上水道が届いている人は、全国で1億2,003万人。
その分布を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
東京都が1,409万5,121人で1位。
人口10万人あたりで見ると、どの県もほぼ全員が対象という結果になりました。
47都道府県の単純平均
2,553,746人
上水道給水人口(2023年)
最も多い 東京都
14,095,121人
最も少ない 鳥取県
488,228人
上水道の給水人口が多い5都府県
上水道の給水人口が多い上位5都府県です。
東京都は1,409万5,121人、神奈川県は919万4,808人、大阪府は875万9,318人でした。
東京都は2位の神奈川県の1.53倍です。
4位以下は愛知県、埼玉県と続き、上位5都府県で全国の39.0パーセント。
上位3都府県で26.7パーセント、上位10都道府県で59.1パーセントでした。
1位のシェアは11.7パーセント。
人口の分布に沿った並びです。
ほぼ全員が対象という結果になりました
この分布の背景を、ここから考えてみます。
上水道の給水人口の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、47都道府県がほとんど並びます。
1位は三重県の100,462.42人、2位は東京都100,064.75人、3位は大阪府99,957.98人。
一方で下位は熊本県84,045.06人、秋田県84,004.27人。
1位と47位の差は1.2倍です。
人口10万人あたり10万人ということは、住民のほぼ全員に上水道が届いているという意味です。
熊本県や秋田県がやや低いのは、簡易水道や井戸を使う地域が残っているためだと考えられます。
簡易水道は別の統計として集計されるため、この数字には含まれません。
当サイトの下水道の記事とあわせて読むと、上水道と下水道で普及の度合いがまるで違うことが分かります。
水を届ける仕組みはほぼ全国に行き渡り、汚れた水を処理する仕組みには地域差が残る。
インフラの整備の順序が見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、近畿7府県が99,254.4人で最も多く、北海道が91,894.7人で最も少なくなります。
関東7都県98,443.6人と中部9県95,880.2人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
上水道の給水人口が少ない5県
上水道の給水人口が少ない下位5県です。
鳥取県は48万8,228人、高知県は56万7,916人、島根県は61万41人でした。
東京都とは28.9倍の差があります。
実数の差は人口の差をほぼそのまま映しています。
人口あたりに直すと、この開きは1.2倍まで縮みます。
47都道府県の中央値は143万9,438人。
平均は255万3,745.8人なので、平均が中央値の1.8倍です。
地方別に見る
上水道は、ほぼ全国に行き渡っています。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の35.7パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が18.2パーセント、中部9県が16.6パーセント、九州・沖縄8県が10.9パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が6.5パーセント、中国5県が5.6パーセント、北海道が3.9パーセント、四国4県が2.7パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
近畿7府県が99,254.4人、関東7都県が98,443.6人、中部9県が95,880.2人の順に多く、最も少ないのは北海道が91,894.7人です。
地図で見る
| 項目 | 上水道給水人口 |
|---|---|
| 北海道 | 4,679,280人 |
| 青森県 | 1,118,710人 |
| 岩手県 | 1,071,025人 |
| 宮城県 | 2,210,482人 |
| 秋田県 | 767,799人 |
| 山形県 | 990,967人 |
| 福島県 | 1,588,730人 |
| 茨城県 | 2,648,331人 |
| 栃木県 | 1,816,141人 |
| 群馬県 | 1,836,729人 |
| 埼玉県 | 7,300,088人 |
| 千葉県 | 5,958,320人 |
| 東京都 | 14,095,121人 |
| 神奈川県 | 9,194,808人 |
| 新潟県 | 2,014,313人 |
| 富山県 | 913,390人 |
| 石川県 | 1,044,681人 |
| 福井県 | 682,254人 |
| 山梨県 | 707,114人 |
| 長野県 | 1,885,710人 |
| 岐阜県 | 1,765,337人 |
| 静岡県 | 3,441,169人 |
| 愛知県 | 7,440,221人 |
| 三重県 | 1,734,986人 |
| 滋賀県 | 1,379,658人 |
| 京都府 | 2,513,976人 |
| 大阪府 | 8,759,318人 |
| 兵庫県 | 5,319,636人 |
| 奈良県 | 1,272,664人 |
| 和歌山県 | 845,807人 |
| 鳥取県 | 488,228人 |
| 島根県 | 610,041人 |
| 岡山県 | 1,776,918人 |
| 広島県 | 2,595,019人 |
| 山口県 | 1,197,695人 |
| 徳島県 | 636,179人 |
| 香川県 | 910,802人 |
| 愛媛県 | 1,184,431人 |
| 高知県 | 567,916人 |
| 福岡県 | 4,788,680人 |
| 佐賀県 | 753,487人 |
| 長崎県 | 1,208,998人 |
| 熊本県 | 1,436,330人 |
| 大分県 | 979,664人 |
| 宮崎県 | 985,190人 |
| 鹿児島県 | 1,470,273人 |
| 沖縄県 | 1,439,438人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県です。
人口の地図に近い形です。
淡いのは鳥取県、高知県、島根県でした。
47都道府県の平均は255万3,745.8人、中央値は143万9,438人です。
東京都の1,409万5,121人は平均の5.5倍にあたります。
上位3都府県で26.7パーセント、1位と47位で28.9倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 上水道給水人口(人) | 地方 | 人口10万人あたりの上水道給水人口 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 14095121 | 関東 | 100064.75 |
| 2 | 神奈川県 | 9194808 | 関東 | 99629.52 |
| 3 | 大阪府 | 8759318 | 近畿 | 99957.98 |
| 4 | 愛知県 | 7440221 | 中部 | 99508.10 |
| 5 | 埼玉県 | 7300088 | 関東 | 99578.34 |
| 6 | 千葉県 | 5958320 | 関東 | 95226.47 |
