人に貸すために建てられた住宅の床面積は、2023年度に全国で1,622.46万m2。
戸数は34万431戸で最も多い区分ですが、床面積では持家に及びません。
47都道府県で比べます。
使うのは国土交通省の建築着工統計調査、2023年度の数字。
東京都が317.7万m2で1位。
47都道府県の平均は34.5万m2、中央値は13.14万m2です。
1位と47位の間には102.8倍の開き、人口10万人あたりでは4.8倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
34.5万m2
貸家の着工床面積(2023年度)
最も多い 東京都
317.7万m2
最も少ない 高知県
3.1万m2
地図で見る
| 項目 | 貸家の着工床面積 |
|---|---|
| 北海道 | 83.7万m2 |
| 青森県 | 7.3万m2 |
| 岩手県 | 12.9万m2 |
| 宮城県 | 38.8万m2 |
| 秋田県 | 6.2万m2 |
| 山形県 | 6.3万m2 |
| 福島県 | 12.2万m2 |
| 茨城県 | 26.7万m2 |
| 栃木県 | 12.0万m2 |
| 群馬県 | 12.2万m2 |
| 埼玉県 | 92.2万m2 |
| 千葉県 | 79.9万m2 |
| 東京都 | 317.7万m2 |
| 神奈川県 | 113.9万m2 |
| 新潟県 | 10.4万m2 |
| 富山県 | 9.3万m2 |
| 石川県 | 8.2万m2 |
| 福井県 | 6.6万m2 |
| 山梨県 | 5.4万m2 |
| 長野県 | 17.5万m2 |
| 岐阜県 | 13.7万m2 |
| 静岡県 | 33.7万m2 |
| 愛知県 | 102.7万m2 |
| 三重県 | 15.1万m2 |
| 滋賀県 | 14.9万m2 |
| 京都府 | 29.1万m2 |
| 大阪府 | 154.9万m2 |
| 兵庫県 | 52.2万m2 |
| 奈良県 | 9.3万m2 |
| 和歌山県 | 6.7万m2 |
| 鳥取県 | 3.7万m2 |
| 島根県 | 5.7万m2 |
| 岡山県 | 17.6万m2 |
| 広島県 | 32.1万m2 |
| 山口県 | 10.0万m2 |
| 徳島県 | 4.5万m2 |
| 香川県 | 9.2万m2 |
| 愛媛県 | 9.2万m2 |
| 高知県 | 3.1万m2 |
| 福岡県 | 92.0万m2 |
| 佐賀県 | 11.1万m2 |
| 長崎県 | 13.6万m2 |
| 熊本県 | 34.9万m2 |
| 大分県 | 14.0万m2 |
| 宮崎県 | 11.8万m2 |
| 鹿児島県 | 13.1万m2 |
| 沖縄県 | 25.3万m2 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、埼玉県が続きます。
淡いのは高知県、鳥取県、徳島県でした。
47都道府県の平均は34.5万m2、中央値は13.14万m2です。
東京都の317.7万m2は平均の9.2倍にあたります。
上位3で36.1パーセント、1位と47位で102.8倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと東京都が2.24万m2で最も多く、開きは4.8倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは1位、人口あたり1位の東京都は実数では1位でした。
| 順位 | 都道府県 | 貸家の着工床面積(万m2) | 地方 | 人口10万人あたりの貸家の着工床面積 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 317.7 | 関東 | 2.24 |
| 2 | 大阪府 | 154.87 | 近畿 | 1.77 |
| 3 | 神奈川県 | 113.86 | 関東 | 1.23 |
| 4 | 愛知県 | 102.69 | 中部 | 1.38 |
| 5 | 埼玉県 | 92.22 | 関東 | 1.26 |
| 6 | 福岡県 | 92.01 | 九州 | 1.81 |
| 7 | 北海道 | 83.67 | 北海道 | 1.66 |
| 8 | 千葉県 | 79.91 | 関東 | 1.28 |
| 9 | 兵庫県 | 52.16 | 近畿 | 0.98 |
| 10 | 宮城県 | 38.81 | 東北 | 1.73 |
| 11 | 熊本県 | 34.91 | 九州 | 2.06 |
| 12 | 静岡県 | 33.65 | 中部 | 0.95 |
| 13 | 広島県 | 32.09 | 中国 | 1.18 |
| 14 | 京都府 | 29.1 | 近畿 | 1.15 |
| 15 | 茨城県 | 26.68 | 関東 | 0.95 |
| 16 | 沖縄県 | 25.3 | 九州 | 1.73 |
| 17 | 岡山県 | 17.63 | 中国 | 0.96 |
| 18 | 長野県 | 17.46 | 中部 | 0.88 |
| 19 | 三重県 | 15.1 | 近畿 | 0.88 |
| 20 | 滋賀県 | 14.85 | 近畿 | 1.06 |
| 21 | 大分県 | 14.02 | 九州 | 1.29 |
