【高速道路の長さ】最長と最短で44倍、1位は2位のさらに1.8倍という開き

【高速道路の長さ】最長と最短で44倍、1位は2位のさらに1.8倍という開き

高速自動車国道は、都市と都市を結ぶ幹線の高速道路です。
都市高速道路や、一般国道の自動車専用道路はここに含みません。
道路全体のなかでは0.7%にすぎませんが、通っているかどうかで人やものの動きが大きく変わります。

使ったのは国土交通省「道路統計年報」(令和6年3月31日現在)のデータです。

全国では9,201キロメートル。
道路実延長1,231,333キロメートルの0.7%にあたります。
都道府県別には44.20倍という大きな開きがありました。

47都道府県の単純平均

195.8km

高速自動車国道の実延長(令和6年(2024年3月31日現在))

最も多い 北海道

786.7km

最も少ない 奈良県

17.8km

地図で見る高速道路の長さ

高速自動車国道の実延長(令和6年(2024年3月31日現在))
高速自動車国道の実延長(令和6年(2024年3月31日現在)) 道路統計年報(道路の現況)(国土交通省)をもとに作成。単位はkm。 北海道 786.7km青森 100km岩手 298.8km宮城 179.2km秋田 203.2km山形 241.4km福島 411.1km茨城 201.5km栃木 173km群馬 176km埼玉 156km千葉 152.4km東京 50.2km神奈川 100km新潟 440.7km富山 133.2km石川 67km福井 158.7km山梨 185.2km長野 331.1km岐阜 234.6km静岡 370.4km愛知 279.9km三重 215.7km滋賀 161.5km京都 75.5km大阪 152.2km兵庫 332.9km奈良 17.8km和歌山 99km鳥取 51.8km島根 128km岡山 298.7km広島 386.4km山口 257.4km徳島 122.1km香川 103.7km愛媛 186.1km高知 97.6km福岡 204.3km佐賀 77.8km長崎 46.2km熊本 146.9km大分 190.6km宮崎 219.6km鹿児島 141.9km沖縄 57.3km
高速自動車国道の実延長(km)
高速自動車国道の実延長(令和6年(2024年3月31日現在))
項目高速自動車国道の実延長
北海道786.7km
青森県100km
岩手県298.8km
宮城県179.2km
秋田県203.2km
山形県241.4km
福島県411.1km
茨城県201.5km
栃木県173km
群馬県176km
埼玉県156km
千葉県152.4km
東京都50.2km
神奈川県100km
新潟県440.7km
富山県133.2km
石川県67km
福井県158.7km
山梨県185.2km
長野県331.1km
岐阜県234.6km
静岡県370.4km
愛知県279.9km
三重県215.7km
滋賀県161.5km
京都府75.5km
大阪府152.2km
兵庫県332.9km
奈良県17.8km
和歌山県99km
鳥取県51.8km
島根県128km
岡山県298.7km
広島県386.4km
山口県257.4km
徳島県122.1km
香川県103.7km
愛媛県186.1km
高知県97.6km
福岡県204.3km
佐賀県77.8km
長崎県46.2km
熊本県146.9km
大分県190.6km
宮崎県219.6km
鹿児島県141.9km
沖縄県57.3km

日本地図で見ると、色が濃く出るのは北海道と東北、中部の内陸、それに中国地方です。
淡いのは関東の南部と近畿の一部、沖縄県でした。

47都道府県の単純平均は195.8キロメートル、中央値は173.0キロメートルです。
平均が中央値より22.8キロメートル長いのは、北海道が上に大きく外れているためです。

平均を超えたのは18道県。
北海道を除いた46都府県の平均は182.9キロメートルになります。

順位都道府県高速自動車国道の実延長(km)地方面積1万km²あたりの高速道路道路実延長面積
1北海道786.7北海道94.390742.583422.27
2新潟県440.7中部350.237778.212583.67
3福島県411.1東北298.239579.013784.39
4広島県386.4中国455.829374.48478.16
5静岡県370.4中部476.337203.47777.01
6兵庫県332.9近畿396.336921.08400.82
7長野県331.1中部244.148095.413561.56
8岩手県298.8東北195.633701.715275.05
9岡山県298.7中国419.932546.77114.44
10愛知県279.9中部541.150767.55173.21
11山口県257.4中国421.116835.06113.0
12山形県241.4東北258.917014.29323.15
13岐阜県234.6中部220.930946.910621.29
14宮崎県219.6九州283.920288.67734.16
15三重県215.7近畿373.525628.25774.48
16福岡県204.3九州409.638062.44987.66
17秋田県203.2東北174.623928.111637.52
18茨城県201.5関東330.455655.06098.32
19大分県190.6九州300.618693.46340.7
20愛媛県186.1四国327.918456.55675.89
21山梨県185.2中部414.811347.34465.27
22宮城県179.2東北246.125630.97282.3
23群馬県176.0関東276.634994.26362.28
24栃木県173.0関東270.025164.86408.09
25滋賀県161.5近畿402.012767.84017.38
26福井県158.7中部378.711154.64190.57
27埼玉県156.0関東410.847511.03797.75
28千葉県152.4関東295.641272.35156.48
29大阪府152.2近畿798.819986.11905.34
30熊本県146.9九州198.326243.37409.19
31鹿児島県141.9九州154.527540.89186.2
32富山県133.2中部313.614095.54247.54
33島根県128.0中国190.818317.06707.78
34徳島県122.1四国294.415423.94147.0
35香川県103.7四国552.510370.31876.86
36神奈川県100.0関東413.825950.92416.55
36青森県100.0東北103.720215.99645.11
38和歌山県99.0近畿209.513952.94724.66
39高知県97.6四国137.414378.67102.28
40佐賀県77.8九州318.811089.22440.64
41京都府75.5近畿163.715784.94612.21
42石川県67.0中部160.013238.54186.2
43沖縄県57.3九州251.18269.62282.11
44鳥取県51.8中国147.79019.83507.03
45東京都50.2関東228.224458.52199.94
46長崎県46.2九州111.818119.84131.2
47奈良県17.8近畿48.212816.43690.94
道路統計年報(道路の現況)(令和6年(2024年3月31日現在)、国土交通省)をもとに作成

