隣と壁を共有し、それぞれに玄関がある長屋建は、2023年度に全国で74,282戸。
着工全体の1割弱にあたります。
47都道府県で比べます。
使うのは国土交通省の建築着工統計調査、2023年度の数字。
東京都が7,099戸で1位。
47都道府県の平均は1,580.5戸、中央値は1,105戸です。
1位と47位の間には19倍の開き、人口10万人あたりでは17.8倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
1,580戸
長屋建の着工戸数(2023年度)
最も多い 東京都
7,099戸
最も少ない 高知県
373戸
地図で見る
| 項目 | 長屋建の着工戸数 |
|---|---|
| 北海道 | 1,364戸 |
| 青森県 | 844戸 |
| 岩手県 | 2,197戸 |
| 宮城県 | 3,576戸 |
| 秋田県 | 592戸 |
| 山形県 | 976戸 |
| 福島県 | 1,594戸 |
| 茨城県 | 3,066戸 |
| 栃木県 | 1,019戸 |
| 群馬県 | 1,370戸 |
| 埼玉県 | 4,156戸 |
| 千葉県 | 3,867戸 |
| 東京都 | 7,099戸 |
| 神奈川県 | 2,765戸 |
| 新潟県 | 1,186戸 |
| 富山県 | 875戸 |
| 石川県 | 374戸 |
| 福井県 | 537戸 |
| 山梨県 | 451戸 |
| 長野県 | 1,611戸 |
| 岐阜県 | 1,480戸 |
| 静岡県 | 2,266戸 |
| 愛知県 | 5,620戸 |
| 三重県 | 1,082戸 |
| 滋賀県 | 1,013戸 |
| 京都府 | 639戸 |
| 大阪府 | 945戸 |
| 兵庫県 | 2,005戸 |
| 奈良県 | 456戸 |
| 和歌山県 | 720戸 |
| 鳥取県 | 513戸 |
| 島根県 | 715戸 |
| 岡山県 | 1,657戸 |
| 広島県 | 1,532戸 |
| 山口県 | 1,105戸 |
| 徳島県 | 520戸 |
| 香川県 | 1,059戸 |
| 愛媛県 | 1,158戸 |
| 高知県 | 373戸 |
| 福岡県 | 3,333戸 |
| 佐賀県 | 1,119戸 |
| 長崎県 | 840戸 |
| 熊本県 | 1,441戸 |
| 大分県 | 1,119戸 |
| 宮崎県 | 913戸 |
| 鹿児島県 | 697戸 |
| 沖縄県 | 443戸 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで愛知県、埼玉県、千葉県、宮城県が続きます。
淡いのは高知県、石川県、沖縄県でした。
47都道府県の平均は1,580.5戸、中央値は1,105戸です。
東京都の7,099戸は平均の4.5倍にあたります。
上位3で22.7パーセント、1位と47位で19倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと岩手県が191.88戸で最も多く、開きは17.8倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは38位、人口あたり1位の岩手県は実数では10位でした。
| 順位 | 都道府県 | 長屋建の着工戸数(戸) | 地方 | 人口10万人あたりの長屋建の着工戸数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 7099 | 関東 | 50.07 |
| 2 | 愛知県 | 5620 | 中部 | 75.34 |
| 3 | 埼玉県 | 4156 | 関東 | 56.68 |
| 4 | 千葉県 | 3867 | 関東 | 61.86 |
| 5 | 宮城県 | 3576 | 東北 | 159.07 |
| 6 | 福岡県 | 3333 | 九州 | 65.46 |
| 7 | 茨城県 | 3066 | 関東 | 109.27 |
| 8 | 神奈川県 | 2765 | 関東 | 29.97 |
| 9 | 静岡県 | 2266 | 中部 | 64.25 |
| 10 | 岩手県 | 2197 | 東北 | 191.88 |
| 11 | 兵庫県 | 2005 | 近畿 | 37.57 |
| 12 | 岡山県 | 1657 | 中国 | 90.5 |
| 13 | 長野県 | 1611 | 中部 | 81.08 |
| 14 | 福島県 | 1594 | 東北 | 91.45 |
| 15 | 広島県 | 1532 | 中国 | 56.45 |
| 16 | 岐阜県 | 1480 | 中部 | 77.24 |
| 17 | 熊本県 | 1441 | 九州 | 84.91 |
| 18 | 群馬県 | 1370 | 関東 | 72.49 |
| 19 | 北海道 | 1364 | 北海道 | 27.05 |
| 20 | 新潟県 | 1186 | 中部 | 56.5 |
| 21 | 愛媛県 | 1158 | 四国 | 90.75 |
| 22 | 佐賀県 | 1119 | 九州 | 142.01 |
| 22 | 大分県 | 1119 | 九州 | 103.13 |
| 24 | 山口県 | 1105 | 中国 | 86.26 |
| 25 | 三重県 | 1082 | 近畿 | 63.24 |
| 26 | 香川県 | 1059 | 四国 | 115.49 |