| 22 | 岐阜県 | 13.71 | 中部 | 0.72 |
| 23 | 長崎県 | 13.61 | 九州 | 1.09 |
| 24 | 鹿児島県 | 13.14 | 九州 | 0.86 |
| 25 | 岩手県 | 12.85 | 東北 | 1.12 |
| 26 | 福島県 | 12.19 | 東北 | 0.7 |
| 27 | 群馬県 | 12.16 | 関東 | 0.64 |
| 28 | 栃木県 | 12.04 | 関東 | 0.64 |
| 29 | 宮崎県 | 11.79 | 九州 | 1.14 |
| 30 | 佐賀県 | 11.08 | 九州 | 1.41 |
| 31 | 新潟県 | 10.41 | 中部 | 0.5 |
| 32 | 山口県 | 9.95 | 中国 | 0.78 |
| 33 | 奈良県 | 9.31 | 近畿 | 0.72 |
| 34 | 富山県 | 9.29 | 中部 | 0.93 |
| 35 | 香川県 | 9.23 | 四国 | 1.01 |
| 36 | 愛媛県 | 9.21 | 四国 | 0.72 |
| 37 | 石川県 | 8.18 | 中部 | 0.74 |
| 38 | 青森県 | 7.31 | 東北 | 0.63 |
| 39 | 和歌山県 | 6.72 | 近畿 | 0.76 |
| 40 | 福井県 | 6.64 | 中部 | 0.9 |
| 41 | 山形県 | 6.33 | 東北 | 0.63 |
| 42 | 秋田県 | 6.24 | 東北 | 0.7 |
| 43 | 島根県 | 5.72 | 中国 | 0.89 |
| 44 | 山梨県 | 5.38 | 中部 | 0.68 |
| 45 | 徳島県 | 4.47 | 四国 | 0.65 |
| 46 | 鳥取県 | 3.74 | 中国 | 0.7 |
| 47 | 高知県 | 3.09 | 四国 | 0.47 |
貸家の着工床面積が大きい上位5都府県
貸家の着工床面積が大きい上位5都府県です。
東京都は317.7万m2、大阪府は154.87万m2、神奈川県は113.86万m2でした。
東京都は2位の大阪府の2.05倍です。
4位は愛知県で102.69万m2、5位は埼玉県で92.22万m2。
上位5で全国の48.2パーセント、上位3で36.1パーセント、上位10で69.5パーセントでした。
1位だけで19.6パーセントを占めます。
47都道府県の平均は34.5万m2なので、1位は平均の9.2倍。
中央値の13.14万m2と比べると24.2倍にあたります。
6位以下は福岡県で92.01万m2、北海道で83.67万m2、千葉県で79.91万m2と続きました。
2位と3位の差は41.01万m2、3位と4位の差は11.17万m2でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の51.8パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると472.57万m2。
これだけで全国の29.1パーセントにあたります。
1位だけで全国の19.6パーセントを占めました。
賃貸の供給が特定の地域に集まっていることが分かります。
実数でも人口あたりでも同じ都が1位です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は着工した貸家の床面積の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は東京都の2.24万m2、2位は熊本県2.06万m2、3位は福岡県1.81万m2。
4位以下は大阪府、宮城県と続きます。
逆に人口あたりの下位は新潟県0.5万m2、高知県0.47万m2。
東京都と高知県では4.8倍の開きです。
人口あたりでも同じ都が首位に立ちます。
人口が多いから広いのではなく、人口あたりでも突出しているということです。
貸家の1戸あたりの平均は48平方メートルほど。
持家の114平方メートルと比べると半分以下です。
単身者向けの住戸が多いためでしょう。
戸数では最も多い区分でありながら、床面積では持家に及びません。
1戸あたりの広さの違いがそのまま表れています。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が1.7万m2で最も多く、四国4県が0.7万m2で最も少なくなります。
関東7都県1.5万m2と九州・沖縄8県1.5万m2がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
貸家の着工床面積が小さい下位5県
貸家の着工床面積が小さい下位5県です。
47位の高知県は3.09万m2、46位の鳥取県は3.74万m2、45位の徳島県は4.47万m2でした。
1位の東京都とは102.8倍の差があります。
44位は山梨県で5.38万m2、43位は島根県で5.72万m2、42位は秋田県で6.24万m2と続きます。
102.8倍という開きです。
持家の13.9倍と比べると、けた違いに大きくなっています。
47都道府県の中央値は13.14万m2。
平均は34.5万m2なので、平均が中央値の2.6倍です。
