幼稚園の先生は、都道府県にどれくらいいるのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系、2024年の数字。
全国8万6,775人のうち、東京都が10,467人で1位。
最も少ない県との差は55.7倍にもなります。
47都道府県の単純平均
1,846人
幼稚園教員数(2024年)
最も多い 東京都
10,467人
最も少ない 福井県
188人
幼稚園の先生が多い5都府県
幼稚園の先生が多い上位5都府県です。
東京都は10,467人、神奈川県は7,696人、大阪府は6,136人でした。
東京都は2位の神奈川県の1.36倍です。
4位以下は愛知県、埼玉県と続き、上位5都府県で全国の40.7パーセント。
上位3都府県で28.0パーセント、上位10都道府県で62.8パーセントでした。
上位10都道府県で6割を超えるのは、この一連の記事のなかでも集中の強いほうです。
人口あたり1位は山口県、55.7倍という大きな開きです
以下は、幼稚園教員数にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
人口10万人あたりで割り直すと、意外な県が先頭に立ちます。
1位は山口県の112.33人、2位は福岡県102.61人、3位は宮城県91.55人。
西日本の県が上位に来ます。
逆に人口あたりの下位は福井県25.44人、富山県21.16人。
山口県と富山県では5.3倍の開きです。
実数1位の東京都は人口あたりでは17位と中位。
人口の多さがそのまま順位を押し上げていたことが分かります。
幼稚園と保育所、認定こども園のどれが主流かは、地域によってかなり違います。
当サイトの認定こども園の記事では、人口あたりの上位に青森県や石川県が並びました。
北陸で幼稚園の先生が少ないのは、その受け皿が別の施設に移っているためだと考えられます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が79.9人で最も多く、中部9県が55.9人で最も少なくなります。
九州・沖縄8県75.7人と四国4県75.6人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
幼稚園の先生が少ない5県
幼稚園の先生が少ない下位5県です。
福井県は188人、富山県は211人、鳥取県は232人でした。
東京都の10,467人とは55.7倍の差があります。
福井県と富山県は、人口10万人あたりでもそれぞれ25.44人、21.16人で下位2つ。
北陸では幼稚園より保育所や認定こども園が主流になっている可能性があります。
47都道府県の中央値は956人。
平均は1,846.3人なので、平均が中央値の1.9倍です。
地方別に見る
幼稚園がどれだけ使われているかは、地方によって大きく違います。
地方別に合計を出すと、関東7都県が全国の37.5パーセントで最も大きくなります。
次いで近畿7府県が17.2パーセント、中部9県が13.3パーセント、九州・沖縄8県が12.2パーセントと続きました。
少ないほうは東北6県が6.5パーセント、中国5県が5.6パーセント、北海道が4.6パーセント、四国4県が3.1パーセントでした。
人口10万人あたりの平均で見ると並びが変わります。
北海道が79.9人、九州・沖縄8県が75.7人、四国4県が75.6人の順に多く、最も少ないのは中部9県が55.9人です。
地図で見る
| 項目 | 幼稚園教員数 |
|---|---|
| 北海道 | 4,031人 |
| 青森県 | 652人 |
| 岩手県 | 431人 |
| 宮城県 | 2,058人 |
| 秋田県 | 326人 |
| 山形県 | 652人 |
| 福島県 | 1,523人 |
| 茨城県 | 1,764人 |
| 栃木県 | 1,041人 |
| 群馬県 | 1,041人 |
| 埼玉県 | 5,788人 |
| 千葉県 | 4,723人 |
| 東京都 | 10,467人 |
| 神奈川県 | 7,696人 |
| 新潟県 | 559人 |
| 富山県 | 211人 |
| 石川県 | 528人 |
| 福井県 | 188人 |
| 山梨県 | 499人 |
| 長野県 | 961人 |
| 岐阜県 | 1,692人 |
| 静岡県 | 2,618人 |
| 愛知県 | 4,267人 |
| 三重県 | 1,077人 |
| 滋賀県 | 883人 |
| 京都府 | 1,911人 |
| 大阪府 | 6,136人 |
| 兵庫県 | 3,565人 |
| 奈良県 | 956人 |
| 和歌山県 | 406人 |
| 鳥取県 | 232人 |
| 島根県 | 310人 |
| 岡山県 | 1,167人 |
| 広島県 | 1,746人 |
| 山口県 | 1,439人 |
| 徳島県 | 565人 |
| 香川県 | 819人 |
| 愛媛県 | 994人 |
| 高知県 | 292人 |
| 福岡県 | 5,225人 |
| 佐賀県 | 340人 |
| 長崎県 | 946人 |
| 熊本県 | 930人 |
| 大分県 | 777人 |
| 宮崎県 | 724人 |
| 鹿児島県 | 824人 |
| 沖縄県 | 795人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都、神奈川県、大阪府、愛知県、埼玉県です。
淡いのは福井県、富山県、鳥取県でした。
47都道府県の平均は1,846.3人、中央値は956人です。
東京都の10,467人は平均の5.7倍にあたります。
上位3都府県で28.0パーセント、1位と47位で55.7倍の開きがありました。
| 順位 | 都道府県 | 幼稚園教員数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの幼稚園教員数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 10467 | 関東 | 73.83 |
| 2 | 神奈川県 | 7696 | 関東 | 83.43 |
| 3 | 大阪府 | 6136 | 近畿 | 70.07 |
| 4 | 埼玉県 | 5788 | 関東 | 78.94 |
| 5 | 福岡県 | 5225 | 九州 | 102.61 |
| 6 | 千葉県 | 4723 | 関東 | 75.56 |
| 7 | 愛知県 | 4267 | 中部 | 57.20 |
| 8 | 北海道 | 4031 | 北海道 | 79.93 |
| 9 | 兵庫県 | 3565 | 近畿 | 66.80 |
| 10 | 静岡県 | 2618 | 中部 | 74.23 |
| 11 | 宮城県 | 2058 | 東北 | 91.55 |
