この記事では、外国人の数が10年でどう変わったかを47都道府県で比べます。
2010年と2020年の国勢調査による外国人人口の変化率です。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。
全国は164万8,037人から240万2,460人へ、45.8パーセント増えました。
47都道府県すべてで増えています。
47都道府県の単純平均
43.8%
外国人人口の10年変化率(2010年と2020年の比較)
最も多い 沖縄県
137.3%
最も少ない 長野県
5.5%
地図で見る10年の変化
| 項目 | 外国人人口の10年変化率 |
|---|---|
| 北海道 | 87.8% |
| 青森県 | 46.7% |
| 岩手県 | 33.8% |
| 宮城県 | 57.3% |
| 秋田県 | 8.8% |
| 山形県 | 16.1% |
| 福島県 | 37.7% |
| 茨城県 | 42.8% |
| 栃木県 | 41.5% |
| 群馬県 | 50.7% |
| 埼玉県 | 81.9% |
| 千葉県 | 80.1% |
| 東京都 | 51.6% |
| 神奈川県 | 55.6% |
| 新潟県 | 26.1% |
| 富山県 | 48.4% |
| 石川県 | 40.1% |
| 福井県 | 30.6% |
| 山梨県 | 12.1% |
| 長野県 | 5.5% |
| 岐阜県 | 32.8% |
| 静岡県 | 39.7% |
| 愛知県 | 44.4% |
| 三重県 | 36.2% |
| 滋賀県 | 33.3% |
| 京都府 | 25.3% |
| 大阪府 | 26.7% |
| 兵庫県 | 10.4% |
| 奈良県 | 24.3% |
| 和歌山県 | 24.6% |
| 鳥取県 | 19.9% |
| 島根県 | 72.2% |
| 岡山県 | 35.9% |
| 広島県 | 49.7% |
| 山口県 | 17.0% |
| 徳島県 | 23.5% |
| 香川県 | 58.3% |
| 愛媛県 | 42.6% |
| 高知県 | 33.0% |
| 福岡県 | 65.4% |
| 佐賀県 | 65.3% |
| 長崎県 | 28.0% |
| 熊本県 | 91.4% |
| 大分県 | 15.0% |
| 宮崎県 | 70.3% |
| 鹿児島県 | 82.8% |
| 沖縄県 | 137.3% |
| 項目 | 全国の外国人人口 |
|---|---|
| 2010年 | 1,648,037% |
| 2015年 | 1,752,368% |
| 2020年 | 2,402,460% |
日本地図で見ると、色が濃い(増え方が大きい)のは沖縄県と南九州、北海道、首都圏の周辺県。
淡いのは近畿と中部の内陸、東北の一部でした。
47都道府県の単純平均はプラス43.84パーセント、中央値はプラス39.66パーセントです。
平均が中央値を上回るのは、沖縄県が上に大きく外れているためです。
70パーセント以上増えたのは8道県、20パーセント未満だったのは8県。
上位に外れ値のある分布でした。
| 順位 | 都道府県 | 外国人人口の10年変化率(%) | 地方 | 2020年の外国人人口 | 2010年の外国人人口 | 10年間の増減数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 沖縄県 | 137.32 | 九州 | 18157 | 7651 | 10506 |
| 2 | 熊本県 | 91.38 | 九州 | 14591 | 7624 | 6967 |
| 3 | 北海道 | 87.75 | 北海道 | 34321 | 18280 | 16041 |
| 4 | 鹿児島県 | 82.82 | 九州 | 10037 | 5490 | 4547 |
| 5 | 埼玉県 | 81.94 | 関東 | 161439 | 88734 | 72705 |
| 6 | 千葉県 | 80.14 | 関東 | 142177 | 78927 | 63250 |
| 7 | 島根県 | 72.21 | 中国 | 8230 | 4779 | 3451 |
| 8 | 宮崎県 | 70.28 | 九州 | 6474 | 3802 | 2672 |
| 9 | 福岡県 | 65.44 | 九州 | 66699 | 40317 | 26382 |
| 10 | 佐賀県 | 65.28 | 九州 | 5940 | 3594 | 2346 |
| 11 | 香川県 | 58.27 | 四国 | 10854 | 6858 | 3996 |
| 12 | 宮城県 | 57.3 | 東北 | 19453 | 12367 | 7086 |
| 13 | 神奈川県 | 55.57 | 関東 | 195535 | 125686 | 69849 |
| 14 | 東京都 | 51.61 | 関東 | 483372 | 318829 | 164543 |
| 15 | 群馬県 | 50.69 | 関東 | 53432 | 35458 | 17974 |
| 16 | 広島県 | 49.72 | 中国 | 47733 | 31882 | 15851 |
| 17 | 富山県 | 48.39 | 中部 | 16326 | 11002 | 5324 |
