青少年教育施設とは、少年自然の家や青年の家など、子どもが泊まりがけで自然のなかの活動をするための施設のことです。
小学生と中学生にしぼると、青少年教育施設の利用者はどうなるのでしょうか。
47都道府県で比べます。
使うのは文部科学省の社会教育調査、2014年度の1年間の数字。
神奈川県が239,521人で1位。
47都道府県の平均は59,611.6人、中央値は43,312人です。
1位と47位の間には27.2倍の開き、人口10万人あたりでは8.5倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
59,612人
青少年教育施設の小・中学校からの利用者数(平成26年度間(2014年度))
最も多い 神奈川県
239,521人
最も少ない 徳島県
8,807人
小中学校からの利用者が多い上位5都府県
小中学校からの利用者が多い上位5都府県です。
神奈川県は239,521人、大阪府は182,706人、兵庫県は134,926人でした。
神奈川県は2位の大阪府の1.31倍です。
4位は千葉県で128,691人、5位は福岡県で123,470人。
上位5で全国の28.9パーセント、上位3で19.9パーセント、上位10で46.3パーセントでした。
1位だけで8.5パーセントを占めます。
47都道府県の平均は59,611.6人なので、1位は平均の4.0倍。
中央値の43,312人と比べると5.5倍にあたります。
6位以下は愛知県で102,423人、東京都で100,687人、北海道で98,184人と続きました。
2位と3位の差は47,780人、3位と4位の差は6,235人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の71.1パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると422,227人。
これだけで全国の15.1パーセントにあたります。
子どもの人数が多い都府県が上位に来ました。
人口10万人あたりでは山形県が1位です
なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は小・中学生の青少年教育施設の利用者の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は山形県の6,011.77人、2位は高知県5,744.97人、3位は島根県5,720.25人。
4位以下は石川県、福井県と続きます。
逆に人口あたりの下位は埼玉県921.44人、東京都710.16人。
山形県と東京都では8.5倍の開きです。
人口10万人あたりでは山形県が1位です。
子どもの割合が高い県が上位に並びます。
小中学生の利用者数は、その県で宿泊行事に参加した子どもの数にほぼ重なります。
子どもの人数が減れば、行事の規模もそのぶん小さくなっていきます。
当サイトの子どもの人口の記事と並べると、その関係が読み取れます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、東北6県が3,358.87人で最も多く、関東7都県が1,671.97人で最も少なくなります。
四国4県2,828.78人と中国5県2,758.42人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
小中学校からの利用者が少ない下位5県
小中学校からの利用者が少ない下位5県です。
47位の徳島県は8,807人、46位の和歌山県は11,151人、45位の鳥取県は13,340人でした。
1位の神奈川県とは27.2倍の差があります。
44位は青森県で19,615人、43位は香川県で21,759人、42位は山梨県で24,161人と続きます。
子どもの数が減れば、この数字も下がっていきます。
47都道府県の中央値は43,312人。
平均は59,611.6人なので、平均が中央値の1.4倍です。
47位の徳島県は平均の14.8パーセント、中央値の20.3パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の2.7パーセントにしかなりません。
1位の神奈川県1つで8.5パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の徳島県は、1位の神奈川県の3.68パーセントにあたる水準です。
46位との差は2,344人、45位との差は4,533人でした。
1位の神奈川県と47位の徳島県の間には230,714人の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | 青少年教育施設の小・中学校からの利用者数 |
|---|---|
| 北海道 | 98,184人 |
| 青森県 | 19,615人 |
| 岩手県 | 41,879人 |
| 宮城県 | 42,960人 |
| 秋田県 | 39,821人 |
| 山形県 | 60,779人 |
| 福島県 | 70,676人 |
| 茨城県 | 49,387人 |
| 栃木県 | 79,872人 |
| 群馬県 | 62,707人 |
| 埼玉県 | 67,560人 |
| 千葉県 | 128,691人 |
| 東京都 | 100,687人 |
| 神奈川県 | 239,521人 |
