全国では毎日、どれくらいの人が病院を退院しているのでしょうか。
1日平均の退院患者数を47都道府県で比べます。
使うのは厚生労働省の病院報告、2024年の数字。
東京都が4,613人で1位。
47都道府県の平均は939.4人、中央値は567人です。
1位と47位の間には19.3倍の開き、人口10万人あたりでは1.9倍の開きがありました。
47都道府県の単純平均
939人
1日平均退院患者数(2024年)
最も多い 東京都
4,613人
最も少ない 鳥取県
239人
退院する人が多い上位5都府県
退院する人が多い上位5都府県です。
東京都は4,613人、大阪府は3,446人、神奈川県は2,742人でした。
東京都は2位の大阪府の1.34倍です。
4位は愛知県で2,410人、5位は北海道で2,308人。
上位5で全国の35.1パーセント、上位3で24.5パーセント、上位10で55.5パーセントでした。
1位だけで10.4パーセントを占めます。
47都道府県の平均は939.4人なので、1位は平均の4.9倍。
中央値の567人と比べると8.1倍にあたります。
6位以下は福岡県で2,128人、兵庫県で1,985人、埼玉県で1,899人と続きました。
2位と3位の差は704人、3位と4位の差は332人でした。
上位5より下の42都道府県で、全国の64.9パーセントを分け合っています。
1位と2位を合わせると8,059人。
これだけで全国の18.3パーセントにあたります。
1位だけで全国の10.4パーセントを占めました。
人口の多さに沿った並びです。
人口あたりでは大分県が1位です
この分布の背景を、ここから考えてみます。
1日に退院する人の数の統計が答えを持っているわけではないので、以下はほかの数字と照らして立てた推測です。
人口10万人あたりで割り直すと、並びが変わります。
1位は大分県の48.76人、2位は高知県48.48人、3位は北海道45.77人。
4位以下は鳥取県、長崎県と続きます。
逆に人口あたりの下位は千葉県29.66人、埼玉県25.9人。
大分県と埼玉県では1.9倍の開きです。
人口あたりの1位は大分県で、新入院の1位と同じ顔ぶれです。
実数1位の都は人口あたりでは39位です。
入院が多い県は退院も多くなります。
2つの数字はどの県でもほぼつり合っています。
当サイトの1日に入院する人の数の記事と並べて読むと、病院の出入りの流れがつかめます。
地方別に人口10万人あたりの平均を出すと、北海道が45.8人で最も多く、関東7都県が30.5人で最も少なくなります。
四国4県43.2人と九州・沖縄8県42.3人がそれに続きました。
実数で見ると順位は変わる
退院する人が少ない下位5県
退院する人が少ない下位5県です。
47位の鳥取県は239人、46位の山梨県は272人、45位の島根県は288人でした。
1位の東京都とは19.3倍の差があります。
44位は福井県で299人、43位は徳島県で302人、42位は佐賀県で314人と続きます。
19.3倍という開きは、新しく入院する人の数と同じ大きさです。
47都道府県の中央値は567人。
平均は939.4人なので、平均が中央値の1.7倍です。
47位の鳥取県は平均の25.4パーセント、中央値の42.2パーセントにあたります。
下位5県を合わせても全国の3.2パーセントにしかなりません。
1位の東京都1つで10.4パーセントを占めるのとは対照的です。
47位の鳥取県は、1位の東京都の5.18パーセントにあたる水準です。
46位との差は33人、45位との差は49人でした。
1位の東京都と47位の鳥取県の間には4,374人の開きがあります。
地図で見る
| 項目 | 1日平均退院患者数 |
|---|---|
| 北海道 | 2,308人 |
| 青森県 | 400人 |
| 岩手県 | 389人 |
| 宮城県 | 794人 |
| 秋田県 | 359人 |
| 山形県 | 389人 |
| 福島県 | 612人 |
| 茨城県 | 864人 |
| 栃木県 | 607人 |
| 群馬県 | 693人 |
| 埼玉県 | 1,899人 |
| 千葉県 | 1,854人 |
| 東京都 | 4,613人 |
| 神奈川県 | 2,742人 |
| 新潟県 | 705人 |
| 富山県 | 413人 |
| 石川県 | 432人 |
| 福井県 | 299人 |
| 山梨県 | 272人 |
| 長野県 | 773人 |
| 岐阜県 | 599人 |
| 静岡県 | 1,100人 |
| 愛知県 | 2,410人 |
| 三重県 | 567人 |
| 滋賀県 | 471人 |