| 18 | 青森県 | 46.66 | 東北 | 5409 | 3688 | 1721 |
| 19 | 愛知県 | 44.4 | 中部 | 231369 | 160228 | 71141 |
| 20 | 茨城県 | 42.84 | 関東 | 57819 | 40477 | 17342 |
| 21 | 愛媛県 | 42.55 | 四国 | 11159 | 7828 | 3331 |
| 22 | 栃木県 | 41.54 | 関東 | 37408 | 26429 | 10979 |
| 23 | 石川県 | 40.1 | 中部 | 13685 | 9768 | 3917 |
| 24 | 静岡県 | 39.66 | 中部 | 86046 | 61610 | 24436 |
| 25 | 福島県 | 37.67 | 東北 | 12868 | 9347 | 3521 |
| 26 | 三重県 | 36.24 | 近畿 | 44721 | 32825 | 11896 |
| 27 | 岡山県 | 35.94 | 中国 | 25116 | 18476 | 6640 |
| 28 | 岩手県 | 33.82 | 東北 | 6937 | 5184 | 1753 |
| 29 | 滋賀県 | 33.28 | 近畿 | 28704 | 21537 | 7167 |
| 30 | 高知県 | 33.04 | 四国 | 4220 | 3172 | 1048 |
| 31 | 岐阜県 | 32.81 | 中部 | 48979 | 36879 | 12100 |
| 32 | 福井県 | 30.62 | 中部 | 13796 | 10562 | 3234 |
| 33 | 長崎県 | 27.98 | 九州 | 8316 | 6498 | 1818 |
| 34 | 大阪府 | 26.7 | 近畿 | 208681 | 164704 | 43977 |
| 35 | 新潟県 | 26.14 | 中部 | 15028 | 11914 | 3114 |
| 36 | 京都府 | 25.29 | 近畿 | 52442 | 41855 | 10587 |
| 37 | 和歌山県 | 24.64 | 近畿 | 6029 | 4837 | 1192 |
| 38 | 奈良県 | 24.31 | 近畿 | 11505 | 9255 | 2250 |
| 39 | 徳島県 | 23.48 | 四国 | 5033 | 4076 | 957 |
| 40 | 鳥取県 | 19.86 | 中国 | 4310 | 3596 | 714 |
| 41 | 山口県 | 16.97 | 中国 | 14378 | 12292 | 2086 |
| 42 | 山形県 | 16.09 | 東北 | 7149 | 6158 | 991 |
| 43 | 大分県 | 15.01 | 九州 | 10168 | 8841 | 1327 |
| 44 | 山梨県 | 12.09 | 中部 | 13993 | 12484 | 1509 |
| 45 | 兵庫県 | 10.43 | 近畿 | 87280 | 79040 | 8240 |
| 46 | 秋田県 | 8.79 | 東北 | 3651 | 3356 | 295 |
| 47 | 長野県 | 5.53 | 中部 | 31491 | 29841 | 1650 |
地方別に見る10年の変化
地方別に平均を出すと、北海道が最も大きくなります。
北海道がプラス87.8パーセント、九州8県がプラス69.4パーセント、関東7都県がプラス57.8パーセント、四国4県がプラス39.3パーセントと続きます。
小さいほうは中国5県がプラス38.9パーセント、東北6県がプラス33.4パーセント、中部9県がプラス31.1パーセント、近畿7府県がプラス25.8パーセントでした。
北海道と近畿では3.40倍の差があります。
近畿7府県が最も小さいのは、兵庫県プラス10.4パーセント、京都府プラス25.3パーセント、大阪府プラス26.7パーセントと、もともと外国人の多い府県が並ぶためと考えられます。
九州8県のプラス69.4パーセントは、熊本県プラス91.4パーセント、鹿児島県プラス82.8パーセント、沖縄県プラス137.3パーセントが押し上げた結果です。
増え方が大きかった5道県
増え方が大きかった上位5道県です。
沖縄県はプラス137.32パーセント、熊本県はプラス91.38パーセント、北海道はプラス87.75パーセント、鹿児島県はプラス82.82パーセント、埼玉県はプラス81.94パーセントでした。
沖縄県は10年で2.4倍になりました。
6位以下は千葉県プラス80.14パーセント、島根県プラス72.21パーセント、宮崎県プラス70.28パーセントと続きます。
上位に沖縄県・熊本県・北海道・鹿児島県という、大都市圏ではない道県が並ぶのがこのランキングの特徴です。
大都市だけの話ではなくなっている
ここから先は、10年間の外国人人口の変化がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
外国人が増えているのは大都市だけ、という見方はもう当てはまりません。
人口密度との相関係数はプラス0.11。
ほとんど関係がありませんでした。
