市販薬や処方薬にかけるお金は、47都道府県の平均で1か月2,303円。
保健医療費全体のおよそ2割にあたります。
47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の全国家計構造調査、2024年の数字。
秋田県が2,760円で1位。
47都道府県の平均は2,303円、中央値は2,348円です。
1位と47位の差は1.55倍、消費支出に占める割合で見ると1.68倍でした。
47都道府県の単純平均
2,303円
1か月の医薬品への支出(2024年)
最も多い 秋田県
2,760円
最も少ない 沖縄県
1,775円
医薬品への支出が多い上位5県
医薬品への支出が多い上位5県です。
秋田県は2,760円、長野県は2,664円、青森県は2,633円でした。
秋田県は2位の長野県の1.04倍です。
4位は富山県で2,597円、5位は徳島県で2,584円。
6位以下は宮城県、埼玉県、岩手県と続きました。
47都道府県の平均は2,303円、中央値は2,348円です。
1位の秋田県は平均を457円上回り、平均の1.2倍にあたります。
2位と3位の差は31円、3位と4位の差は36円でした。
上位のなかでも順位ごとの開きは小さく、団子になっています。
1年に直すと、1位の秋田県は33,120円ほどになります。
上位5県の平均は2,648円で、47都道府県の平均を345円上回りました。
上位5県のなかでも、1位と5位の差は176円あります。
中央値と比べると1位は1.18倍でした。
東北と信州の県が上位に並びました。
市販薬を常備する習慣が根づいた地域なのかもしれません。
消費支出に占める割合では順位が変わります
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は1世帯当たりの医薬品への支出の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
消費支出に占める割合で割り直すと、並びが変わります。
1位は青森県の1.26パーセント、2位は秋田県1.15パーセント、3位は宮崎県1.14パーセント。
4位以下は徳島県、佐賀県と続きます。
逆に割合の下位は石川県0.77パーセント、福井県0.75パーセント。
青森県と福井県では1.68倍の開きです。
47都道府県の平均は0.93パーセントでした。
消費支出に占める比率で見ると、東北の県が首位に立ちます。
所得が相対的に低いぶん、同じ金額でも比重が大きくなります。
医療機関で処方される薬の自己負担分も、市販薬もこの項目に入ります。
受診の多い県では処方薬の分が積み上がります。
ドラッグストアの多い地域では、市販薬を手に取る機会が増えます。
当サイトのドラッグストアの記事と見比べてみてください。
地方別に県の平均を出すと、東北6県が2,548円で最も高く、九州・沖縄8県が2,131円で最も低くなります。
関東7都県2,364円と中部9県2,346円がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
医薬品への支出が少ない下位5県
医薬品への支出が少ない下位5県です。
47位の沖縄県は1,775円、46位の鹿児島県は1,956円、45位の愛媛県は1,966円でした。
1位の秋田県とは1.55倍の差があります。
44位は福井県で1,983円、43位は岡山県で1,987円、42位は大分県で2,003円と続きます。
1.55倍という開きは小さいほうです。
薬は全国どこでも同じように買われており、価格の地域差もほとんどありません。
47位の沖縄県は平均の77.1パーセント、中央値の75.6パーセントにあたります。
平均との差は528円でした。
1位と47位の差は月あたり985円。
1年に直すと11,820円の開きになります。
46位との差は181円、45位との差は191円でした。
下位のほうも順位ごとの差はわずかです。
下位5県の平均は1,933円。
47都道府県の平均を370円下回り、上位5県との差は714円になります。
地方別に見る
医薬品への支出は、東北と信州で高くなります。
地方別に県の平均を出すと、東北6県が2,548円で最も高くなります。
次いで関東7都県が2,364円、中部9県が2,346円、近畿7府県が2,272円と続きました。
低いほうは中国5県が2,242円、四国4県が2,241円、北海道が2,141円、九州・沖縄8県が2,131円でした。
消費支出に占める割合で見ると並びが変わります。
東北6県が1.05パーセント、四国4県が0.97パーセント、北海道が0.95パーセントの順に高く、最も低いのは中国5県が0.88パーセントです。
地図で見る
| 項目 | 1か月の医薬品への支出 |
|---|---|
| 北海道 | 2,141円 |
| 青森県 | 2,633円 |
| 岩手県 | 2,476円 |