| 7 | 兵庫県 | 5319636 | 近畿 | 99062.12 |
| 8 | 福岡県 | 4788680 | 九州 | 93840.49 |
| 9 | 北海道 | 4679280 | 北海道 | 91894.74 |
| 10 | 静岡県 | 3441169 | 中部 | 96798.00 |
| 11 | 茨城県 | 2648331 | 関東 | 93746.23 |
| 12 | 広島県 | 2595019 | 中国 | 94777.90 |
| 13 | 京都府 | 2513976 | 近畿 | 99170.65 |
| 14 | 宮城県 | 2210482 | 東北 | 97636.13 |
| 15 | 新潟県 | 2014313 | 中部 | 94746.61 |
| 16 | 長野県 | 1885710 | 中部 | 94097.31 |
| 17 | 群馬県 | 1836729 | 関東 | 96568.30 |
| 18 | 栃木県 | 1816141 | 関東 | 95737.53 |
| 19 | 岡山県 | 1776918 | 中国 | 96205.63 |
| 20 | 岐阜県 | 1765337 | 中部 | 91420.87 |
| 21 | 三重県 | 1734986 | 近畿 | 100462.42 |
| 22 | 福島県 | 1588730 | 東北 | 89911.15 |
| 23 | 鹿児島県 | 1470273 | 九州 | 94917.56 |
| 24 | 沖縄県 | 1439438 | 九州 | 98054.36 |
| 25 | 熊本県 | 1436330 | 九州 | 84045.06 |
| 26 | 滋賀県 | 1379658 | 近畿 | 98056.72 |
| 27 | 奈良県 | 1272664 | 近畿 | 98199.38 |
| 28 | 長崎県 | 1208998 | 九州 | 95422.10 |
| 29 | 山口県 | 1197695 | 中国 | 92272.34 |
| 30 | 愛媛県 | 1184431 | 四国 | 91745.24 |
| 31 | 青森県 | 1118710 | 東北 | 94485.64 |
| 32 | 岩手県 | 1071025 | 東北 | 92091.57 |
| 33 | 石川県 | 1044681 | 中部 | 94200.27 |
| 34 | 山形県 | 990967 | 東北 | 96585.48 |
| 35 | 宮崎県 | 985190 | 九州 | 94547.98 |
| 36 | 大分県 | 979664 | 九州 | 89385.40 |
| 37 | 富山県 | 913390 | 中部 | 90704.07 |
| 38 | 香川県 | 910802 | 四国 | 98358.75 |
| 39 | 和歌山県 | 845807 | 近畿 | 94821.41 |
| 40 | 秋田県 | 767799 | 東北 | 84004.27 |
| 41 | 佐賀県 | 753487 | 九州 | 94778.24 |
| 42 | 山梨県 | 707114 | 中部 | 88833.42 |
| 43 | 福井県 | 682254 | 中部 | 91700.81 |
| 44 | 徳島県 | 636179 | 四国 | 91536.55 |
| 45 | 島根県 | 610041 | 中国 | 93852.46 |
| 46 | 高知県 | 567916 | 四国 | 85272.67 |
| 47 | 鳥取県 | 488228 | 中国 | 90917.69 |
このグラフについての豆知識
上水道と簡易水道
この指標は上水道の給水人口です。
給水人口が5,000人を超える水道事業が上水道、それ以下は簡易水道として別に集計されます。
熊本県や秋田県で人口あたりの数字がやや低いのは、簡易水道を使う地域が残っているためと考えられます。
差は1.2倍だけ
人口10万人あたりでは三重県100,462.42人、秋田県84,004.27人で1.2倍。
この一連の記事のなかでも小さな差です。
水道は暮らしの基盤であり、全国どこでもほぼ同じように届いています。
数字は2023年のものです。
10年前とくらべると
全国の上水道の給水人口は、2013年の119,569,016人から2023年の120,026,054人へ、この10年でほとんど変わっていません。
1位は2013年も東京都で、10年たっても変わっていません。
県別では島根県の15%増が最大です。
順位の並びがにている記事
上水道の給水人口の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
最も似ていたのは【国勢調査2025の人口】1億2,304万9,524人、5年ぶりの実測値(順位相関1)です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.77)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た上水道給水人口
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 2210482 | 秋田県 767799 |
| 関東 | 東京都 14095121 | 栃木県 1816141 |
| 中部 | 愛知県 7440221 | 福井県 682254 |
| 近畿 | 大阪府 8759318 | 和歌山県 845807 |
| 中国 | 広島県 2595019 | 鳥取県 488228 |
| 四国 | 愛媛県 1184431 | 高知県 567916 |
| 九州 | 福岡県 4788680 | 佐賀県 753487 |
まとめ
上水道の給水人口を47都道府県で比べると、最も多い東京都で1,409万5,121人、最も少ない鳥取県で48万8,228人でした。
人口10万人あたりの差は1.2倍にとどまります。
上水道の給水人口を読み取るうえで、確かめておきたいことが3つあります。
1つ目は、簡易水道は別に集計されること。
2つ目は、住民のほぼ全員が対象であること。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口10万人あたりはどの県も10万人前後。
上水道が全国に行き渡っていることを示します。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の35.7パーセントで最多、人口10万人あたりでは近畿7府県が99,254.4人で最多でした。
下水道の処理区域人口やごみ収集の対象人口を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【一般世帯の数】全国5,570万世帯、人口あたりの差は1.4倍
- 【市町村の歳出】全国67兆8,142億円、都道府県より大きい規模
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードH530101(上水道給水人口)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードH530101(上水道給水人口)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
