日本で暮らす外国人は、在留カードを持って住民として登録している人たちです。
旅行で訪れている人は含みません。
その数は全国で376万人。
働く場や学ぶ場のある地域に集まるため、分布は人口の並びとは少しずれます。
今回は47都道府県の在留外国人数を、2024年の総務省統計局「社会・人口統計体系」のデータを使って比べました。
東京都が73万8,946人で1位。
最多と最少では126倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
80,078人
在留外国人数(2024年)
最も多い 東京都
738,946人
最も少ない 秋田県
5,851人
在留外国人が多い5都府県
在留外国人が多い上位5都府県です。
東京都は73万8,946人、大阪府は33万3,564人、愛知県は33万1,733人でした。
東京都は2位の大阪府の2.22倍です。
4位以下は神奈川県、埼玉県と続き、上位5都府県で全国の52.1パーセント。
上位3都府県で37.3パーセント、上位10都道府県で71.0パーセントでした。
東京都1都で19.6パーセント。
人口のシェア(約11パーセント)を大きく上回ります。
人口あたりでは群馬県が3位に入ります
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は在留外国人数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直しても、東京都が1位です。
1位は東京都の5,211.92人、2位は愛知県4,446.82人、3位は群馬県4,414.29人。
逆に人口あたりの下位は青森県738.45人、秋田県652.29人。
東京都と秋田県では8.0倍の開きです。
群馬県が3位に入るのが目を引きます。
実数では9位ですが、住民あたりでは全国3位。
大泉町をはじめ、製造業の現場で働く人が多く暮らす地域として知られます。
愛知県が2位なのも同じ構図でしょう。
当サイトの製造業従業者数の記事では愛知県が実数1位でした。
工場のあるところに、外から働きに来る人が集まります。
東京都は都市としての吸引力、愛知県や群馬県は産業の吸引力。
同じ上位でも、理由は違うと考えられます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、関東7都県が4,058.9人で最も多く、東北6県が1,050.7人で最も少なくなります。
中部9県3,351.9人と近畿7府県3,203.5人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
在留外国人が少ない5県
在留外国人が少ない下位5県です。
秋田県は5,851人、鳥取県は6,068人、高知県は6,848人でした。
東京都とは126.3倍の差があります。
人口の差が26倍ほどであることを思うと、外国人の分布はそれよりはるかに偏っています。
47都道府県の中央値は24,314人。
平均は80,078.0人なので、平均が中央値の3.3倍もあります。
地方別に見る
外国人の分布は、都市と産業の両方に引かれます。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の47パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が18.6パーセント、中部9県が18.4パーセント、九州・沖縄8県が6.6パーセントと続きました。
少ないほうは中国5県が3.9パーセント、東北6県が2.3パーセント、北海道が1.8パーセント、四国4県が1.4パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
関東7都県が4,058.9人、中部9県が3,351.9人、近畿7府県が3,203.5人の順に多く、最も少ないのは東北6県が1,050.7人です。
地図で見る
| 項目 | 在留外国人数 |
|---|---|
| 北海道 | 67,484人 |
| 青森県 | 8,603人 |
| 岩手県 | 11,366人 |
| 宮城県 | 29,878人 |
| 秋田県 | 5,851人 |
| 山形県 | 10,535人 |
| 福島県 | 20,022人 |
| 茨城県 | 102,549人 |
| 栃木県 | 56,983人 |
| 群馬県 | 83,430人 |
| 埼玉県 | 262,382人 |
| 千葉県 | 231,614人 |
| 東京都 | 738,946人 |
| 神奈川県 | 292,450人 |
| 新潟県 | 24,283人 |
| 富山県 | 24,314人 |
| 石川県 | 21,151人 |
| 福井県 | 19,898人 |
| 山梨県 | 23,691人 |
| 長野県 | 46,850人 |
| 岐阜県 | 74,750人 |
| 静岡県 | 124,281人 |
| 愛知県 | 331,733人 |
| 三重県 | 68,804人 |
| 滋賀県 | 42,960人 |
| 京都府 | 83,914人 |
| 大阪府 | 333,564人 |
| 兵庫県 | 142,676人 |
| 奈良県 | 19,257人 |
| 和歌山県 | 10,144人 |
| 鳥取県 | 6,068人 |
| 島根県 | 11,089人 |
| 岡山県 | 38,886人 |
| 広島県 | 67,837人 |
| 山口県 | 21,581人 |
| 徳島県 | 8,907人 |
| 香川県 | 19,607人 |
| 愛媛県 | 18,687人 |
| 高知県 | 6,848人 |
| 福岡県 | 113,159人 |
| 佐賀県 | 11,358人 |
| 長崎県 | 15,692人 |
| 熊本県 | 29,385人 |
| 大分県 | 20,330人 |
| 宮崎県 | 11,511人 |
| 鹿児島県 | 18,972人 |
| 沖縄県 | 29,384人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、大阪府、愛知県、神奈川県、埼玉県です。
淡いのは秋田県、鳥取県、高知県でした。
47都道府県の平均は80,078.0人、中央値は24,314人です。
東京都の73万8,946人は平均の9.2倍にあたります。
上位3都府県で37.3パーセント、1位と47位で126.3倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 在留外国人数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの在留外国人数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 738946 | 関東 | 5211.92 |
| 2 | 大阪府 | 333564 | 近畿 | 3809.11 |
| 3 | 愛知県 | 331733 | 中部 | 4446.82 |
| 4 | 神奈川県 | 292450 | 関東 | 3170.19 |
| 5 | 埼玉県 | 262382 | 関東 | 3578.59 |
| 6 | 千葉県 | 231614 | 関東 | 3705.23 |
| 7 | 兵庫県 | 142676 | 近畿 | 2673.34 |