| 新潟県 | 50,547人 |
| 富山県 | 35,420人 |
| 石川県 | 56,033人 |
| 福井県 | 34,320人 |
| 山梨県 | 24,161人 |
| 長野県 | 43,099人 |
| 岐阜県 | 59,927人 |
| 静岡県 | 94,750人 |
| 愛知県 | 102,423人 |
| 三重県 | 27,003人 |
| 滋賀県 | 48,412人 |
| 京都府 | 92,108人 |
| 大阪府 | 182,706人 |
| 兵庫県 | 134,926人 |
| 奈良県 | 30,073人 |
| 和歌山県 | 11,151人 |
| 鳥取県 | 13,340人 |
| 島根県 | 36,724人 |
| 岡山県 | 66,505人 |
| 広島県 | 50,068人 |
| 山口県 | 26,425人 |
| 徳島県 | 8,807人 |
| 香川県 | 21,759人 |
| 愛媛県 | 31,716人 |
| 高知県 | 37,687人 |
| 福岡県 | 123,470人 |
| 佐賀県 | 24,368人 |
| 長崎県 | 41,949人 |
| 熊本県 | 41,153人 |
| 大分県 | 45,173人 |
| 宮崎県 | 24,885人 |
| 鹿児島県 | 43,312人 |
| 沖縄県 | 35,005人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは神奈川県です。
次いで大阪府、兵庫県、千葉県、福岡県が続きます。
淡いのは徳島県、和歌山県、鳥取県でした。
47都道府県の平均は59,611.6人、中央値は43,312人です。
神奈川県の239,521人は平均の4.0倍にあたります。
上位3で19.9パーセント、1位と47位で27.2倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと山形県が6,011.77人で最も多く、開きは8.5倍になります。
実数1位の神奈川県は人数あたりでは22位、人数あたり1位の山形県は実数では16位でした。
| 順位 | 都道府県 | 青少年教育施設の小・中学校からの利用者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの青少年教育施設の小・中学校からの利用者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 神奈川県 | 239521 | 関東 | 2596.43 |
| 2 | 大阪府 | 182706 | 近畿 | 2086.4 |
| 3 | 兵庫県 | 134926 | 近畿 | 2528.12 |
| 4 | 千葉県 | 128691 | 関東 | 2058.73 |
| 5 | 福岡県 | 123470 | 九州 | 2424.78 |
| 6 | 愛知県 | 102423 | 中部 | 1372.96 |
| 7 | 東京都 | 100687 | 関東 | 710.16 |
| 8 | 北海道 | 98184 | 北海道 | 1946.94 |
| 9 | 静岡県 | 94750 | 中部 | 2686.42 |
| 10 | 京都府 | 92108 | 近畿 | 3655.08 |
| 11 | 栃木県 | 79872 | 関東 | 4237.24 |
| 12 | 福島県 | 70676 | 東北 | 4054.85 |
| 13 | 埼玉県 | 67560 | 関東 | 921.44 |
| 14 | 岡山県 | 66505 | 中国 | 3632.17 |
| 15 | 群馬県 | 62707 | 関東 | 3317.83 |
| 16 | 山形県 | 60779 | 東北 | 6011.77 |
| 17 | 岐阜県 | 59927 | 中部 | 3127.71 |
| 18 | 石川県 | 56033 | 中部 | 5103.19 |
| 19 | 新潟県 | 50547 | 中部 | 2408.15 |
| 20 | 広島県 | 50068 | 中国 | 1844.8 |
| 21 | 茨城県 | 49387 | 関東 | 1760.05 |
| 22 | 滋賀県 | 48412 | 近畿 | 3453.07 |
| 23 | 大分県 | 45173 | 九州 | 4163.41 |
| 24 | 鹿児島県 | 43312 | 九州 | 2827.15 |
| 25 | 長野県 | 43099 | 中部 | 2169.05 |
| 26 | 宮城県 | 42960 | 東北 | 1911.03 |
| 27 | 長崎県 | 41949 | 九州 | 3350.56 |
| 28 | 岩手県 | 41879 | 東北 | 3657.55 |
| 29 | 熊本県 | 41153 | 九州 | 2425.04 |
| 30 | 秋田県 | 39821 | 東北 | 4439.35 |
| 31 | 高知県 | 37687 | 四国 | 5744.97 |
| 32 | 島根県 | 36724 | 中国 | 5720.25 |
| 33 | 富山県 | 35420 | 中部 | 3552.66 |
| 34 | 沖縄県 | 35005 | 九州 | 2387.79 |
| 35 | 福井県 | 34320 | 中部 | 4644.11 |
