晴れの多い土地と、曇りがちな土地。
気象台では空全体を10として、雲がおおう割合を目にみて記録しています。
これを雲量といいます。
0が快晴、10が曇天です。
今回は47都道府県の平均雲量を、気象庁の平年値のデータを使って比べました。
各県の気象台がある1地点の値です。
47地点の平均は6.9。
0が快晴、10が曇天にあたります。
上下の幅は1.31倍と狭いものの、地域差ははっきり出ました。
47都道府県の単純平均
6.9
平均雲量(1991年〜2020年の30年平均)
最も多い 秋田県
8
最も少ない 宮崎県
6.1
地図で見る平均雲量
| 項目 | 平均雲量 |
|---|---|
| 北海道 | 7.4 |
| 青森県 | 7.8 |
| 岩手県 | 7.4 |
| 宮城県 | 7 |
| 秋田県 | 8 |
| 山形県 | 7.7 |
| 福島県 | 7.2 |
| 茨城県 | 6.5 |
| 栃木県 | 6.7 |
| 群馬県 | 6.3 |
| 埼玉県 | 6.4 |
| 千葉県 | 6.6 |
| 東京都 | 6.6 |
| 神奈川県 | 6.7 |
| 新潟県 | 7.8 |
| 富山県 | 7.6 |
| 石川県 | 7.6 |
| 福井県 | 7.6 |
| 山梨県 | 6.4 |
| 長野県 | 7.1 |
| 岐阜県 | 6.6 |
| 静岡県 | 6.6 |
| 愛知県 | 6.5 |
| 三重県 | 6.6 |
| 滋賀県 | 7.3 |
| 京都府 | 7 |
| 大阪府 | 6.8 |
| 兵庫県 | 6.6 |
| 奈良県 | 7.1 |
| 和歌山県 | 6.7 |
| 鳥取県 | 7.5 |
| 島根県 | 7.5 |
| 岡山県 | 6.6 |
| 広島県 | 6.6 |
| 山口県 | 6.8 |
| 徳島県 | 6.5 |
| 香川県 | 6.6 |
| 愛媛県 | 6.6 |
| 高知県 | 6.2 |
| 福岡県 | 6.8 |
| 佐賀県 | 6.6 |
| 長崎県 | 6.6 |
| 熊本県 | 6.6 |
| 大分県 | 6.4 |
| 宮崎県 | 6.1 |
| 鹿児島県 | 6.6 |
| 沖縄県 | 7.2 |
日本地図で見ると、色が濃く出るのは東北と北陸、山陰です。
淡いのは南九州と四国の南、北関東でした。
47地点の単純平均は6.9、中央値は6.7です。
平均が中央値より0.2高いのは、日本海側の県が上に外れているためです。
平均を超えたのは18道県。
値が6.1から8.0の狭い範囲に収まるため、地図の色分けも他の指標より濃淡が穏やかになります。
| 順位 | 都道府県 | 平均雲量 | 地方 | 年間日照時間 | 降水日数 | 年間降水量 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 秋田県 | 8.0 | 東北 | 1527.4 | 173.8 | 1741.6 |
| 2 | 新潟県 | 7.8 | 中部 | 1639.6 | 171.5 | 1845.9 |
| 2 | 青森県 | 7.8 | 東北 | 1589.2 | 162.4 | 1350.7 |
| 4 | 山形県 | 7.7 | 東北 | 1617.9 | 136.7 | 1206.7 |
| 5 | 石川県 | 7.6 | 中部 | 1714.1 | 177.3 | 2401.5 |
| 5 | 富山県 | 7.6 | 中部 | 1647.2 | 178.3 | 2374.2 |
| 5 | 福井県 | 7.6 | 中部 | 1653.7 | 171.4 | 2299.6 |
| 8 | 鳥取県 | 7.5 | 中国 | 1669.9 | 158.0 | 1931.3 |
| 8 | 島根県 | 7.5 | 中国 | 1705.2 | 148.9 | 1791.9 |
| 10 | 岩手県 | 7.4 | 東北 | 1686.3 | 126.3 | 1279.9 |