| 8 | 静岡県 | 124281 | 中部 | 3523.70 |
| 9 | 福岡県 | 113159 | 九州 | 2222.29 |
| 10 | 茨城県 | 102549 | 関東 | 3654.63 |
| 11 | 京都府 | 83914 | 近畿 | 3329.92 |
| 12 | 群馬県 | 83430 | 関東 | 4414.29 |
| 13 | 岐阜県 | 74750 | 中部 | 3901.36 |
| 14 | 三重県 | 68804 | 近畿 | 4021.27 |
| 15 | 広島県 | 67837 | 中国 | 2499.52 |
| 16 | 北海道 | 67484 | 北海道 | 1338.17 |
| 17 | 栃木県 | 56983 | 関東 | 3022.97 |
| 18 | 長野県 | 46850 | 中部 | 2357.83 |
| 19 | 滋賀県 | 42960 | 近畿 | 3064.19 |
| 20 | 岡山県 | 38886 | 中国 | 2123.76 |
| 21 | 宮城県 | 29878 | 東北 | 1329.09 |
| 22 | 熊本県 | 29385 | 九州 | 1731.59 |
| 23 | 沖縄県 | 29384 | 九州 | 2004.37 |
| 24 | 富山県 | 24314 | 中部 | 2438.72 |
| 25 | 新潟県 | 24283 | 中部 | 1156.88 |
| 26 | 山梨県 | 23691 | 中部 | 2995.07 |
| 27 | 山口県 | 21581 | 中国 | 1684.70 |
| 28 | 石川県 | 21151 | 中部 | 1926.32 |
| 29 | 大分県 | 20330 | 九州 | 1873.73 |
| 30 | 福島県 | 20022 | 東北 | 1148.71 |
| 31 | 福井県 | 19898 | 中部 | 2692.56 |
| 32 | 香川県 | 19607 | 四国 | 2138.17 |
| 33 | 奈良県 | 19257 | 近畿 | 1498.60 |
| 34 | 鹿児島県 | 18972 | 九州 | 1238.38 |
| 35 | 愛媛県 | 18687 | 四国 | 1464.50 |
| 36 | 長崎県 | 15692 | 九州 | 1253.35 |
| 37 | 宮崎県 | 11511 | 九州 | 1114.33 |
| 38 | 岩手県 | 11366 | 東北 | 992.66 |
| 39 | 佐賀県 | 11358 | 九州 | 1441.37 |
| 40 | 島根県 | 11089 | 中国 | 1727.26 |
| 41 | 山形県 | 10535 | 東北 | 1042.04 |
| 42 | 和歌山県 | 10144 | 近畿 | 1152.73 |
| 43 | 徳島県 | 8907 | 四国 | 1300.29 |
| 44 | 青森県 | 8603 | 東北 | 738.45 |
| 45 | 高知県 | 6848 | 四国 | 1043.90 |
| 46 | 鳥取県 | 6068 | 中国 | 1142.75 |
| 47 | 秋田県 | 5851 | 東北 | 652.29 |
このグラフについての豆知識
在留外国人とは
在留外国人は、中長期在留者と特別永住者の合計です。
観光などの短期滞在者は含まれません。
当サイトには国勢調査による外国人人口の記事もあります。
調査によって数え方が違うため、数字が完全には一致しない点に注意が必要です。
群馬県が人口あたり3位
人口10万人あたりでは群馬県が4,414.29人で3位。
実数では9位ですが、住民あたりでは東京都、愛知県に次ぐ多さです。
製造業の現場を支える人が多く暮らす地域として知られます。
工場の分布と外国人の分布は、重なる部分が大きいと考えられます。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の在留外国人数は、2014年の2,119,938人から2024年の3,763,664人へ、この10年でおよそ78%増えました。
東京都は2014年から1位を守っています。
伸びがいちばん大きかったのは熊本県で、192%増でした。
順位の並びがにている記事
在留外国人数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
0.98という高い相関を示したのが【外国人の転入】2025年は36万7,402人、移動全体の7分の1でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.85)でした。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た在留外国人数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 29878 | 秋田県 5851 |
| 関東 | 東京都 738946 | 栃木県 56983 |
| 中部 | 愛知県 331733 | 福井県 19898 |
| 近畿 | 大阪府 333564 | 和歌山県 10144 |
| 中国 | 広島県 67837 | 鳥取県 6068 |
| 四国 | 香川県 19607 | 高知県 6848 |
| 九州 | 福岡県 113159 | 佐賀県 11358 |
まとめ
在留外国人の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で73万8,946人、最も少ない秋田県で5,851人でした。
最多と最少で126.3倍の開きがあります。
在留外国人数の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、中長期在留者と特別永住者の合計であること。
2つ目は、短期の滞在者は含まれないこと。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは東京都5,211.92人が1位、愛知県と群馬県が続きます。
都市の吸引力と産業の吸引力が、それぞれ表れた結果です。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の47パーセントで最多、人口10万人あたりでは関東7都県が4,058.9人で最多でした。
外国人人口の推移や製造業で働く人の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【一般世帯の数】全国5,570万世帯、人口あたりの差は1.4倍
- 【外国人の転入】2025年は36万7,402人、移動全体の7分の1
- 【国際協力のボランティア】全国0.8%、分野で最も小さい
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードA3200(在留外国人数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードA3200(在留外国人数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
