【精神科病院の数】全国1,057施設、人口あたりでは8.1倍の差

【精神科病院の数】全国1,057施設、人口あたりでは8.1倍の差

精神科の病床だけを持つ病院は、全国で1,057施設。
47都道府県で比べます。

使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。

北海道が70施設で1位。
人口10万人あたりでは九州の県が上位に並びます。
47都道府県の平均は22.5施設、中央値は17施設です。
1位と47位の差は17.5倍、人口10万人あたりに直すと8.1倍でした。

47都道府県の単純平均

22施設

精神科病院数(2023年)

最も多い 北海道

70施設

最も少ない 奈良県

4施設

地図で見る

精神科病院数(2023年)
精神科病院数(2023年) 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(総務省統計局)をもとに作成。単位は施設。 北海道 70施設青森 17施設岩手 15施設宮城 27施設秋田 16施設山形 14施設福島 23施設茨城 20施設栃木 19施設群馬 13施設埼玉 46施設千葉 33施設東京 49施設神奈川 45施設新潟 19施設富山 19施設石川 13施設福井 10施設山梨 8施設長野 15施設岐阜 12施設静岡 31施設愛知 36施設三重 12施設滋賀 7施設京都 11施設大阪 39施設兵庫 32施設奈良 4施設和歌山 8施設鳥取 4施設島根 9施設岡山 16施設広島 31施設山口 27施設徳島 15施設香川 11施設愛媛 13施設高知 11施設福岡 63施設佐賀 13施設長崎 28施設熊本 39施設大分 25施設宮崎 17施設鹿児島 39施設沖縄 13施設
精神科病院数(施設)
精神科病院数(2023年)
項目精神科病院数
北海道70施設
青森県17施設
岩手県15施設
宮城県27施設
秋田県16施設
山形県14施設
福島県23施設
茨城県20施設
栃木県19施設
群馬県13施設
埼玉県46施設
千葉県33施設
東京都49施設
神奈川県45施設
新潟県19施設
富山県19施設
石川県13施設
福井県10施設
山梨県8施設
長野県15施設
岐阜県12施設
静岡県31施設
愛知県36施設
三重県12施設
滋賀県7施設
京都府11施設
大阪府39施設
兵庫県32施設
奈良県4施設
和歌山県8施設
鳥取県4施設
島根県9施設
岡山県16施設
広島県31施設
山口県27施設
徳島県15施設
香川県11施設
愛媛県13施設
高知県11施設
福岡県63施設
佐賀県13施設
長崎県28施設
熊本県39施設
大分県25施設
宮崎県17施設
鹿児島県39施設
沖縄県13施設

日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道です。
次いで福岡県、東京都、埼玉県、神奈川県が続きます。
淡いのは鳥取県、奈良県、滋賀県でした。

47都道府県の平均は22.5施設、中央値は17施設です。
北海道の70施設は平均の3.1倍にあたります。

上位3で17.2パーセント、1位と47位で17.5倍の開きがありました。

人口10万人あたりに直すと鹿児島県が2.52施設で最も多く、開きは8.1倍になります。

実数1位の北海道は人口あたりでは14位、人口あたり1位の鹿児島県は実数では8位でした。

順位都道府県精神科病院数(施設)地方人口10万人あたりの精神科病院数
1北海道70北海道1.37
2福岡県63九州1.23
3東京都49関東0.35
4埼玉県46関東0.63
5神奈川県45関東0.49
6熊本県39九州2.28
6鹿児島県39九州2.52
6大阪府39近畿0.45
9愛知県36中部0.48
10千葉県33関東0.53
11兵庫県32近畿0.60
12広島県31中国1.13
12静岡県31中部0.87
14長崎県28九州2.21
15宮城県27東北1.19
15山口県27中国2.08
17大分県25九州2.28
18福島県23東北1.30
19茨城県20関東0.71
20新潟県19中部0.89
20栃木県19関東1.00
20富山県19中部1.89
23宮崎県17九州1.63
23青森県17東北1.44
25岡山県16中国0.87
25秋田県16東北1.75
27岩手県15東北1.29
27長野県15中部0.75
27徳島県15四国2.16
30山形県14東北1.36
31愛媛県13四国1.01
31沖縄県13九州0.89
31群馬県13関東0.68
31佐賀県13九州1.64
31石川県13中部1.17
36岐阜県12中部0.62
36三重県12近畿0.69
38京都府11近畿0.43
38香川県11四国1.19
38高知県11四国1.65
41福井県10中部1.34
42島根県9中国1.38
43山梨県8中部1.01
43和歌山県8近畿0.90
45滋賀県7近畿0.50
46鳥取県4中国0.74
46奈良県4近畿0.31
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