| 10 | 北海道 | 7.4 | 北海道 | 1718.0 | 143.5 | 1146.1 |
| 12 | 滋賀県 | 7.3 | 近畿 | 1863.3 | 131.5 | 1610.0 |
| 13 | 沖縄県 | 7.2 | 九州 | 1727.1 | 123.9 | 2161.0 |
| 13 | 福島県 | 7.2 | 東北 | 1753.8 | 105.0 | 1207.0 |
| 15 | 長野県 | 7.1 | 中部 | 1969.9 | 109.6 | 965.1 |
| 15 | 奈良県 | 7.1 | 近畿 | 1835.8 | 106.3 | 1365.1 |
| 17 | 宮城県 | 7.0 | 東北 | 1836.9 | 99.4 | 1276.7 |
| 17 | 京都府 | 7.0 | 近畿 | 1794.1 | 104.6 | 1522.9 |
| 19 | 山口県 | 6.8 | 中国 | 1875.9 | 109.4 | 1712.3 |
| 19 | 大阪府 | 6.8 | 近畿 | 2048.6 | 98.2 | 1338.3 |
| 19 | 福岡県 | 6.8 | 九州 | 1889.4 | 112.6 | 1686.9 |
| 22 | 神奈川県 | 6.7 | 関東 | 2018.3 | 105.0 | 1730.8 |
| 22 | 栃木県 | 6.7 | 関東 | 1961.1 | 108.7 | 1524.7 |
| 22 | 和歌山県 | 6.7 | 近畿 | 2100.1 | 97.2 | 1414.4 |
| 25 | 愛媛県 | 6.6 | 四国 | 2014.5 | 100.3 | 1404.6 |
| 25 | 岡山県 | 6.6 | 中国 | 2033.7 | 88.3 | 1143.1 |
| 25 | 岐阜県 | 6.6 | 中部 | 2108.6 | 112.6 | 1860.7 |
| 25 | 熊本県 | 6.6 | 九州 | 1996.1 | 110.1 | 2007.0 |
| 25 | 広島県 | 6.6 | 中国 | 2033.1 | 94.2 | 1572.2 |
| 25 | 香川県 | 6.6 | 四国 | 2046.5 | 95.9 | 1150.1 |
| 25 | 佐賀県 | 6.6 | 九州 | 1970.5 | 105.7 | 1951.3 |
| 25 | 三重県 | 6.6 | 近畿 | 2108.6 | 102.0 | 1612.9 |
| 25 | 鹿児島県 | 6.6 | 九州 | 1942.1 | 120.6 | 2434.7 |
| 25 | 静岡県 | 6.6 | 中部 | 2151.5 | 106.1 | 2327.3 |
| 25 | 千葉県 | 6.6 | 関東 | 1945.5 | 104.1 | 1454.7 |
| 25 | 長崎県 | 6.6 | 九州 | 1863.1 | 110.9 | 1894.7 |
| 25 | 東京都 | 6.6 | 関東 | 1926.7 | 102.5 | 1598.2 |
| 25 | 兵庫県 | 6.6 | 近畿 | 2083.7 | 93.3 | 1277.8 |
| 39 | 愛知県 | 6.5 | 中部 | 2141.0 | 103.2 | 1578.9 |
| 39 | 茨城県 | 6.5 | 関東 | 2000.8 | 103.5 | 1367.7 |
| 39 | 徳島県 | 6.5 | 四国 | 2106.8 | 97.8 | 1619.9 |
| 42 | 埼玉県 | 6.4 | 関東 | 2106.6 | 95.7 | 1305.8 |
| 42 | 山梨県 | 6.4 | 中部 | 2225.8 | 88.9 | 1160.7 |