高速道路が長い5道県

上位5都道府県の高速自動車国道の実延長
上位5都道府県の高速自動車国道の実延長 道路統計年報(道路の現況)(令和6年(2024年3月31日現在)) 0100200300400500600700北海道: 786.7km786.7km新潟県: 440.7km440.7km福島県: 411.1km411.1km広島県: 386.4km386.4km静岡県: 370.4km370.4km北海道新潟県福島県広島県静岡県
上位5都道府県の高速自動車国道の実延長
項目高速自動車国道の実延長
北海道786.7km
新潟県440.7km
福島県411.1km
広島県386.4km
静岡県370.4km
下位5都道府県の高速自動車国道の実延長
下位5都道府県の高速自動車国道の実延長 道路統計年報(道路の現況)(令和6年(2024年3月31日現在)) 01020304050奈良県: 17.8km17.8km長崎県: 46.2km46.2km東京都: 50.2km50.2km鳥取県: 51.8km51.8km沖縄県: 57.3km57.3km奈良県長崎県東京都鳥取県沖縄県
下位5都道府県の高速自動車国道の実延長
項目高速自動車国道の実延長
奈良県17.8km
長崎県46.2km
東京都50.2km
鳥取県51.8km
沖縄県57.3km

高速道路が長い上位5道県です。

北海道は786.7キロメートル、新潟県は440.7キロメートル、福島県は411.1キロメートル、広島県は386.4キロメートル、静岡県は370.4キロメートルでした。
北海道の786.7キロメートルは全国の8.5パーセント、2位の新潟県のさらに1.79倍あります。

6位以下は長野県、岩手県、愛知県と続きます。
上位5道県で全国の26.0パーセントを占めました。

面積との相関係数はプラス0.78。
道路実延長のプラス0.70より強く、高速道路の長さは県の広さでほぼ決まっていることになります。

密度で見ると、長さの順位はきれいに裏返る

なぜこういう並びになるのか、ここからは考えてみます。
以下は高速自動車国道の実延長の統計から直接読み取れることではなく、別の数字と照らして立てた推測です。

面積で割った密度を見ると、順位はきれいに裏返ります。

面積1万平方キロメートルあたりの高速道路の長さで並べると、1位は大阪府の798.8キロメートル、2位が香川県552.5キロメートル、3位が愛知県541.1キロメートル、4位が静岡県476.3キロメートル。
逆に最下位は奈良県の48.2キロメートル、その上が北海道の94.3キロメートルでした。
長さで1位の北海道が、密度では下から2番目になります。

高速道路は都市と都市を結ぶために造られます。
都市が近く並んでいる地域では短い距離で多くの都市をつなげるので、面積あたりの密度が高くなります。
広い北海道では、同じ都市数をつなぐのに長い距離が必要になるということでしょう。

最下位の奈良県17.8キロメートルは、46位の長崎県46.2キロメートルの半分以下です。
奈良県には西名阪自動車道が通っていますが、これは一般国道の自動車専用道路であり高速自動車国道には含まれません。
数字の低さは道路がないことより、分類によるところが大きいと考えられます。

45位に東京都50.2キロメートルが入っているのも同じ理由です。
首都高速道路は都市高速道路であり、高速自動車国道ではありません。
この記事の数字だけを見て「東京は高速道路が短い」と読むのは適切ではないでしょう。

道路実延長との相関係数はプラス0.77。
長い道路網を持つ道県は高速道路も長い傾向にあります。
ただ面積との0.78のほうがわずかに強く、高速道路の配置は、人が住む密度より国土の骨格をどう結ぶかという計画で決まっているように見えます。

高速道路が短い5都県

高速道路が短い下位5都県です。

奈良県は17.8キロメートル、長崎県は46.2キロメートル、東京都は50.2キロメートル、鳥取県は51.8キロメートル、沖縄県は57.3キロメートルでした。
北海道の786.7キロメートルとは44.20倍の差があります。