精神科病院が多い5道府県

上位5都道府県の精神科病院数
上位5都道府県の精神科病院数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 010203040506070北海道: 70施設70施設福岡県: 63施設63施設東京都: 49施設49施設埼玉県: 46施設46施設神奈川県: 45施設45施設北海道福岡県東京都埼玉県神奈川県
上位5都道府県の精神科病院数
項目精神科病院数
北海道70施設
福岡県63施設
東京都49施設
埼玉県46施設
神奈川県45施設
下位5都道府県の精神科病院数
下位5都道府県の精神科病院数 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 02468奈良県: 4施設4施設鳥取県: 4施設4施設滋賀県: 7施設7施設山梨県: 8施設8施設和歌山県: 8施設8施設奈良県鳥取県滋賀県山梨県和歌山県
下位5都道府県の精神科病院数
項目精神科病院数
奈良県4施設
鳥取県4施設
滋賀県7施設
山梨県8施設
和歌山県8施設

精神科病院が多い上位5道府県です。

北海道は70施設、福岡県は63施設、東京都は49施設でした。
北海道は2位の福岡県の1.11倍です。

4位は埼玉県で46施設、5位は神奈川県で45施設。
上位5で全国の25.8パーセント、上位3で17.2パーセント、上位10で43.4パーセントでした。

1位だけで6.6パーセントを占めます。
47都道府県の平均は22.5施設なので、1位は平均の3.1倍。
中央値の17施設と比べると4.1倍にあたります。

6位以下は大阪府で39施設、熊本県で39施設、鹿児島県で39施設と続きました。

2位と3位の差は14施設、3位と4位の差は3施設でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の74.2パーセントを分け合っています。

1位と2位を合わせると133施設。
これだけで全国の12.6パーセントにあたります。

実数の1位が面積の広い道であることは、この指標の性格をよく表しています。
病院は人口だけでなく地理にも合わせて配置されます。

人口あたりでは九州の県が上位に並びます

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は精神科病院の数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

人口10万人あたりで割り直すと、西日本の県が上位を占めます。

1位は鹿児島県の2.52施設、2位は熊本県2.28施設、3位は大分県2.28施設。

4位以下は長崎県、徳島県と続きます。
逆に人口あたりの下位は東京都0.35施設、奈良県0.31施設。
鹿児島県と奈良県では8.1倍の開きです。

日本の精神科医療は、民間の病院が担ってきた割合が大きいという特徴があります。
開設の経緯が地域ごとに違うため、分布は人口に単純には比例しません。

人口あたりの上位に九州の県が並ぶのは、戦後に民間病院が多く開かれた歴史の名残だと考えられます。
病床数の記事でも似た顔ぶれが上位に来ます。

人口あたりで下位に来るのは大都市を抱える都府県です。
人口が多いぶん、1施設あたりがカバーする人数が大きくなります。

実数の17.5倍に対し、人口あたりでは8.1倍。
人口あたりのほうが差が大きい、めずらしい指標です。

地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、九州・沖縄8県が1.7施設で最も多く、近畿7府県が0.5施設で最も少なくなります。
北海道1.4施設と四国4県1.4施設がそれに続きました。

実数で見ると順位は変わる

人口10万人あたりの精神科病院数の上位5都道府県
人口10万人あたりの精神科病院数の上位5都道府県 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年) 0.00.51.01.52.02.5鹿児島県: 2.52.5熊本県: 2.32.3大分県: 2.32.3長崎県: 2.22.2徳島県: 2.22.2鹿児島県熊本県大分県長崎県徳島県
人口10万人あたりの精神科病院数の上位5都道府県
項目人口10万人あたりの精神科病院数
鹿児島県2.5
熊本県2.3
大分県2.3
長崎県2.2
徳島県2.2

