劇場・音楽堂は、演劇やコンサートのための施設です。
映画館は含みません。
全国に1,832施設あり、最も多い都と最も少ない県では10倍の開きがあります。
今回は47都道府県の劇場、音楽堂等数を、2021年の総務省統計局「社会・人口統計体系」のデータを使って比べました。
全国1,832施設のうち、最も多いのは東京都の132施設でした。
最も少ない徳島県と鳥取県の13施設とは10.2倍の開きです。
47都道府県の単純平均
39施設
劇場、音楽堂等数(2021年)
最も多い 東京都
132施設
最も少ない 鳥取県
13施設
地図で見る
| 項目 | 劇場、音楽堂等数 |
|---|---|
| 北海道 | 74施設 |
| 青森県 | 21施設 |
| 岩手県 | 27施設 |
| 宮城県 | 42施設 |
| 秋田県 | 22施設 |
| 山形県 | 23施設 |
| 福島県 | 35施設 |
| 茨城県 | 37施設 |
| 栃木県 | 27施設 |
| 群馬県 | 43施設 |
| 埼玉県 | 76施設 |
| 千葉県 | 52施設 |
| 東京都 | 132施設 |
| 神奈川県 | 71施設 |
| 新潟県 | 48施設 |
| 富山県 | 25施設 |
| 石川県 | 28施設 |
| 福井県 | 19施設 |
| 山梨県 | 22施設 |
| 長野県 | 47施設 |
| 岐阜県 | 46施設 |
| 静岡県 | 53施設 |
| 愛知県 | 81施設 |
| 三重県 | 35施設 |
| 滋賀県 | 35施設 |
| 京都府 | 33施設 |
| 大阪府 | 69施設 |
| 兵庫県 | 62施設 |
| 奈良県 | 31施設 |
| 和歌山県 | 19施設 |
| 鳥取県 | 13施設 |
| 島根県 | 20施設 |
| 岡山県 | 39施設 |
| 広島県 | 47施設 |
| 山口県 | 36施設 |
| 徳島県 | 13施設 |
| 香川県 | 14施設 |
| 愛媛県 | 27施設 |
| 高知県 | 14施設 |
| 福岡県 | 76施設 |
| 佐賀県 | 15施設 |
| 長崎県 | 37施設 |
| 熊本県 | 35施設 |
| 大分県 | 21施設 |
| 宮崎県 | 24施設 |
| 鹿児島県 | 48施設 |
| 沖縄県 | 18施設 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都と愛知県、埼玉県、福岡県、北海道です。
淡いのは四国と山陰、佐賀県でした。
ただし全体として濃淡の差は小さく、多くの県が中間の色に収まります。
47都道府県の平均は39.0施設、中央値は35.0施設です。
平均と中央値が近く、極端に大きい県が少ないことを表しています。
上位5都県で24.0パーセント、20施設を下回るのが8県。
1位と47位で10.2倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 劇場、音楽堂等数(施設) | 地方 | 人口10万人あたりの劇場、音楽堂等数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 132 | 関東 | 0.93 |
| 2 | 愛知県 | 81 | 中部 | 1.09 |
| 3 | 埼玉県 | 76 | 関東 | 1.04 |
| 3 | 福岡県 | 76 | 九州 | 1.49 |
| 5 | 北海道 | 74 | 北海道 | 1.47 |
| 6 | 神奈川県 | 71 | 関東 | 0.77 |
| 7 | 大阪府 | 69 | 近畿 | 0.79 |
| 8 | 兵庫県 | 62 | 近畿 | 1.16 |
| 9 | 静岡県 | 53 | 中部 | 1.5 |
| 10 | 千葉県 | 52 | 関東 | 0.83 |
| 11 | 鹿児島県 | 48 | 九州 | 3.13 |
| 11 | 新潟県 | 48 | 中部 | 2.29 |
| 13 | 広島県 | 47 | 中国 | 1.73 |
| 13 | 長野県 | 47 | 中部 | 2.37 |
| 15 | 岐阜県 | 46 | 中部 | 2.4 |
| 16 | 群馬県 | 43 | 関東 | 2.28 |
| 17 | 宮城県 | 42 | 東北 | 1.87 |
| 18 | 岡山県 | 39 | 中国 | 2.13 |
| 19 | 茨城県 | 37 | 関東 | 1.32 |
| 19 | 長崎県 | 37 | 九州 | 2.96 |
