47都道府県で、図書館の数が10年でどう変わったかを比べます。
2011年と2021年の図書館数を比べた変化率です。
使うのは総務省統計局の社会・人口統計体系。
全国は3,274館から3,394館へ、120館増えました。
増えたのが28道県、減ったのが11府県、変わらなかったのが8県と、県ごとに向きが割れた指標です。
47都道府県の単純平均
3.8%
図書館数の10年変化率(2011年と2021年の比較)
最も多い 宮崎県
21.4%
最も少ない 石川県
-16.3%
地図で見る10年の変化
| 項目 | 図書館数の10年変化率 |
|---|---|
| 北海道 | 14.6% |
| 青森県 | 6.1% |
| 岩手県 | 2.2% |
| 宮城県 | -2.8% |
| 秋田県 | 6.5% |
| 山形県 | 5.3% |
| 福島県 | 7.6% |
| 茨城県 | 13.6% |
| 栃木県 | 12.2% |
| 群馬県 | 3.7% |
| 埼玉県 | 8.8% |
| 千葉県 | 2.9% |
| 東京都 | 1.8% |
| 神奈川県 | 2.4% |
| 新潟県 | 0% |
| 富山県 | -1.8% |
| 石川県 | -16.3% |
| 福井県 | 0% |
| 山梨県 | -1.9% |
| 長野県 | 3.5% |
| 岐阜県 | -6.5% |
| 静岡県 | 0% |
| 愛知県 | 3.2% |
| 三重県 | 17.5% |
| 滋賀県 | 2% |
| 京都府 | -1.5% |
| 大阪府 | 7.6% |
| 兵庫県 | -0.9% |
| 奈良県 | 0% |
| 和歌山県 | -10% |
| 鳥取県 | 0% |
| 島根県 | 13.9% |
| 岡山県 | 14.8% |
| 広島県 | -1.2% |
| 山口県 | 5.8% |
| 徳島県 | 0% |
| 香川県 | 3.5% |
| 愛媛県 | 0% |
| 高知県 | 17.7% |
| 福岡県 | -0.9% |
| 佐賀県 | 6.9% |
| 長崎県 | 5.3% |
| 熊本県 | 15.6% |
| 大分県 | -5.7% |
| 宮崎県 | 21.4% |
| 鹿児島県 | 0% |
| 沖縄県 | 2.6% |
| 項目 | 全国の図書館数 |
|---|---|
| 2011年 | 3,274% |
| 2015年 | 3,331% |
| 2018年 | 3,360% |
| 2021年 | 3,394% |
日本地図で見ると、色が濃く出る(増え方が大きい)のは九州の宮崎県、熊本県と、四国の高知県、それに北海道、岡山県、島根県です。
淡い(減った)のは北陸と岐阜県、和歌山県、大分県でした。
47都道府県の単純平均はプラス3.81パーセント、中央値はプラス2.63パーセントです。
全国値のプラス3.67パーセントとほぼ同じ水準になりました。
増えたのが28道県、減ったのが11府県、変わらなかったのが8県。
10パーセント以上増えたのは9道県で、10パーセント以上減ったのは2県だけです。
| 順位 | 都道府県 | 図書館数の10年変化率(%) | 地方 | 2021年の図書館数 | 2011年の図書館数 | 10年間の増減数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 宮崎県 | 21.43 | 九州 | 34 | 28 | 6 |
| 2 | 高知県 | 17.65 | 四国 | 40 | 34 | 6 |
| 3 | 三重県 | 17.5 | 近畿 | 47 | 40 | 7 |
| 4 | 熊本県 | 15.56 | 九州 | 52 | 45 | 7 |
| 5 | 岡山県 | 14.75 | 中国 | 70 | 61 | 9 |
| 6 | 北海道 | 14.58 | 北海道 | 165 | 144 | 21 |
| 7 | 島根県 | 13.89 | 中国 | 41 | 36 | 5 |
| 8 | 茨城県 | 13.56 | 関東 | 67 | 59 | 8 |
| 9 | 栃木県 | 12.24 | 関東 | 55 | 49 | 6 |
| 10 | 埼玉県 | 8.75 | 関東 | 174 | 160 | 14 |
| 11 | 大阪府 | 7.64 | 近畿 | 155 | 144 | 11 |
| 12 | 福島県 | 7.58 | 東北 | 71 | 66 | 5 |
| 13 | 佐賀県 | 6.9 | 九州 | 31 | 29 | 2 |
| 14 | 秋田県 | 6.52 | 東北 | 49 | 46 | 3 |
| 15 | 青森県 | 6.06 | 東北 | 35 | 33 | 2 |
| 16 | 山口県 | 5.77 | 中国 | 55 | 52 | 3 |
| 17 | 山形県 | 5.26 | 東北 | 40 | 38 | 2 |