| 宮城県 | 2,570円 |
| 秋田県 | 2,760円 |
| 山形県 | 2,424円 |
| 福島県 | 2,424円 |
| 茨城県 | 2,395円 |
| 栃木県 | 2,153円 |
| 群馬県 | 2,455円 |
| 埼玉県 | 2,538円 |
| 千葉県 | 2,410円 |
| 東京都 | 2,137円 |
| 神奈川県 | 2,463円 |
| 新潟県 | 2,348円 |
| 富山県 | 2,597円 |
| 石川県 | 2,129円 |
| 福井県 | 1,983円 |
| 山梨県 | 2,453円 |
| 長野県 | 2,664円 |
| 岐阜県 | 2,468円 |
| 静岡県 | 2,403円 |
| 愛知県 | 2,070円 |
| 三重県 | 2,130円 |
| 滋賀県 | 2,402円 |
| 京都府 | 2,374円 |
| 大阪府 | 2,205円 |
| 兵庫県 | 2,260円 |
| 奈良県 | 2,247円 |
| 和歌山県 | 2,285円 |
| 鳥取県 | 2,256円 |
| 島根県 | 2,450円 |
| 岡山県 | 1,987円 |
| 広島県 | 2,447円 |
| 山口県 | 2,072円 |
| 徳島県 | 2,584円 |
| 香川県 | 2,080円 |
| 愛媛県 | 1,966円 |
| 高知県 | 2,335円 |
| 福岡県 | 2,005円 |
| 佐賀県 | 2,461円 |
| 長崎県 | 2,155円 |
| 熊本県 | 2,267円 |
| 大分県 | 2,003円 |
| 宮崎県 | 2,425円 |
| 鹿児島県 | 1,956円 |
| 沖縄県 | 1,775円 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは秋田県です。
次いで長野県、青森県、富山県、徳島県が続きます。
淡いのは沖縄県、鹿児島県、愛媛県でした。
47都道府県の平均は2,303円、中央値は2,348円です。
秋田県の2,760円は平均の1.2倍にあたります。
1位と47位で1.55倍の開きがありました。
金額の差は月あたり985円です。
消費支出に占める割合で見ると青森県が1.26パーセントで最も高く、開きは1.68倍になります。
金額1位の秋田県は割合では2位、割合1位の青森県は金額では3位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1か月の医薬品への支出(円) | 地方 | 消費支出に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 秋田県 | 2760 | 東北 | 1.15 |
| 2 | 長野県 | 2664 | 中部 | 1.01 |
| 3 | 青森県 | 2633 | 東北 | 1.26 |
| 4 | 富山県 | 2597 | 中部 | 0.91 |
| 5 | 徳島県 | 2584 | 四国 | 1.08 |
| 6 | 宮城県 | 2570 | 東北 | 1.03 |
| 7 | 埼玉県 | 2538 | 関東 | 1.01 |
| 8 | 岩手県 | 2476 | 東北 | 0.98 |
| 9 | 岐阜県 | 2468 | 中部 | 0.96 |
| 10 | 神奈川県 | 2463 | 関東 | 0.92 |
| 11 | 佐賀県 | 2461 | 九州 | 1.08 |
| 12 | 群馬県 | 2455 | 関東 | 0.93 |
| 13 | 山梨県 | 2453 | 中部 | 0.94 |
| 14 | 島根県 | 2450 | 中国 | 0.93 |
| 15 | 広島県 | 2447 | 中国 | 0.96 |
| 16 | 宮崎県 | 2425 | 九州 | 1.14 |
| 17 | 山形県 | 2424 | 東北 | 0.95 |
| 17 | 福島県 | 2424 | 東北 | 0.95 |
| 19 | 千葉県 | 2410 | 関東 | 0.88 |
| 20 | 静岡県 | 2403 | 中部 | 0.94 |
| 21 | 滋賀県 | 2402 | 近畿 | 0.85 |
| 22 | 茨城県 | 2395 | 関東 | 0.88 |
| 23 | 京都府 | 2374 | 近畿 | 0.99 |
| 24 | 新潟県 | 2348 | 中部 | 0.9 |
| 25 | 高知県 | 2335 | 四国 | 1.05 |
| 26 | 和歌山県 | 2285 | 近畿 | 1.05 |
| 27 | 熊本県 | 2267 | 九州 | 0.96 |
| 28 | 兵庫県 | 2260 | 近畿 | 0.89 |
| 29 | 鳥取県 | 2256 | 中国 | 0.81 |
| 30 | 奈良県 | 2247 | 近畿 | 0.87 |
