ワインをいちばん飲むのはどこの都道府県でしょうか。
成人1人あたりの量で比べます。
このランキングは、国税庁の「酒類販売(消費)数量」をもとにしています。
2023年度に売られた量を、20歳以上の人口で割って算出しました。
この統計には沖縄県が入っていません。
沖縄国税事務所が別に集計しているためで、この記事では46都道府県で比べています。
46都道府県の平均は2.42L、中央値は2.12L。
最も多い東京都7.94Lと最も少ない佐賀県1.42Lの差は6.52L、倍率にすると5.6倍でした。
調査対象46県の単純平均
2.4L
成人1人あたりの果実酒消費量(2023年度)
最も多い 東京都
7.9L
最も少ない 佐賀県
1.4L
成人1人あたりの果実酒消費量が多い5都道府県
飲む量が多い上位5都道府県です。
1位は東京都の7.94L。
2位の山梨県は5.74Lで、その差は2.20Lでした。
3位は4.14L、4位は3.92L、5位は3.73Lと続きます。
1位から5位までの幅は4.21L。
46都道府県の平均2.42Lを、上位5つはいずれも上回りました。
1位の東京都は平均を5.52L上回っています。
6位以下は埼玉県3.44L、長野県3.24L、大阪府3.13L。
5位と8位のあいだは0.60Lで、このあたりから落ち方がゆるやかになります。
地方別で最も多いのは関東7都県の3.38Lでした。
9位以下は北海道3.07L、宮城県2.90L、千葉県2.70L。
10位でも2.90Lあり、46都道府県の平均2.42Lを上回っています。
上位のかたまりは10県あまり続き、そこから中位へなだらかに下がっていく形です。
46都道府県の中央値は2.12Lでした。
都市と産地が並ぶ
1位の東京都7.94Lは、46都道府県の平均2.42Lの3.3倍。
2位の山梨県5.74Lにも1.38倍の差をつけました。
上位の顔ぶれには2つの性格が混ざっています。
東京都・京都府・神奈川県は大都市。
一方で2位の山梨県、3位の和歌山県は果物の産地です。
山梨県は日本のワイン造りの中心地で、甲州ぶどうから造るワインの蔵が集まります。
作る土地でよく飲まれるという点では、日本酒と新潟県の関係に近いものがあります。
地方別では関東7都県3.4Lが1位、四国4県1.6Lが最下位。
差は5.6倍で、ビールの2.8倍やウイスキーの2.5倍よりはっきり分かれました。
ワインは飲む人と飲まない人が分かれやすい酒です。
そのぶん地域の差も出やすくなります。
家計調査には「果実酒の消費量に使う金額」という別の統計もあります。
あちらは1世帯が1か月または1年に使った金額、こちらは成人1人が1年に飲んだ量です。
お金で見るか、量で見るかで順位は変わります。
値段の高い酒を少し飲む土地と、安い酒をたくさん飲む土地では、2つの統計が逆を向くこともあります。
成人1人あたりの果実酒消費量が少ない5都道府県
飲む量が少ない下位5都道府県です。
最も少ないのは佐賀県の1.42L。
45位は1.44L、44位は1.45L、43位は1.46L、42位は1.51Lでした。
下位5つの幅は0.09L。
46都道府県の平均2.42Lを、いずれも下回っています。
最下位の佐賀県は平均より1.00L少ない値でした。
1位の東京都との差は6.52Lで、倍率にすると5.6倍です。
この数字は売られた量を人口で割ったものです。
観光や出張で訪れた人が飲んだぶんも、売られた土地の数字に入ります。
住んでいる人の飲み方をそのまま表しているわけではありません。
41位から39位は岡山県1.52L、鳥取県1.54L、香川県1.55L。
下位のほうは1.42Lから1.55Lのあいだに10県以上が並んでいて、わずかな差で順位が入れかわります。
この範囲では順位そのものにあまり意味はありません。
46都道府県の中央値は2.12Lで、下位の県はそこから0.71L低い水準です。
調査対象46県の成人1人あたりの果実酒消費量
| 項目 | 成人1人あたりの果実酒消費量 |
|---|---|
| 北海道 | 3.1L |
| 青森県 | 2.4L |
| 岩手県 | 2.6L |
| 宮城県 | 2.9L |
| 秋田県 | 2.2L |
| 山形県 | 2.5L |
| 福島県 | 2.1L |