| 12 | 京都府 | 1911 | 近畿 | 75.83 |
| 13 | 茨城県 | 1764 | 関東 | 62.87 |
| 14 | 広島県 | 1746 | 中国 | 64.33 |
| 15 | 岐阜県 | 1692 | 中部 | 88.31 |
| 16 | 福島県 | 1523 | 東北 | 87.38 |
| 17 | 山口県 | 1439 | 中国 | 112.33 |
| 18 | 岡山県 | 1167 | 中国 | 63.74 |
| 19 | 三重県 | 1077 | 近畿 | 62.95 |
| 20 | 群馬県 | 1041 | 関東 | 55.08 |
| 20 | 栃木県 | 1041 | 関東 | 55.23 |
| 22 | 愛媛県 | 994 | 四国 | 77.90 |
| 23 | 長野県 | 961 | 中部 | 48.36 |
| 24 | 奈良県 | 956 | 近畿 | 74.40 |
| 25 | 長崎県 | 946 | 九州 | 75.56 |
| 26 | 熊本県 | 930 | 九州 | 54.80 |
| 27 | 滋賀県 | 883 | 近畿 | 62.98 |
| 28 | 鹿児島県 | 824 | 九州 | 53.79 |
| 29 | 香川県 | 819 | 四国 | 89.31 |
| 30 | 沖縄県 | 795 | 九州 | 54.23 |
| 31 | 大分県 | 777 | 九州 | 71.61 |
| 32 | 宮崎県 | 724 | 九州 | 70.09 |
| 33 | 山形県 | 652 | 東北 | 64.49 |
| 33 | 青森県 | 652 | 東北 | 55.97 |
| 35 | 徳島県 | 565 | 四国 | 82.48 |
| 36 | 新潟県 | 559 | 中部 | 26.63 |
| 37 | 石川県 | 528 | 中部 | 48.09 |
| 38 | 山梨県 | 499 | 中部 | 63.08 |
| 39 | 岩手県 | 431 | 東北 | 37.64 |
| 40 | 和歌山県 | 406 | 近畿 | 46.14 |
| 41 | 佐賀県 | 340 | 九州 | 43.15 |
| 42 | 秋田県 | 326 | 東北 | 36.34 |
| 43 | 島根県 | 310 | 中国 | 48.29 |
| 44 | 高知県 | 292 | 四国 | 44.51 |
| 45 | 鳥取県 | 232 | 中国 | 43.69 |
| 46 | 富山県 | 211 | 中部 | 21.16 |
| 47 | 福井県 | 188 | 中部 | 25.44 |
このグラフについての豆知識
幼稚園だけの数字
この指標は幼稚園の教員数です。
保育所の保育士や、認定こども園の職員は含まれません。
幼稚園は文部科学省が所管する学校、保育所は厚生労働省が所管する児童福祉施設という違いがあります。
認定こども園はその両方の性格を持ちます。
55.7倍という開き
1位の東京都10,467人と47位の福井県188人で55.7倍。
人の数を比べる統計としては、かなり大きな開きです。
人口の差だけでは説明がつきません。
幼稚園がどれだけ使われているかという、地域ごとの選択の違いが数字に出ています。
数字は2024年のものです。
10年前とくらべると
全国の幼稚園教員数は、2014年の115,127人から2024年の86,775人へ、この10年でおよそ25%減りました。
2014年の時点でも1位は東京都でした。
この10年、順位は動いていません。
伸びがいちばん大きかったのは山口県で、12%増でした。
順位の並びがにている記事
幼稚園教員数の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
0.98という高い相関を示したのが【幼稚園の定員】全国156万4,860人、最多と最少で50.5倍でした。
正反対だったのは【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きていますで、相関は-0.78です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た幼稚園教員数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 2058 | 秋田県 326 |
| 関東 | 東京都 10467 | 群馬県 1041 |
| 中部 | 愛知県 4267 | 福井県 188 |
| 近畿 | 大阪府 6136 | 和歌山県 406 |
| 中国 | 広島県 1746 | 鳥取県 232 |
| 四国 | 愛媛県 994 | 高知県 292 |
| 九州 | 福岡県 5225 | 佐賀県 340 |
まとめ
幼稚園の先生の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で10,467人、最も少ない福井県で188人でした。
最多と最少で55.7倍の開きがあります。
幼稚園教員数の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、保育所や認定こども園の職員は含まれないこと。
2つ目は、公立と私立の合計であること。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは山口県112.33人が1位、富山県21.16人が47位で5.3倍の開き。
実数1位の東京都は人口あたりでは17位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の37.5パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が79.9人で最多でした。
認定こども園や認可外保育施設の数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【子どもの割合】を47都道府県で比較すると15%を超えるのは1県だけ
- 【幼稚園の定員】全国156万4,860人、最多と最少で50.5倍
- 【幼稚園教諭の月給】全国26.3万円、保育士と近い水準
出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードE1301(幼稚園教員数)の2024年の値。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 指標コードE1301(幼稚園教員数)の2024年の値。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
