看護師には、国家資格の看護師と、都道府県知事が免許を出す准看護師の2つがあります。
准看護師は、医師や看護師の指示のもとで働くという点がちがいます。
その准看護師が全国にどれくらいいるのかを、47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2022年の数字。
全国25万4,329人のうち、福岡県が13,995人で1位。
東京都ではなく福岡県が先頭という、めずらしい結果です。
47都道府県の単純平均
5,411人
准看護師数(2022年)
最も多い 福岡県
13,995人
最も少ない 滋賀県
1,362人
地図で見る
| 項目 | 准看護師数 |
|---|---|
| 北海道 | 13,065人 |
| 青森県 | 4,374人 |
| 岩手県 | 2,479人 |
| 宮城県 | 4,643人 |
| 秋田県 | 2,591人 |
| 山形県 | 2,379人 |
| 福島県 | 5,679人 |
| 茨城県 | 6,375人 |
| 栃木県 | 5,386人 |
| 群馬県 | 6,111人 |
| 埼玉県 | 11,003人 |
| 千葉県 | 8,064人 |
| 東京都 | 11,291人 |
| 神奈川県 | 7,338人 |
| 新潟県 | 4,495人 |
| 富山県 | 2,595人 |
| 石川県 | 2,379人 |
| 福井県 | 2,504人 |
| 山梨県 | 1,757人 |
| 長野県 | 4,071人 |
| 岐阜県 | 5,090人 |
| 静岡県 | 5,581人 |
| 愛知県 | 11,252人 |
| 三重県 | 4,214人 |
| 滋賀県 | 1,362人 |
| 京都府 | 3,708人 |
| 大阪府 | 11,888人 |
| 兵庫県 | 8,544人 |
| 奈良県 | 1,758人 |
| 和歌山県 | 2,636人 |
| 鳥取県 | 1,747人 |
| 島根県 | 2,451人 |
| 岡山県 | 3,641人 |
| 広島県 | 9,448人 |
| 山口県 | 5,638人 |
| 徳島県 | 3,191人 |
| 香川県 | 3,536人 |
| 愛媛県 | 4,318人 |
| 高知県 | 2,757人 |
| 福岡県 | 13,995人 |
| 佐賀県 | 4,001人 |
| 長崎県 | 5,930人 |
| 熊本県 | 8,671人 |
| 大分県 | 4,751人 |
| 宮崎県 | 5,309人 |
| 鹿児島県 | 7,236人 |
| 沖縄県 | 3,097人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは福岡県、北海道、大阪府、東京都、兵庫県です。
淡いのは滋賀県、鳥取県、山梨県でした。
47都道府県の平均は5,411.3人、中央値は4,495人です。
福岡県の13,995人は平均の2.6倍にとどまります。
上位3道府県で15.3パーセント、1位と47位で10.3倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 准看護師数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの准看護師数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 福岡県 | 13995 | 九州 | 273.55 |
| 2 | 北海道 | 13065 | 北海道 | 254.18 |
| 3 | 大阪府 | 11888 | 近畿 | 135.37 |
| 4 | 東京都 | 11291 | 関東 | 80.43 |
| 5 | 愛知県 | 11252 | 中部 | 150.13 |
| 6 | 埼玉県 | 11003 | 関東 | 149.97 |
| 7 | 広島県 | 9448 | 中国 | 342.32 |
| 8 | 熊本県 | 8671 | 九州 | 504.71 |
| 9 | 兵庫県 | 8544 | 近畿 | 158.16 |
| 10 | 千葉県 | 8064 | 関東 | 128.69 |
| 11 | 神奈川県 | 7338 | 関東 | 79.48 |
| 12 | 鹿児島県 | 7236 | 九州 | 462.96 |
| 13 | 茨城県 | 6375 | 関東 | 224.47 |
| 14 | 群馬県 | 6111 | 関東 | 319.45 |
| 15 | 長崎県 | 5930 | 九州 | 462.20 |
| 16 | 福島県 | 5679 | 東北 | 317.26 |
| 17 | 山口県 | 5638 | 中国 | 429.40 |
| 18 | 静岡県 | 5581 | 中部 | 155.81 |