| 茨城県 | 1.8L |
| 栃木県 | 2.0L |
| 群馬県 | 2.0L |
| 埼玉県 | 3.4L |
| 千葉県 | 2.7L |
| 東京都 | 7.9L |
| 神奈川県 | 3.7L |
| 新潟県 | 2.3L |
| 富山県 | 2.3L |
| 石川県 | 2.1L |
| 福井県 | 1.5L |
| 山梨県 | 5.7L |
| 長野県 | 3.2L |
| 岐阜県 | 2.2L |
| 静岡県 | 2.3L |
| 愛知県 | 2.2L |
| 三重県 | 1.7L |
| 滋賀県 | 1.5L |
| 京都府 | 3.9L |
| 大阪府 | 3.1L |
| 兵庫県 | 2.2L |
| 奈良県 | 1.6L |
| 和歌山県 | 4.1L |
| 鳥取県 | 1.5L |
| 島根県 | 1.7L |
| 岡山県 | 1.5L |
| 広島県 | 2.0L |
| 山口県 | 1.4L |
| 徳島県 | 1.7L |
| 香川県 | 1.6L |
| 愛媛県 | 1.5L |
| 高知県 | 1.6L |
| 福岡県 | 2.5L |
| 佐賀県 | 1.4L |
| 長崎県 | 2.1L |
| 熊本県 | 2.0L |
| 大分県 | 1.9L |
| 宮崎県 | 2.1L |
| 鹿児島県 | 1.6L |
日本地図で見ると、上位は東京都7.94L、山梨県5.74L、和歌山県4.14L、京都府3.92L、神奈川県3.73L。
6位は埼玉県3.44L、7位は長野県3.24L、8位は大阪府3.13Lです。
下のほうは滋賀県1.45L、山口県1.44L、佐賀県1.42L。
中央値は2.12Lで、平均の2.42Lとほぼ同じ。
46都道府県が1.42Lから7.94Lのあいだに収まっています。
沖縄県はこの統計に入っていないため、地図では色がついていません。
| 順位 | 都道府県 | 成人1人あたりの果実酒消費量(L) | 地方 |
|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 7.94 | 関東 |
| 2 | 山梨県 | 5.74 | 中部 |
| 3 | 和歌山県 | 4.14 | 近畿 |
| 4 | 京都府 | 3.92 | 近畿 |
| 5 | 神奈川県 | 3.73 | 関東 |
| 6 | 埼玉県 | 3.44 | 関東 |
| 7 | 長野県 | 3.24 | 中部 |
| 8 | 大阪府 | 3.13 | 近畿 |
| 9 | 北海道 | 3.07 | 北海道 |
| 10 | 宮城県 | 2.9 | 東北 |
| 11 | 千葉県 | 2.7 | 関東 |
| 12 | 岩手県 | 2.56 | 東北 |
| 13 | 福岡県 | 2.54 | 九州 |
| 14 | 山形県 | 2.51 | 東北 |
| 15 | 青森県 | 2.39 | 東北 |
| 16 | 新潟県 | 2.29 | 中部 |
| 17 | 静岡県 | 2.28 | 中部 |
| 18 | 富山県 | 2.27 | 中部 |
| 19 | 兵庫県 | 2.24 | 近畿 |
| 20 | 愛知県 | 2.23 | 中部 |
| 21 | 秋田県 | 2.22 | 東北 |
| 22 | 岐阜県 | 2.16 | 中部 |
| 23 | 長崎県 | 2.13 | 九州 |
| 24 | 宮崎県 | 2.12 | 九州 |
| 25 | 石川県 | 2.11 | 中部 |
| 26 | 福島県 | 2.05 | 東北 |
| 27 | 群馬県 | 2.02 | 関東 |
| 27 | 広島県 | 2.02 | 中国 |
| 29 | 栃木県 | 1.99 | 関東 |
| 30 | 熊本県 | 1.98 | 九州 |
| 31 | 大分県 | 1.94 | 九州 |
| 32 | 茨城県 | 1.81 | 関東 |
| 33 | 島根県 | 1.68 | 中国 |
| 33 | 徳島県 | 1.68 | 四国 |
| 35 | 三重県 | 1.65 | 近畿 |
| 36 | 高知県 | 1.62 | 四国 |
| 37 | 鹿児島県 | 1.61 | 九州 |
| 38 | 香川県 | 1.55 | 四国 |