| 17 | 長崎県 | 5.26 | 九州 | 40 | 38 | 2 |
| 19 | 群馬県 | 3.7 | 関東 | 56 | 54 | 2 |
| 20 | 香川県 | 3.45 | 四国 | 30 | 29 | 1 |
| 20 | 長野県 | 3.45 | 中部 | 120 | 116 | 4 |
| 22 | 愛知県 | 3.19 | 中部 | 97 | 94 | 3 |
| 23 | 千葉県 | 2.86 | 関東 | 144 | 140 | 4 |
| 24 | 沖縄県 | 2.63 | 九州 | 39 | 38 | 1 |
| 25 | 神奈川県 | 2.41 | 関東 | 85 | 83 | 2 |
| 26 | 岩手県 | 2.17 | 東北 | 47 | 46 | 1 |
| 27 | 滋賀県 | 2.0 | 近畿 | 51 | 50 | 1 |
| 28 | 東京都 | 1.78 | 関東 | 401 | 394 | 7 |
| 29 | 愛媛県 | 0.0 | 四国 | 44 | 44 | 0 |
| 29 | 鹿児島県 | 0.0 | 九州 | 63 | 63 | 0 |
| 29 | 新潟県 | 0.0 | 中部 | 79 | 79 | 0 |
| 29 | 静岡県 | 0.0 | 中部 | 96 | 96 | 0 |
| 29 | 鳥取県 | 0.0 | 中国 | 30 | 30 | 0 |
| 29 | 徳島県 | 0.0 | 四国 | 29 | 29 | 0 |
| 29 | 奈良県 | 0.0 | 近畿 | 33 | 33 | 0 |
| 29 | 福井県 | 0.0 | 中部 | 37 | 37 | 0 |
| 37 | 福岡県 | -0.87 | 九州 | 114 | 115 | -1 |
| 38 | 兵庫県 | -0.93 | 近畿 | 107 | 108 | -1 |
| 39 | 広島県 | -1.15 | 中国 | 86 | 87 | -1 |
| 40 | 京都府 | -1.45 | 近畿 | 68 | 69 | -1 |
| 41 | 富山県 | -1.75 | 中部 | 56 | 57 | -1 |
| 42 | 山梨県 | -1.85 | 中部 | 53 | 54 | -1 |
| 43 | 宮城県 | -2.78 | 東北 | 35 | 36 | -1 |
| 44 | 大分県 | -5.71 | 九州 | 33 | 35 | -2 |
| 45 | 岐阜県 | -6.49 | 中部 | 72 | 77 | -5 |
| 46 | 和歌山県 | -10.0 | 近畿 | 27 | 30 | -3 |
| 47 | 石川県 | -16.33 | 中部 | 41 | 49 | -8 |
地方別に見る10年の変化
地方別に平均を出すと、北海道が最も大きくなります。
北海道がプラス14.58パーセント、中国5県がプラス6.65パーセント、関東7都県がプラス6.47パーセント、九州・沖縄8県がプラス5.65パーセントと続きます。
増え方が小さいほうは四国4県がプラス5.27パーセント、東北6県がプラス4.14パーセント、近畿7府県がプラス2.11パーセント、中部9県がマイナス2.20パーセントでした。
北海道と中部では16.78ポイントの差があります。
8地方のうち平均がマイナスになったのは中部9県だけです。
石川県マイナス16.33パーセント、岐阜県マイナス6.49パーセント、富山県マイナス1.75パーセント、山梨県マイナス1.85パーセントと、減った県が4つ集まりました。
中国5県のプラス6.65パーセントは、岡山県プラス14.75パーセントと島根県プラス13.89パーセントが引き上げた結果です。
増え方が大きかった5道県
増え方が大きかった上位5道県です。
宮崎県はプラス21.43パーセント、高知県はプラス17.65パーセント、三重県はプラス17.50パーセント、熊本県はプラス15.56パーセント、岡山県はプラス14.75パーセントでした。
宮崎県は28館から34館へ6館増えています。
6位以下は北海道プラス14.58パーセント、島根県プラス13.89パーセント、茨城県プラス13.56パーセントと続きます。
10パーセント以上増えたのは9道県。
館数で見ると北海道の21館増が最も多く、埼玉県14館、大阪府11館と続きます。
学校も郵便局も減るなかで、図書館だけが増えました
以下は、10年間の図書館数の変化にこれだけの差がつく理由についての推測です。
統計から確かめられる話ではなく、ほかの指標との突き合わせから考えたものです。
この10年、幼稚園も高等学校も郵便局も減りました。
そのなかで図書館だけが増えているのは、少し変わった動きです。
全国の図書館数は2008年の3,165館から2011年3,274館、2015年3,331館、2018年3,360館、2021年3,394館と、一度も下がらずに増え続けています。
