通院者率は、都道府県でどれほど違うのでしょうか。
この記事では、47都道府県の数字を比べます。
人口千人のうち、病気やけがで病院や診療所などに通っている人の数です。
使うのは総務省統計局の統計でみる都道府県のすがた2026、2022年の数字。
全国は417.3で、およそ10人に4人が通院している計算になります。
47都道府県の単純平均
436
通院者率(2022年)
最も多い 秋田県
496.2
最も少ない 沖縄県
358.5
地図で見る通院者率
| 項目 | 通院者率 |
|---|---|
| 北海道 | 469.7 |
| 青森県 | 470.4 |
| 岩手県 | 490.8 |
| 宮城県 | 461.2 |
| 秋田県 | 496.2 |
| 山形県 | 485.2 |
| 福島県 | 458.6 |
| 茨城県 | 431.5 |
| 栃木県 | 432.8 |
| 群馬県 | 415.8 |
| 埼玉県 | 366.4 |
| 千葉県 | 419.5 |
| 東京都 | 363.7 |
| 神奈川県 | 376.9 |
| 新潟県 | 453.2 |
| 富山県 | 427.6 |
| 石川県 | 411.9 |
| 福井県 | 421.3 |
| 山梨県 | 416 |
| 長野県 | 432.9 |
| 岐阜県 | 444.9 |
| 静岡県 | 432.6 |
| 愛知県 | 387 |
| 三重県 | 439.1 |
| 滋賀県 | 430.5 |
| 京都府 | 431.2 |
| 大阪府 | 403.3 |
| 兵庫県 | 449.8 |
| 奈良県 | 442.2 |
| 和歌山県 | 454.3 |
| 鳥取県 | 425.2 |
| 島根県 | 437.5 |
| 岡山県 | 443.2 |
| 広島県 | 433.4 |
| 山口県 | 477.1 |
| 徳島県 | 435.4 |
| 香川県 | 432.4 |
| 愛媛県 | 432.1 |
| 高知県 | 479.3 |
| 福岡県 | 415.1 |
| 佐賀県 | 460.4 |
| 長崎県 | 468.6 |
| 熊本県 | 459.5 |
| 大分県 | 449.8 |
| 宮崎県 | 440 |
| 鹿児島県 | 429.8 |
| 沖縄県 | 358.5 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東北全域と北海道、山陰、四国の南部、九州の西部です。
淡いのは首都圏と愛知県、沖縄県でした。
47都道府県の単純平均は436.04、中央値は433.40です。
全国値の417.3より高いのは、人口の多い都府県ほど通院者率が低いためです。
470を超えたのは6道県、400を下回ったのは5都府県。
真ん中に多くの県が集まる分布でした。
| 順位 | 都道府県 | 通院者率 | 地方 | 有訴者率 | 65歳以上人口割合 | 人口10万人あたり一般診療所数 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 秋田県 | 496.2 | 東北 | 292.8 | 39.5 | 88.2 |
| 2 | 岩手県 | 490.8 | 東北 | 298.0 | 35.4 | 75.6 |
| 3 | 山形県 | 485.2 | 東北 | 287.6 | 35.6 | 85.9 |
| 4 | 高知県 | 479.3 | 四国 | 301.3 | 36.6 | 77.2 |
| 5 | 山口県 | 477.1 | 中国 | 313.4 | 35.5 | 92.0 |
| 6 | 青森県 | 470.4 | 東北 | 282.3 | 35.7 | 71.8 |
| 7 | 北海道 | 469.7 | 北海道 | 279.4 | 33.3 | 66.8 |
| 8 | 長崎県 | 468.6 | 九州 | 294.2 | 34.7 | 103.9 |
| 9 | 宮城県 | 461.2 | 東北 | 291.4 | 29.6 | 76.1 |
| 10 | 佐賀県 | 460.4 | 九州 | 298.7 | 32.0 | 87.2 |
| 11 | 熊本県 | 459.5 | 九州 | 310.5 | 32.6 | 86.0 |
| 12 | 福島県 | 458.6 | 東北 | 281.2 | 33.7 | 77.6 |
| 13 | 和歌山県 | 454.3 | 近畿 | 293.5 | 34.5 | 113.0 |
| 14 | 新潟県 | 453.2 | 中部 | 287.2 | 34.2 | 77.8 |
| 15 | 大分県 | 449.8 | 九州 | 293.4 | 34.4 | 86.4 |
| 15 | 兵庫県 | 449.8 | 近畿 | 314.9 | 30.2 | 96.8 |
| 17 | 岐阜県 | 444.9 | 中部 | 311.2 | 31.4 | 82.8 |