| 27 | 栃木県 | 1019 | 関東 | 54.06 |
| 28 | 滋賀県 | 1013 | 近畿 | 72.25 |
| 29 | 山形県 | 976 | 東北 | 96.54 |
| 30 | 大阪府 | 945 | 近畿 | 10.79 |
| 31 | 宮崎県 | 913 | 九州 | 88.38 |
| 32 | 富山県 | 875 | 中部 | 87.76 |
| 33 | 青森県 | 844 | 東北 | 72.45 |
| 34 | 長崎県 | 840 | 九州 | 67.09 |
| 35 | 和歌山県 | 720 | 近畿 | 81.82 |
| 36 | 島根県 | 715 | 中国 | 111.37 |
| 37 | 鹿児島県 | 697 | 九州 | 45.5 |
| 38 | 京都府 | 639 | 近畿 | 25.36 |
| 39 | 秋田県 | 592 | 東北 | 66 |
| 40 | 福井県 | 537 | 中部 | 72.67 |
| 41 | 徳島県 | 520 | 四国 | 75.91 |
| 42 | 鳥取県 | 513 | 中国 | 96.61 |
| 43 | 奈良県 | 456 | 近畿 | 35.49 |
| 44 | 山梨県 | 451 | 中部 | 57.02 |
| 45 | 沖縄県 | 443 | 九州 | 30.22 |
| 46 | 石川県 | 374 | 中部 | 34.06 |
| 47 | 高知県 | 373 | 四国 | 56.86 |
長屋建の着工が多い上位5都府県
長屋建の着工が多い上位5都府県です。
東京都は7,099戸、愛知県は5,620戸、埼玉県は4,156戸でした。
東京都は2位の愛知県の1.26倍です。
4位は千葉県で3,867戸、5位は宮城県で3,576戸。
上位5で全国の32.7パーセント、上位3で22.7パーセント、上位10で51.1パーセントでした。
1位だけで9.6パーセントを占めます。
47都道府県の平均は1,580.5戸なので、1位は平均の4.5倍。
中央値の1,105戸と比べると6.4倍にあたります。
6位以下は福岡県で3,333戸、茨城県で3,066戸、神奈川県で2,765戸と続きました。
2位と3位の差は1,464戸、3位と4位の差は289戸でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の67.3パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると12,719戸。
これだけで全国の17.1パーセントにあたります。
実数は人口の多さに沿います。
長屋建は近年、賃貸住宅の形として増えてきました。
人口あたりでは17.8倍の差がつきます
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
長屋建の着工戸数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は岩手県の191.88戸、2位は宮城県159.07戸、3位は佐賀県142.01戸。
4位以下は香川県、島根県と続きます。
逆に人口あたりの下位は京都府25.36戸、大阪府10.79戸。
岩手県と大阪府では17.8倍の開きです。
人口あたりでは17.8倍の差がつきました。
実数の19倍とほとんど変わらず、人口では説明できない差があります。
長屋建はテラスハウスやメゾネット型のアパートとして建てられます。
共同住宅より建築の規制が緩やかな面があり、事業者が選ぶことがあります。
地域によって普及の度合いが大きく違うのは、こうした事情の積み重ねだと考えられます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が119.1戸で最も多く、北海道が27戸で最も少なくなります。
四国4県88戸と中国5県78.9戸がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
長屋建の着工が少ない下位5県
長屋建の着工が少ない下位5県です。
47位の高知県は373戸、46位の石川県は374戸、45位の沖縄県は443戸でした。
1位の東京都とは19倍の差があります。
44位は山梨県で451戸、43位は奈良県で456戸、42位は鳥取県で513戸と続きます。
19倍という開きです。
一戸建の20.9倍とほぼ同じ水準にとどまります。
47都道府県の中央値は1,105戸。
平均は1,580.5戸なので、平均が中央値の1.4倍です。
47位の高知県は平均の23.6パーセント、中央値の33.8パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.8パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで9.6パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の高知県は、1位の東京都の5.25パーセントにあたる水準です。
46位との差は1戸、45位との差は70戸でした。
1位の東京都と47位の高知県の間には6,726戸の開きがあります。
地方別に見る
長屋建の着工は、地域によって大きく分かれます。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の31.4パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が19.4パーセント、九州・沖縄8県が13.3パーセント、東北6県が13.2パーセントと続きました。