同じ期間に幼稚園は3分の1に近い数が減り、高等学校も469校減りました。
人口も2010年をピークに減っています。
数字を見ると、図書館の増え方は人口の動きとほとんど関係していません。
10年の変化率と人口増減率の相関係数はマイナス0.12、人口とはプラス0.02、65歳以上人口割合とはプラス0.13。
どれもほぼ無関係です。
人口が減っている県でも図書館は増えています。
学校や郵便局の数は、通う人や利用する人の数にある程度ひもづきます。
一方で図書館は、市町村が設けるかどうかで決まる施設です。
図書館未設置の市町村に新しく建てれば、県内の人口が減っていても館数は増えます。
増え方の上位に宮崎県、高知県、島根県といった人口の少ない県が並ぶのは、この見方と合います。
もうひとつ、増減の幅そのものが小さいことも押さえておきたい点です。
10年で全国が増やしたのは120館。
1県あたりにならすと2.6館で、宮崎県の1位も6館増えただけです。
率で見ると大きく動いたように見えますが、実数はどれも数館の話でした。
減り方が大きかった5府県
減り方が大きかった下位5府県です。
石川県はマイナス16.33パーセント、和歌山県はマイナス10.00パーセント、岐阜県はマイナス6.49パーセント、大分県はマイナス5.71パーセント、宮城県はマイナス2.78パーセントでした。
宮崎県のプラス21.43パーセントとは37.76ポイントの差があります。
石川県は2011年の49館が最も多く、そこから2021年の41館まで減りました。
2008年時点では47館なので、起点の年にたまたま多かったぶん、10年の変化率が大きく下がって出ています。
減ったのは11府県で、そのうち10パーセント以上減ったのは石川県と和歌山県の2県だけ。
館数そのものが最も少ないのは和歌山県の27館です。
このグラフについての豆知識
13年で229館増えた
全国の図書館数は2008年の3,165館から2021年の3,394館へ、229館増えました。
3年ごとの社会教育調査にもとづく数字で、この間ずっと右肩上がりです。
2021年に最も館数が多いのは東京都の401館。
最も少ない和歌山県の27館とは14.9倍の開きがあります。
数えているのは図書館法上の図書館
この指標は、公立図書館と私立図書館を合わせた数です。
公民館の図書室や学校図書館、大学図書館は含みません。
分館も1館として数えるため、本館を1つ建てて分館を2つ設ければ3館増える計算になります。
県ごとの数え方の差が出やすい点に注意が必要です。
数字は2011年と2021年の比較です。
地方のなかで見た図書館数の10年変化率
| 地方 | 最も多い(%) | 最も少ない(%) |
|---|---|---|
| 東北 | 福島県 7.58 | 宮城県 -2.78 |
| 関東 | 茨城県 13.56 | 東京都 1.78 |
| 中部 | 長野県 3.45 | 石川県 -16.33 |
| 近畿 | 三重県 17.5 | 和歌山県 -10.0 |
| 中国 | 岡山県 14.75 | 広島県 -1.15 |
| 四国 | 高知県 17.65 | 愛媛県 0.0 |
| 九州 | 宮崎県 21.43 | 大分県 -5.71 |
まとめ
図書館の数の10年変化を比べると、増え方が最も大きい宮崎県でプラス21.43パーセント、最も減った石川県でマイナス16.33パーセントでした。
全国は120館増、増えたのが28道県、減ったのが11府県です。
ここまでの10年間の図書館数の変化の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、公民館の図書室や学校図書館を含まないこと。
2つ目は、分館も1館として数えること。
3つ目は2011年と2021年の比較であることです。
10年の変化率と人口増減率の相関係数はマイナス0.12。
人口が減っている県でも図書館は増えており、人口の動きとはほぼ無関係でした。
増減の幅自体は小さく、1位の宮崎県でも6館増えただけです。
小学校数や郵便局数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 社会・人口統計体系(都道府県データ 基礎データ)
- 調査年: 2011年と2021年の比較
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/regional-statistics/ssdsview/prefectures
- 備考: 指標コードG1401(図書館数)を2011年と2021年で比べた。社会教育調査にもとづく数字で3年ごとの公表。公立・私立の図書館を合わせた数。e-Stat APIで取得した値をそのまま使用
注記: 指標コードG1401(図書館数)を2011年と2021年で比べた。
社会教育調査にもとづく数字で3年ごとの公表。
公立・私立の図書館を合わせた数。
e-Stat APIで取得した値をそのまま使用
