1つの世帯が使っている部屋の数は、都道府県でどれくらい違うのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の国民生活基礎調査、2019年の都道府県別の数字。
富山県が6.58室で1位。
47都道府県の平均は5.11室、中央値は5.16室です。
最も高い6.58室と最も低い3.57室の差は3.01室、倍率にすると1.84倍でした。
実数で見るか率で見るかによって並びは変わります。
この記事では率のほうを主に見ていきます。
47都道府県の単純平均
5.1室
1世帯当たり平均室数(2019年)
最も多い 富山県
6.6室
最も少ない 東京都
3.6室
1世帯あたりの部屋数が多い上位5県
1世帯あたりの部屋数が多い上位5県です。
富山県は6.58室、鳥取県は6.09室、山形県は6.06室でした。
1位と2位の差は0.49室です。
4位は福井県で6.02室、5位は岐阜県で5.94室。
上位5はいずれも47都道府県の平均5.11室を上回りました。
1位の富山県は平均を1.47室上回りました。
中央値の5.16室と比べると1.42室高く、平均に対する比では1.29倍にあたります。
6位以下は島根県で5.88室、秋田県で5.87室、滋賀県で5.8室と続きました。
2位と3位の差は0.03室、3位と4位の差は0.04室。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.14室でした。
1位から5位までの幅は0.64室、1位から8位までの幅は0.78室でした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
富山県は世帯人員1人当たり平均室数でも1位に入っています。
全国の値は4.63室で、上位5はいずれもこれを上回りました。
上位は北陸と東北の県です。
一戸建てが多く、部屋数の多い家が中心の地域です。
1人あたりに直すと差は縮まります
ここから先は、1世帯あたりの部屋数がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
世帯人員1人当たり平均室数で並べ替えると、順位が変わります。
1位は富山県の2.39、2位は鳥取県の2.3、3位は秋田県の2.29。
4位以下は島根県、山口県と続きます。
逆に下位は東京都が1.62、沖縄県が1.57。
富山県と沖縄県では1.52倍の開きです。
1人あたりに直すと差は縮まります。
部屋数の多い家に多くの人が住んでいるためです。
一戸建てが多い地域では部屋数が増え、共同住宅が中心の地域では減ります。
住まいの形がそのまま表れます。
当サイトの一戸建ての数を比べた記事とあわせて見ると、住まいの形との重なりが見えてきます。
地方ごとに県の平均を出すと、中部9県が5.55室で最も高く、北海道が4.35室で最も低くなります。
東北6県5.49室と中国5県5.49室がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
1世帯あたりの部屋数が少ない下位5都府県
1世帯あたりの部屋数が少ない下位5都府県です。
47位の東京都は3.57室、46位の沖縄県は3.88室、45位の神奈川県は4.04室でした。
1位の富山県とは3.01室の差があります。
44位は大阪府で4.11室、43位は千葉県で4.23室、42位は福岡県で4.28室と続きます。
下位は大都市圏の都府県でした。
全国の平均を2割以上下回ります。
47都道府県の中央値は5.16室、平均は5.11室です。
47位の東京都は平均を1.54室下回りました。
47位の東京都は1位の富山県の54.3パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.84倍の開きです。
46位との差は0.31室、45位との差は0.47室。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも0.71室しかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均5.11室を下回りました。
47位から43位までの幅は0.66室です。
東京都は世帯人員1人当たり平均室数では46位です。
全国の値は4.63室なので、47位はこれを1.06室下回っています。
地方別に見る
1世帯あたりの部屋数は、一戸建ての多い地方で多くなります。
地方ごとに県の平均を出すと、中部9県が5.55室で最も高くなります。
次いで東北6県が5.49室、中国5県が5.49室、四国4県が5.21室と続きました。
低いほうは近畿7府県が5.17室、九州・沖縄8県が4.65室、関東7都県が4.51室、北海道が4.35室でした。
最も高い中部9県と最も低い北海道の差は1.2室です。
世帯人員1人当たり平均室数で見ると四国4県が最も高く、関東7都県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 1世帯当たり平均室数 |
|---|---|
| 北海道 | 4.4室 |
| 青森県 | 5.6室 |
| 岩手県 | 5.6室 |