精神科病院が少ない5県

精神科病院が少ない下位5県です。

47位の鳥取県は4施設、46位の奈良県は4施設、45位の滋賀県は7施設でした。
1位の北海道とは17.5倍の差があります。

44位は和歌山県で8施設、43位は山梨県で8施設、42位は島根県で9施設と続きます。

施設の数そのものが少ないため、県によっては数施設という規模になります。

47都道府県の中央値は17施設。
平均は22.5施設なので、平均が中央値の1.3倍です。

47位の鳥取県は平均の17.8パーセント、中央値の23.5パーセントにあたります。

下位5県を合わせても全国の2.9パーセントにしかなりません。
1位の北海道1つで6.6パーセントを占めるのとは対照的です。

47位の鳥取県は、1位の北海道の5.71パーセントにあたる水準です。

46位との差は0施設、45位との差は3施設でした。
1位の北海道と47位の鳥取県の間には66施設の開きがあります。

このグラフについての豆知識

精神科病院とは

医療法では、精神病床のみを持つ病院を精神科病院と呼びます。
総合病院のなかに精神科の病棟がある場合は、この数には含まれません。

日本では民間が開設した病院の割合が高く、諸外国と比べて病床数が多いことが長く指摘されてきました。

入院から地域へ

近年は入院中心から地域で暮らしながら治療を受ける方向へと政策が進み、病床の数は少しずつ減っています。

訪問看護や通所の仕組みが広がるにつれ、病院の役割も変わりつつあります。
数字は2023年のものです。

数字の開き

1位の北海道は70施設、47位の鳥取県は4施設で、その差は17.5倍です。
上位3で全国の17.2パーセント、上位10で43.4パーセントを占めます。

中央値は17施設、平均は22.5施設です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。

人口10万人あたりに直すと開きは8.1倍。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。

10年前とくらべると

全国の精神科病院の数は、2013年の1,066施設から2023年の1,057施設へ、この10年でほとんど変わっていません。

北海道は2013年から1位を守っています。

県別では島根県の12%増が最大です。

順位の並びがにている記事

精神科病院の数の並びと似ている記事、そして正反対の記事を挙げます。

最も似ていたのは【精神病床の数】全国31万8,921床、人口あたりの差は4.2倍(順位相関0.91)です。
正反対だったのは【世帯が使う部屋数】全国4.63室、1位と47位で1.84倍で、相関は-0.67です。

順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。

地方のなかで見た精神科病院数

地方最も多い(施設)最も少ない(施設)
東北宮城県 27山形県 14
関東東京都 49群馬県 13
中部愛知県 36山梨県 8
近畿大阪府 39奈良県 4
中国広島県 31鳥取県 4
四国徳島県 15高知県 11
九州福岡県 63沖縄県 13
社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)(2023年、総務省統計局)をもとに作成

まとめ

精神科病院の数を47都道府県で比べると、最も多い北海道で70施設、最も少ない鳥取県で4施設でした。
1位と47位の差は17.5倍です。

上位3で全国の17.2パーセント、上位10で43.4パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は17施設、平均は22.5施設でした。
人口10万人あたりに直すと、開きは8.1倍まで縮みます。

精神科病院の数の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、精神病床のみを持つ病院であること。
2つ目は、総合病院の精神科病棟は含まないこと。
3つ目は2023年の数字であることです。

人口10万人あたりでは鹿児島県が2.52施設で最多。
実数の1位とは顔ぶれが変わります。

地方別に合計を出すと九州・沖縄8県が全国の22.4パーセントで最多、人口10万人あたりでは九州・沖縄8県が1.7施設で最多でした。
精神病床の数や一般病院の病床数を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
  • 調査年: 2023年
  • 公開元: 総務省統計局
  • 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
  • 備考: 指標コードI510110(精神科病院数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値

注記: 指標コードI510110(精神科病院数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値

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