| 18 | 岡山県 | 443.2 | 中国 | 297.4 | 31.2 | 83.9 |
| 19 | 奈良県 | 442.2 | 近畿 | 303.2 | 32.9 | 93.6 |
| 20 | 宮崎県 | 440.0 | 九州 | 294.8 | 33.9 | 86.9 |
| 21 | 三重県 | 439.1 | 近畿 | 302.5 | 30.9 | 86.7 |
| 22 | 島根県 | 437.5 | 中国 | 286.6 | 35.2 | 106.0 |
| 23 | 徳島県 | 435.4 | 四国 | 304.1 | 35.7 | 99.0 |
| 24 | 広島県 | 433.4 | 中国 | 302.4 | 30.4 | 92.1 |
| 25 | 長野県 | 432.9 | 中部 | 289.3 | 32.9 | 79.8 |
| 26 | 栃木県 | 432.8 | 関東 | 266.9 | 30.5 | 78.1 |
| 27 | 静岡県 | 432.6 | 中部 | 278.2 | 31.2 | 76.6 |
| 28 | 香川県 | 432.4 | 四国 | 293.8 | 32.8 | 88.1 |
| 29 | 愛媛県 | 432.1 | 四国 | 294.8 | 34.5 | 91.0 |
| 30 | 茨城県 | 431.5 | 関東 | 276.4 | 30.9 | 62.3 |
| 31 | 京都府 | 431.2 | 近畿 | 306.7 | 29.8 | 98.1 |
| 32 | 滋賀県 | 430.5 | 近畿 | 314.3 | 27.3 | 81.2 |
| 33 | 鹿児島県 | 429.8 | 九州 | 265.4 | 34.2 | 88.4 |
| 34 | 富山県 | 427.6 | 中部 | 292.6 | 33.2 | 73.9 |
| 35 | 鳥取県 | 425.2 | 中国 | 291.3 | 33.7 | 88.3 |
| 36 | 福井県 | 421.3 | 中部 | 289.2 | 31.8 | 76.7 |
| 37 | 千葉県 | 419.5 | 関東 | 284.4 | 28.1 | 63.0 |
| 38 | 山梨県 | 416.0 | 中部 | 262.3 | 32.0 | 91.2 |
| 39 | 群馬県 | 415.8 | 関東 | 272.2 | 31.1 | 82.2 |
| 40 | 福岡県 | 415.1 | 九州 | 287.7 | 28.6 | 94.2 |
| 41 | 石川県 | 411.9 | 中部 | 288.7 | 30.7 | 79.3 |
| 42 | 大阪府 | 403.3 | 近畿 | 270.7 | 27.6 | 101.3 |
| 43 | 愛知県 | 387.0 | 中部 | 249.7 | 25.8 | 76.0 |
| 44 | 神奈川県 | 376.9 | 関東 | 250.6 | 26.0 | 77.5 |
| 45 | 埼玉県 | 366.4 | 関東 | 246.4 | 27.5 | 61.8 |
| 46 | 東京都 | 363.7 | 関東 | 244.0 | 22.7 | 105.7 |
| 47 | 沖縄県 | 358.5 | 九州 | 272.2 | 24.2 | 63.2 |
通院している人が多い5県
通院している人が多い上位5県です。
秋田県は496.2、岩手県は490.8、山形県は485.2、高知県は479.3、山口県は477.1でした。
秋田県と最下位の沖縄県では1.38倍の差があります。
6位以下は青森県470.4、北海道469.7、長崎県468.6と続きます。
470を超えたのは6道県でした。
秋田県の496.2は、人口千人のうち約半数が通院しているという水準です。
高齢化率で8割方は説明がつく
ここから先は、ふだん病院や診療所に通っている人の割合がこう分かれる理由についての見立てです。
ほかの指標と突き合わせて立てた推測で、統計そのものが示している事実ではありません。
この指標は、高齢化率でかなりの部分が説明できます。
65歳以上人口割合との相関係数はプラス0.83。
この媒体で扱ってきた相関のなかでも強いほうです。
通院者率1位の秋田県は高齢化率でも1位、2位の岩手県は高齢化率7位。
逆に最下位の沖縄県は高齢化率46位、46位の東京都は高齢化率47位でした。
年を取れば通院する機会が増えるという、素直な関係が数字に出ています。
一方、診療所の多さとは結びついていません。
人口10万人あたりの一般診療所数との相関係数はプラス0.13。
診療所が全国1位の和歌山県は通院者率では454.3で13位、逆に通院者率1位の秋田県は診療所では17位です。
医療機関が多いから通う人が増える、という関係は見当たりませんでした。
有訴者率との相関係数はプラス0.65。
有訴者率は「体の具合が悪いと感じている人」の割合で、こちらとも連動します。