| 42 | 大分県 | 6.4 | 九州 | 1992.4 | 98.4 | 1727.0 |
| 45 | 群馬県 | 6.3 | 関東 | 2153.7 | 100.2 | 1247.4 |
| 46 | 高知県 | 6.2 | 四国 | 2159.7 | 111.8 | 2666.4 |
| 47 | 宮崎県 | 6.1 | 九州 | 2121.7 | 117.5 | 2625.5 |
平均雲量が多い5県
平均雲量が多い上位5県です。
同じ値の県があるため7県を載せています。
秋田県は8.0、青森県と新潟県が7.8、山形県は7.7、富山県・石川県・福井県が7.6でした。
上位はすべて日本海側です。
8位以下は鳥取県7.5、島根県7.4と続きます。
7.5を超えたのは9県で、いずれも東北か北陸、山陰にあたります。
秋田県の8.0は、空の8割が雲におおわれている状態が年間の平均だということを意味します。
日照時間との相関マイナス0.93、ほぼ同じ数字を見ている
数字を並べるところまでが統計の仕事で、ここから先は解釈になります。
空をおおう雲の量の年平均の分布について、ほかの指標と突き合わせて立てた推測を書きます。
事実として確かめたものではありません。
平均雲量と年間日照時間の相関係数はマイナス0.93。
ほぼ完全に裏返しの関係です。
これは当たり前に見えて、実はこのデータのいちばん重要な性質です。
日照時間を比べた記事では、年間降水量との相関がマイナス0.07しかありませんでした。
つまり日が差すかどうかを決めているのは、雨の量ではなく雲がどれだけ空を占めているか。
その雲量を直接測った数字が、この記事のランキングになります。
雪日数との相関はプラス0.82。
日本海側の冬は、大陸から吹く風が海の上で水蒸気を含み、山にぶつかって雲になります。
この雲が長期間居座ることが、雲量の高さと日照時間の短さの両方を作っています。
興味深いのは、年間降水量との相関がマイナス0.01でほぼ無関係だったことです。
雲は多くても、降る量は多くない。
逆に降水量1位の高知県は雲量6.2で下から2番目でした。
集中して激しく降ってすぐ晴れる土地では、雲量は上がりません。
1.31倍という幅の狭さも、この指標の特徴です。
降水日数の2.02倍、日照時間の1.46倍と比べても小さくなります。
雲量は0から10の範囲に収まる指標なので、両端に張りつきにくいという性質があります。
それでも秋田県の8.0と宮崎県の6.1の差は、体感としては相当なものでしょう。
日照時間に直すと秋田県1,527.4時間、宮崎県2,121.7時間で594.3時間の差になります。
平均雲量が少ない6県
平均雲量が少ない下位5県です。
同じ値の県があるため6県を載せています。
宮崎県は6.1、高知県は6.2、群馬県は6.3、埼玉県・山梨県・大分県が6.4でした。
秋田県の8.0とは1.31倍の差があります。
最も少ない宮崎県6.1は、年間日照時間では2,121.7時間で全国6位でした。
雲が少ない県は日が差す県だという関係が、そのまま出ています。
下位に並んだのは南九州と四国、それに北関東と甲信です。
太平洋側と内陸の県が中心でした。
6.5を下回ったのはこの6県だけです。
いずれも日照時間で上位に入る県でした。
地方別に見る平均雲量
地方別に平均を出すと、日本海側と太平洋側できれいに分かれます。
最も多いのは東北6県の7.5です。
次いで北海道が7.4、中部9県が7.1、中国5県が7.0、近畿7府県が6.9と続きます。
少ないほうは九州8県が6.6、関東7都県が6.5、四国4県が6.5でした。
東北と四国では1.15倍の差があります。
地方単位で見ると差は1.15倍まで縮みます。
中部9県が7.1と高いのは富山県・石川県・福井県という北陸3県が押し上げているためで、同じ中部でも山梨県は6.4でした。
このグラフについての豆知識
雲量は目で見て測る
雲量は、空全体を10として雲がおおう割合を観測者が目視で判断した値です。