| 21 | 山口県 | 36 | 中国 | 2.81 |
| 22 | 熊本県 | 35 | 九州 | 2.06 |
| 22 | 三重県 | 35 | 近畿 | 2.05 |
| 22 | 滋賀県 | 35 | 近畿 | 2.5 |
| 22 | 福島県 | 35 | 東北 | 2.01 |
| 26 | 京都府 | 33 | 近畿 | 1.31 |
| 27 | 奈良県 | 31 | 近畿 | 2.41 |
| 28 | 石川県 | 28 | 中部 | 2.55 |
| 29 | 愛媛県 | 27 | 四国 | 2.12 |
| 29 | 岩手県 | 27 | 東北 | 2.36 |
| 29 | 栃木県 | 27 | 関東 | 1.43 |
| 32 | 富山県 | 25 | 中部 | 2.51 |
| 33 | 宮崎県 | 24 | 九州 | 2.32 |
| 34 | 山形県 | 23 | 東北 | 2.27 |
| 35 | 山梨県 | 22 | 中部 | 2.78 |
| 35 | 秋田県 | 22 | 東北 | 2.45 |
| 37 | 青森県 | 21 | 東北 | 1.8 |
| 37 | 大分県 | 21 | 九州 | 1.94 |
| 39 | 島根県 | 20 | 中国 | 3.12 |
| 40 | 福井県 | 19 | 中部 | 2.57 |
| 40 | 和歌山県 | 19 | 近畿 | 2.16 |
| 42 | 沖縄県 | 18 | 九州 | 1.23 |
| 43 | 佐賀県 | 15 | 九州 | 1.9 |
| 44 | 香川県 | 14 | 四国 | 1.53 |
| 44 | 高知県 | 14 | 四国 | 2.13 |
| 46 | 鳥取県 | 13 | 中国 | 2.45 |
| 46 | 徳島県 | 13 | 四国 | 1.9 |
地方別に見る
地方別に合計を出すと、関東が最も大きくなります。
関東7都県が全国の23.9パーセント、中部9県が20.1パーセント、近畿7府県が15.5パーセント、九州・沖縄8県が15.0パーセントと続きます。
少ないほうは東北6県が9.3パーセント、中国5県が8.5パーセント、北海道が4.0パーセント、四国4県が3.7パーセントでした。
関東7都県の23.9パーセントは、人口の分布(およそ3分の1)よりも小さい水準です。
ほかの施設のランキングでは関東が人口以上の比重を占めることが多いのですが、この指標では逆になります。
四国4県の3.7パーセントは8地方で最も小さく、施設数にすると68施設。
北海道1道の74施設を下回ります。
劇場・音楽堂が多い5都県
劇場・音楽堂が多い上位5都県です。
東京都は132施設、愛知県は81施設、埼玉県は76施設、福岡県は76施設、北海道は74施設でした。
2位から5位までは74から81という狭い範囲に固まっています。
6位以下は神奈川県71施設、大阪府69施設、兵庫県62施設と続きます。
上位5都県で全国の24.0パーセント、上位10で40.7パーセントを占めます。
ほかの施設のランキングに比べて、上位への集中はゆるやかです。
1位と47位で10.2倍、この一連でいちばん差が小さい指標です
以下は、劇場・音楽堂等の数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
この記事でまず目を引くのは、1位と47位の差の小ささです。
東京都132施設と徳島県13施設で10.2倍。
この一連の記事で扱ってきた指標のなかで、いちばん差が小さいランキングになります。
森林面積は93.3倍、公民館数は35.8倍、事業所数は25.9倍でした。
差が小さいのは、施設の性格によると考えられます。
劇場・音楽堂は多くが公立で、県や市が1つずつ整備する形が広がっています。
人口に比例して増えるのではなく、自治体の数に近い形で分布するため、大都市でも極端に多くはなりません。
人口10万人あたりで割り直すと、東京都は0.93施設で44位まで下がります。
1位は鹿児島県の3.13施設、2位は島根県3.12施設、3位は長崎県2.96施設。
人口の少ない県が上位を占めます。
下位は神奈川県0.77施設、大阪府0.79施設、千葉県0.83施設と、大都市圏が並びました。
人口との相関係数は0.92と高いのですが、それは「人口が多い県ほど多い」という傾向が保たれているという意味であって、差が大きいことは意味しません。
並び順は人口どおりでも、開き方はゆるやかというのがこの指標の特徴です。
実数で見ると順位は変わる
劇場・音楽堂が少ない5県
