悩みやストレスの原因に「家族との人間関係」を挙げた人はどれくらいいるのでしょうか。
12歳以上について47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の国民生活基礎調査、2019年の都道府県別の数字。
新潟県が8.17%で1位。
47都道府県の平均は6.73%、中央値は6.71%です。
最も高い8.17%と最も低い4.71%の差は3.46ポイント、倍率にすると1.73倍でした。
47都道府県の単純平均
6.7%
家族との人間関係を原因に挙げた人の割合(2019年)
最も多い 新潟県
8.2%
最も少ない 宮崎県
4.7%
家族との人間関係の悩みが多い上位5県
家族との人間関係の悩みが多い上位5県です。
新潟県は8.17%、鳥取県は7.82%、山形県は7.68%でした。
1位と2位の差は0.35ポイントです。
4位は富山県で7.63%、5位は奈良県で7.59%。
上位5はいずれも47都道府県の平均6.73%を上回りました。
1位の新潟県は平均を1.44ポイント上回りました。
中央値の6.71%と比べると1.46ポイント高く、平均に対する比では1.21倍にあたります。
6位以下は岩手県で7.58%、福島県で7.56%、岐阜県で7.44%と続きました。
2位と3位の差は0.14ポイント、3位と4位の差は0.05ポイント。
上位のなかでも順位が近いほど差は小さく、5位と8位の間は0.15ポイントでした。
1位から5位までの幅は0.58ポイント、1位から8位までの幅は0.73ポイントでした。
上位のなかでも順位が下がるにつれて差は緩やかになります。
新潟県は家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合でも23位に入っています。
全国の値は6.73%で、上位5はいずれもこれを上回りました。
1位は中部の県でした。
全国の平均を1.4ポイント上回ります。
家族以外の人間関係の悩みと並べます
ここからは統計を離れて、家族との人間関係で悩む人の割合の背景を推測します。
確かめられた事実ではなく、ほかの数字と並べて考えた見立てとして読んでください。
家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合で並べ替えると、順位が変わります。
1位は滋賀県の8.28、2位は宮城県の8.09、3位は徳島県の7.85。
4位以下は福島県、香川県と続きます。
逆に下位は秋田県が6.04、宮崎県が6.02。
滋賀県と宮崎県では1.38倍の開きです。
家族以外の人間関係の悩みと並べると、1位が入れ替わります。
職場や学校での関係と、家庭での関係は別のものです。
1.73倍という開きは、家族以外との人間関係の1.38倍より大きくなっています。
三世代で住む家が多い地域では、家庭のなかの人間関係も複雑になると考えられます。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が7.16%で最も高く、九州・沖縄8県が5.94%で最も低くなります。
中部9県7.15%と中国5県6.93%がそれに続きました。
同じ指標でも、実数で見るか率で見るかで並びは変わります。
どちらか一方だけを見て県の姿を決めつけないことが大切です。
実数で見ると順位は変わる
家族との人間関係の悩みが少ない下位5県
家族との人間関係の悩みが少ない下位5県です。
47位の宮崎県は4.71%、46位の山口県は5.42%、45位の鹿児島県は5.6%でした。
1位の新潟県とは3.46ポイントの差があります。
44位は長崎県で5.62%、43位は高知県で5.73%、42位は和歌山県で5.73%と続きます。
47位は九州の県でした。
全国の平均を2ポイントほど下回ります。
47都道府県の中央値は6.71%、平均は6.73%です。
47位の宮崎県は平均を2.02ポイント下回りました。
47位の宮崎県は1位の新潟県の57.6パーセントにあたる水準で、倍率にすると1.73倍の開きです。
46位との差は0.71ポイント、45位との差は0.89ポイント。
下位のほうは差が詰まっており、47位と42位の間でも1.02ポイントしかありません。
下位5県はいずれも47都道府県の平均6.73%を下回りました。
47位から43位までの幅は1.02ポイントです。
宮崎県は家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合では47位です。
全国の値は6.73%なので、47位はこれを2.02ポイント下回っています。
地方別に見る
家族との人間関係の悩みは、地域によって差があります。
地方ごとに県の平均を出すと、東北6県が7.16%で最も高くなります。
次いで中部9県が7.15%、中国5県が6.93%、関東7都県が6.85%と続きました。
低いほうは近畿7府県が6.7%、北海道が6.48%、四国4県が6.45%、九州・沖縄8県が5.94%でした。
最も高い東北6県と最も低い九州・沖縄8県の差は1.22ポイントです。
家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合で見ると四国4県が最も高く、九州・沖縄8県が最も低くなりました。
地図で見る
| 項目 | 家族との人間関係を原因に挙げた人の割合 |
|---|---|
| 北海道 | 6.5% |
| 青森県 | 6.6% |
| 岩手県 | 7.6% |
| 宮城県 | 7.3% |
| 秋田県 | 6.2% |
| 山形県 | 7.7% |