| 38 | 奈良県 | 1.55 | 近畿 |
| 40 | 鳥取県 | 1.54 | 中国 |
| 41 | 岡山県 | 1.52 | 中国 |
| 42 | 福井県 | 1.51 | 中部 |
| 43 | 愛媛県 | 1.46 | 四国 |
| 44 | 滋賀県 | 1.45 | 近畿 |
| 45 | 山口県 | 1.44 | 中国 |
| 46 | 佐賀県 | 1.42 | 九州 |
このグラフについての豆知識
甘味果実酒は別の項目
この記事の「果実酒」にはワインが中心にふくまれます。
一方で、甘味を加えた「甘味果実酒」は別の区分です。
46都道府県の平均は果実酒2.42L、甘味果実酒0.11Lで、規模がまるで違います。
ウイスキーとの違い
ウイスキーは1位が東京都、2位が山梨県で、果実酒と上位2つが同じです。
ただし差は2.5倍にとどまり、果実酒の5.6倍より小さくなります。
山梨県が両方で2位に入るのは、ワインの産地であると同時にウイスキーの蒸溜所もある土地だからでしょう。
沖縄県が入っていない
この統計には沖縄県がふくまれていません。
表の注記に「全国計欄は沖縄分を含まない」とあり、沖縄国税事務所が別に集計しているためです。
そちらの公表は最新が平成30年のPDFのみで、年をまたいで混ぜると不正確になります。
この記事では沖縄県をのぞく46都道府県で比べました。
買った量であって、飲んだ量ではない
この数字は、酒類の販売(消費)数量を成人人口で割ったものです。
成人人口は20歳未満をのぞいた人口を使っています。
売られた場所で数えるため、旅行者や出張者が多い土地では実際に住んでいる人が飲む量より大きく出ます。
東京都が上位に並びやすいのは、そのためでもあります。
地方のなかで見た成人1人あたりの果実酒消費量
| 地方 | 最も多い(L) | 最も少ない(L) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 2.9 | 福島県 2.05 |
| 関東 | 東京都 7.94 | 茨城県 1.81 |
| 中部 | 山梨県 5.74 | 福井県 1.51 |
| 近畿 | 和歌山県 4.14 | 滋賀県 1.45 |
| 中国 | 広島県 2.02 | 山口県 1.44 |
| 四国 | 徳島県 1.68 | 愛媛県 1.46 |
| 九州 | 福岡県 2.54 | 佐賀県 1.42 |
まとめ
成人1人あたりの果実酒の消費量は、46都道府県の平均で年2.42L。
最も多い東京都7.94Lと最も少ない佐賀県1.42Lの差は5.6倍でした。
東京・山梨・和歌山・京都が上位。
大都市と、ぶどうの産地が混ざった顔ぶれになりました。
地方別では関東7都県が3.38Lで最も多く、四国4県が1.58Lで最も少ない結果です。
この統計には沖縄県が入っていません。
また、売られた量を人口で割った数字なので、観光や出張で訪れた人が飲んだぶんもふくまれます。
読むときは、その点に気をつけてください。
46都道府県の中央値は2.12L。
平均の2.42Lとくらべると、真ん中あたりの県の実感に近いのは中央値のほうです。
同じお酒でも、金額で見る家計調査の記事とは順位が変わります。
値段の高い酒を少し飲むのか、安い酒をたくさん飲むのか。
2つの統計を並べると、その違いが見えてきます。
ほかのお酒の記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 酒類販売(消費)数量
- 調査年: 2023年度
- 公開元: 国税庁
- 参照URL: https://www.nta.go.jp/taxes/sake/shiori-gaikyo/shiori/2025/index.htm
- 備考: ぶどうなどから造る果実酒。ワインが中心になる。甘味果実酒は別の項目。この表は沖縄県分をふくまないため46都道府県で比べている。成人人口は20歳未満をのぞいた人口。国税庁の統計を加工して47グラフが作成
注記: ぶどうなどから造る果実酒。
ワインが中心になる。
甘味果実酒は別の項目。
この表は沖縄県分をふくまないため46都道府県で比べている。
成人人口は20歳未満をのぞいた人口。
国税庁の統計を加工して47グラフが作成