| 宮城県 | 4.7室 |
| 秋田県 | 5.9室 |
| 山形県 | 6.1室 |
| 福島県 | 5.3室 |
| 茨城県 | 5.3室 |
| 栃木県 | 5.1室 |
| 群馬県 | 5.0室 |
| 埼玉県 | 4.3室 |
| 千葉県 | 4.2室 |
| 東京都 | 3.6室 |
| 神奈川県 | 4.0室 |
| 新潟県 | 5.7室 |
| 富山県 | 6.6室 |
| 石川県 | 5.5室 |
| 福井県 | 6.0室 |
| 山梨県 | 5.1室 |
| 長野県 | 5.4室 |
| 岐阜県 | 5.9室 |
| 静岡県 | 4.9室 |
| 愛知県 | 4.7室 |
| 三重県 | 5.5室 |
| 滋賀県 | 5.8室 |
| 京都府 | 4.7室 |
| 大阪府 | 4.1室 |
| 兵庫県 | 5.0室 |
| 奈良県 | 5.8室 |
| 和歌山県 | 5.4室 |
| 鳥取県 | 6.1室 |
| 島根県 | 5.9室 |
| 岡山県 | 5.3室 |
| 広島県 | 4.8室 |
| 山口県 | 5.4室 |
| 徳島県 | 5.3室 |
| 香川県 | 5.4室 |
| 愛媛県 | 5.2室 |
| 高知県 | 5室 |
| 福岡県 | 4.3室 |
| 佐賀県 | 5.3室 |
| 長崎県 | 4.8室 |
| 熊本県 | 4.9室 |
| 大分県 | 4.9室 |
| 宮崎県 | 4.6室 |
| 鹿児島県 | 4.4室 |
| 沖縄県 | 3.9室 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは富山県です。
次いで鳥取県、山形県、福井県、岐阜県が続きます。
淡いのは東京都、沖縄県、神奈川県でした。
47都道府県の平均は5.11室、中央値は5.16室です。
富山県の6.58室は平均を1.47室上回ります。
1位と47位の差は3.01室、倍率にすると1.84倍でした。
世帯人員1人当たり平均室数で並べ替えると富山県が2.39で最も高く、開きは1.52倍になります。
主指標で1位の富山県は世帯人員1人当たり平均室数では1位、世帯人員1人当たり平均室数で1位の富山県は主指標では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1世帯当たり平均室数(室) | 地方 | 世帯人員1人当たり平均室数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 富山県 | 6.58 | 中部 | 2.39 |
| 2 | 鳥取県 | 6.09 | 中国 | 2.3 |
| 3 | 山形県 | 6.06 | 東北 | 2.16 |
| 4 | 福井県 | 6.02 | 中部 | 2.19 |
| 5 | 岐阜県 | 5.94 | 中部 | 2.24 |
| 6 | 島根県 | 5.88 | 中国 | 2.29 |
| 7 | 秋田県 | 5.87 | 東北 | 2.29 |
| 8 | 滋賀県 | 5.8 | 近畿 | 2.14 |
| 9 | 奈良県 | 5.76 | 近畿 | 2.27 |
| 10 | 新潟県 | 5.74 | 中部 | 2.15 |
| 11 | 岩手県 | 5.56 | 東北 | 2.18 |
| 12 | 青森県 | 5.55 | 東北 | 2.27 |
| 13 | 石川県 | 5.49 | 中部 | 2.13 |
| 14 | 三重県 | 5.48 | 近畿 | 2.17 |
| 15 | 長野県 | 5.42 | 中部 | 2.13 |
| 16 | 和歌山県 | 5.38 | 近畿 | 2.21 |
| 17 | 山口県 | 5.37 | 中国 | 2.29 |
| 18 | 香川県 | 5.35 | 四国 | 2.21 |
| 19 | 岡山県 | 5.32 | 中国 | 2.08 |
| 20 | 佐賀県 | 5.31 | 九州 | 2 |
| 20 | 徳島県 | 5.31 | 四国 | 2.14 |
| 22 | 茨城県 | 5.28 | 関東 | 1.99 |
| 23 | 福島県 | 5.25 | 東北 | 1.98 |
| 24 | 愛媛県 | 5.16 | 四国 | 2.25 |
| 25 | 山梨県 | 5.14 | 中部 | 2.07 |
| 26 | 栃木県 | 5.13 | 関東 | 1.97 |
| 27 | 高知県 | 5 | 四国 | 2.22 |
| 28 | 群馬県 | 4.98 | 関東 | 1.99 |
| 28 | 兵庫県 | 4.98 | 近畿 | 2.1 |
| 30 | 静岡県 | 4.92 | 中部 | 1.94 |
| 30 | 大分県 | 4.92 | 九州 | 2.08 |
| 32 | 熊本県 | 4.89 | 九州 | 1.87 |
| 33 | 長崎県 | 4.82 | 九州 | 2.09 |
| 34 | 広島県 | 4.77 | 中国 | 2.03 |
| 35 | 愛知県 | 4.68 | 中部 | 1.86 |
| 36 | 宮城県 | 4.66 | 東北 | 1.87 |
| 36 | 京都府 | 4.66 | 近畿 | 2 |
