薬を売る事業所は、都道府県にどれくらいあるのでしょうか。
この記事では医薬品販売業の数を47都道府県で比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
全国4万6,893のうち、東京都が4,945で1位。
人口10万人あたりでは、薬の富山県が先頭に立ちます。
47都道府県の単純平均
998所
医薬品販売業数(2023年)
最も多い 東京都
4,945所
最も少ない 鳥取県
243所
地図で見る
| 項目 | 医薬品販売業数 |
|---|---|
| 北海道 | 2,009所 |
| 青森県 | 700所 |
| 岩手県 | 585所 |
| 宮城県 | 942所 |
| 秋田県 | 447所 |
| 山形県 | 546所 |
| 福島県 | 734所 |
| 茨城県 | 994所 |
| 栃木県 | 727所 |
| 群馬県 | 803所 |
| 埼玉県 | 2,366所 |
| 千葉県 | 1,747所 |
| 東京都 | 4,945所 |
| 神奈川県 | 2,250所 |
| 新潟県 | 897所 |
| 富山県 | 662所 |
| 石川県 | 610所 |
| 福井県 | 398所 |
| 山梨県 | 362所 |
| 長野県 | 922所 |
| 岐阜県 | 1,018所 |
| 静岡県 | 1,262所 |
| 愛知県 | 2,468所 |
| 三重県 | 688所 |
| 滋賀県 | 574所 |
| 京都府 | 873所 |
| 大阪府 | 3,539所 |
| 兵庫県 | 1,737所 |
| 奈良県 | 697所 |
| 和歌山県 | 488所 |
| 鳥取県 | 243所 |
| 島根県 | 309所 |
| 岡山県 | 697所 |
| 広島県 | 1,027所 |
| 山口県 | 584所 |
| 徳島県 | 341所 |
| 香川県 | 419所 |
| 愛媛県 | 542所 |
| 高知県 | 285所 |
| 福岡県 | 1,882所 |
| 佐賀県 | 366所 |
| 長崎県 | 529所 |
| 熊本県 | 621所 |
| 大分県 | 430所 |
| 宮崎県 | 453所 |
| 鹿児島県 | 700所 |
| 沖縄県 | 475所 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、大阪府、愛知県、神奈川県、埼玉県です。
淡いのは鳥取県、高知県、島根県でした。
47都道府県の平均は997.7、中央値は697です。
東京都の4,945は平均の5.0倍にあたります。
上位3都府県で23.4パーセント、1位と47位で20.3倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 医薬品販売業数(所) | 地方 | 人口10万人あたりの医薬品販売業数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 4945 | 関東 | 35.11 |
| 2 | 大阪府 | 3539 | 近畿 | 40.39 |
| 3 | 愛知県 | 2468 | 中部 | 33.01 |
| 4 | 埼玉県 | 2366 | 関東 | 32.27 |
| 5 | 神奈川県 | 2250 | 関東 | 24.38 |
| 6 | 北海道 | 2009 | 北海道 | 39.45 |
| 7 | 福岡県 | 1882 | 九州 | 36.88 |
| 8 | 千葉県 | 1747 | 関東 | 27.92 |
| 9 | 兵庫県 | 1737 | 近畿 | 32.35 |
| 10 | 静岡県 | 1262 | 中部 | 35.50 |
| 11 | 広島県 | 1027 | 中国 | 37.51 |
| 12 | 岐阜県 | 1018 | 中部 | 52.72 |
| 13 | 茨城県 | 994 | 関東 | 35.19 |
| 14 | 宮城県 | 942 | 東北 | 41.61 |
| 15 | 長野県 | 922 | 中部 | 46.01 |
| 16 | 新潟県 | 897 | 中部 | 42.19 |
| 17 | 京都府 | 873 | 近畿 | 34.44 |
| 18 | 群馬県 | 803 | 関東 | 42.22 |
| 19 | 福島県 | 734 | 東北 | 41.54 |
| 20 | 栃木県 | 727 | 関東 | 38.32 |
| 21 | 鹿児島県 | 700 | 九州 | 45.19 |
| 21 | 青森県 | 700 | 東北 | 59.12 |
| 23 | 岡山県 | 697 | 中国 | 37.74 |
| 23 | 奈良県 | 697 | 近畿 | 53.78 |
| 25 | 三重県 | 688 | 近畿 | 39.84 |
| 26 | 富山県 | 662 | 中部 | 65.74 |
| 27 | 熊本県 | 621 | 九州 | 36.34 |
| 28 | 石川県 | 610 | 中部 | 55.00 |
| 29 | 岩手県 | 585 | 東北 | 50.30 |
| 30 | 山口県 | 584 | 中国 | 44.99 |
| 31 | 滋賀県 | 574 | 近畿 | 40.80 |
| 32 | 山形県 | 546 | 東北 | 53.22 |
| 33 | 愛媛県 | 542 | 四国 | 41.98 |
| 34 | 長崎県 | 529 | 九州 | 41.75 |
| 35 | 和歌山県 | 488 | 近畿 | 54.71 |
| 36 | 沖縄県 | 475 | 九州 | 32.36 |
| 37 | 宮崎県 | 453 | 九州 | 43.47 |
| 38 | 秋田県 | 447 | 東北 | 48.91 |
| 39 | 大分県 | 430 | 九州 | 39.23 |
| 40 | 香川県 | 419 | 四国 | 45.25 |
| 41 | 福井県 | 398 | 中部 | 53.49 |
| 42 | 佐賀県 | 366 | 九州 | 46.04 |
| 43 | 山梨県 | 362 | 中部 | 45.48 |
| 44 | 徳島県 | 341 | 四国 | 49.06 |
| 45 | 島根県 | 309 | 中国 | 47.54 |
| 46 | 高知県 | 285 | 四国 | 42.79 |
| 47 | 鳥取県 | 243 | 中国 | 45.25 |
医薬品販売業が多い5都府県
医薬品販売業が多い上位5都府県です。