| 36 | 愛媛県 | 31716 | 四国 | 2485.58 |
| 37 | 奈良県 | 30073 | 近畿 | 2340.31 |
| 38 | 三重県 | 27003 | 近畿 | 1578.2 |
| 39 | 山口県 | 26425 | 中国 | 2062.84 |
| 40 | 宮崎県 | 24885 | 九州 | 2409 |
| 41 | 佐賀県 | 24368 | 九州 | 3092.39 |
| 42 | 山梨県 | 24161 | 中部 | 3054.49 |
| 43 | 香川県 | 21759 | 四国 | 2372.85 |
| 44 | 青森県 | 19615 | 東北 | 1683.69 |
| 45 | 鳥取県 | 13340 | 中国 | 2512.24 |
| 46 | 和歌山県 | 11151 | 近畿 | 1267.16 |
| 47 | 徳島県 | 8807 | 四国 | 1285.69 |
このグラフについての豆知識
自然のなかで学ぶ
青少年教育施設での活動は、教室ではできないことが中心です。
飯ごうでご飯を炊く、星を見る、山を歩く、といった経験がそれにあたります。
この数字は学校からの利用者数の内数です。
社会教育調査という統計
社会教育調査は、図書館や博物館、体育施設など学校の外にある学びの場を全国分まとめた統計です。
3年ごとに行われ、e-Statのデータベースに収められているのは2015年度の調査までです。
施設の数は調査時点のもので、そのあと新しくできた施設や閉じた施設は反映されていません。
数字の開き
1位の神奈川県は239,521人、47位の徳島県は8,807人。
両者の間には27.2倍の開きがあります。
上位3で全国の19.9パーセント、上位10で46.3パーセントを占めます。
中央値は43,312人、平均は59,611.6人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと8.5倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
小・中学生の青少年教育施設の利用者の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
0.96という高い相関を示したのが【学校行事で少年自然の家に来た人】1年でおよそ417万人でした。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.68)でした。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た青少年教育施設の小・中学校からの利用者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 70676 | 青森県 19615 |
| 関東 | 神奈川県 239521 | 茨城県 49387 |
| 中部 | 愛知県 102423 | 山梨県 24161 |
| 近畿 | 大阪府 182706 | 和歌山県 11151 |
| 中国 | 岡山県 66505 | 鳥取県 13340 |
| 四国 | 高知県 37687 | 徳島県 8807 |
| 九州 | 福岡県 123470 | 佐賀県 24368 |
まとめ
小・中学生の青少年教育施設の利用者を47都道府県で比べると、最も多い神奈川県で239,521人、最も少ない徳島県で8,807人でした。
1位と47位の間には27.2倍の開きがあります。
上位3で全国の19.9パーセント、上位10で46.3パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は43,312人、平均は59,611.6人でした。
人口10万人あたりに直すと8.5倍の開きになります。
小・中学生の青少年教育施設の利用者の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、学校からの利用者数の内数であること。
2つ目は、のべ人数であること。
3つ目は2014年の数字であることです。
人口10万人あたりでは山形県が6,011.77人で最多。
実数1位の神奈川県は人数あたりでは22位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の26パーセントで最多、人口10万人あたりでは東北6県が3,358.87人で最多でした。
学校からの利用者数や子どもの人口の記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会教育調査
- 調査年: 平成26年度間(2014年度)
- 公開元: 文部科学省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003348893
- 備考: 2014年度の1年間に小学校・中学校の行事として青少年教育施設を使った人ののべ人数。人口10万人あたりの青少年教育施設の小・中学校からの利用者数は2024年の総人口で割った参考値
注記: 2014年度の1年間に小学校・中学校の行事として青少年教育施設を使った人ののべ人数。
人口10万人あたりの青少年教育施設の小・中学校からの利用者数は2024年の総人口で割った参考値