増え方の1位は沖縄県プラス137.3パーセント、2位が熊本県プラス91.4パーセント、3位が北海道プラス87.8パーセント。
人口密度でいえば沖縄県は8位、熊本県は26位、北海道は47位です。
逆に人口密度2位の大阪府はプラス26.70パーセントで34位、3位の神奈川県はプラス55.57パーセントで13位にとどまりました。
増え方が大きい地方を見ると、北海道プラス87.8パーセント、九州8県プラス69.4パーセント、関東7都県プラス57.8パーセント。
関東は3番目です。
もともと外国人が少なかった地域ほど、増え方が大きく出やすいという面はあります。
ただし実数で見ると話は変わります。
この10年で全国に75万4,423人増えたうち、関東7都県が41万6,642人で55.2パーセントを占めました。
率で目立つのは地方でも、人数で見れば首都圏が半分以上です。
最も増え方が小さいのは長野県のプラス5.53パーセント。
次いで秋田県プラス8.79パーセント、兵庫県プラス10.43パーセント、山梨県プラス12.09パーセントです。
兵庫県が下位に入るのは、もともと在日コリアンの人口が多く、その世代が減った分が新しい流入と相殺されている可能性が考えられます。
この記事の数字は2020年のもの。
国境をまたぐ移動が止まった直後の時点にあたるため、その後の動きはこの数字には入っていません。
増え方が小さかった5県
増え方が小さかった下位5県です。
長野県はプラス5.53パーセント、秋田県はプラス8.79パーセント、兵庫県はプラス10.43パーセント、山梨県はプラス12.09パーセント、大分県はプラス15.01パーセントでした。
沖縄県のプラス137.32パーセントとは24.8倍の差があります。
兵庫県と大阪府が下位・中位にとどまるのは、ほかの都府県とは事情が違いそうです。
どちらももともと外国人の多い地域で、増え方の分母が大きくなります。
20パーセント未満の増加にとどまったのは8県。
長野県、秋田県、兵庫県、山梨県、大分県、山形県、鳥取県、山口県でした。
全国の増加数は75万4,423人。
10年で1.46倍になった計算です。
このグラフについての豆知識
国勢調査にもとづく数字
この記事の外国人人口は国勢調査によるもので、5年ごとの公表です。
調査時点で日本に住んでいる外国籍の人を数えます。
住民基本台帳にもとづく外国人住民数とは集計の方法が違い、数字も一致しません。
既存の記事「外国人住民の割合」は住民基本台帳のほうを使っています。
短期滞在の旅行者は含まれません。
2020年時点の数字
最新の値は2020年10月1日現在です。
国境をまたぐ移動が止まった直後の時点にあたります。
次の国勢調査は2025年で、結果の公表はその後になります。
この10年の伸びがそのまま続いているかどうかは、次の調査を待つ必要があります。
数字は2010年と2020年の比較です。
地方のなかで見た外国人人口の10年変化率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 57.3 | 秋田県 8.79 |
| 関東 | 埼玉県 81.94 | 栃木県 41.54 |
| 中部 | 富山県 48.39 | 長野県 5.53 |
| 近畿 | 三重県 36.24 | 兵庫県 10.43 |
| 中国 | 島根県 72.21 | 山口県 16.97 |
| 四国 | 香川県 58.27 | 徳島県 23.48 |
| 九州 | 沖縄県 137.32 | 大分県 15.01 |
まとめ
外国人の数の10年変化を比べると、増え方が最も大きい沖縄県でプラス137.32パーセント、最も小さい長野県でプラス5.53パーセントでした。
全国は45.8パーセント増、47都道府県すべてで増えています。
10年間の外国人人口の変化の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、国勢調査にもとづく5年ごとの数字であること。
2つ目は、住民基本台帳の外国人住民数とは集計方法が違うこと。
3つ目は2010年と2020年の比較であることです。
人口密度との相関係数はプラス0.11。
増え方の上位には沖縄県・熊本県・北海道が並び、大都市だけの現象ではなくなっていました。
最も増え方が小さいのは長野県。
兵庫県が下位に入るのは、もともと外国人が多く分母が大きいためと考えられます。
外国人住民の割合や人口増減率を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2010年と2020年の比較
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードA1700(外国人人口)を2010年と2020年で比べた。国勢調査にもとづく数字で5年ごとの公表。住民基本台帳の外国人住民数とは集計の方法が違う。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用
注記: 指標コードA1700(外国人人口)を2010年と2020年で比べた。
国勢調査にもとづく数字で5年ごとの公表。
住民基本台帳の外国人住民数とは集計の方法が違う。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用