少ないほうは近畿7府県が9.2パーセント、中国5県が7.4パーセント、四国4県が4.2パーセント、北海道が1.8パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
東北6県が119.1戸、四国4県が88戸、中国5県が78.9戸の順に多く、最も少ないのは北海道が27戸です。
このグラフについての豆知識
長屋建という形式
長屋建は、複数の住戸が壁を共有しながら、それぞれが直接外に出られる形式です。
テラスハウスやタウンハウスと呼ばれることもあります。
共同住宅のように共用の廊下や階段を持たない点が違いです。
2023年度の着工は7万4,282戸でした。
着工の統計という性格
建築着工統計は、工事を始めるときに出される届出をもとにした統計です。
その年度にどれだけ新しい住宅が建ち始めたかを示します。
いま建っている住宅の数を知りたい場合は、住宅・土地統計調査にもとづく当サイトのほかの記事を見てください。
着工は年ごとの振れが大きく、大きな物件が1つあるだけで県の数字が動きます。
数字の開き
1位の東京都は7,099戸、47位の高知県は373戸。
両者の間には19倍の開きがあります。
上位3で全国の22.7パーセント、上位10で51.1パーセントを占めます。
中央値は1,105戸、平均は1,580.5戸です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと17.8倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
長屋建の着工戸数とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
いちばん近かったのは【木でつくる住宅の着工】木造は全国45万1,201戸で半分近くで、順位相関は0.84でした。
正反対だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較で、相関は-0.6です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た長屋建の着工戸数
| 地方 | 最も多い(戸) | 最も少ない(戸) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 3576 | 秋田県 592 |
| 関東 | 東京都 7099 | 栃木県 1019 |
| 中部 | 愛知県 5620 | 石川県 374 |
| 近畿 | 兵庫県 2005 | 奈良県 456 |
| 中国 | 岡山県 1657 | 鳥取県 513 |
| 四国 | 愛媛県 1158 | 高知県 373 |
| 九州 | 福岡県 3333 | 沖縄県 443 |
まとめ
長屋建の着工戸数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で7,099戸、最も少ない高知県で373戸でした。
1位と47位の間には19倍の開きがあります。
上位3で全国の22.7パーセント、上位10で51.1パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は1,105戸、平均は1,580.5戸でした。
人口10万人あたりに直すと17.8倍の開きになります。
長屋建の着工戸数の統計を読むときの注意点は3つです。
1つ目は、届出をもとにした着工の統計であること。
2つ目は、共同住宅とは別に数えること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりでは岩手県が191.88戸で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは38位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の31.4パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が119.1戸で最多でした。
一戸建や共同住宅の着工戸数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【一戸建の着工戸数】全国35万8,336戸、共同住宅とほぼ並ぶ
- 【アパート・マンションの着工】共同住宅は全国36万7,608戸
- 【貸家の着工戸数】全国34万431戸、1位だけで全体の2割
- 【長屋建て住宅の数】全国126万4,900戸、人口あたりでは山口県が突出
- 【木でつくる住宅の着工】木造は全国45万1,201戸で半分近く
出典
- 統計名: 建築着工統計調査(住宅 利用関係別・構造別・建て方別・都道府県別)
- 調査年: 2023年度
- 公開元: 厚生労働省/国土交通省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003119736
- 備考: 2023年度に着工した住宅の長屋建の着工戸数。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2023年度に着工した住宅の長屋建の着工戸数。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