| 福島県 | 7.6% |
| 茨城県 | 6.0% |
| 栃木県 | 6.6% |
| 群馬県 | 7.2% |
| 埼玉県 | 6.9% |
| 千葉県 | 6.9% |
| 東京都 | 7.2% |
| 神奈川県 | 7.1% |
| 新潟県 | 8.2% |
| 富山県 | 7.6% |
| 石川県 | 6.8% |
| 福井県 | 6.6% |
| 山梨県 | 6.6% |
| 長野県 | 7.2% |
| 岐阜県 | 7.4% |
| 静岡県 | 7.0% |
| 愛知県 | 6.8% |
| 三重県 | 6.4% |
| 滋賀県 | 7.1% |
| 京都府 | 7.2% |
| 大阪府 | 6.7% |
| 兵庫県 | 6.2% |
| 奈良県 | 7.6% |
| 和歌山県 | 5.7% |
| 鳥取県 | 7.8% |
| 島根県 | 7.4% |
| 岡山県 | 7.4% |
| 広島県 | 6.7% |
| 山口県 | 5.4% |
| 徳島県 | 7.1% |
| 香川県 | 6.6% |
| 愛媛県 | 6.4% |
| 高知県 | 5.7% |
| 福岡県 | 6.2% |
| 佐賀県 | 6.4% |
| 長崎県 | 5.6% |
| 熊本県 | 6.6% |
| 大分県 | 5.8% |
| 宮崎県 | 4.7% |
| 鹿児島県 | 5.6% |
| 沖縄県 | 6.6% |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは新潟県です。
次いで鳥取県、山形県、富山県、奈良県が続きます。
淡いのは宮崎県、山口県、鹿児島県でした。
47都道府県の平均は6.73%、中央値は6.71%です。
新潟県の8.17%は平均を1.44ポイント上回ります。
1位と47位の差は3.46ポイント、倍率にすると1.73倍でした。
家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合で並べ替えると滋賀県が8.28で最も高く、開きは1.38倍になります。
主指標で1位の新潟県は家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合では23位、家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合で1位の滋賀県は主指標では16位でした。
| 順位 | 都道府県 | 家族との人間関係を原因に挙げた人の割合(%) | 地方 | 家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 新潟県 | 8.17 | 中部 | 6.98 |
| 2 | 鳥取県 | 7.82 | 中国 | 7.2 |
| 3 | 山形県 | 7.68 | 東北 | 6.93 |
| 4 | 富山県 | 7.63 | 中部 | 7.19 |
| 5 | 奈良県 | 7.59 | 近畿 | 7.76 |
| 6 | 岩手県 | 7.58 | 東北 | 7.3 |
| 7 | 福島県 | 7.56 | 東北 | 7.81 |
| 8 | 岐阜県 | 7.44 | 中部 | 6.61 |
| 9 | 島根県 | 7.39 | 中国 | 7.73 |
| 10 | 岡山県 | 7.35 | 中国 | 7.79 |
| 11 | 宮城県 | 7.34 | 東北 | 8.09 |
| 12 | 長野県 | 7.24 | 中部 | 7.41 |
| 13 | 群馬県 | 7.2 | 関東 | 7.26 |
| 14 | 東京都 | 7.19 | 関東 | 6.75 |
| 15 | 京都府 | 7.15 | 近畿 | 7.78 |
| 16 | 滋賀県 | 7.1 | 近畿 | 8.28 |
| 17 | 神奈川県 | 7.08 | 関東 | 6.58 |
| 18 | 徳島県 | 7.05 | 四国 | 7.85 |
| 19 | 静岡県 | 7.02 | 中部 | 6.92 |
| 20 | 千葉県 | 6.94 | 関東 | 7.51 |
| 21 | 埼玉県 | 6.89 | 関東 | 6.86 |
| 22 | 愛知県 | 6.84 | 中部 | 7.01 |
| 23 | 石川県 | 6.77 | 中部 | 6.46 |
| 24 | 大阪府 | 6.71 | 近畿 | 7.57 |
| 25 | 広島県 | 6.67 | 中国 | 7.18 |
| 26 | 栃木県 | 6.63 | 関東 | 6.86 |
| 27 | 福井県 | 6.62 | 中部 | 6.47 |
| 28 | 青森県 | 6.61 | 東北 | 6.43 |
| 29 | 香川県 | 6.59 | 四国 | 7.8 |
| 30 | 沖縄県 | 6.58 | 九州 | 6.5 |
| 30 | 山梨県 | 6.58 | 中部 | 6.29 |
| 32 | 熊本県 | 6.55 | 九州 | 6.55 |
| 33 | 北海道 | 6.48 | 北海道 | 6.89 |
| 34 | 佐賀県 | 6.44 | 九州 | 6.72 |
| 35 | 愛媛県 | 6.41 | 四国 | 7.27 |
| 36 | 三重県 | 6.37 | 近畿 | 6.78 |
| 37 | 兵庫県 | 6.24 | 近畿 | 7.22 |
| 38 | 福岡県 | 6.23 | 九州 | 6.9 |
| 39 | 秋田県 | 6.16 | 東北 | 6.04 |
| 40 | 茨城県 | 6.02 | 関東 | 7.16 |