| 38 | 宮崎県 | 4.63 | 九州 | 1.99 |
| 39 | 鹿児島県 | 4.44 | 九州 | 2.07 |
| 40 | 北海道 | 4.35 | 北海道 | 2.04 |
| 41 | 埼玉県 | 4.34 | 関東 | 1.79 |
| 42 | 福岡県 | 4.28 | 九州 | 1.87 |
| 43 | 千葉県 | 4.23 | 関東 | 1.85 |
| 44 | 大阪府 | 4.11 | 近畿 | 1.79 |
| 45 | 神奈川県 | 4.04 | 関東 | 1.69 |
| 46 | 沖縄県 | 3.88 | 九州 | 1.57 |
| 47 | 東京都 | 3.57 | 関東 | 1.62 |
このグラフについての豆知識
部屋数と床面積
2019年の全国の1世帯当たり平均室数は4.63室、平均床面積は91平方メートルでした。
1部屋あたりにするとおよそ20平方メートル。
部屋数と床面積はほぼ連動して動きます。
6年前の調査であること
国民生活基礎調査は毎年行われますが、都道府県別に集計されるのは3年ごとの大規模調査の年だけです。
そのうち都道府県別の表が公表されている最新のものが2019年(令和元年)分になります。
この記事の数字は6年前のものです。
そのあいだに世帯の姿は少しずつ変わっているため、いまの状態とは違う可能性があります。
標本調査にもとづく推計値である点にも注意してください。
数字の散らばり
1位の富山県は6.58室、47位の東京都は3.57室。
差は3.01室、倍率にすると1.84倍です。
中央値は5.16室、平均は5.11室でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.05室の差でした。
世帯人員1人当たり平均室数で並べ替えると開きは1.52倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
1世帯あたりの部屋数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
並びが最も重なったのは【世帯あたりの床面積】全国91平方メートル、差は2.05倍で、相関は0.96です。
最も食い違ったのは【公営住宅の数】全国176万戸、人口あたり1位は北海道(順位相関-0.85)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た1世帯当たり平均室数
| 地方 | 最も多い(室) | 最も少ない(室) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 6.06 | 宮城県 4.66 |
| 関東 | 茨城県 5.28 | 東京都 3.57 |
| 中部 | 富山県 6.58 | 愛知県 4.68 |
| 近畿 | 滋賀県 5.8 | 大阪府 4.11 |
| 中国 | 鳥取県 6.09 | 広島県 4.77 |
| 四国 | 香川県 5.35 | 高知県 5 |
| 九州 | 佐賀県 5.31 | 沖縄県 3.88 |
まとめ
1世帯あたりの部屋数を47都道府県で比べると、最も高い富山県で6.58室、最も低い東京都で3.57室でした。
その差は3.01室、倍率にすると1.84倍です。
47都道府県の中央値は5.16室、平均は5.11室でした。
全国の値は4.63室です。
世帯人員1人当たり平均室数で並べ替えると開きは1.52倍になり、主指標で1位の富山県はその見方では1位に位置します。
1世帯あたりの部屋数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、台所や浴室を含まない部屋数であること。
3つ目は2019年の数字であることです。
世帯人員1人当たり平均室数では富山県が2.39で最も高く、主指標で1位の富山県はこの見方では1位でした。
地方ごとの平均では中部9県が5.55室で最も高く、北海道が4.35室で最も低くなりました。
1人あたりの部屋数や一戸建ての数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
1位の富山県と2位の鳥取県の差は0.49室で、上位のなかでも順位は僅差で決まりました。
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- 【共同住宅の数】全国2,497万戸、実数でも人口あたりでも同じ都が首位
出典
- 統計名: 国民生活基礎調査(都道府県別 1世帯当たり平均室数・平均床面積)
- 調査年: 2019年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003441533
- 備考: 2019年の1世帯当たり平均室数。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は世帯人員1人当たり平均室数
注記: 2019年の1世帯当たり平均室数。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は世帯人員1人当たり平均室数