劇場・音楽堂が少ない下位5県です。
徳島県と鳥取県はともに13施設、高知県と香川県はともに14施設、佐賀県は15施設でした。
東京都の132施設とは10.2倍の差があります。
下位5県のうち3県が四国です。
四国4県を合わせても68施設で、東京都1都の132施設の半分ほどにとどまります。
20施設を下回るのは8県。
全国1,832施設という規模の小ささもあって、県ごとの差は絶対数では大きくありません。
このグラフについての豆知識
差がいちばん小さいランキング
1位と47位で10.2倍。
この一連の記事で扱ってきた指標のなかでは、最も差が小さくなります。
参考までに、同じ社会・人口統計体系で森林面積は93.3倍、公民館数は35.8倍、事業所数は25.9倍、病院病床数は15.5倍でした。
劇場・音楽堂は施設の数そのものが少ないぶん、県ごとの開きも小さくなります。
2021年に最も多いのは東京都の132施設。
最も少ない徳島県と鳥取県はともに13施設です。
映画館は含まない
この指標は社会教育調査による劇場・音楽堂等の施設数です。
公演を行うためのホールが対象で、映画館は含みません。
また、公立と私立の区別はしていません。
施設の規模や客席数も反映されないため、大ホールも小さな公民館ホールも1施設として数えられます。
数字は2021年のものです。
10年前とくらべると
全国の劇場・音楽堂等の数は、2011年の1,866施設から2021年の1,832施設へ、この10年でほとんど変わっていません。
東京都は2011年から1位を守っています。
県ごとに見ると、いちばん増えたのは熊本県で21%増です。
順位の並びがにている記事
この劇場・音楽堂等の数の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
最も似ていたのは【増築した持ち家】全国96万7,200戸、敷地の余裕が要る工事(順位相関0.95)です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【スーパーの数】が多いのは大都市ではありませんでした、人口あたりで比較(相関-0.72)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た劇場、音楽堂等数
| 地方 | 最も多い(施設) | 最も少ない(施設) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 42 | 青森県 21 |
| 関東 | 東京都 132 | 栃木県 27 |
| 中部 | 愛知県 81 | 福井県 19 |
| 近畿 | 大阪府 69 | 和歌山県 19 |
| 中国 | 広島県 47 | 鳥取県 13 |
| 四国 | 愛媛県 27 | 徳島県 13 |
| 九州 | 福岡県 76 | 佐賀県 15 |
まとめ
劇場・音楽堂の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で132施設、最も少ない徳島県と鳥取県で13施設でした。
全国は1,832施設、1位と47位で10.2倍の開きです。
劇場・音楽堂等の数の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、映画館を含まないこと。
2つ目は、施設の規模を問わず1施設と数えること。
3つ目は2021年の数字であることです。
10.2倍という差は、この一連の記事でいちばん小さい水準です。
森林面積の93.3倍、公民館数の35.8倍と比べると、県ごとの開きがゆるやかなことが分かります。
人口10万人あたりでは東京都が44位に下がり、鹿児島県が3.13施設で1位に立ちます。
博物館の数や図書館の蔵書数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2021年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードG1604(劇場、音楽堂等数)の2021年の値。社会教育調査による。公演のための劇場・音楽堂等で、映画館は含まない。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードG1604(劇場、音楽堂等数)の2021年の値。
社会教育調査による。
公演のための劇場・音楽堂等で、映画館は含まない。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