下位に並んだ都県には、それぞれ別の事情があります。
奈良県と東京都は高速自動車国道以外の自動車専用道路が主力、長崎県と沖縄県は地形と面積、鳥取県は面積の小ささです。

沖縄県の57.3キロメートルは沖縄自動車道のことで、本州とはつながっていない独立した路線です。

100キロメートルを下回ったのは奈良県、長崎県、東京都、鳥取県、沖縄県、石川県、京都府、佐賀県、高知県、和歌山県の10都府県でした。

地方別に見る高速道路の長さ

地方別の平均(高速自動車国道の実延長)
地方別の平均(高速自動車国道の実延長) 道路統計年報(道路の現況)(令和6年(2024年3月31日現在)) 0100200300400500600700北海道: 786.7km786.7km東北: 239km239km関東: 144.2km144.2km中部: 244.5km244.5km近畿: 150.7km150.7km中国: 224.5km224.5km四国: 127.4km127.4km九州: 135.6km135.6km北海道東北関東中部近畿中国四国九州
地方別の平均(高速自動車国道の実延長)
項目高速自動車国道の実延長の平均
北海道786.7km
東北239km
関東144.2km
中部244.5km
近畿150.7km
中国224.5km
四国127.4km
九州135.6km

地方別に平均を出すと、北海道が突出します。

最も長いのは北海道の786.7キロメートルです。
県の集まりで見ると、中部9県が平均245キロメートルで最も長く、東北6県が239キロメートル、中国5県が224キロメートルと続きます。

短いほうは近畿7府県が151キロメートル、関東7都県が144キロメートル、九州8県が136キロメートル、四国4県が127キロメートルでした。
中部と四国では1.93倍の差があります。

関東7都県が下から3番目に来るのは、東京都50.2キロメートル、神奈川県、埼玉県といった面積の小さい都県が並ぶためです。
人口では圧倒的な地方ですが、高速自動車国道の長さでは下位になります。

このグラフについての豆知識

高速自動車国道だけの数字

この記事の数字は高速自動車国道の実延長です。
首都高速道路や阪神高速道路といった都市高速道路は含まれません。

また、一般国道の自動車専用道路も別の分類になります。
西名阪自動車道や京葉道路などがこれにあたります。
無料で通行できる自動車専用道路も同じです。

そのため「高速道路」という言葉から思い浮かべる道の一部しか数えていません。
県によっては実感よりかなり短く出ます。

全国9,201キロメートルという規模

高速自動車国道の全国合計は9,201キロメートル。
道路実延長1,231,333キロメートルの0.7パーセントにすぎません。

1キロメートルあたりの建設費が大きく違うので、長さの比率と投資の比率は一致しないことに注意してください。

この記事では政令指定都市分を所在する都道府県に合算しています。
数字は令和6年3月31日現在のものです。

順位の並びがにている記事

同じ形の地図になる記事はあるでしょうか。
高速自動車国道の実延長の順位で探してみます。

最も似ていたのは【都道府県の面積】ランキング、最大と最小では約44倍の差があります(順位相関0.73)です。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【医師の数を人口で割ると?】人口10万人あたり医師数、高齢化が進んだ県ほど多いわけではない(順位相関-0.5)です。

似ているからといって理由が同じとはかぎりません。
それでも、2つを重ねると土地の性格が見えてくることがあります。

地方のなかで見た高速自動車国道の実延長

地方最も多い(km)最も少ない(km)
東北福島県 411.1青森県 100.0
関東茨城県 201.5東京都 50.2
中部新潟県 440.7石川県 67.0
近畿兵庫県 332.9奈良県 17.8
中国広島県 386.4鳥取県 51.8
四国愛媛県 186.1高知県 97.6
九州宮崎県 219.6長崎県 46.2
道路統計年報(道路の現況)(令和6年(2024年3月31日現在)、国土交通省)をもとに作成

まとめ

47都道府県の高速自動車国道の実延長を比べると、最も長い北海道は786.7キロメートル、最も短い奈良県は17.8キロメートルで、その差は44.20倍でした。
全国では9,201キロメートルです。

高速自動車国道の実延長の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、都市高速道路や一般国道の自動車専用道路が含まれないこと。
2つ目は、そのため実感より短く出る都県があること。
3つ目は令和6年3月31日現在の数字であることです。

面積1万平方キロメートルあたりで並べ直すと1位は大阪府の798.8キロメートル、北海道は94.3キロメートルで下から2番目。
長さと密度で順位がきれいに裏返ります。

面積との相関係数はプラス0.78で、道路実延長のプラス0.70より強い数字でした。
道路の長さやガソリンへの支出を比べた記事とあわせて読んでみてください。

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出典

  • 統計名: 道路統計年報(道路の現況)
  • 調査年: 令和6年(2024年3月31日現在)
  • 公開元: 国土交通省
  • 参照URL: https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-data/tokei-nen/2025/nenpo02.html
  • 備考: 高速自動車国道の実延長。都市高速道路や一般国道の自動車専用道路は含まない。政令指定都市分は所在する都道府県に合算した

注記: 高速自動車国道の実延長。
都市高速道路や一般国道の自動車専用道路は含まない。
政令指定都市分は所在する都道府県に合算した

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