賀県 | 48.6% |
| 長崎県 | 52.1% |
| 熊本県 | 50.5% |
| 大分県 | 54.1% |
| 宮崎県 | 48.6% |
| 鹿児島県 | 48.6% |
| 沖縄県 | 56.3% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは沖縄県です。
次いで青森県、大分県、長崎県、福井県が続きます。
淡いのは新潟県、神奈川県、愛知県でした。
47都道府県の平均は43.37%、中央値は44.1%です。
沖縄県の56.3%は平均を12.93ポイント上回ります。
1位と47位の差は31.7ポイント、倍率にすると2.29倍でした。
小学生全体のむし歯の被患率で並べ替えると沖縄県が60.9で最も高く、開きは2.04倍になります。
主指標で1位の沖縄県は小学生全体のむし歯の被患率では1位、小学生全体のむし歯の被患率で1位の沖縄県は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 小学1年生のむし歯の被患率(%) | 地方 | 小学生全体のむし歯の被患率 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄県 | 56.3 | 九州 | 60.9 |
| 2 | 青森県 | 54.1 | 東北 | 54.9 |
| 2 | 大分県 | 54.1 | 九州 | 58.5 |
| 4 | 長崎県 | 52.1 | 九州 | 53.9 |
| 5 | 福井県 | 51.7 | 中部 | 53.8 |
| 6 | 福岡県 | 51.1 | 九州 | 53.4 |
| 7 | 熊本県 | 50.5 | 九州 | 55.1 |
| 8 | 北海道 | 49.4 | 北海道 | 54.4 |
| 9 | 福島県 | 48.9 | 東北 | 53.3 |
| 10 | 宮崎県 | 48.6 | 九州 | 53 |
| 10 | 佐賀県 | 48.6 | 九州 | 51.8 |
| 10 | 鹿児島県 | 48.6 | 九州 | 54.5 |
| 13 | 島根県 | 47.6 | 中国 | 52.6 |
| 14 | 高知県 | 47.1 | 四国 | 50.6 |
| 14 | 秋田県 | 47.1 | 東北 | 47.2 |
| 16 | 山口県 | 46.9 | 中国 | 51 |
| 17 | 山梨県 | 46.1 | 中部 | 54.4 |
| 17 | 栃木県 | 46.1 | 関東 | 49.9 |
| 19 | 鳥取県 | 46 | 中国 | 49.8 |
| 20 | 岩手県 | 45.9 | 東北 | 49.5 |
| 21 | 山形県 | 45.3 | 東北 | 46.9 |
| 22 | 茨城県 | 45.1 | 関東 | 50.8 |
| 23 | 愛媛県 | 44.5 | 四国 | 49.3 |
| 24 | 宮城県 | 44.1 | 東北 | 48.4 |
| 25 | 香川県 | 43.9 | 四国 | 46.5 |
| 26 | 徳島県 | 43.8 | 四国 | 48.4 |
| 27 | 奈良県 | 42.9 | 近畿 | 44.8 |
| 28 | 大阪府 | 42.7 | 近畿 | 47.9 |
| 29 | 和歌山県 | 42.6 | 近畿 | 48.4 |
| 30 | 京都府 | 42.1 | 近畿 | 43.2 |
| 31 | 群馬県 | 40.8 | 関東 | 45.6 |
| 32 | 岡山県 | 40.3 | 中国 | 43.6 |
| 32 | 三重県 | 40.3 | 近畿 | 45.6 |
| 34 | 兵庫県 | 39.8 | 近畿 | 44.9 |
| 35 | 滋賀県 | 39.6 | 近畿 | 44.9 |
| 36 | 岐阜県 | 37.9 | 中部 | 42.6 |
| 37 | 広島県 | 37.8 | 中国 | 40.8 |
| 37 | 長野県 | 37.8 | 中部 | 42.3 |
| 39 | 富山県 | 37.5 | 中部 | 43.2 |
| 40 | 静岡県 | 36.7 | 中部 | 41.3 |
| 41 | 千葉県 | 35.7 | 関東 | 38.8 |
| 42 | 埼玉県 | 35.4 | 関東 | 40 |
| 43 | 石川県 | 33.8 | 中部 | 42.1 |
| 44 | 東京都 | 32.7 | 関東 | 39.4 |
| 45 | 愛知県 | 32.3 | 中部 | 37.9 |
| 46 | 神奈川県 | 31.4 | 関東 | 35.5 |
| 47 | 新潟県 | 24.6 | 中部 | 29.9 |
このグラフについての豆知識
入学時点ですでに差がある
2019年度の小学校6歳(1年生にあたる年齢)のむし歯の被患率は43.4パーセントでした。
小学校全体の47.6パーセントとの差は4ポイントほど。
多くは入学前にできたむし歯です。
健康診断の結果を集めた統計
学校保健統計調査は、学校で行われる健康診断の結果を抽出して集計したものです。
被患率は、健康診断を受けた子どものうちその項目を指摘された割合を表します。
この記事の数字は2019年度のもので、都道府県別に公表されている最新の年度にあたります。
抽出調査なので、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の沖縄県は56.3%、47位の新潟県は24.6%。
差は31.7ポイント、倍率にすると2.29倍です。
中央値は44.1%、平均は43.37%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.73ポイントの差でした。
小学生全体のむし歯の被患率で並べ替えると開きは2.04倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
小学1年生のむし歯の割合の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
いちばん近かったのは【小学生のむし歯】全国47.56パーセント、2人に1人が経験で、順位相関は0.96でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【仕事の悩みを抱える人】全国16.51パーセント、原因の第1位(相関-0.78)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た小学1年生のむし歯の被患率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 青森県 54.1 | 宮城県 44.1 |
| 関東 | 栃木県 46.1 | 神奈川県 31.4 |
| 中部 | 福井県 51.7 | 新潟県 24.6 |
| 近畿 | 奈良県 42.9 | 滋賀県 39.6 |
| 中国 | 島根県 47.6 | 広島県 37.8 |
| 四国 | 高知県 47.1 | 徳島県 43.8 |
| 九州 | 沖縄県 56.3 | 鹿児島県 48.6 |
まとめ
小学1年生のむし歯の割合を47都道府県で比べると、最も高い沖縄県で56.3%、最も低い新潟県で24.6%でした。
その差は31.7ポイント、倍率にすると2.29倍です。
47都道府県の中央値は44.1%、平均は43.37%でした。
全国の値は43.37%です。
小学生全体のむし歯の被患率で並べ替えると開きは2.04倍になり、主指標で1位の沖縄県はその見方では1位に位置します。
小学1年生のむし歯の割合の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、健康診断の結果を抽出して集計したものであること。
2つ目は、乳歯のむし歯が中心であること。
3つ目は2019年の数字であることです。
小学生全体のむし歯の被患率では沖縄県が60.9で最も高く、主指標で1位の沖縄県はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では九州・沖縄8県が51.24%で最も高く、中部9県が37.6%で最も低くなりました。
小学生全体のむし歯や小学1年生の視力を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 学校保健統計調査(都道府県別 年齢別 疾病・異常被患率等)
- 調査年: 2019年度
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003146847
- 備考: 小学校6歳(1年生にあたる年齢)でむし歯があった児童の割合。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は小学生全体のむし歯の被患率
注記: 小学校6歳(1年生にあたる年齢)でむし歯があった児童の割合。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は小学生全体のむし歯の被患率