| 41 | 大分県 | 5.78 | 九州 | 6.71 |
| 42 | 高知県 | 5.73 | 四国 | 6.87 |
| 42 | 和歌山県 | 5.73 | 近畿 | 6.72 |
| 44 | 長崎県 | 5.62 | 九州 | 7.02 |
| 45 | 鹿児島県 | 5.6 | 九州 | 6.32 |
| 46 | 山口県 | 5.42 | 中国 | 6.77 |
| 47 | 宮崎県 | 4.71 | 九州 | 6.02 |
このグラフについての豆知識
世帯の形との関わり
家族との人間関係の悩みは、同居する人の数や続柄によって変わってくると考えられます。
2019年の全国では6.73パーセント。
家族以外との人間関係の7.05パーセントをわずかに下回ります。
複数回答であること
悩みやストレスの原因は、当てはまるものをいくつでも選ぶ形でたずねています。
そのため各項目の割合を足し合わせても、悩みやストレスがある人の割合にはなりません。
国民生活基礎調査で都道府県別に集計されるのは3年ごとの大規模調査の年だけで、都道府県別の表が公表されている最新のものが2019年(令和元年)分です。
標本調査にもとづく推計値でもあるため、小さな差を細かく読み取ることはできません。
数字の散らばり
1位の新潟県は8.17%、47位の宮崎県は4.71%。
差は3.46ポイント、倍率にすると1.73倍です。
中央値は6.71%、平均は6.73%でした。
平均と中央値がどれだけ離れているかを見ると、一部の都道府県が全体を引っぱっているかどうかが分かります。
この指標では0.02ポイントの差でした。
家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合で並べ替えると開きは1.38倍になります。
2つの見方を突き合わせると、順位の意味がはっきりします。
順位の並びがにている記事
同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
家族との人間関係で悩む人の割合の順位で探してみます。
最も似ていたのは【悩みやストレスがある人】全国47.22パーセント、およそ半数(順位相関0.7)です。
正反対だったのは【みかん以外のかんきつ】全国14,157ha、四国と九州で8割近くを占めるで、相関は-0.56です。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た家族との人間関係を原因に挙げた人の割合
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 山形県 7.68 | 秋田県 6.16 |
| 関東 | 群馬県 7.2 | 茨城県 6.02 |
| 中部 | 新潟県 8.17 | 山梨県 6.58 |
| 近畿 | 奈良県 7.59 | 和歌山県 5.73 |
| 中国 | 鳥取県 7.82 | 山口県 5.42 |
| 四国 | 徳島県 7.05 | 高知県 5.73 |
| 九州 | 沖縄県 6.58 | 宮崎県 4.71 |
まとめ
家族との人間関係で悩む人の割合を47都道府県で比べると、最も高い新潟県で8.17%、最も低い宮崎県で4.71%でした。
その差は3.46ポイント、倍率にすると1.73倍です。
47都道府県の中央値は6.71%、平均は6.73%でした。
全国の値は6.73%です。
家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合で並べ替えると開きは1.38倍になり、主指標で1位の新潟県はその見方では23位に位置します。
家族との人間関係で悩む人の割合の数字を受け取る前に、3つ添えておきます。
1つ目は、標本調査にもとづく推計値であること。
2つ目は、複数回答であること。
3つ目は2019年の数字であることです。
家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合では滋賀県が8.28で最も高く、主指標で1位の新潟県はこの見方では23位でした。
地方ごとの平均では東北6県が7.16%で最も高く、九州・沖縄8県が5.94%で最も低くなりました。
家族以外の人間関係の悩みや世帯の人数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【離婚率】全国は人口1,000人あたり1.55件、開きは1.98倍
- 【1世帯あたりの人数】が多い県は車も多いのか、47都道府県のデータで比較
- 【家族に相談する人】悩みのある人の53.4%、最大の相談窓口
出典
- 統計名: 国民生活基礎調査(都道府県別 世帯人員12歳以上・悩みやストレスの有無と原因)
- 調査年: 2019年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0003442399
- 備考: 12歳以上のうち悩みやストレスの原因に「家族との人間関係」を挙げた人の割合(複数回答)。都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。参考指標は家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合
注記: 12歳以上のうち悩みやストレスの原因に「家族との人間関係」を挙げた人の割合(複数回答)。
都道府県を足し合わせても意味がないため、合計や人口10万人あたりは載せていない。
参考指標は家族以外との人間関係を原因に挙げた人の割合