| 19 | 栃木県 | 5386 | 関東 | 282.14 |
| 20 | 宮崎県 | 5309 | 九州 | 504.66 |
| 21 | 岐阜県 | 5090 | 中部 | 261.56 |
| 22 | 大分県 | 4751 | 九州 | 429.18 |
| 23 | 宮城県 | 4643 | 東北 | 203.64 |
| 24 | 新潟県 | 4495 | 中部 | 208.78 |
| 25 | 青森県 | 4374 | 東北 | 363.29 |
| 26 | 愛媛県 | 4318 | 四国 | 330.63 |
| 27 | 三重県 | 4214 | 近畿 | 241.91 |
| 28 | 長野県 | 4071 | 中部 | 201.53 |
| 29 | 佐賀県 | 4001 | 九州 | 499.50 |
| 30 | 京都府 | 3708 | 近畿 | 145.41 |
| 31 | 岡山県 | 3641 | 中国 | 195.54 |
| 32 | 香川県 | 3536 | 四国 | 378.59 |
| 33 | 徳島県 | 3191 | 四国 | 453.27 |
| 34 | 沖縄県 | 3097 | 九州 | 210.97 |
| 35 | 高知県 | 2757 | 四国 | 407.84 |
| 36 | 和歌山県 | 2636 | 近畿 | 291.92 |
| 37 | 富山県 | 2595 | 中部 | 255.16 |
| 38 | 秋田県 | 2591 | 東北 | 278.60 |
| 39 | 福井県 | 2504 | 中部 | 332.54 |
| 40 | 岩手県 | 2479 | 東北 | 209.91 |
| 41 | 島根県 | 2451 | 中国 | 372.49 |
| 42 | 山形県 | 2379 | 東北 | 228.53 |
| 42 | 石川県 | 2379 | 中部 | 212.79 |
| 44 | 奈良県 | 1758 | 近畿 | 134.61 |
| 45 | 山梨県 | 1757 | 中部 | 219.08 |
| 46 | 鳥取県 | 1747 | 中国 | 321.14 |
| 47 | 滋賀県 | 1362 | 近畿 | 96.66 |
准看護師が多い5道府県
准看護師が多い上位5道府県です。
福岡県は13,995人、北海道は13,065人、大阪府は11,888人でした。
福岡県は2位の北海道の1.07倍で、上位2道県はほぼ並んでいます。
4位以下は東京都、兵庫県と続き、上位5都道府県で全国の24.2パーセント。
上位3道府県で15.3パーセント、上位10都道府県で42.2パーセントでした。
1位のシェアは5.5パーセント。
この一連の記事のなかでも、とりわけ集中の弱い統計です。
人口あたり1位は熊本県、東京都は46位です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
准看護師数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、九州の県が上位を占めます。
1位は熊本県の504.71人、2位は宮崎県504.66人、3位は佐賀県499.5人。
1位と2位の差はわずか0.05人で、ほとんど並んでいます。
逆に人口あたりの下位は東京都80.43人、神奈川県79.48人。
熊本県と神奈川県では6.4倍の開きです。
実数4位の東京都が人口あたりでは46位。
歯科医師では実数も人口あたりも1位だった東京都が、准看護師では最下位クラスに沈みます。
准看護師は都道府県知事が免許を出す資格で、養成課程も地域に根ざしています。
九州では准看護師の養成が続いてきた一方、都市部では看護師への一本化が進んだという違いがあるのかもしれません。
ただしこの統計から、その経緯までは分かりません。
当サイトの看護師の推移を扱った記事とあわせて読むと、資格の違いによる地域差が見えてきます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、四国4県が381.3人で最も多く、関東7都県が127.6人で最も少なくなります。
九州・沖縄8県375.6人と中国5県321.2人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
准看護師が少ない5県
准看護師が少ない下位5県です。
滋賀県は1,362人、鳥取県は1,747人、山梨県は1,757人でした。
福岡県の13,995人とは10.3倍の差があります。
10.3倍という開きは、人の数を比べる統計としてはかなり小さいものです。
准看護師が全国にまんべんなく働いていることを示します。
47都道府県の中央値は4,495人。
平均は5,411.3人なので、平均が中央値の1.2倍です。
地方別に見る
