47都道府県で、鉄骨造の住宅の数を比べます。
非木造のなかでも鉄骨を柱や梁に使った建て方です。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2023年の数字。
全国507万戸のうち、東京都が71万6,700戸で1位。
人口10万人あたりでは三重県が先頭に立ちます。
47都道府県の単純平均
107,957戸
鉄骨造住宅数(2023年)
最も多い 東京都
716,700戸
最も少ない 沖縄県
8,100戸
鉄骨造住宅が多い5都県
鉄骨造住宅が多い上位5都県です。
東京都は71万6,700戸、愛知県は41万7,200戸、神奈川県は38万7,400戸でした。
東京都は2位の愛知県の1.72倍です。
4位以下は大阪府、埼玉県と続き、上位5都府県で全国の44.3パーセント。
上位3都県で30.0パーセント、上位10都道府県で63.7パーセントでした。
1位のシェアは14.1パーセントです。
人口あたり1位は三重県、沖縄県は47位です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は鉄骨造住宅数の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、東海の県が上位に来ます。
1位は三重県の6,114.65戸、2位は栃木県5,951.5戸、3位は愛知県5,579.78戸。
逆に人口あたりの下位は青森県1,182.43戸、沖縄県551.77戸。
三重県と沖縄県では11.1倍の開きです。
実数1位の東京都は人口あたりでは8位。
三重県や栃木県、愛知県が上位に来るのは、郊外に軽量鉄骨のプレハブ住宅が広がった地域だからかもしれません。
土地に余裕があり、車での移動が前提の住宅地では、こうした建て方が選ばれやすいと考えられます。
沖縄県の少なさは、塩害の影響で鉄骨が敬遠されるためという見方もありますが、この統計から理由までは分かりません。
確かなのは、同じ非木造でも県によって選ばれる工法が違うということです。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、関東7都県が4,819.5戸で最も多く、北海道が1,357戸で最も少なくなります。
中部9県4,549.6戸と中国5県4,302.7戸がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
鉄骨造住宅が少ない5県
鉄骨造住宅が少ない下位5県です。
沖縄県は8,100戸、島根県は10,700戸、秋田県は11,500戸でした。
東京都の71万6,700戸とは88.5倍の差があります。
沖縄県が最下位というのは意外に見えます。
非木造住宅では人口あたり1位だった県ですが、その中身は鉄筋コンクリート造が中心で、鉄骨造は少ないということです。
47都道府県の中央値は52,600戸。
平均は10万7,957.4戸なので、平均が中央値の2.1倍です。
地方別に見る
同じ非木造でも、選ばれる工法は地方で違います。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の41.3パーセントで最も大きくなります。
次いで中部9県が18.6パーセント、近畿7府県が18.6パーセント、九州・沖縄8県が7.6パーセントと続きました。
少ないほうは中国5県が6パーセント、東北6県が3.9パーセント、四国4県が2.7パーセント、北海道が1.4パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
関東7都県が4,819.5戸、中部9県が4,549.6戸、中国5県が4,302.7戸の順に多く、最も少ないのは北海道が1,357戸です。
地図で見る
| 項目 | 鉄骨造住宅数 |
|---|---|
| 北海道 | 69,100戸 |
| 青森県 | 14,000戸 |
| 岩手県 | 22,100戸 |
| 宮城県 | 79,800戸 |
| 秋田県 | 11,500戸 |
| 山形県 | 15,700戸 |
| 福島県 | 52,600戸 |
| 茨城県 | 154,700戸 |
| 栃木県 | 112,900戸 |
| 群馬県 | 87,700戸 |
| 埼玉県 | 351,900戸 |
| 千葉県 | 286,500戸 |
| 東京都 | 716,700戸 |
| 神奈川県 | 387,400戸 |
| 新潟県 | 47,900戸 |
| 富山県 | 25,400戸 |
| 石川県 | 37,300戸 |
| 福井県 | 26,900戸 |
| 山梨県 | 30,900戸 |
| 長野県 | 88,300戸 |
| 岐阜県 | 89,400戸 |