| 31 | 大阪府 | 2205 | 近畿 | 0.91 |
| 32 | 長崎県 | 2155 | 九州 | 0.91 |
| 33 | 栃木県 | 2153 | 関東 | 0.83 |
| 34 | 北海道 | 2141 | 北海道 | 0.95 |
| 35 | 東京都 | 2137 | 関東 | 0.81 |
| 36 | 三重県 | 2130 | 近畿 | 0.92 |
| 37 | 石川県 | 2129 | 中部 | 0.77 |
| 38 | 香川県 | 2080 | 四国 | 0.88 |
| 39 | 山口県 | 2072 | 中国 | 0.87 |
| 40 | 愛知県 | 2070 | 中部 | 0.81 |
| 41 | 福岡県 | 2005 | 九州 | 0.9 |
| 42 | 大分県 | 2003 | 九州 | 0.83 |
| 43 | 岡山県 | 1987 | 中国 | 0.85 |
| 44 | 福井県 | 1983 | 中部 | 0.75 |
| 45 | 愛媛県 | 1966 | 四国 | 0.88 |
| 46 | 鹿児島県 | 1956 | 九州 | 0.88 |
| 47 | 沖縄県 | 1775 | 九州 | 0.83 |
このグラフについての豆知識
医薬品という区分
医療機関で処方された薬の自己負担分と、薬局やドラッグストアで買った市販薬の両方が含まれます。
サプリメントや健康食品は「健康保持用摂取品」として別に数えられます。
家計調査との違い
当サイトには家計調査をもとにした支出の記事もあります。
あちらは各都道府県の県庁所在市(東京都は都区部)を対象にした調査で、県全体の平均ではありません。
この記事で使う全国家計構造調査は、5年に1度、都道府県の全域を対象に行われます。
同じ品目でも数字が違うのはそのためです。
数字の開き
1位の秋田県は2,760円、47位の沖縄県は1,775円。
両者の間には1.55倍、金額にして月985円の開きがあります。
47都道府県の平均は2,303円、中央値は2,348円です。
平均と中央値が近いのは、極端に高い県や低い県が少なく、多くの県が真ん中あたりに集まっているためです。
消費支出に占める割合で見ると青森県が1.26パーセントで最も高く、平均は0.93パーセント。
開きは1.68倍になります。
地方のなかで見た1か月の医薬品への支出
| 地方 | 最も多い(円) | 最も少ない(円) |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 2760 | 福島県 2424 |
| 関東 | 埼玉県 2538 | 東京都 2137 |
| 中部 | 長野県 2664 | 福井県 1983 |
| 近畿 | 滋賀県 2402 | 三重県 2130 |
| 中国 | 島根県 2450 | 岡山県 1987 |
| 四国 | 徳島県 2584 | 愛媛県 1966 |
| 九州 | 佐賀県 2461 | 沖縄県 1775 |
まとめ
1世帯の医薬品への支出を47都道府県で比べると、最も高い秋田県で2,760円、最も低い沖縄県で1,775円でした。
1位と47位の差は1.55倍です。
47都道府県の平均は2,303円、中央値は2,348円。
1位と47位の金額の差は月あたり985円、1年で11,820円になります。
消費支出に占める割合で見ると開きは1.68倍でした。
1世帯当たりの医薬品への支出を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、処方薬と市販薬の両方を含むこと。
2つ目は、サプリメントは別に数えること。
3つ目は標本調査なので、細かい項目ほど年による振れが大きいことです。
消費支出に占める割合では青森県が1.26パーセントで最も高くなりました。
地方別に県の平均を出すと東北6県が2,548円で最も高く、消費支出に占める割合では東北6県が1.05パーセントで最も高くなりました。
保健医療費や薬局の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 全国家計構造調査(1世帯当たり1か月間の収入と支出・都道府県)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004040009
- 備考: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010601)。県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
注記: 総世帯のうち全世帯の、1世帯当たり1か月間の平均額(収支項目コード21010601)。
県庁所在市を対象とする家計調査とは違い、都道府県の全域が対象。
消費支出に占める割合は同じ調査から計算した参考値