准看護師の分布は、養成の歴史を映していると考えられます。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の21.8パーセントで最も大きくなります。
次いで九州・沖縄8県が20.8パーセント、中部9県が15.6パーセント、近畿7府県が13.4パーセントと続きました。
少ないほうは中国5県が9パーセント、東北6県が8.7パーセント、四国4県が5.4パーセント、北海道が5.1パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
四国4県が381.3人、九州・沖縄8県が375.6人、中国5県が321.2人の順に多く、最も少ないのは関東7都県が127.6人です。
このグラフについての豆知識
看護師と准看護師
准看護師は都道府県知事が免許を出す資格で、国家資格である看護師とは区別されます。
医師や看護師の指示のもとで看護を行います。
全国25万4,329人という規模は、看護師のおよそ4分の1にあたります。
当サイトの看護師の推移の記事とあわせて読むと、両者の関係が見えてきます。
1位と2位は0.05人差
人口10万人あたりでは熊本県504.71人、宮崎県504.66人。
その差は0.05人で、ほとんど同じです。
上位3県が九州で占められる一方、東京都と神奈川県は下位。
都市では看護師への一本化が進んだ可能性があります。
数字は2022年のものです。
10年前とくらべると
全国の准看護師数は、2012年の357,777人から2022年の254,329人へ、この10年でおよそ29%減りました。
かつての1位は大阪府です。
3位だった福岡県が、いまは先頭に立ちました。
県ごとに見ると、減り方がいちばん小さかったのは香川県で16%減でした。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
准看護師数の順位で探してみます。
1という高い相関を示したのが【働く准看護師の数】全国28万4,589人、九州で厚いでした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【世帯が使う部屋数】全国4.63室、1位と47位で1.84倍(相関-0.74)でした。
並びが似ていても、そこに関係があるとまでは言えません。
ただ、2つの地図をならべると読み方のヒントにはなります。
地方のなかで見た准看護師数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 5679 | 山形県 2379 |
| 関東 | 東京都 11291 | 栃木県 5386 |
| 中部 | 愛知県 11252 | 山梨県 1757 |
| 近畿 | 大阪府 11888 | 滋賀県 1362 |
| 中国 | 広島県 9448 | 鳥取県 1747 |
| 四国 | 愛媛県 4318 | 高知県 2757 |
| 九州 | 福岡県 13995 | 沖縄県 3097 |
まとめ
准看護師の数を47都道府県で比べると、最も多い福岡県で13,995人、最も少ない滋賀県で1,362人でした。
1位は東京都ではなく福岡県です。
准看護師数の数字には、但し書きが3つつきます。
1つ目は、国家資格の看護師とは別の資格であること。
2つ目は、就業している人の数であること。
3つ目は2022年の数字であることです。
人口10万人あたりでは熊本県504.71人が1位、神奈川県79.48人が47位で6.4倍の開き。
上位3県を九州が占めます。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の21.8パーセントで最多、人口10万人あたりでは四国4県が381.3人で最多でした。
看護師の数の推移や訪問看護ステーションの記事とあわせて読んでみてください。
関連記事
- 【看護師の数・10年推移】47都道府県すべてで3割近い伸び
- 【訪問看護ステーションの数】全国16,423か所、1位は東京都ではありません
- 【一般病院の数】全国7,065施設、人口あたり1位は高知県
- 【病院の病床数】全国148万床、人口で割ると顔ぶれが総入れ替え
- 【医療施設の歯科医師数】全国10万1,919人、実数と人口あたりの1位が一致
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2022年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードI6500(准看護師数)の2022年の値。人口10万人あたりは2022年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードI6500(准看護師数)の2022年の値。
人口10万人あたりは2022年の総人口で割った参考値