| 静岡県 | 180,700戸 |
| 愛知県 | 417,200戸 |
| 三重県 | 105,600戸 |
| 滋賀県 | 74,300戸 |
| 京都府 | 104,500戸 |
| 大阪府 | 376,700戸 |
| 兵庫県 | 187,200戸 |
| 奈良県 | 54,300戸 |
| 和歌山県 | 41,200戸 |
| 鳥取県 | 24,000戸 |
| 島根県 | 10,700戸 |
| 岡山県 | 101,800戸 |
| 広島県 | 96,200戸 |
| 山口県 | 71,500戸 |
| 徳島県 | 27,300戸 |
| 香川県 | 35,700戸 |
| 愛媛県 | 40,300戸 |
| 高知県 | 31,900戸 |
| 福岡県 | 171,600戸 |
| 佐賀県 | 27,000戸 |
| 長崎県 | 29,300戸 |
| 熊本県 | 50,800戸 |
| 大分県 | 36,500戸 |
| 宮崎県 | 31,200戸 |
| 鹿児島県 | 29,700戸 |
| 沖縄県 | 8,100戸 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、愛知県、神奈川県、大阪府、埼玉県です。
淡いのは沖縄県、島根県、秋田県でした。
47都道府県の平均は10万7,957.4戸、中央値は52,600戸です。
東京都の71万6,700戸は平均の6.6倍にあたります。
上位3都県で30.0パーセント、1位と47位で88.5倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 鉄骨造住宅数(戸) | 地方 | 人口10万人あたりの鉄骨造住宅数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 716700 | 関東 | 5088.03 |
| 2 | 愛知県 | 417200 | 中部 | 5579.78 |
| 3 | 神奈川県 | 387400 | 関東 | 4197.64 |
| 4 | 大阪府 | 376700 | 近畿 | 4298.76 |
| 5 | 埼玉県 | 351900 | 関東 | 4800.16 |
| 6 | 千葉県 | 286500 | 関東 | 4578.87 |
| 7 | 兵庫県 | 187200 | 近畿 | 3486.03 |
| 8 | 静岡県 | 180700 | 中部 | 5082.98 |
| 9 | 福岡県 | 171600 | 九州 | 3362.73 |
| 10 | 茨城県 | 154700 | 関東 | 5476.11 |
| 11 | 栃木県 | 112900 | 関東 | 5951.50 |
| 12 | 三重県 | 105600 | 近畿 | 6114.65 |
| 13 | 京都府 | 104500 | 近畿 | 4122.29 |
| 14 | 岡山県 | 101800 | 中国 | 5511.64 |
| 15 | 広島県 | 96200 | 中国 | 3513.51 |
| 16 | 岐阜県 | 89400 | 中部 | 4629.73 |
| 17 | 長野県 | 88300 | 中部 | 4406.19 |
| 18 | 群馬県 | 87700 | 関東 | 4610.94 |
| 19 | 宮城県 | 79800 | 東北 | 3524.73 |
| 20 | 滋賀県 | 74300 | 近畿 | 5280.74 |
| 21 | 山口県 | 71500 | 中国 | 5508.47 |
| 22 | 北海道 | 69100 | 北海道 | 1357.03 |
| 23 | 奈良県 | 54300 | 近畿 | 4189.81 |
| 24 | 福島県 | 52600 | 東北 | 2976.80 |
| 25 | 熊本県 | 50800 | 九州 | 2972.50 |
| 26 | 新潟県 | 47900 | 中部 | 2253.06 |
| 27 | 和歌山県 | 41200 | 近畿 | 4618.83 |
| 28 | 愛媛県 | 40300 | 四国 | 3121.61 |
| 29 | 石川県 | 37300 | 中部 | 3363.39 |
| 30 | 大分県 | 36500 | 九州 | 3330.29 |
| 31 | 香川県 | 35700 | 四国 | 3855.29 |
| 32 | 高知県 | 31900 | 四国 | 4789.79 |
| 33 | 宮崎県 | 31200 | 九州 | 2994.24 |
| 34 | 山梨県 | 30900 | 中部 | 3881.91 |
| 35 | 鹿児島県 | 29700 | 九州 | 1917.37 |