機械で測る気温や降水量とは性格が違います。
0から1が快晴、2から8が晴れ、9から10が曇りと区分されます。
この記事の全国平均6.9は、区分としては「晴れ」の範囲に入ります。
目視観測は2019年以降、多くの気象台で自動化や縮小が進んでいます。
この記事の平年値は1991年から2020年までの30年平均なので、期間の後半では観測方法が変わっている地点もあります。
1地点の観測値を県の代表にしている
数字は各都道府県の気象台がある1地点の平年値です。
埼玉県は熊谷、滋賀県は彦根、山口県は下関で、それ以外は県庁所在地の観測所を使っています。
この記事の表には年間日照時間と降水日数、年間降水量も載せています。
雲量が日照時間とほぼ裏返しで、降水量とはほとんど関係しないことを確かめる手がかりになります。
快晴日数という項目は気象庁の平年値には含まれていません。
晴れの多さを1つの数字で見たいときは、この雲量か日照時間を使うことになります。
順位の並びがにている記事
空をおおう雲の量の年平均の順位を、当サイトの全記事の並びと突き合わせてみました。
並びが最も重なったのは【雪の日数】1年の3分の1が雪の日という道県から、ほとんど降らない県までで、相関は0.73です。
逆に、ほぼ裏返しの並びになったのが【年間日照時間】が長い都道府県ランキング、上位と下位で1.46倍の差(相関-0.85)でした。
これは並びが近いというだけで、片方がもう片方を生んでいるという意味ではありません。
地図を2枚ならべてみてください。
地方のなかで見た平均雲量
| 地方 | 最も多い | 最も少ない |
|---|---|---|
| 東北 | 秋田県 8.0 | 宮城県 7.0 |
| 関東 | 栃木県 6.7 | 群馬県 6.3 |
| 中部 | 新潟県 7.8 | 山梨県 6.4 |
| 近畿 | 滋賀県 7.3 | 兵庫県 6.6 |
| 中国 | 鳥取県 7.5 | 広島県 6.6 |
| 四国 | 香川県 6.6 | 高知県 6.2 |
| 九州 | 沖縄県 7.2 | 宮崎県 6.1 |
まとめ
47都道府県の平均雲量を比べると、最も多い秋田県は8.0、最も少ない宮崎県は6.1で、その差は1.31倍でした。
47地点の平均は6.9です。
空をおおう雲の量の年平均の数字を読むときは、3つの点に気をつけてください。
1つ目は、雲量が目視で観測された値であること。
2つ目は、各県の気象台がある1地点の数字であること。
3つ目は1991年から2020年までの30年平均であることです。
年間日照時間との相関係数はマイナス0.93、年間降水量とはマイナス0.01。
日が差すかどうかを決めているのは、雨の量ではなく雲の量でした。
上位はすべて日本海側で、雪日数との相関もプラス0.82。
冬の雲が長く居座ることが、雲量の高さを作っています。
日照時間や降水日数を比べた記事とあわせて読んでみてください。
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- 【雪の日数】1年の3分の1が雪の日という道県から、ほとんど降らない県まで
出典
- 統計名: 平年値(地点別、地上気象観測)
- 調査年: 1991年〜2020年の30年平均
- 公開元: 気象庁
- 参照URL: https://www.data.jma.go.jp/stats/data/mdrr/normal/index.html
- 備考: 各都道府県の気象台所在地1地点の平年値。埼玉県は熊谷、滋賀県は彦根、山口県は下関、他は県庁所在地。雲量は空全体を10として、雲がおおう割合を目視で観測した値。0が快晴、10が曇天にあたる
注記: 各都道府県の気象台所在地1地点の平年値。
埼玉県は熊谷、滋賀県は彦根、山口県は下関、他は県庁所在地。
雲量は空全体を10として、雲がおおう割合を目視で観測した値。
0が快晴、10が曇天にあたる