47位の高知県は平均の9.0パーセント、中央値の23.5パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の1.4パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで19.6パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の高知県は、1位の東京都の0.97パーセントにあたる水準です。
46位との差は0.65万m2、45位との差は1.38万m2でした。
1位の東京都と47位の高知県の間には314.61万m2の開きがあります。
このグラフについての豆知識
戸数と床面積が逆転する
2023年度の貸家は34万431戸で、着工の区分では最多でした。
しかし床面積は1,622万平方メートルで、持家の2,503万平方メートルを下回ります。
1戸あたりの広さが持家の半分以下だからです。
戸数だけを見ていると、供給される住まいの量を読み違えます。
床面積という見方
戸数は「いくつ建ったか」、床面積は「どれだけの広さが建ったか」を示します。
同じ戸数でも、一戸建が多い県では床面積が大きくなり、ワンルームの多い県では小さくなります。
この記事の数字は読みやすいように万平方メートルへ換算しています。
着工は年ごとの振れが大きく、大きな物件が1つあるだけで県の数字が動きます。
数字の開き
1位の東京都は317.7万m2、47位の高知県は3.09万m2。
両者の間には102.8倍の開きがあります。
上位3で全国の36.1パーセント、上位10で69.5パーセントを占めます。
中央値は13.14万m2、平均は34.5万m2です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと4.8倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
着工した貸家の床面積の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。
並びが最も重なったのは【貸家の着工戸数】全国34万431戸、1位だけで全体の2割で、相関は1です。
最も食い違ったのは【ひとりが使う部屋数】全国1.93室、差は1.52倍(順位相関-0.77)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た貸家の着工床面積
| 地方 | 最も多い(万m2) | 最も少ない(万m2) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 38.81 | 秋田県 6.24 |
| 関東 | 東京都 317.7 | 栃木県 12.04 |
| 中部 | 愛知県 102.69 | 山梨県 5.38 |
| 近畿 | 大阪府 154.87 | 和歌山県 6.72 |
| 中国 | 広島県 32.09 | 鳥取県 3.74 |
| 四国 | 香川県 9.23 | 高知県 3.09 |
| 九州 | 福岡県 92.01 | 佐賀県 11.08 |
まとめ
貸家の着工床面積を47都道府県で比べると、最も多い東京都で317.7万m2、最も少ない高知県で3.09万m2でした。
1位と47位の間には102.8倍の開きがあります。
上位3で全国の36.1パーセント、上位10で69.5パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は13.14万m2、平均は34.5万m2でした。
人口10万人あたりに直すと4.8倍の開きになります。
この着工した貸家の床面積の数字には、読み違えやすい点が3つあります。
1つ目は、届出をもとにした着工の統計であること。
2つ目は、1戸あたりの広さが持家の半分以下であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは東京都が2.24万m2で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは1位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の40.3パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が1.7万m2で最多でした。
貸家の着工戸数や借家の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【着工住宅の床面積】全国6,220万m2、1位だけで13%
- 【借家の数】全国1,946万戸、公営も含めた全体の姿
- 【1か月の住居費】平均2万531円、消費支出の8.3%
出典
- 統計名: 建築着工統計調査(住宅 利用関係別・構造別・建て方別・都道府県別)
- 調査年: 2023年度
- 公開元: 厚生労働省/国土交通省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003119736
- 備考: 2023年度に着工した住宅の着工した貸家の床面積を万m2に換算したもの。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年度に着工した住宅の着工した貸家の床面積を万m2に換算したもの。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