| 京都府 | 1,000人 |
| 大阪府 | 3,446人 |
| 兵庫県 | 1,985人 |
| 奈良県 | 495人 |
| 和歌山県 | 356人 |
| 鳥取県 | 239人 |
| 島根県 | 288人 |
| 岡山県 | 773人 |
| 広島県 | 1,036人 |
| 山口県 | 549人 |
| 徳島県 | 302人 |
| 香川県 | 379人 |
| 愛媛県 | 529人 |
| 高知県 | 318人 |
| 福岡県 | 2,128人 |
| 佐賀県 | 314人 |
| 長崎県 | 562人 |
| 熊本県 | 729人 |
| 大分県 | 529人 |
| 宮崎県 | 406人 |
| 鹿児島県 | 678人 |
| 沖縄県 | 549人 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東京都です。
次いで大阪府、神奈川県、愛知県、北海道が続きます。
淡いのは鳥取県、山梨県、島根県でした。
47都道府県の平均は939.4人、中央値は567人です。
東京都の4,613人は平均の4.9倍にあたります。
上位3で24.5パーセント、1位と47位で19.3倍の開きがありました。
人口10万人あたりに直すと大分県が48.76人で最も多く、開きは1.9倍になります。
実数1位の東京都は人口あたりでは39位、人口あたり1位の大分県は実数では29位でした。
| 順位 | 都道府県 | 1日平均退院患者数(人) | 地方 | 人口10万人あたりの1日平均退院患者数 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 東京都 | 4613 | 関東 | 32.54 |
| 2 | 大阪府 | 3446 | 近畿 | 39.35 |
| 3 | 神奈川県 | 2742 | 関東 | 29.72 |
| 4 | 愛知県 | 2410 | 中部 | 32.31 |
| 5 | 北海道 | 2308 | 北海道 | 45.77 |
| 6 | 福岡県 | 2128 | 九州 | 41.79 |
| 7 | 兵庫県 | 1985 | 近畿 | 37.19 |
| 8 | 埼玉県 | 1899 | 関東 | 25.9 |
| 9 | 千葉県 | 1854 | 関東 | 29.66 |
| 10 | 静岡県 | 1100 | 中部 | 31.19 |
| 11 | 広島県 | 1036 | 中国 | 38.17 |
| 12 | 京都府 | 1000 | 近畿 | 39.68 |
| 13 | 茨城県 | 864 | 関東 | 30.79 |
| 14 | 宮城県 | 794 | 東北 | 35.32 |
| 15 | 岡山県 | 773 | 中国 | 42.22 |
| 15 | 長野県 | 773 | 中部 | 38.9 |
| 17 | 熊本県 | 729 | 九州 | 42.96 |
| 18 | 新潟県 | 705 | 中部 | 33.59 |
| 19 | 群馬県 | 693 | 関東 | 36.67 |
| 20 | 鹿児島県 | 678 | 九州 | 44.26 |
| 21 | 福島県 | 612 | 東北 | 35.11 |
| 22 | 栃木県 | 607 | 関東 | 32.2 |
| 23 | 岐阜県 | 599 | 中部 | 31.26 |
| 24 | 三重県 | 567 | 近畿 | 33.14 |
| 25 | 長崎県 | 562 | 九州 | 44.89 |
| 26 | 沖縄県 | 549 | 九州 | 37.45 |
| 26 | 山口県 | 549 | 中国 | 42.86 |
| 28 | 愛媛県 | 529 | 四国 | 41.46 |
| 28 | 大分県 | 529 | 九州 | 48.76 |
| 30 | 奈良県 | 495 | 近畿 | 38.52 |
| 31 | 滋賀県 | 471 | 近畿 | 33.59 |
| 32 | 石川県 | 432 | 中部 | 39.34 |
| 33 | 富山県 | 413 | 中部 | 41.42 |
| 34 | 宮崎県 | 406 | 九州 | 39.3 |
| 35 | 青森県 | 400 | 東北 | 34.33 |
| 36 | 岩手県 | 389 | 東北 | 33.97 |
| 36 | 山形県 | 389 | 東北 | 38.48 |
| 38 | 香川県 | 379 | 四国 | 41.33 |
| 39 | 秋田県 | 359 | 東北 | 40.02 |