| 36 | 長崎県 | 29300 | 九州 | 2312.55 |
| 37 | 徳島県 | 27300 | 四国 | 3928.06 |
| 38 | 佐賀県 | 27000 | 九州 | 3396.23 |
| 39 | 福井県 | 26900 | 中部 | 3615.59 |
| 40 | 富山県 | 25400 | 中部 | 2522.34 |
| 41 | 鳥取県 | 24000 | 中国 | 4469.27 |
| 42 | 岩手県 | 22100 | 東北 | 1900.26 |
| 43 | 山形県 | 15700 | 東北 | 1530.21 |
| 44 | 青森県 | 14000 | 東北 | 1182.43 |
| 45 | 秋田県 | 11500 | 東北 | 1258.21 |
| 46 | 島根県 | 10700 | 中国 | 1646.15 |
| 47 | 沖縄県 | 8100 | 九州 | 551.77 |
このグラフについての豆知識
非木造の内訳
非木造住宅2,558万2,300戸のうち、鉄骨造は507万4,000戸。
残りの多くは鉄筋・鉄骨コンクリート造です。
鉄骨造には、軽量鉄骨を使ったプレハブ住宅が多く含まれるとみられます。
工場で部材を作り現場で組み立てる方式で、郊外の住宅地に広がりました。
沖縄県は非木造1位なのに鉄骨は47位
非木造住宅では人口あたり1位だった沖縄県が、鉄骨造では47位。
沖縄県の非木造は鉄筋コンクリート造が中心だということです。
同じ「木造ではない家」でも、県によって中身がまったく違う。
統計を細かく見ると、そうした違いが見えてきます。
数字は2023年のものです。
10年前とくらべると
全国の鉄骨造住宅数は、2013年の4,188,000戸から2023年の5,074,000戸へ、この10年でおよそ21%増えました。
1位は2013年も東京都で、10年たっても変わっていません。
伸びがいちばん大きかったのは京都府で、54%増でした。
順位の並びがにている記事
鉄骨造住宅数の47都道府県の並びを、ほかの記事の並びと総当たりで比べました。
並びが最も重なったのは【浴室暖房乾燥機がある住宅】全国1,273万5,700戸、54.5倍の差で、相関は0.94です。
正反対だったのは【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較で、相関は-0.85です。
相関は因果ではないので、関係があると決めつけることはできません。
見くらべる手がかりとして使ってください。
地方のなかで見た鉄骨造住宅数
| 地方 | 最も多い(戸) | 最も少ない(戸) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 79800 | 秋田県 11500 |
| 関東 | 東京都 716700 | 群馬県 87700 |
| 中部 | 愛知県 417200 | 富山県 25400 |
| 近畿 | 大阪府 376700 | 和歌山県 41200 |
| 中国 | 岡山県 101800 | 島根県 10700 |
| 四国 | 愛媛県 40300 | 徳島県 27300 |
| 九州 | 福岡県 171600 | 沖縄県 8100 |
まとめ
鉄骨造住宅の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で71万6,700戸、最も少ない沖縄県で8,100戸でした。
人口10万人あたりの1位は三重県の6,114.65戸です。
鉄骨造住宅数の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、非木造住宅の一部であること。
2つ目は、鉄筋コンクリート造は別に集計されること。
3つ目は2023年の数字であることです。
非木造住宅では人口あたり1位だった沖縄県が、鉄骨造では47位。
同じ非木造でも中身が違うことが分かります。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の41.3パーセントで最多、人口10万人あたりでは関東7都県が4,819.5戸で最多でした。
非木造住宅や木造住宅の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2023年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードH1506(鉄骨造住宅数)の2023年の値。人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードH1506(鉄骨造住宅数)の2023年の値。
人口10万人あたりは2023年の総人口で割った参考値