ただし相関は高齢化率ほど強くありません。
感じている不調と、実際に通院する行動のあいだにはずれがあるということでしょう。
地方別では東北6県が477.07で最も高く、関東7都県が400.94で最も低い。
1.19倍の差でした。
高齢化率の地方差がそのまま出ています。
通院している人が少ない5都府県
通院している人が少ない下位5都府県です。
沖縄県は358.5、東京都は363.7、埼玉県は366.4、神奈川県は376.9、愛知県は387.0でした。
秋田県の496.2とは1.38倍の差があります。
下位5都府県は、いずれも高齢化率が全国で低いほうの地域です。
沖縄県は46位、東京都は47位で、若い人が多いことがそのまま通院者率の低さにつながっています。
400を下回ったのは5都府県。
沖縄県と首都圏、愛知県でした。
倍率1.38倍は、健康に関する指標としてはそれなりの開きです。
ただし人口10万人あたりの診療所数1.83倍、交通事故発生件数4.59倍と比べれば小さいほうでした。
このグラフについての豆知識
通院者率に含まれるもの
通院者率は、人口千人のうち病気やけがで通院している人の数です。
病院・診療所だけでなく、あんま・はり・きゅう・柔道整復師にかかっている人も含みます。
入院している人は含まれません。
健康診断や予防接種のための受診も対象外です。
国民生活基礎調査にもとづく数字で、世帯への聞き取りで把握されます。
有訴者率との違い
表には有訴者率も載せています。
有訴者率は「体の具合が悪いところがある」と答えた人の割合で、全国では276.5。
通院者率417.3より小さい数字です。
不調を感じていなくても定期的に通院している人がいるため、通院者率のほうが大きくなります。
持病の管理や薬の処方が背景にあると考えられます。
数字は2022年のものです。
順位の並びがにている記事
ふだん病院や診療所に通っている人の割合とよく似た並びになる記事が、当サイトにあるか探しました。
いちばん近かったのは【通院者のいる世帯】全国62.6%、5世帯に3世帯で、順位相関は0.8でした。
最も食い違ったのは【結婚した組数・10年推移】婚姻件数は全国で28.1%の落ち込み(順位相関-0.79)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た通院者率
| 地方 | 最も多い | 最も少ない |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 496.2 | 福島県 458.6 |
| 関東 | 栃木県 432.8 | 東京都 363.7 |
| 中部 | 新潟県 453.2 | 愛知県 387.0 |
| 近畿 | 和歌山県 454.3 | 大阪府 403.3 |
| 中国 | 山口県 477.1 | 鳥取県 425.2 |
| 四国 | 高知県 479.3 | 愛媛県 432.1 |
| 九州 | 長崎県 468.6 | 沖縄県 358.5 |
まとめ
通院者率を比べると、最も高い秋田県は496.2、最も低い沖縄県は358.5で、その差は1.38倍でした。
全国は417.3で、およそ10人に4人が通院している計算です。
ここまでのふだん病院や診療所に通っている人の割合の数字には、注意点が3つあります。
1つ目は、あんま・はり・きゅうなども含み入院者は含まないこと。
2つ目は、世帯への聞き取りで把握される数字であること。
3つ目は2022年の数字であることです。
65歳以上人口割合との相関係数はプラス0.83。
一方、人口10万人あたりの診療所数とはプラス0.13で、医療機関の多さとは結びついていませんでした。
東北6県のうち5県が460を超えています。
診療所の数や高齢者の割合を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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出典
- 統計名: 統計でみる都道府県のすがた2026
- 調査年: 2022年
- 公開元: 総務省統計局
- 参照URL: https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files?layout=datalist&lid=000001477298&page=1
- 備考: 「統計でみる都道府県のすがた」は社会・人口統計体系から主要な指標を抜き出したもので、元になる統計は指標ごとに異なる。通院者率は人口千人のうち、病気やけがで病院・診療所・あんま・はり・きゅう・柔道整復師に通っている人の数。入院者は含まない
注記: 「統計でみる都道府県のすがた」は社会・人口統計体系から主要な指標を抜き出したもので、元になる統計は指標ごとに異なる。
通院者率は人口千人のうち、病気やけがで病院・診療所・あんま・はり・きゅう・柔道整復師に通っている人の数。
入院者は含まない