| 40 | 和歌山県 | 356 | 近畿 | 40.45 |
| 41 | 高知県 | 318 | 四国 | 48.48 |
| 42 | 佐賀県 | 314 | 九州 | 39.85 |
| 43 | 徳島県 | 302 | 四国 | 44.09 |
| 44 | 福井県 | 299 | 中部 | 40.46 |
| 45 | 島根県 | 288 | 中国 | 44.86 |
| 46 | 山梨県 | 272 | 中部 | 34.39 |
| 47 | 鳥取県 | 239 | 中国 | 45.01 |
このグラフについての豆知識
退院には2つの意味がある
この統計の退院には、治って家に帰る場合だけでなく、ほかの病院や施設への転院、病院で亡くなった場合も含まれます。
1日平均4万4,156人という数字は、病院という場所の出入りの大きさを表しています。
病院報告という統計
病院報告は、全国のすべての病院が毎月提出する報告をまとめた統計です。
この記事は2024年の年平均を使っています。
対象は病院(病床20床以上)だけで、町の診療所は含まれていません。
また、患者数は住んでいる人ではなく病院の所在地で数えます。
県境をこえて通院・入院する人がいるため、その県の住民の受療そのものではないことに注意してください。
数字の開き
1位の東京都は4,613人、47位の鳥取県は239人。
両者の間には19.3倍の開きがあります。
上位3で全国の24.5パーセント、上位10で55.5パーセントを占めます。
中央値は567人、平均は939.4人です。
平均が中央値を上回るのは、上位のいくつかの都道府県が全体を押し上げているためです。
人口10万人あたりに直すと1.9倍の開きになります。
実数の順位がどこまで人口の多さを映しているかは、この2つを見比べると分かります。
順位の並びがにている記事
この1日に退院する人の数の並びに近い記事を、全記事の順位から機械で洗い出しました。
いちばん近かったのは【1日に入院する人】全国4万4,210人、年1,600万件の規模で、順位相関は1でした。
反対に、並びがいちばん逆だったのは【体育館の数】全国8,111か所、人口が少ない県ほど多いという逆転が起きています(順位相関-0.73)です。
順位が近いことと、原因がつながっていることは別の話です。
それでも、見くらべると気づくことがあります。
地方のなかで見た1日平均退院患者数
| 地方 | 最も多い(人) | 最も少ない(人) |
|---|---|---|
| 東北 | 宮城県 794 | 秋田県 359 |
| 関東 | 東京都 4613 | 栃木県 607 |
| 中部 | 愛知県 2410 | 山梨県 272 |
| 近畿 | 大阪府 3446 | 和歌山県 356 |
| 中国 | 広島県 1036 | 鳥取県 239 |
| 四国 | 愛媛県 529 | 徳島県 302 |
| 九州 | 福岡県 2128 | 佐賀県 314 |
まとめ
1日に退院する人の数を47都道府県で比べると、最も多い東京都で4,613人、最も少ない鳥取県で239人でした。
1位と47位の間には19.3倍の開きがあります。
上位3で全国の24.5パーセント、上位10で55.5パーセントを占めます。
47都道府県の中央値は567人、平均は939.4人でした。
人口10万人あたりに直すと1.9倍の開きになります。
1日に退院する人の数の順位を見るときは、次の3点をあわせて見てください。
1つ目は、病院の所在地で数えた数字であること。
2つ目は、転院や死亡退院も含むこと。
3つ目は2024年の数字であることです。
人口10万人あたりでは大分県が48.76人で最多。
実数1位の東京都は人口あたりでは39位でした。
地方別に合計を出すと関東7都県が全国の30.1パーセントで最多、人口10万人あたりでは北海道が45.8人で最多でした。
1日に入院する人の数や病院での死亡数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 病院報告(都道府県別)
- 調査年: 2024年
- 公開元: 厚生労働省
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/database?statdisp_id=0004045422
- 備考: 2024年の1日平均退院患者数(全病床)。人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
注記: 2024年の1日平均退院患者数(全病床)。
人口10万人あたりは2024年の総人口で割った参考値