東京都は4,945、大阪府は3,539、愛知県は2,468でした。
東京都は2位の大阪府の1.40倍です。
4位以下は神奈川県、埼玉県と続き、上位5都府県で全国の33.2パーセント。
上位3都府県で23.4パーセント、上位10都道府県で51.6パーセントでした。
1位のシェアは10.5パーセントです。
人口あたり1位は薬の富山県です
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
医薬品販売業数の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
人口10万人あたりで割り直すと、富山県が先頭に立ちます。
1位は富山県の65.74、2位は青森県59.12、3位は石川県55.0。
逆に人口あたりの下位は千葉県27.92、神奈川県24.38。
富山県と神奈川県では2.7倍の開きです。
実数1位の東京都は人口あたりでは40位。
富山県が1位というのは、いかにもという結果です。
富山の薬売りで知られる配置薬の伝統が今も残り、医薬品を扱う事業者が多いのだと考えられます。
3位の石川県も含め、北陸に厚い分布になっています。
ただしこの統計は事業所の数であり、売上や規模は分かりません。
伝統との関係も、この数字だけで断定することはできません。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が47.5で最も多く、関東7都県が31.8で最も少なくなります。
四国4県44.4と中部9県41.4がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
医薬品販売業が少ない5県
医薬品販売業が少ない下位5県です。
鳥取県は243、高知県は285、島根県は309でした。
東京都の4,945とは20.3倍の差があります。
ただし人口10万人あたりに直すと、この開きは2.7倍まで縮みます。
薬を扱う店は全国にまんべんなく必要だということです。
47都道府県の中央値は697。
平均は997.7なので、平均が中央値の1.4倍です。
地方別に見る
薬を扱う事業所は、全国にまんべんなく必要とされます。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の29.5パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が18.3パーセント、近畿7府県が18.3パーセント、九州・沖縄8県が11.6パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が8.4パーセント、中国5県が6.1パーセント、北海道が4.3パーセント、四国4県が3.4パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
東北6県が47.5、四国4県が44.4、中部9県が41.4の順に多く、最も少ないのは関東7都県が31.8です。
このグラフについての豆知識
医薬品販売業とは
医薬品販売業は、薬局以外で医薬品を売る事業所です。
店舗販売業、配置販売業、卸売販売業などが含まれます。
処方せんを扱う薬局は別の統計です。
当サイトには薬局の数を扱った記事もあり、全国62,828か所とこちらより多い規模になっています。
富山県が人口あたり1位
人口10万人あたりでは富山県65.74が1位。
配置薬の伝統で知られる県が先頭に立ちました。
家庭に薬箱を置き、使った分だけ代金を受け取る配置販売業は、富山県で古くから続いてきた商いです。
その事業者が今も多く残っている可能性があります。
数字は2023年のものです。
10年前とくらべると
全国の医薬品販売業数は、2013年の48,216所から2023年の46,893所へ、この10年で3%減りました。
10年前も先頭は東京都です。
顔ぶれは変わりませんでした。
伸びがいちばん大きかったのは青森県で、29%増でした。
順位の並びがにている記事
医薬品販売業数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
並びが最も重なったのは【手すりがある住宅】全国2,449万9,800戸、設備で最多で、相関は0.97です。
正反対だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較で、相関は-0.78です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た医薬品販売業数
| 地方 | 最も多い(所) | 最も少ない(所) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 942 | 秋田県 447 |
| 関東 | 東京都 4945 | 栃木県 727 |
| 中部 | 愛知県 2468 | 山梨県 362 |
| 近畿 | 大阪府 3539 | 和歌山県 488 |
| 中国 | 広島県 1027 | 鳥取県 243 |
| 四国 | 愛媛県 542 | 高知県 285 |
| 九州 | 福岡県 1882 | 佐賀県 366 |
まとめ
医薬品販売業の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で4,945、最も少ない鳥取県で243でした。
人口10万人あたりの1位は富山県の65.74です。
医薬品販売業数をほかの数字と見くらべる前に、3つ確かめてください。
1つ目は、薬局は別の統計であること。
2つ目は、店舗販売業や配置販売業を含むこと。
3つ目は2023年の数字であることです。
人口あたりの上位は富山県、青森県、石川県。
配置薬の伝統で知られる富山県が先頭に立ちました。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の29.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が47.5で最多でした。
薬局やドラッグストアの数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードI7101(医薬品販売業数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードI7101(医薬品販売業数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
